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第三章:新たな歴史を歩む道。
27.時代に隠れる黒幕、愛する者の為のみ。
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今の私は、桂さんに教わりながら釜戸の前。
どうにか考えながら…
私も真似するが…
「は、春香?
その、いきなりは…」
桂さんの声だけ聞くが、見ずに私は…
「でもなぁ?
桂さん?
さっき簡単に?
私も初めて見るが?
やっぱ火は、危ねぇ…
慎重にしねぇと?」
言いながら手元の持った火打ち石を。
何度か慎重に叩くのだが、全く火も…
マジかよ!?
釜戸とか初めて見たぞぉ!!
しかも火で!?
確か、この時代じゃ…
火事とかヤベェだろ!?
やっぱ不器用なんかなぁ…
「いや、は、春香?
それも…
そう、徐々に、なのだ。
すぐは、誰も難しいから…
だが、いきなり、どうしたのだ?
今まで私が…」
そりゃ…
だってなぁ?
一応、私も桂さんを、見ると…
明らかに動揺してるのが、判って溜息も出た。
「いつもだろ?
桂さんばっか…
私も金とか稼ぎてぇが。
この時代じゃ、仕事すら判んねぇし?
まぁ、未来の時すら普段からなぁ…
してなかったが。
せめて私も炊事やら洗濯程度、どうにか…
今まで見てた時、普通に茶すら桂さんが…
煎れてたし?
んでも高杉さんは、してねぇ…
桂さんばっか負担してたら変だろ?
だから…」
言ってる途中から私も複雑な気分になる。
逆に桂さんは、なぜか頷くと…
「なるほど、そこからか。
いきなり春香から台所の使い方を。
更に今の様子に、また私を。」
そこで、少し笑った。
「さっきだが、普段からも私は、春香へ。
徐々にと言ってるだろう?
それに春香の様子を、私も見てた。
未来に居た頃ならば、春香もだろう?
普段から火打ち石など、なくても…
普通に、お湯すら問題なく沸かせた筈。
今、出来なくても春香が、気にする事でもない。
最初から出来る者など、居ないのだよ。」
桂さんの言った意味に私は、驚く。
えぇ!?
いや、まぁ…
そうだが!?
見てただけで!?
もう私に少し笑う桂さんへ。
思った通りに言うのみ。
「めっちゃ桂さんは…
スゲェな、良く判るっつうか!?
マジで、そうな?
ちっと悪気ねぇが、まんま言う。
未来じゃ、逆っぽい!?
この釜戸ってのを。
使える人も私は、知らん!!」
最後だけ私は、強調したが。
僅かに桂さんも考える様子で…
「私の場合、来客の時も含めると。
やはり晋作より茶も煎れたりは…
普通でもある。
春香と同じで、逆に釜戸以外。
使えないだろうな。」
ふと私は、来客と聞いた時。
違う事も思い出した。
「なぁ、桂さん?
坂本さんは…」
すぐ気付いて両手で自分の口を、塞いだ。
桂さんも見れば、少し驚いた顔だったが。
また少し笑うと…
「坂本君ならば、私も会ってるよ。
春香は、優しいから心配したのだろうが。
変わりない感じに見えた。
安心して大丈夫だ。」
そこで私も手を、離してから歴史も思い出す。
安心だぁ!?
あの坂本龍馬だぞ!?
んでも坂本さんなら…
そのまま私も目を閉じた。
坂本龍馬の史実もと思い出そうとする。
確か…
外国、いや、他国かぁ?
更に、だろ?
土佐なら仲間からも?
ずっと騙されて!?
しかも未来の為にと!!
んなのに…
想像した事で、だった。
どうしても私は、我慢すら出来ず…
「違う!!
他国だけじゃねぇ!!
もう全部から騙されてんのにかよ!?
んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!
ずっと危険な事ばっか!!
しかも未来の為ってかぁ?
んだけ頑張ってんなら、もう…
桂さんと同じだろうがぁ!!
なのに…
それすら騙すだと!?
ふざけんじゃねぇ!!」
「春香!?
落ち着いて…
しかも他国だけでは、ないと…」
思わず、怒鳴ってからも桂さんの声を。
しっかりと私は、聞こえてたのもある。
桂さんと同じ?
桂さんと理由もだろ?
もし桂さんが、同じ事を!?
尚更、私も許せなくなるばかり。
だから…
「んなの許せる訳ねぇだろうがぁ!!
桂さんと同じで!?
だから頑張ってるのにかよ!?
桂さんすら優し過ぎんのにかぁ?
あの坂本さんも優しいんだぞ?
桂さんと同じぐれぇ…
皆の為って、必死にと?
私でも判るってのに騙しやがって!!
どうして仲間なのに?
どうして同じ理由なのに?
どうして利用まで出来んだよ!!
また隠すだけだと?
また繰り返すだけだと?
また権力で、しかも結局、金って欲で!!
他国だったら尚更だろうがぁ!?
何が、グラバーだぁ?
所詮、武器商人!!
もう坂本さんだけじゃねぇだろ!?
結局は、金のみ!!
んなクズのせいで、更に争い続ける?
んなクズが、どんだけ殺す?
直接しねぇだけで、どんだけ他国から…
既に繋がってるのにかぁ!!」
もう私は、史実ばかり浮かぶ。
余計、息苦しさが、纏わり付く感覚に…
頭を、首を、振って叫ぶと…
「春香ぁ!!
落ち着くんだぁ!!
そんな事も私が!!
決して、させない!!」
そう桂さんの大きな声と同時で、私もだった。
抱き締められた事に気付いて目を開けると。
更に…
「春香の言った事ならば、私が!!
既に理解したのもある。
また春香は、痛いのだろう?
苦しいのだろう?
そして春香が!!
気付いてなくても…
もう私には、その苦しみも!!
痛みも判るのだぁ!!
そんな事からも私が!!
春香を、守るのみ。
春香を、苦しませないと。
既に言ってる筈。
だからこそ、今の私が!!
私も含める皆で、未来を、全てを。
希望と言う光で、世界すら変えるのみ!!」
抱き締められたまま…
顔だけ見えない。
それでも私は、桂さんの叫び声と内容に驚く。
な…
未来を?
全てを?
世界すら変えるだと!?
んなの…
どう考えても!?
でも桂さんは…
今まで、嘘も言わねぇ!?
あの信じる桂さんが!?
だから言葉以外、全て何も浮かばなくなる。
必死に考え様とした私へ。
「今の春香も守るのは、私だぁ!!
そして春香が、笑わない未来へ。
そんな未来など、私も許さないのみ!!
だからこそ、私も必ず、変えるのみ!!
今すら私は、常に春香だけを。
愛してるのだぁ!!
だからこそ、私も嘘すら言わない。
常に全力でと愛する者の為、春香の為に…
この国を、この世界を、正しい道へ!!
既に歴史も変わってるのだぁ!!」
また桂さんが、大きく叫ぶ声も…
私も聞いてた上に…
少し腕も緩めて私へ、笑ってだった。
「私は春香だけを愛してる。
その愛する者である春香だけの為。
全て私が、だよ?
その為だけのみ。
常に私は全力で、今を、春香を、未来を。
私の生きる理由なのだ。
だから春香?
もう苦しくない、もう痛くない。
そして春香だけを、私も愛してる。」
優しく言ってくる桂さんも私は、見て…
ただ、抱き付いた。
上手く言葉が、判らない私でもと…
思った事を、どうにか言う。
「私も桂さんだけを、信じてんだ…
それが、きっと愛してんだ…
だから危ねぇ事だけは…」
抱き締め返してきた桂さんも判った。
「大丈夫だよ、春香。
今すら私も、この場に居るだろう?
それに春香も一人など、私も同じ事。
させたくないのだ。
だが、春香も心配だと言うならば…
近々、坂本君も来るからね。
その時に話せば、今でも元気な様子も判る筈。
何も心配ないよ。」
普段通り優しい口調で、言ってきた桂さんにと。
また私も少し驚くが。
確かに?
会えば、私にも…
そりゃ、そうなる!?
凄く納得しながら笑って私も言う。
「あははは!!
やっぱ桂さんは、正しいなぁ!!
スゲェぞ、マジで!!
私も納得すんぞぉ!!
あはははははは!!
めっちゃ判っからなぁ。
どんだけだぁ、おい!?」
「春香は、本当に優しいなぁ…
私の事だけでもない。
皆を、坂本君も含め私まで…
そうして笑う姿が、一番なのだよ。」
桂さんが、また私も抱き寄せながら…
言うのも聞いて、余計、思う。
いや?
私よりも桂さんが、だろ!?
優し過ぎんだっての!!
「春香の理由も充分、判ったが…
もし炊事でも、春香の場合だ。
いきなり火ならば、危ないのみ。
既に漢字の読み書きも出来る筈。
先に釜戸の仕組みを、だろう?
そして徐々に学べば、春香も大丈夫だよ。」
すぐ私でも桂さんの意味に判った。
そうか!!
釜戸の仕組み!!
それすら知らなきゃ?
そうなるだけかぁ?
「スゲェその通りだな!!
桂さんは、やっぱ間違えねぇ!?
あはははっ!!
普通に読み書き程度は、判るぞ!!
また徐々に、だろ!?
私も覚えりゃ、使えるっぽい?」
そのまま桂さんは、私も抱き上げた。
やっぱ笑ってるのも見た。
「そう…
春香も徐々にと学んでるのだよ。
焦る事も、ないだろう?」
素直に頷いて笑うと、桂さんも少し笑う。
そんな桂さんに私は、安心する。
軽々と桂さんは、一緒に移動を。
だが、桂さんの自室で見た本に…
また私には、新たな衝撃だった。
「めっちゃ達筆過ぎるだろ、おい!!
もう漢字の解読からかよ!?」
少し驚いた様子もした桂さんは…
すぐ笑い出した上に…
「ははははは…
なるほど、春香は?
そうだったな。
機械へと、触れなくても…
常に連絡可能と?
言ってたが、尚更…
筆などで、文字の読み書きを?
はははは…
普段から必要としないからか。
逆に私の方が、納得した。
ならば、春香?
漢字も知ってるのも明確。
後は、解読のみ。
ははははは…
だが、まさか?
そうなれば、今度は…
読めても書けないと?
もう釜戸より先に筆慣れだろう?
はははは…
それすら私から春香へ。
教えられるなぁ…」
何だとぉ!?
桂さんが、私へ!?
めっちゃ笑って…
しかも漢字なら私も…
「桂さん、待て、こらぁ!?
私だってなぁ!?
漢字検定二級ぐれぇ…
とっくに合格したんだぞぉ!!
解読も絶対、出来る。」
「漢字検定と?
しかも合格だと?
それは、つまり…
春香は、学の認定された意味にも…
だが、漢字のみと?」
笑ってた桂さんは、急に複雑な顔へ。
考える様子まで始めたのも私は、見てた。
だからこそ、大きく桂さんへ。
「漢字検定!!
まんま漢字の難易度で!!
等級が、違うんだぁ!!
一番、難しい等級なら一級だが…
桂さんにも判り易く言ってやらぁ!!
二級なら僅かな合格率も二割程度の難易度を!?
しかも、まだ私も高校の頃…
私と俊介、二人のみ!!
校内で、唯一の合格者だぞぉ!?」
桂さんは、驚きながら…
「唯一、俊介と二人のみ!?
は、春香?
難易度でも、どれ程に…
いや、聞けば、私も予測が、出来るか。
ちなみに、その検定だかに、だろう?
何人、受けるのだ?」
そして私は、目を閉じた。
私は受けた頃も思い出しながら…
「漢字検定二級なら受ける人数!!
約六万人以上だぁ!!
その中で、合格率も約二割のみ!!
俊介と、俊介の親が、喜ぶならと…
資格試験なら皆も学ぶのみで、更に平等だぁ!!
だから、私もかぁ?
めっちゃ頑張ったかんなぁ!?」
「約六万以上で、二割だとぉ!!
しかも俊介と春香のみ!?
そして平等な中だからと春香もか!?
とんでもない難易度だろう!!」
大きく言えば、桂さんの焦る様子も察した。
一応、漢字検定に少し判った様子も私すら頷くのみ。
目を開ければ、もう明らかに桂さんは、驚いた顔へ。
私も何も言わず、すぐ渡された本の解読へ。
「ま、待つんだ、春香!?
今以上の学など、余計…」
もう私は、色々言ってくる桂さんの言葉を。
スルーした。
ただ、桂さんの持ってる本を。
私も全て解読する気持ちで、全力になった。
**************************
一方、大久保利通。
幕府の要人でもだった。
既に『勝海舟』ならば、坂本からも…
全く問題なかったな。
前から岩倉に関しても問題ない。
今ならば、動けない『孝明天皇』の意思。
大きかった長州の件だが。
どうにか松平よりも、歴史から混ぜた事で、だろう?
最初から、いきなりの復権…
権力自体が、そもそも、欲!!
根付いた武力思想と一緒に消すのみ!!
勝海舟と同じで、『永井尚志』も動ける。
どうにか幕府内で動く中、また藩邸内にも戻る。
書類も含めて終わらせ…
普段通りに茶も飲みながら、一休み中でもだった。
やはり考えてしまう。
再度、坂本経由から…
あの無自覚娘情報は、暗記してたが。
真っ先に桂小五郎と土方歳三…
坂本へと言った、あの僅かで、見抜いたか。
だが、まさか…
世界すら光の連鎖を!?
あんな発想など、全く私の予想外だぞぉ!?
会合の方は、まぁ…
問題ない最善だが?
会津だろうが、許可なく入れない上に…
まさか薩摩藩邸内で、幕府討伐の会合を?
そんな事、誰も気付く筈ないだろう!?
まして新撰組すら会津を。
あの土方ならば、確実に誤魔化しながら動かせる。
それよりも春香だ!!
あんな僅かに無自覚だろうと多過ぎる情報を。
更に桂小五郎も、だろう!?
これは、もう…
単純に予測して動いてるだけでもない筈!!
また春香の持論も浮かんだ。
『表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事。』
桂小五郎の場合、全て春香の為のみ。
確かに未来の為になるからこそ…
私も当然、判ってるから動いてるが?
だが、春香の為、世界すらもだとぉ!?
だからこそ、私へ?
補足として坂本経由に伝言まで、私へか!?
『特に今ならば、春香の事を、最優先する』と。
『今の私は、春香から離れる事が、出来ない』と。
すぐ意味ならば、充分、判ったが。
あんな坂本からの話を、その内容など…
全く予想外過ぎて、私すら動揺したぞ!!
しかも他国すらも相手にする上で、私へと。
つまり、学を。
もう意味すら多過ぎる!!
確かに全てが、未来も含め最善の為のみ。
既に春香の存在でも充分。
歴史すら巻き込んでるのにか?
桂の実力でも単独が、だろう。
可能でもだ。
常に春香を、最優先した選択を。
するからこそ不可能へ。
今までも、そう…
情報共有も含め、未来の為だったが。
完全に桂の場合、春香の為!?
だから今度は、世界すら巻き込んだ希望の光へ!?
私すら間違わないからと、既に出した言葉まで…
春香の為、だろう?
まぁ、それも実際に最善の為、未来の為になるが…
だからこそ出した助力と学を、その答えへ。
だが、私も、そうだろう?
あんな未来だけは、絶対に許せん!!
それもあって命懸けなのも事実か?
幕府内すら徐々に元凶の徳川のみ。
周りも察して動きを。
明らかに変わり始めてる。
そんな中で、世界ならば…
確か坂本との接触してる者。
だとしたら『Thomas Blake Glover.』だろう?
あの『トーマス・ブレーク・グラバー』ならば…
やはり他国からの思惑もある筈!!
英国の所詮、貿易、武器商人だ…
つまり、金のみで、高みの見物か!!
そう言えば、春香は…
なぜ、グラバーに関して、何も言ってない?
あの坂本へ?
心配するぐらいならば、知ってる筈。
その上で、今でも他国の方を?
未来ならば、一応、尚更も判るが…
お茶も机に置き直してから再度、私もと。
冷静に考える。
やはり何か見落としてる?
一体、何を?
乾対策は、問題ないとしても…
なぜ、あれ程に坂本の心配もしてる春香が?
土佐の事でも、もし厄介になるとしたら…
あの乾すら擁護した『山内容堂』か?
いや、だが…
そうか!!
結局は、権力と言う欲だ!!
既に土佐と武力差も大きい、余計に…
だとしたら『後藤象二郎』も?
いや、既に土佐藩の内部が、裏切ってるのか!?
もう容疑者すら多い筈。
だから春香の心配する『坂本』を?
まさか…
そこで『世界』も考えた時だった。
まさか、既に仕組まれてる!?
だとしたら余計に、この国は…
「絶対に駄目だろう!?
つまり、グラバーは、わざと!!
その上で、わざと坂本のみ。
春香の言葉ならば、金の欲か!!
他国の欲もある中で、騙され続ける未来へ。
技術ばかり発展し続ける、あんな未来へ。
しかも長州の時すら意味が、変わるだろう!?
こんなのは、坂本もだが。
本当に長州だけでもないぞ!!
私も含め薩摩側も騙されてるだろう!?
だから国自体が、友好的に騙され続けるのだ!!
一応、聞いた話でも桂だった筈。
無自覚でも見抜い…
いや、まだ情報すら足りない!?
だが、こんな事ならば、真っ先だろう!?
桂も含め皆が、知らねば…
更に世界からも、この国は、標的へ。
常に、されるのみ!?」
焦って口に出したが、すぐ紙にも纏め出す。
必死に己の学で、先手も探す中。
同時に怒りも湧き上がる。
だからこそ、持ってた筆を、そのまま折る。
怒りだけは、抑え付けながら誰にでもなく言う。
「ふざけるなよ?
散々、今ですら私も含め…
馬鹿にするだけでもない!!
この国の未来を。
金と言う欲のみで、狂わせたか。
やはり私も世界を!!
相手に対抗するのみ!!
全て私の学も含めて未来の為。
既に歴史も変わってるのだぁ!!
もう私すら完全に命懸けでも充分!!
その奇跡だと言う春香が、実際に居るのだぞ?
そして春香も笑うと言うのにかぁ!!」
再度、決意する様に折った筆も捨てる。
それから新たな筆へ。
引き出しから取り出して情報を、纏めながら…
思う事もあった。
新たな未来の為。
あれだけ味わった春香を、最後にするのみ!!
あの春香は、何も悪くないのだぞ!?
にも関わらず。
私の誤ちも含まれる未来へ。
「そんな事は許さん!!」
大きく怒鳴ったが、考えれば、簡単でもある。
あんなにも傷ばかり…
受け続けた春香が、笑う未来へ!!
春香の痛みと苦しみ…
到底、想像すら出来る事でもないのだぁ!!
真っ先に坂本へ。
だが、情報も足りないのも事実。
だからこそ、桂小五郎へ!!
春香の安全も踏まえ、すぐ動いた。
**************************
一方、桂小五郎。
常に春香の言動も見逃してなかった。
だからこそ、すぐ察したが。
やはり春香の場合、学だ!!
高過ぎるのも明確!!
私の事を、信じるからこそ…
あの春香が!!
そして坂本の心配する理由も…
日もない事。
定期的な予定日より早くと判断した。
真っ先に文すら予防の為、暗号文へ。
物証と、ならない様にしてから皆へ。
だが、私の最優先は、春香だぁ!!
その事も含め計算して出す。
常に春香の側で、優先して居る中。
夜も合わせながら優しい抱く中でも、だった。
どうにか春香の為と自制心も維持する。
春香と身体も重ねる度に色香まで出す姿が…
酔いそうになる上に、もっと惹かれるばかり。
そんな春香の仕草、声色、絶対に信じる様子も…
愛する様子まで…
もう明らかな変化だけでもなく…
更に女らしい曲線美もありながら細身の身体まで…
全てが、もう美しさと愛しさのみ。
そんな全て愛しい春香へ。
抑えられた唯一の部分…
それが、春香の左腕に残り続ける傷跡だった。
己の欲を、誤ちを、何度でも刻み込む。
私は絶対、春香に傷など二度と!!
その私も間違えない!!
そして春香が、寝たのも確認してから服を。
音も一切、立てず、皆の集まってる大部屋へ。
向かいながら常に情報を、整理し出す。
春香にも言った事すらある。
やはり危険だけでもないが、完全に坂本だ!!
しかも他国は、勿論だったが…
まさか、土佐までか!?
私も含め早く大久保へ情報も…
移動中でもあったが、僅かに勘付く。
いや、あの大久保の場合、それでも、だろう!?
いつも私達よりも先に見抜いて…
ならば、既に察してる可能性も!?
そのまま、普段より早歩きで、皆も居る部屋の中へ。
入った時、すぐ気付く。
坂本の雰囲気もだが、武市まで僅かな殺気を。
更に違うのも…
真っ先に土方の視線に気付き、私も視線を。
「見れば、桂も判るだろうが…
今夜は、総司と斉藤もだ。
他の隊長に関しては、動かせる。
その中でも春香と、まだ接触した者。
多い学に困らねぇ…
岡田も居る中なら勘でも充分。
会津の時に説明や動かし易いからだったがなぁ?
坂本の話で、もう…」
言ってきた土方は、そのまま目を閉じ止めた中。
明らかに殺気だけを、僅かのみ。
沖田も、斎藤も、既に判ってるのか無言のまま…
だが、やはり殺気立ってるのも判る。
意味も察して、再度、私も簡潔に皆へ。
「やはり大久保か?
見抜いたのだな、そして私も気付いた。
だからこそ、暗号として、至急だった。
坂本も冷静に聞けるな?」
言ってから、すぐ坂本も僅かに動くが…
明らかに目を変え、雰囲気すら違うのも判る。
同時に武市も目を閉じて動かないまま殺気を。
「せやなぁ…
桂さん、もうワシは、我慢の限界や。
その中でもワシも、そうやぞ。
思うちゅうのは、未来の事もある。
やけんど…
あの何も悪うない春香さんが、やと!?
どれだけ痛かったんちや!?
どれだけ辛かった言いゆうんよ!!
ふざけんやない!!
ワシの命で、済む話でもないろう!?
未来の幼子達、その命、全部ぞ!!
そがなしてええ理由すら何もないのにかぁ!!
薩摩の大久保さんも本気やろう?
やきワシにも言うてきたぜよ!!
そして世界を、未来を、その為となぁ!?
勿論ワシも絶対に許さん!!」
僅かに殺気まで出しながら坂本が、叫んだ。
そのまま懐に手も入れて銃を、だった。
部屋の隅へと投げ捨て、更に僅かに視線を。
明らかに私へ。
「桂さんは、春香さんの為と。
言うちょったやろ?
やけんど、ワシもや…
愛するのとも違うき。
また誤解しなさんなや?
もうワシは、ちや?
何も悪うもない、あの春香さんがと。
産まれてからやぞ?
ずっと愛情すら判らんと?
知らんと、しかも…
傷だらけの春香さんも見ゆうがぜよ!!
もう絶対に傷など、付けさせん!!
その理由もあるがの。
やきこそ、世界を、未来を。
やけんど充分過ぎる理由やろう!?
そん理由だけで、ワシも春香さんの為。
その為だけに、動くき!!
土佐の裏切りも簡単じゃろ?
単純に権力って欲やろうがぁ!!
しかも繰り返すやと?
そがな未来にも、絶対せん!!」
坂本の言った意味に私でも察したが。
武市も、そのままにも関わらず。
殺気すら抑えられないだけにも見えた。
「桂さん、私も既に大久保から…
いや、龍馬から聞いた事で、だった。
どこまで愚かな事を!?
私すら全てが、未来の為のみ!!
そう既に断言してたが、この場で、再度だ!!
訂正しよう、私も春香さんの為のみ。
そして世界を、未来を、全てを。
私の命懸け?
そんな事でも済まされないと!!」
大きく武市も言うと目を開けた。
その目には、志の決意とも違う怒りも隠す目。
どうにか抑えてる事には、私も判るが。
一度、息も吐き出してから私へ。
「桂さんの理由だけで、私も充分だ!!
これ程の怒りも私は、知らないぞ!?
そして、春香さんすら何も悪くない。
あんなにも痛々しいどころでもない。
錯乱しかけた様子も見てる私には…
絶対に許せる筈もないのだぁ!!
しかも、あの春香さんは、もっとだろう!?
泣く事すら許されず、その中でか?
春香さんの味わう痛み、苦しみ、高過ぎる学。
だからこその絶望を!?
ただの想像だけで、私すら息苦しい上に…
そんな事も、ずっと普通に与え続ける未来へ?
もう私だけでもない筈、そんな事には、させん!!
これから産まれる新たな命へ。
絶望すら与えるものかぁ!!
だからこそ、学のみ、困難だとしても…
私も本気で、世界を、未来を、変える為。
あの春香さんを、最後にする為のみ!!」
普段の冷静な武市すら大きく怒鳴った。
側に居た岡田も無言だったが、更に殺気立つ様子。
だからこそ、大きく私も皆へ。
「もう判ってる事だぁ!!
この場に居る全員だぞ!!
頭を冷やせぇ!!
今でも殺気を、武力を、僅かでも考えながら…
常に学にも関わらず!!
そんな状態で、何の最善が、どう変えられる!?
もし、この場に春香が!!
居たら何を、どんな顔で、言えるのだぁ!!」
叫ぶ様に怒鳴り付けると、皆も反応した。
その上で、殺気だけは、消したのも判って…
再度、続ける。
「今の皆を、今の様子を、今の春香が!!
もし僅かでも見たら、また悲しむのみ!!
そして春香は、泣くのとも違うぞ?
また同じ様に繰り返すのだと高過ぎる学で!!
春香も判断して、生き続けながら…
更に味わう絶望のみかぁ!!」
私も本気で怒鳴り付けると皆が、全員、目を開けた。
殺気も消して私を、複雑な顔で見てるのも判る。
「あぁ、皆の想像通りだろう?
あの春香へ、皆まで絶望を?
そんな事、望まない筈、だからこそ私達が!!
今も含め冷静に最善を、未来を、世界を。
そして春香の為!!
私も覚悟してる上に今ならば、尚更、情報と学のみ。
だからこそ、私も既に言ってる筈。
最優先するのも、あの春香を、私が!!
否、私達が、春香の為、全ての為なのだぁ!!」
真っ先に晋作が、再度、私も見てから視線も皆へ。
「小五郎の言う通りだ。
俺も判ってる事、そして俺すら同じってんだぞ?
皆すら当然だろうなぁ?」
その言葉で、全員が、だった。
殺気も消し深呼吸まで、してから切り替えた様子にと。
私も判って同じ様に息を、また頭の中で春香を。
浮かべながら、先にと思いながら言う。
「皆も判ってくれてる様子だな。
私も春香から得た情報で、真っ先に皆へ。
早めた事でもあったが…
今の春香は、だから言うのだぞ?
私だけでもないだろう?
だから『知らない方が』と言うのも春香は…
誰よりも優しいからこそ、皆を。
特に坂本君を、心配してるのだよ。」
皆も僅かに驚いた様子もしたが、視線も坂本へ。
その中でも坂本は、更に私へ、明らかに動揺しながら…
「ワシの事を、あの春香さんが!?
か、桂さん、今もと言うたか!?
そりゃ、歴史、史実も、知っちゅう春香さんや。
じゃが、今すら心配しゆうっ言いゆうのか?
やけんど、既に変わっちゅう歴史ぞ?
そげなワシを、いや、特にワシの心配しちゅうと?
どいて…」
私には、坂本の思ってる事も判る。
余計、春香も思い出すが、少し笑って言う。
「坂本君も、あの春香を、知ってるだろう?
どれ程、優し過ぎるかもな。
先に言うが、全く惚気でもないぞ?
だが、春香の言った言葉を、私からだ。
『んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!
ずっと危険な事ばっか!!』
と、続けて言った春香の言葉で、判る。
『しかも未来の為ってかぁ?
んだけ頑張ってんなら、もう…
桂さんと同じだろうがぁ!!』と。
だから坂本君へ、更にだぞ?
『んなの許せる訳ねぇだろうがぁ!!
桂さんと同じで!?
だから頑張ってるのにかよ!?』
つまり、坂本君が、危険の中で、だろう?
既に頑張ってるのは、春香も同じなのだよ。
そして…
『桂さんすら優し過ぎんのにかぁ?
あの坂本さんも優しいんだぞ?
桂さんと同じぐれぇ…
皆の為って、必死にと?
私でも判るってのに』と。
歴史を、史実を、その中にある坂本君を。
思い出しながら春香は、真っ先に言ったのだ。
坂本君を、心配しながらでもな?
皆の心配まで含まれてるだろう?」
もう皆すら明らかに驚いた顔へ。
だが、坂本だけ笑った。
「わははははは!!
げに、あの春香さんが!?
ワシの事も優しい言いゆうき!?
やけんど、春香さんが、一番やろう?
優しい女子ぞ!!
しかもワシ、今の言葉でも充分、嬉しいだけやな!!
まっこと可愛い女子で、更に素直やし?
惚気でもない言いゆう桂さんにやぞ?
やっぱ羨ましいちや!?
まぁ、ワシは、その言葉でも頑張れるき!!」
皆も少し笑ったのを、見て私すら思う。
そう、本当に春香は、凄いなぁ…
あんなにも優しい心で、誰よりも皆を。
この場ですら居なくても皆の心へ。
だから私も素直に笑って言う。
「坂本君も納得した様子だな。
後、今から皆と情報も含め勿論、最善の為だが。
これも先に言おう。
朝餉の時間まで坂本君は、藩邸に残ってくれないか?
坂本君が、元気な姿を、心配してる春香に見せれば…
春香の場合、素直に安心するだろう?
他の皆も忙しいだろうが、既に皆は、面識もある。
残れる者も一緒に僅かでも、恐らく…
良い息抜きになれるかも知れないぞ?」
すぐ坂本も笑いながら判った様子で、だった。
「せやな!!
ワシも春香さんと話したいきのぉ…
僅かでも絶対、楽しいき!!
他国の言葉も混ぜながらやと、もっとちや!!
使えば、春香さんなら、まっこと笑うぞ!!
まぁ、ワシが、下手らしいけんど…
春香さんが、笑うき大丈夫やな!?」
「だったら俺も残るかぁ?
一応、薬の追加も持って来てるが。
あの春香が、どうやって苦い薬も飲んでるか…
その様子も見てぇし?」
坂本の言った意味も判る。
だが、すぐ土方すら少し笑いながら言った上に…
他の皆も少し笑って頷いたが、そこで私も春香の姿を。
すぐ浮べながら…
「土方君の場合でも、これは…
先に言っておくが、春香に悪気もない。
だがな、土方君の薬は、春香の中のみ。
新手な拷問と思われてるからな?
一応、何かしら言われる覚悟は、しておいた方が。
恐らく、良いぞ?」
そう言うと土方は、明らかに驚いた様子で…
「新手な拷問だぁ!?
春香の薬でかよ、俺が!?
ちょ、桂、何でだ?」
言った事に、一応、私も言葉を探す。
「春香の場合、まぁ…
今までも普段から薬を、飲んでた様子だが。
未来の薬だぞ?
つまり、簡単に言えば、未来ならば…
そんな薬すら苦くないのだ。」
「何だと!?
薬なのに苦くねぇだぁ!?
だが、そうなると、春香の場合、毎食後…
だからか、おい!!
チッ、食事すら見れねぇのも残念だが。
流石に今、俺達三人、全員だとヤベェか。」
土方の冷静な予測に私も素直に頷くのみ。
ようやく、そこで、沖田と斎藤も頷きながら…
「特に土方さんは、そうでしょうね。
ですが、俺は、明日なら非番です。
残っても良いですか?」
沖田の言った事に驚くが、すぐ斎藤も冷静に…
「沖田、俺も残りたい気分なら判るが。
新撰組でも土方さんと揃う前提条件の筈。
あの春香さんならば…
特に安易な言葉も言えないだろう?
素直に屯所へ。」
「それは…
斎藤さんの意味も判ります。
そうですね。
あの春香さんが、安心して笑う方を、俺もです。」
少し残念そうにする沖田へ、今度は土方も目を変えた。
「総司、斎藤もだぞ?
まだ新撰組でも安易に春香との接触もだぁ。
俺達のみ、隊長に関しても一応、問題ねぇが。
俺達三人と永倉、武田、井上、原田も問題ねぇとしても…
だが、伊藤の言動だけは、おかしい。
学もあるが、あれなら野心すら見え隠れするぐれぇ…
油断すんじゃねぇぞ?」
沖田と斎藤も目を変えて土方へ。
「「はい。」」
私は、そんな土方を、新撰組を、見れば…
やはり信じられない感覚にもなる。
だが、すぐ土方も察した様子で私へ。
「桂、俺も先に言っておくが。
新撰組の独立に関してなら常に俺だ。
近藤さんよりもなぁ、中途半端に学と野心もある。
一番、面倒な奴は、『伊東甲子太郎』だ。
口先だけの可能性が、高い。
あれも恐らく、春香の言う言葉なら欲、必ずある筈。
それに関してなら俺達が、注意してりゃ、どうにでもなる。
だが、新たな大久保からの件。
更に桂、本題だろう?」
土方からの言葉で、私だけでもなかった。
その場に居る皆の気配も変わった。
だが、冷静にと視線のみ、更に察すると…
一定の距離で、それぞれが、座ってから冷静な様子で。
更に目を閉じたのも私は、確認も出来た。
皆も春香の為、それすらも共通になったか。
判るから余計に春香を、私も思い出す。
やはり春香は、凄いな。
これだけの者達の意思すらも纏める希望。
そして私が!!
唯一無二の愛する者すら春香だけ!!
覚悟も決めて皆へ。
「ならば、まずは情報共有の為、私からだろう。
春香の言動から判った事を。
既に大久保の予測、私と同じ可能性もあるが。
補足も含めて、全ての学を。
だが、これだけは、私からも先に言っておく。
必ず、冷静に判断しないと意味すらない事だと。
私すら怒りもあるが、そうなったら最善どころか…
誤ちすら繰り返すのみ。
完全に未来どころでもない上に世界など論外。
もし、そんな道へ。
進む国ならば、もう、この場でだ。
以前、私も春香から言われた通り。
終わらせる方を、選択しても良い国と判断する。
その理由も簡単、あの春香一人を。
救えないのであれば…
未来に多い筈の絶望しながら泣き叫んでる幼子、若者達。
誰も救える筈ない上に、もっと最悪な国へ。
この国に産まれただけで、不幸になるだけでもない。
常に痛み、苦しみ、高過ぎる学で、知る絶望のみ。
産まれた時からならば…
足掻く道も己の命を、絶つ選択のみ。
今までの命懸けすら無駄死にどころか加担のみ。
もう今のみ、そして次もない。」
そのままで、皆も冷静に頷く中。
私も冷静にと目を閉じる。
息を吐き出してから頭の中で、整理しながら続ける。
「まず今まで判ってた事ならば、言う必要もない筈。
だから新たな情報だけを、出すのみ。
一番、大きな事でもある。
それは、坂本君の事を、完全に利用してる者。
春香も名を、出した事で明確だった。
私が、坂本君の安全を、言った時。
春香は、歴史、史実を、思い出したのだろう。
我慢も出来ない様子で、言った。
そのまま春香の言葉を、私から言えば判る。
『違う!!
他国だけじゃねぇ!!
もう全部から騙されてんのにかよ!?
んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!』と。
つまり、他国の思惑に私達は、今すら騙される筈。
国の利用だけでもなく、自滅させる為だけでもなく…
春香の言う言葉でならば、欲のみ。
更に言った春香の言葉が、重要になってくる。
『どうして仲間なのに?
どうして同じ理由なのに?
どうして利用まで出来んだよ!!
また隠すだけだと?
また繰り返すだけだと?
また権力で、しかも結局、金って欲で!!』
ならば、欲の根源は、権力と金だ。
そして同じ仲間…
坂本君に対して言ったのだぞ?
幕府討伐の中でもない、土佐藩のみ。
隠れてるのだろう?
補足する利用での部分は、他国の欲にも繋がる。
『何が、グラバーだぁ?
所詮、武器商人!!
もう坂本さんだけじゃねぇだろ!?
結局は、金のみ!!』
今の武器を、この国へ。
グラバーと言う者が、明らかに、わざとだ。
春香の言った言葉で明確になる。
『んなクズのせいで、更に争い続ける?
んなクズが、どんだけ殺す?
直接しねぇだけで、どんだけ他国から…
既に繋がってるのにかぁ!!』
皆にも判った筈、グラバーに関して坂本君も騙し…
他にも多く騙しながら、欲の金で、高みの見物。
また国内で、武力倒幕も含め長引かせる可能性すらある。
その長引かせる事で、グラバー側の他国は…
常に金と言う欲のみ。
隠しながら、ずっと騙し続けるのだ。
そして他国同士は、判って、この国へ言わず。
他国同士では、既に繋がりがある事。
その上で、騙しながら土佐と隠れて接触を。
坂本君達とも異なった形で、土佐からも…
坂本君達すら騙され続けてる現状へ。
また、幕府と接触してる他国も友好的に見せながら…
全て騙してる意味になる。」
坂本から僅か殺気も漏れたのに気付く。
一度、私も止めた。
それに気付いた様子で…
「桂さん、すまんが…
ワシも冷静に考えちゅう。
やき、今は、怒りも抑えとるだけちや…
続けてくれるか?」
私だって、こんな事!?
怒りも湧くが、抑え付けて春香を!!
何度も思い浮かべる。
そのまま続ける事を。
「判った、坂本君。
ここからは、私の予測しか出来なかった。
春香は、高過ぎる学もある。
前から私も含め皆も気付いてた筈。
だが、少し前に私は、確信した事もあった。
春香自身、未来では、普通と言ってたがな。
これは、無自覚なのだろう。
未来でも春香の場合、更に高過ぎる優秀な者だった。
つまり、とんでもない学のある未来の中。
その中でも上、優秀過ぎる程の学。
春香自身も頑張ったと言ってたとしても…
何に使うかまでは、不明でも単語だけ出す。
漢字検定、二級、認定、資格、合格と言ってた事。
学の中、その一部のみ、その上で、認定ならば…
未来の男女平等、平等だからこそ合否も正当。
だからこそ、春香自身、勝負すら嫌いでも受けた事。
ちなみに受ける者が、約六万以上居る中。
合格者は、約二割程度のみ、その中に春香も居た。
そして春香の保護した俊介と言う者。
春香と俊介が、唯一の合格者だと言った事だ。
未来でも正しい者達は、確かに居るが…
未来の人口すら予測不可能でも、たった一つで、だぞ?
資格の難易度を、確認する為。
聞けば、六万人だと?
だが、その八割は、不合格。
割合から考えても、未来での比率も判る。
そして春香も合格者だ、未来でも優秀、正しい側。
例え苦手だろうと歴史、史実を。
あんなにも知ってる理由も納得した。
その春香が、なぜ、坂本君ばかり…
気にした理由も、もう一つのみ。
言いたくないが…
坂本君を、狙ってるのは、幕府に限らない。
他国は、坂本君を、利用してる中。
土佐すら別と繋がり…
常に騙し続けながら欲のみ。
つまり金と権力の為、土佐が…
坂本君を、だろう?
恐らく、土佐でも乾とも違う者。
もっと金と権力を、この国で、幕府討伐後。
保持しようと動く者だ。」
言ってから私は思わず、溜息も出て思う。
この国は本当に、どれだけ愚かな道ばかりを。
武市の気配に察して目を開ける。
だが、やはり皆は、目を閉じたまま…
どうにか冷静にと怒りを。
ひたすら抑えてるのも判るが。
「桂さん、既に龍馬から聞いてるが。
大久保も見抜いたのだ、桂さんと同じ事を。
だからこそ、龍馬へ。
土佐に関してと警告を、既に言ったのだ…
容疑者は多過ぎるが、大久保すら言ったと。」
武市の言ってきた事に私も内心、思う。
やはり大久保が、真っ先に!?
そのまま武市も僅かに坂本へ。
「龍馬、今は…
簡単に私が…」
私も坂本を、見れば、目を閉じたまま…
震えてるのに気付くが。
この様子、殺気もないが、やはり土佐で…
だから私も武市へ視線を、武市も察した様子で。
目も開けたが、複雑な顔になった。
「さっき言った通りだ、桂さん。
同じ事を、既に大久保も見抜いたのだ。
私が、龍馬から聞いて納得もした事でもあったが…
既に土佐は…
薩摩と長州に比べ、武力も含めて劣ってるだろう?
だから権力の復権を、その為だけにと…
春香さんの言う、まさに権力と言う欲のみ。
恐らく、龍馬に隠れて他国と別の形で、既に接触を。
その上で、他国は…
どちらも騙してるのだろうと、だった。
だが、土佐での容疑者など、多過ぎる上に…
一応、大久保が、名も出した者でもか?
あの乾すら擁護した『山内容堂』と。
可能性としては、『後藤象二郎』と。
だが、誰かまでは、明確でもないと。
そして龍馬へ、わざと資金も含め、やはり同じグラバーだ。
金の欲のみ、他国側では、既に仕組まれてる事になる筈。
そう言ったそうだ。」
山内容堂だと!?
確かに、あの乾すら擁護してるのも事実だ!?
後藤象二郎に関しても…
どうにか考えてる時、武市の視線に気付いて…
再度、見ると武市は、目を閉じた。
「更に長州の件でも、それならば、あの時だろう?
京都から追放され、同時に四カ国など…
明らかに、おかしいだろうと指摘してきた程。
だとすれば、この国は、ずっと前から他国からだ。
利用されてた筈、明らかに、この国では…
それすら見抜けず、更に未来は、狂わされるばかりへ。
また騙され続けてる結果になった筈だと。
大久保が、見抜いて言ったと。
だが、真っ先に気付いたのも桂さんだとも。
例え無自覚でも長州の桂小五郎が、春香さんの為。
もし見抜いてなければ、今でも薩摩も含め、この国は…
常に利用され、騙され続けながら進む未来のみ。
だからこそ、薩摩の大久保からの結論を。
桂さんと全く同じだと伝える為、龍馬へ。
大久保の結論も、やはり春香さんの為。
あの大久保すら保護して当然だと、断言する程。
疑問になった龍馬すら理由も聞いたそうだ。
なぜ、真っ先に未来の為でなく、春香さんの為かと。
その理由も春香さんに関してならば、当然だと。
大久保すら含め今まで、ずっと全て騙され続けた未来へ。
そんな狂わされた未来に居たのみ。
春香さんは、何も悪くないにも関わらず。
あれ程の傷ばかり、受け続けさせたのならば…
この時代のみでもないが、私達の望んでない上に、既に加担。
しかも学も知って味わう絶望など、心を。
あの大久保は、身体や命でもない、精神とも言ったらしいが。
単純に言えば、心のみ、傷付けるばかりに等しいと。
常に痛みと苦しみ、高過ぎる学が、あれば…
余計、苦しみすら想像でも計れない筈。
今すら春香さんが、限界になる理由として出した。
だから春香さんの為、未来の為、最善の為。
もう世界を、この国を、全て学のみ。
武力でもない形で、変える為のみ。
互いの助力を。
それを、長州の桂小五郎へ。
最後に龍馬へと、幕府だけでなく、土佐からの刺客もと。
全て今の情報のみ、すぐ伝えてきたのだ。」
武市の話も聞き逃してなかったが。
私は、すぐ思い出す上に、信じられない気分だった。
あの時かぁ!!
幕府からならば、判ったのに関わらず。
同時に四カ国も他国から、いきなりの砲撃で!!
どれだけ多くの仲間が!!
だが、その後も坂本から…
あれすら全て仕組まれてたと!?
それでも大久保の出した事には、全て納得する!!
だからこそ、私と同じ答えに!?
春香の為、未来の為、最善の為、この国だけでなく…
世界を、また学のみで、変える為。
すぐ怒りが、湧き上がる中。
「ふざけやがってぇ!!
だからかぁ!?
あんな都合良く他国からの攻撃を。
おかしいと思ってたが、あれだけで仲間が!?
どんだけ死んだと思ってんだぁ!!」
大きな晋作の怒鳴り声で、すぐ私も見た。
だが、目も閉じたままでも明らかに殺気すら溢れ出た。
拳すら握り締めて怒りで震えてるのも判って…
「晋作!!
私もなのだぞ!?
まだ話すら終わってな…」
「判ってる、小五郎!!
どうにか耐えるのみだが。
あれすら仕組まれてたならば!!
もう薩摩だけじゃねぇんだぞ?
既に幕府へ、接触した他国もだろうがぁ!!」
私の言葉すら遮って晋作も怒鳴ったが。
充分、意味も判る。
更に殺気も察して土方を。
見れば、同じ様に目を閉じたまま…
「そう言う事なら発端になった黒船の時!!
同じじゃねぇかぁ!!
あれだって強引に他国から…
その後、五カ国との条約だぁ?
しかも自由貿易。
俺が、幕府の体制を、調べた時すら都合良く?
ずっと思ってたが、どれだけ、この国を。
利用しやがって…」
私でも史実も含め考えれば、すぐだった。
米国か…
あの時すら開国も、かなり強引だった筈。
だが、そこまで仕組まれてたとしたら…
そこで僅かに気付いて、すぐ…
「待て、土方君!!
それに晋作もだぞ!?
もし仕組まれてたならば、逆に使えるのだぞ!!」
大きく言った時。
皆が、全員、驚きながら目を開けた。
それを、私は見てたのもある。
すぐ春香の悲しい顔すら浮かんで、私は…
「この場でと、既に私も言った筈!!
繰り返すなと!!
大久保すら学のみと!!
既に意味も判ってる筈なのにかぁ!!」
大きく叫ぶと皆も無言で私を。
もう私は、春香だけを、思い出すのみ。
だからこそ…
「それが!!
春香の言ってた悲しみの連鎖だぞ!?
誰も気付かないのかぁ!!
もう春香の言葉を、また私が、言うのみ!!
『やられたら、やり返すと?
んな事しか、しねぇ歴史の中で…
何が、どう平和を願ってると言える』と。
また同じ様に、繰り返すと言えるのか?
あんなにも悲しい顔で、春香は…
一人では、不可能だからと?
せめて春香の出来る事として出した答え。
それが、『悲しむ連鎖を止める方が、まだマシだ』と!!
その春香が、何よりも傷付いてか?
誰よりも痛いと、苦しいと、絶望する未来へ?
繋げた原因なのに…
やはり、この場でも同じ連鎖を。
そっちを、選ぶならば、未来の為など…
全て絶望だろう!?
だからこそ、逆だ!!
まして他国からの利用に今だぞ!?
私達は気付いたのだぞ?
逆に他国側は、知らないのだぁ!!」
皆も驚いた顔で私を、見てるだけだが。
睨みながら更に続ける。
「ふざけるなぁ!!
いつも春香ばかり!!
どうして春香ばかり!!
なぜ、春香が、望まない答えを。
何が、どう、春香の為と言える!?
あの春香は言ったぞ!?
『何かあれば、いっつも同じだ』と。
『気に入らねぇならって攻撃を』と。
『それすら、どっちも同じ』と。
だからこそ、全て繰り返すのだろう?
そして春香の言う言葉は、全て正しい!!
だから『武力の放棄を先に』と。
『この国に限らねぇ』と。
『結局、一番、簡単な方法を皆は選ぶだけ』と。
『それが武力だったり、力だ』と。
『だからこそ常に武力で』と。
更に春香は望まない、優しいからこそ皆を。
泣かない為、痛くない為、己自身すら的へ?
皆すら春香が、泣く未来を選ぶと言えるのかぁ!!」
もう私は目も閉じて春香だけを、浮かべて思い出す。
「あの春香ならば、必ずだぁ!!
相手からの攻撃でも防衛のみ。
相手からの怒りすら己自身へ。
相手の事すら心配する。
相手の事すら気に入らなくても変わらん。
相手が痛いのに気付く。
相手が泣けば春香も悲しむ。
それが、連鎖だぁ!!
それすら春香自身が!!
いつも止める為、するからこそ…
いつも春香ばかり傷だらけの原因だろうがぁ!!
全て逆だろう!?
常に相手の痛みを、苦しみを、原因を、考えを。
そして春香から意味もなく、する事も、した事も…
全くないぞ!!
だから、いつも春香も言うのだぁ!!
常に『皆で決める方』がと、『皆が笑う方』がと。
なぜ春香は、そんな『皆の方』では、ないのだ!?
春香が笑うのも簡単だぞ!?
私が笑うから、春香も笑う。
皆が笑うから、春香も笑う。
私が喜べば、春香も喜ぶ。
皆が喜べば、春香も喜ぶ。
周りが楽しそうにしてれば、春香も楽しいと。
常に相手の事を、相手が悲しまない事のみ。
私が優しいと言うが、春香の方が優しいのだ。
坂本君も優しいと思うから、春香も心配するのだ。
ならば常に相手も同じ、平等に、お互い支え合う為。
あの大久保も私へ、言ったのだろう?
武力でもない形で、互いの助力を。
ただ、その為のみを、互いに続ければ…
春香も傷付かないのだぁ!!」
ただ、私は春香しか考えず、言った時。
「ワシが会合の場で、すぐ決めちゃる!!
もうワシも武力は持たん!!
春香さんを、傷付けん!!
今度の会合で、ワシがちや!!
全員も納得させて全て無血や。
すぐ権力すら放棄させるのみ。
そして平等へ。
その為の一歩にしちゃる!!」
坂本の大声に驚いて目を。
私も開けると皆すら驚いた様子で坂本を。
だが、坂本すら立ち上がると。
両手を上げて更に…
「今までの痛みや悲しみを。
ワシのせいちや!!
ワシが傷付ける武器をばら撒いたんやぞ!!
当然、ワシが全部、受けるに決まっちゅう!!
やけんど、連鎖すらワシが止めちゃるき!!
新たな権力?
新たな武力?
そがなんは、要らん!!
やったら平等な法として、この国へ。
権力すら分散させて皆で笑う国へ。
今なら春香さんが居るがぜよ!!
もう春香さんと同じ事を、すりゃええ。
もう春香さんと同じで、皆も話し合えばええ。
幕府には時期も考えて口だけや!!
ワシは、刀なども武器すら持たん!!
新たな平等な法も、皆の為だけちや!!」
大きく言ったが、その内容もだった。
春香と同じ事を!?
権力も、武力も、要らないと!?
しかも平等な法へ。
そこで坂本は、明らかに私へ。
笑いながら…
「桂さんが、教えてくれたんちや!!
春香さんが、正しいって事もやろう!!
そんで皆も笑う為、やったら皆で考えるがぜよ!!
新たな平等な法を、新たな未来の為やろ!?
やったら春香さんを!!
全て基準にすりゃええがよ!!
判らん事は、春香さんを!!
真似すりゃええが!!
もうワシが、全部、言い続けちゃるぞ!!
わははははっ!!
もう武器なんて要らんやろ?
痛いだけやし?
春香さんも傷付けん為の一歩ぞ!!
未来の為、やったら、もう全部を。
未来に居た春香さんの為!!
春香さんの笑う未来にするがぜよ!!
ええ案やろ?
わはははははは!!
ワシが、絶対にしちゃるき!!」
坂本が、言った内容も判るが。
春香の為?
だから未来も春香と同じ!?
確かに未来に居た春香ならば…
皆すら春香の為と!?
だが、他国の場合。
どうにか私も考えながら坂本へ。
「さ、坂本君?
確認するが、他国対策もあるだろう?
すぐに武力放棄は…」
でも坂本は、そこで土方の方も向いて…
「それこそ、新たな新撰組やろ?
防衛のみやし?
土方さん達が、ちや!!
この国を、守るのは、新たな新撰組の力!!
そんで国が、纏まるまで、他国とやろ?
そんで他国とも武器は、要らんし?
話し合いで、武器は、使わんし?
こん国を、守る為だけの新たな新撰組や!!」
土方すら驚いた顔もしてたが、
すぐ笑い出した。
「くっ…
はははははは!!
スゲェな、その発想!!
笑いすら耐えられねぇ…
だが、確かに?
俺達の新たな新撰組は、防衛のみ。
真っ先に武力の放棄を。
それすら、この国を。
更に未来も守る力に?
考えた事もねぇが…
その為だけに使う力になれと?
くっ、はははははは!!
もう歴史どころじゃねぇな、おい!!
新たな国の一歩!?
そっから他国は、すぐ無理でも…
俺達が、基盤として更にか!?
志すら正しく引き継げば…
未来までかよ!!
良いだろう、俺達が!!
そう、正しい未来、笑う為の国へ。
その一歩になるって事。
独立組織の編成でも変えられるが。
新たな国に、新たな新撰組を。
誠の志でクズ共から守る力になってやる!!
ははははは…
そりゃ、そうなるぞ?
総司、斎藤、聞いたなぁ!!
今まで全ての仲間達!!
その志すら未来へ。
全てが、未来の為のみ!!」
もう土方すら爆笑したが。
沖田と斎藤まで笑いながらだった。
「はい、土方さん!!
俺も全力です!!」
「勿論です、土方さん。
全て未来の為、春香さんも笑いますね。」
また晋作まで笑いながら…
「小五郎の無自覚発言で、とんでもねぇ!!
しかも、やっぱ春香のみ!?
だが、未来まで全部!?
スゲェぞ、どんだけだぁ!!
あはははははっ!!
よし、坂本!!
次の会合まで、日がねぇだろ?
この長州藩邸で、小五郎とかぁ?
春香も判り易いってのもある。
だから一緒に学べ?
更に身の安全も、ここなら問題ねぇ…
新たな平等な法も幕府討伐後。
踏まえて最善も模索すんぞ!!
今度は、他国よりも先手。
そして武力も最小限に出来る。
あはははははっ!!」
私すら驚く事ばかりでもある。
動揺もしながら、そのまま…
「し、晋作!?
坂本を、長州藩邸でか!!
日もないのも事実だが。
いや、だが先に大久保も、だろう!?
新たな平等な法も含めるが?
先手も判るとしても、春香にも…
どう言えと?」
そこで武市も少し笑いながら…
「桂さん、春香さんには、他国の勉強と。
言えば、問題ないだろう?
新たな平等な法の策案も考えず。
世界の事ならば、笑って話してただろう?
そして他国の良い部分ならば…
あの大久保より春香さんの方が、詳しい筈。
会合後も薩摩藩邸を、中心にして居れば良い。
更に龍馬も含め、模索中でも安全だ。」
それは、確かに?
春香の方が、学も、そうだが。
一応、事前に春香へ。
言ってあるから問題もないか?
坂本も、まぁ…
だが、予防として私も坂本へ。
視線を向ければ、皆も僅かに反応したが。
「先に坂本君?
春香にもだが、変な行動だけ避けれるな?
私の場合、会合にも出れないのだ。
それと補足として春香には、触れないでくれ。
勿論、話す事は、構わないが…
春香の場合、もう晋作すら避けられるぞ?」
坂本へ念を押すと…
なぜか皆まで少し笑ったが。
坂本も頷きながら…
「いかん、こりゃ…
桂さんのか?
またワシの警戒度が、上がっちゅう?
春香さんには、触れんぜよ?
まぁ、また気付いちょらんがなぁ。」
また気付いてないだと!?
私が、春香でか?
そのまま私も、また春香の事だけを。
浮かべながら考えるが…
なぜか皆は、急に目を閉じた。
そして無言で頷くのみへ。
何度か見てる私にも意味だけ判る。
だから何も言わなかった…
**************************
その後。
坂本以外の皆は、藩邸から去った。
会合まで坂本に関して藩邸に残る事になる。
僅かに身の安全も確実なのもあるが。
薩摩藩邸の大久保へ。
やはり常に情報共有は、皆の必須へ。
更に大久保の反応は、凄かったらしいと。
坂本は爆笑して皆へだった。
どうにか考えながら…
私も真似するが…
「は、春香?
その、いきなりは…」
桂さんの声だけ聞くが、見ずに私は…
「でもなぁ?
桂さん?
さっき簡単に?
私も初めて見るが?
やっぱ火は、危ねぇ…
慎重にしねぇと?」
言いながら手元の持った火打ち石を。
何度か慎重に叩くのだが、全く火も…
マジかよ!?
釜戸とか初めて見たぞぉ!!
しかも火で!?
確か、この時代じゃ…
火事とかヤベェだろ!?
やっぱ不器用なんかなぁ…
「いや、は、春香?
それも…
そう、徐々に、なのだ。
すぐは、誰も難しいから…
だが、いきなり、どうしたのだ?
今まで私が…」
そりゃ…
だってなぁ?
一応、私も桂さんを、見ると…
明らかに動揺してるのが、判って溜息も出た。
「いつもだろ?
桂さんばっか…
私も金とか稼ぎてぇが。
この時代じゃ、仕事すら判んねぇし?
まぁ、未来の時すら普段からなぁ…
してなかったが。
せめて私も炊事やら洗濯程度、どうにか…
今まで見てた時、普通に茶すら桂さんが…
煎れてたし?
んでも高杉さんは、してねぇ…
桂さんばっか負担してたら変だろ?
だから…」
言ってる途中から私も複雑な気分になる。
逆に桂さんは、なぜか頷くと…
「なるほど、そこからか。
いきなり春香から台所の使い方を。
更に今の様子に、また私を。」
そこで、少し笑った。
「さっきだが、普段からも私は、春香へ。
徐々にと言ってるだろう?
それに春香の様子を、私も見てた。
未来に居た頃ならば、春香もだろう?
普段から火打ち石など、なくても…
普通に、お湯すら問題なく沸かせた筈。
今、出来なくても春香が、気にする事でもない。
最初から出来る者など、居ないのだよ。」
桂さんの言った意味に私は、驚く。
えぇ!?
いや、まぁ…
そうだが!?
見てただけで!?
もう私に少し笑う桂さんへ。
思った通りに言うのみ。
「めっちゃ桂さんは…
スゲェな、良く判るっつうか!?
マジで、そうな?
ちっと悪気ねぇが、まんま言う。
未来じゃ、逆っぽい!?
この釜戸ってのを。
使える人も私は、知らん!!」
最後だけ私は、強調したが。
僅かに桂さんも考える様子で…
「私の場合、来客の時も含めると。
やはり晋作より茶も煎れたりは…
普通でもある。
春香と同じで、逆に釜戸以外。
使えないだろうな。」
ふと私は、来客と聞いた時。
違う事も思い出した。
「なぁ、桂さん?
坂本さんは…」
すぐ気付いて両手で自分の口を、塞いだ。
桂さんも見れば、少し驚いた顔だったが。
また少し笑うと…
「坂本君ならば、私も会ってるよ。
春香は、優しいから心配したのだろうが。
変わりない感じに見えた。
安心して大丈夫だ。」
そこで私も手を、離してから歴史も思い出す。
安心だぁ!?
あの坂本龍馬だぞ!?
んでも坂本さんなら…
そのまま私も目を閉じた。
坂本龍馬の史実もと思い出そうとする。
確か…
外国、いや、他国かぁ?
更に、だろ?
土佐なら仲間からも?
ずっと騙されて!?
しかも未来の為にと!!
んなのに…
想像した事で、だった。
どうしても私は、我慢すら出来ず…
「違う!!
他国だけじゃねぇ!!
もう全部から騙されてんのにかよ!?
んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!
ずっと危険な事ばっか!!
しかも未来の為ってかぁ?
んだけ頑張ってんなら、もう…
桂さんと同じだろうがぁ!!
なのに…
それすら騙すだと!?
ふざけんじゃねぇ!!」
「春香!?
落ち着いて…
しかも他国だけでは、ないと…」
思わず、怒鳴ってからも桂さんの声を。
しっかりと私は、聞こえてたのもある。
桂さんと同じ?
桂さんと理由もだろ?
もし桂さんが、同じ事を!?
尚更、私も許せなくなるばかり。
だから…
「んなの許せる訳ねぇだろうがぁ!!
桂さんと同じで!?
だから頑張ってるのにかよ!?
桂さんすら優し過ぎんのにかぁ?
あの坂本さんも優しいんだぞ?
桂さんと同じぐれぇ…
皆の為って、必死にと?
私でも判るってのに騙しやがって!!
どうして仲間なのに?
どうして同じ理由なのに?
どうして利用まで出来んだよ!!
また隠すだけだと?
また繰り返すだけだと?
また権力で、しかも結局、金って欲で!!
他国だったら尚更だろうがぁ!?
何が、グラバーだぁ?
所詮、武器商人!!
もう坂本さんだけじゃねぇだろ!?
結局は、金のみ!!
んなクズのせいで、更に争い続ける?
んなクズが、どんだけ殺す?
直接しねぇだけで、どんだけ他国から…
既に繋がってるのにかぁ!!」
もう私は、史実ばかり浮かぶ。
余計、息苦しさが、纏わり付く感覚に…
頭を、首を、振って叫ぶと…
「春香ぁ!!
落ち着くんだぁ!!
そんな事も私が!!
決して、させない!!」
そう桂さんの大きな声と同時で、私もだった。
抱き締められた事に気付いて目を開けると。
更に…
「春香の言った事ならば、私が!!
既に理解したのもある。
また春香は、痛いのだろう?
苦しいのだろう?
そして春香が!!
気付いてなくても…
もう私には、その苦しみも!!
痛みも判るのだぁ!!
そんな事からも私が!!
春香を、守るのみ。
春香を、苦しませないと。
既に言ってる筈。
だからこそ、今の私が!!
私も含める皆で、未来を、全てを。
希望と言う光で、世界すら変えるのみ!!」
抱き締められたまま…
顔だけ見えない。
それでも私は、桂さんの叫び声と内容に驚く。
な…
未来を?
全てを?
世界すら変えるだと!?
んなの…
どう考えても!?
でも桂さんは…
今まで、嘘も言わねぇ!?
あの信じる桂さんが!?
だから言葉以外、全て何も浮かばなくなる。
必死に考え様とした私へ。
「今の春香も守るのは、私だぁ!!
そして春香が、笑わない未来へ。
そんな未来など、私も許さないのみ!!
だからこそ、私も必ず、変えるのみ!!
今すら私は、常に春香だけを。
愛してるのだぁ!!
だからこそ、私も嘘すら言わない。
常に全力でと愛する者の為、春香の為に…
この国を、この世界を、正しい道へ!!
既に歴史も変わってるのだぁ!!」
また桂さんが、大きく叫ぶ声も…
私も聞いてた上に…
少し腕も緩めて私へ、笑ってだった。
「私は春香だけを愛してる。
その愛する者である春香だけの為。
全て私が、だよ?
その為だけのみ。
常に私は全力で、今を、春香を、未来を。
私の生きる理由なのだ。
だから春香?
もう苦しくない、もう痛くない。
そして春香だけを、私も愛してる。」
優しく言ってくる桂さんも私は、見て…
ただ、抱き付いた。
上手く言葉が、判らない私でもと…
思った事を、どうにか言う。
「私も桂さんだけを、信じてんだ…
それが、きっと愛してんだ…
だから危ねぇ事だけは…」
抱き締め返してきた桂さんも判った。
「大丈夫だよ、春香。
今すら私も、この場に居るだろう?
それに春香も一人など、私も同じ事。
させたくないのだ。
だが、春香も心配だと言うならば…
近々、坂本君も来るからね。
その時に話せば、今でも元気な様子も判る筈。
何も心配ないよ。」
普段通り優しい口調で、言ってきた桂さんにと。
また私も少し驚くが。
確かに?
会えば、私にも…
そりゃ、そうなる!?
凄く納得しながら笑って私も言う。
「あははは!!
やっぱ桂さんは、正しいなぁ!!
スゲェぞ、マジで!!
私も納得すんぞぉ!!
あはははははは!!
めっちゃ判っからなぁ。
どんだけだぁ、おい!?」
「春香は、本当に優しいなぁ…
私の事だけでもない。
皆を、坂本君も含め私まで…
そうして笑う姿が、一番なのだよ。」
桂さんが、また私も抱き寄せながら…
言うのも聞いて、余計、思う。
いや?
私よりも桂さんが、だろ!?
優し過ぎんだっての!!
「春香の理由も充分、判ったが…
もし炊事でも、春香の場合だ。
いきなり火ならば、危ないのみ。
既に漢字の読み書きも出来る筈。
先に釜戸の仕組みを、だろう?
そして徐々に学べば、春香も大丈夫だよ。」
すぐ私でも桂さんの意味に判った。
そうか!!
釜戸の仕組み!!
それすら知らなきゃ?
そうなるだけかぁ?
「スゲェその通りだな!!
桂さんは、やっぱ間違えねぇ!?
あはははっ!!
普通に読み書き程度は、判るぞ!!
また徐々に、だろ!?
私も覚えりゃ、使えるっぽい?」
そのまま桂さんは、私も抱き上げた。
やっぱ笑ってるのも見た。
「そう…
春香も徐々にと学んでるのだよ。
焦る事も、ないだろう?」
素直に頷いて笑うと、桂さんも少し笑う。
そんな桂さんに私は、安心する。
軽々と桂さんは、一緒に移動を。
だが、桂さんの自室で見た本に…
また私には、新たな衝撃だった。
「めっちゃ達筆過ぎるだろ、おい!!
もう漢字の解読からかよ!?」
少し驚いた様子もした桂さんは…
すぐ笑い出した上に…
「ははははは…
なるほど、春香は?
そうだったな。
機械へと、触れなくても…
常に連絡可能と?
言ってたが、尚更…
筆などで、文字の読み書きを?
はははは…
普段から必要としないからか。
逆に私の方が、納得した。
ならば、春香?
漢字も知ってるのも明確。
後は、解読のみ。
ははははは…
だが、まさか?
そうなれば、今度は…
読めても書けないと?
もう釜戸より先に筆慣れだろう?
はははは…
それすら私から春香へ。
教えられるなぁ…」
何だとぉ!?
桂さんが、私へ!?
めっちゃ笑って…
しかも漢字なら私も…
「桂さん、待て、こらぁ!?
私だってなぁ!?
漢字検定二級ぐれぇ…
とっくに合格したんだぞぉ!!
解読も絶対、出来る。」
「漢字検定と?
しかも合格だと?
それは、つまり…
春香は、学の認定された意味にも…
だが、漢字のみと?」
笑ってた桂さんは、急に複雑な顔へ。
考える様子まで始めたのも私は、見てた。
だからこそ、大きく桂さんへ。
「漢字検定!!
まんま漢字の難易度で!!
等級が、違うんだぁ!!
一番、難しい等級なら一級だが…
桂さんにも判り易く言ってやらぁ!!
二級なら僅かな合格率も二割程度の難易度を!?
しかも、まだ私も高校の頃…
私と俊介、二人のみ!!
校内で、唯一の合格者だぞぉ!?」
桂さんは、驚きながら…
「唯一、俊介と二人のみ!?
は、春香?
難易度でも、どれ程に…
いや、聞けば、私も予測が、出来るか。
ちなみに、その検定だかに、だろう?
何人、受けるのだ?」
そして私は、目を閉じた。
私は受けた頃も思い出しながら…
「漢字検定二級なら受ける人数!!
約六万人以上だぁ!!
その中で、合格率も約二割のみ!!
俊介と、俊介の親が、喜ぶならと…
資格試験なら皆も学ぶのみで、更に平等だぁ!!
だから、私もかぁ?
めっちゃ頑張ったかんなぁ!?」
「約六万以上で、二割だとぉ!!
しかも俊介と春香のみ!?
そして平等な中だからと春香もか!?
とんでもない難易度だろう!!」
大きく言えば、桂さんの焦る様子も察した。
一応、漢字検定に少し判った様子も私すら頷くのみ。
目を開ければ、もう明らかに桂さんは、驚いた顔へ。
私も何も言わず、すぐ渡された本の解読へ。
「ま、待つんだ、春香!?
今以上の学など、余計…」
もう私は、色々言ってくる桂さんの言葉を。
スルーした。
ただ、桂さんの持ってる本を。
私も全て解読する気持ちで、全力になった。
**************************
一方、大久保利通。
幕府の要人でもだった。
既に『勝海舟』ならば、坂本からも…
全く問題なかったな。
前から岩倉に関しても問題ない。
今ならば、動けない『孝明天皇』の意思。
大きかった長州の件だが。
どうにか松平よりも、歴史から混ぜた事で、だろう?
最初から、いきなりの復権…
権力自体が、そもそも、欲!!
根付いた武力思想と一緒に消すのみ!!
勝海舟と同じで、『永井尚志』も動ける。
どうにか幕府内で動く中、また藩邸内にも戻る。
書類も含めて終わらせ…
普段通りに茶も飲みながら、一休み中でもだった。
やはり考えてしまう。
再度、坂本経由から…
あの無自覚娘情報は、暗記してたが。
真っ先に桂小五郎と土方歳三…
坂本へと言った、あの僅かで、見抜いたか。
だが、まさか…
世界すら光の連鎖を!?
あんな発想など、全く私の予想外だぞぉ!?
会合の方は、まぁ…
問題ない最善だが?
会津だろうが、許可なく入れない上に…
まさか薩摩藩邸内で、幕府討伐の会合を?
そんな事、誰も気付く筈ないだろう!?
まして新撰組すら会津を。
あの土方ならば、確実に誤魔化しながら動かせる。
それよりも春香だ!!
あんな僅かに無自覚だろうと多過ぎる情報を。
更に桂小五郎も、だろう!?
これは、もう…
単純に予測して動いてるだけでもない筈!!
また春香の持論も浮かんだ。
『表があれば、裏がある。
光があれば、闇がある。
その逆も同じ事。』
桂小五郎の場合、全て春香の為のみ。
確かに未来の為になるからこそ…
私も当然、判ってるから動いてるが?
だが、春香の為、世界すらもだとぉ!?
だからこそ、私へ?
補足として坂本経由に伝言まで、私へか!?
『特に今ならば、春香の事を、最優先する』と。
『今の私は、春香から離れる事が、出来ない』と。
すぐ意味ならば、充分、判ったが。
あんな坂本からの話を、その内容など…
全く予想外過ぎて、私すら動揺したぞ!!
しかも他国すらも相手にする上で、私へと。
つまり、学を。
もう意味すら多過ぎる!!
確かに全てが、未来も含め最善の為のみ。
既に春香の存在でも充分。
歴史すら巻き込んでるのにか?
桂の実力でも単独が、だろう。
可能でもだ。
常に春香を、最優先した選択を。
するからこそ不可能へ。
今までも、そう…
情報共有も含め、未来の為だったが。
完全に桂の場合、春香の為!?
だから今度は、世界すら巻き込んだ希望の光へ!?
私すら間違わないからと、既に出した言葉まで…
春香の為、だろう?
まぁ、それも実際に最善の為、未来の為になるが…
だからこそ出した助力と学を、その答えへ。
だが、私も、そうだろう?
あんな未来だけは、絶対に許せん!!
それもあって命懸けなのも事実か?
幕府内すら徐々に元凶の徳川のみ。
周りも察して動きを。
明らかに変わり始めてる。
そんな中で、世界ならば…
確か坂本との接触してる者。
だとしたら『Thomas Blake Glover.』だろう?
あの『トーマス・ブレーク・グラバー』ならば…
やはり他国からの思惑もある筈!!
英国の所詮、貿易、武器商人だ…
つまり、金のみで、高みの見物か!!
そう言えば、春香は…
なぜ、グラバーに関して、何も言ってない?
あの坂本へ?
心配するぐらいならば、知ってる筈。
その上で、今でも他国の方を?
未来ならば、一応、尚更も判るが…
お茶も机に置き直してから再度、私もと。
冷静に考える。
やはり何か見落としてる?
一体、何を?
乾対策は、問題ないとしても…
なぜ、あれ程に坂本の心配もしてる春香が?
土佐の事でも、もし厄介になるとしたら…
あの乾すら擁護した『山内容堂』か?
いや、だが…
そうか!!
結局は、権力と言う欲だ!!
既に土佐と武力差も大きい、余計に…
だとしたら『後藤象二郎』も?
いや、既に土佐藩の内部が、裏切ってるのか!?
もう容疑者すら多い筈。
だから春香の心配する『坂本』を?
まさか…
そこで『世界』も考えた時だった。
まさか、既に仕組まれてる!?
だとしたら余計に、この国は…
「絶対に駄目だろう!?
つまり、グラバーは、わざと!!
その上で、わざと坂本のみ。
春香の言葉ならば、金の欲か!!
他国の欲もある中で、騙され続ける未来へ。
技術ばかり発展し続ける、あんな未来へ。
しかも長州の時すら意味が、変わるだろう!?
こんなのは、坂本もだが。
本当に長州だけでもないぞ!!
私も含め薩摩側も騙されてるだろう!?
だから国自体が、友好的に騙され続けるのだ!!
一応、聞いた話でも桂だった筈。
無自覚でも見抜い…
いや、まだ情報すら足りない!?
だが、こんな事ならば、真っ先だろう!?
桂も含め皆が、知らねば…
更に世界からも、この国は、標的へ。
常に、されるのみ!?」
焦って口に出したが、すぐ紙にも纏め出す。
必死に己の学で、先手も探す中。
同時に怒りも湧き上がる。
だからこそ、持ってた筆を、そのまま折る。
怒りだけは、抑え付けながら誰にでもなく言う。
「ふざけるなよ?
散々、今ですら私も含め…
馬鹿にするだけでもない!!
この国の未来を。
金と言う欲のみで、狂わせたか。
やはり私も世界を!!
相手に対抗するのみ!!
全て私の学も含めて未来の為。
既に歴史も変わってるのだぁ!!
もう私すら完全に命懸けでも充分!!
その奇跡だと言う春香が、実際に居るのだぞ?
そして春香も笑うと言うのにかぁ!!」
再度、決意する様に折った筆も捨てる。
それから新たな筆へ。
引き出しから取り出して情報を、纏めながら…
思う事もあった。
新たな未来の為。
あれだけ味わった春香を、最後にするのみ!!
あの春香は、何も悪くないのだぞ!?
にも関わらず。
私の誤ちも含まれる未来へ。
「そんな事は許さん!!」
大きく怒鳴ったが、考えれば、簡単でもある。
あんなにも傷ばかり…
受け続けた春香が、笑う未来へ!!
春香の痛みと苦しみ…
到底、想像すら出来る事でもないのだぁ!!
真っ先に坂本へ。
だが、情報も足りないのも事実。
だからこそ、桂小五郎へ!!
春香の安全も踏まえ、すぐ動いた。
**************************
一方、桂小五郎。
常に春香の言動も見逃してなかった。
だからこそ、すぐ察したが。
やはり春香の場合、学だ!!
高過ぎるのも明確!!
私の事を、信じるからこそ…
あの春香が!!
そして坂本の心配する理由も…
日もない事。
定期的な予定日より早くと判断した。
真っ先に文すら予防の為、暗号文へ。
物証と、ならない様にしてから皆へ。
だが、私の最優先は、春香だぁ!!
その事も含め計算して出す。
常に春香の側で、優先して居る中。
夜も合わせながら優しい抱く中でも、だった。
どうにか春香の為と自制心も維持する。
春香と身体も重ねる度に色香まで出す姿が…
酔いそうになる上に、もっと惹かれるばかり。
そんな春香の仕草、声色、絶対に信じる様子も…
愛する様子まで…
もう明らかな変化だけでもなく…
更に女らしい曲線美もありながら細身の身体まで…
全てが、もう美しさと愛しさのみ。
そんな全て愛しい春香へ。
抑えられた唯一の部分…
それが、春香の左腕に残り続ける傷跡だった。
己の欲を、誤ちを、何度でも刻み込む。
私は絶対、春香に傷など二度と!!
その私も間違えない!!
そして春香が、寝たのも確認してから服を。
音も一切、立てず、皆の集まってる大部屋へ。
向かいながら常に情報を、整理し出す。
春香にも言った事すらある。
やはり危険だけでもないが、完全に坂本だ!!
しかも他国は、勿論だったが…
まさか、土佐までか!?
私も含め早く大久保へ情報も…
移動中でもあったが、僅かに勘付く。
いや、あの大久保の場合、それでも、だろう!?
いつも私達よりも先に見抜いて…
ならば、既に察してる可能性も!?
そのまま、普段より早歩きで、皆も居る部屋の中へ。
入った時、すぐ気付く。
坂本の雰囲気もだが、武市まで僅かな殺気を。
更に違うのも…
真っ先に土方の視線に気付き、私も視線を。
「見れば、桂も判るだろうが…
今夜は、総司と斉藤もだ。
他の隊長に関しては、動かせる。
その中でも春香と、まだ接触した者。
多い学に困らねぇ…
岡田も居る中なら勘でも充分。
会津の時に説明や動かし易いからだったがなぁ?
坂本の話で、もう…」
言ってきた土方は、そのまま目を閉じ止めた中。
明らかに殺気だけを、僅かのみ。
沖田も、斎藤も、既に判ってるのか無言のまま…
だが、やはり殺気立ってるのも判る。
意味も察して、再度、私も簡潔に皆へ。
「やはり大久保か?
見抜いたのだな、そして私も気付いた。
だからこそ、暗号として、至急だった。
坂本も冷静に聞けるな?」
言ってから、すぐ坂本も僅かに動くが…
明らかに目を変え、雰囲気すら違うのも判る。
同時に武市も目を閉じて動かないまま殺気を。
「せやなぁ…
桂さん、もうワシは、我慢の限界や。
その中でもワシも、そうやぞ。
思うちゅうのは、未来の事もある。
やけんど…
あの何も悪うない春香さんが、やと!?
どれだけ痛かったんちや!?
どれだけ辛かった言いゆうんよ!!
ふざけんやない!!
ワシの命で、済む話でもないろう!?
未来の幼子達、その命、全部ぞ!!
そがなしてええ理由すら何もないのにかぁ!!
薩摩の大久保さんも本気やろう?
やきワシにも言うてきたぜよ!!
そして世界を、未来を、その為となぁ!?
勿論ワシも絶対に許さん!!」
僅かに殺気まで出しながら坂本が、叫んだ。
そのまま懐に手も入れて銃を、だった。
部屋の隅へと投げ捨て、更に僅かに視線を。
明らかに私へ。
「桂さんは、春香さんの為と。
言うちょったやろ?
やけんど、ワシもや…
愛するのとも違うき。
また誤解しなさんなや?
もうワシは、ちや?
何も悪うもない、あの春香さんがと。
産まれてからやぞ?
ずっと愛情すら判らんと?
知らんと、しかも…
傷だらけの春香さんも見ゆうがぜよ!!
もう絶対に傷など、付けさせん!!
その理由もあるがの。
やきこそ、世界を、未来を。
やけんど充分過ぎる理由やろう!?
そん理由だけで、ワシも春香さんの為。
その為だけに、動くき!!
土佐の裏切りも簡単じゃろ?
単純に権力って欲やろうがぁ!!
しかも繰り返すやと?
そがな未来にも、絶対せん!!」
坂本の言った意味に私でも察したが。
武市も、そのままにも関わらず。
殺気すら抑えられないだけにも見えた。
「桂さん、私も既に大久保から…
いや、龍馬から聞いた事で、だった。
どこまで愚かな事を!?
私すら全てが、未来の為のみ!!
そう既に断言してたが、この場で、再度だ!!
訂正しよう、私も春香さんの為のみ。
そして世界を、未来を、全てを。
私の命懸け?
そんな事でも済まされないと!!」
大きく武市も言うと目を開けた。
その目には、志の決意とも違う怒りも隠す目。
どうにか抑えてる事には、私も判るが。
一度、息も吐き出してから私へ。
「桂さんの理由だけで、私も充分だ!!
これ程の怒りも私は、知らないぞ!?
そして、春香さんすら何も悪くない。
あんなにも痛々しいどころでもない。
錯乱しかけた様子も見てる私には…
絶対に許せる筈もないのだぁ!!
しかも、あの春香さんは、もっとだろう!?
泣く事すら許されず、その中でか?
春香さんの味わう痛み、苦しみ、高過ぎる学。
だからこその絶望を!?
ただの想像だけで、私すら息苦しい上に…
そんな事も、ずっと普通に与え続ける未来へ?
もう私だけでもない筈、そんな事には、させん!!
これから産まれる新たな命へ。
絶望すら与えるものかぁ!!
だからこそ、学のみ、困難だとしても…
私も本気で、世界を、未来を、変える為。
あの春香さんを、最後にする為のみ!!」
普段の冷静な武市すら大きく怒鳴った。
側に居た岡田も無言だったが、更に殺気立つ様子。
だからこそ、大きく私も皆へ。
「もう判ってる事だぁ!!
この場に居る全員だぞ!!
頭を冷やせぇ!!
今でも殺気を、武力を、僅かでも考えながら…
常に学にも関わらず!!
そんな状態で、何の最善が、どう変えられる!?
もし、この場に春香が!!
居たら何を、どんな顔で、言えるのだぁ!!」
叫ぶ様に怒鳴り付けると、皆も反応した。
その上で、殺気だけは、消したのも判って…
再度、続ける。
「今の皆を、今の様子を、今の春香が!!
もし僅かでも見たら、また悲しむのみ!!
そして春香は、泣くのとも違うぞ?
また同じ様に繰り返すのだと高過ぎる学で!!
春香も判断して、生き続けながら…
更に味わう絶望のみかぁ!!」
私も本気で怒鳴り付けると皆が、全員、目を開けた。
殺気も消して私を、複雑な顔で見てるのも判る。
「あぁ、皆の想像通りだろう?
あの春香へ、皆まで絶望を?
そんな事、望まない筈、だからこそ私達が!!
今も含め冷静に最善を、未来を、世界を。
そして春香の為!!
私も覚悟してる上に今ならば、尚更、情報と学のみ。
だからこそ、私も既に言ってる筈。
最優先するのも、あの春香を、私が!!
否、私達が、春香の為、全ての為なのだぁ!!」
真っ先に晋作が、再度、私も見てから視線も皆へ。
「小五郎の言う通りだ。
俺も判ってる事、そして俺すら同じってんだぞ?
皆すら当然だろうなぁ?」
その言葉で、全員が、だった。
殺気も消し深呼吸まで、してから切り替えた様子にと。
私も判って同じ様に息を、また頭の中で春香を。
浮かべながら、先にと思いながら言う。
「皆も判ってくれてる様子だな。
私も春香から得た情報で、真っ先に皆へ。
早めた事でもあったが…
今の春香は、だから言うのだぞ?
私だけでもないだろう?
だから『知らない方が』と言うのも春香は…
誰よりも優しいからこそ、皆を。
特に坂本君を、心配してるのだよ。」
皆も僅かに驚いた様子もしたが、視線も坂本へ。
その中でも坂本は、更に私へ、明らかに動揺しながら…
「ワシの事を、あの春香さんが!?
か、桂さん、今もと言うたか!?
そりゃ、歴史、史実も、知っちゅう春香さんや。
じゃが、今すら心配しゆうっ言いゆうのか?
やけんど、既に変わっちゅう歴史ぞ?
そげなワシを、いや、特にワシの心配しちゅうと?
どいて…」
私には、坂本の思ってる事も判る。
余計、春香も思い出すが、少し笑って言う。
「坂本君も、あの春香を、知ってるだろう?
どれ程、優し過ぎるかもな。
先に言うが、全く惚気でもないぞ?
だが、春香の言った言葉を、私からだ。
『んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!
ずっと危険な事ばっか!!』
と、続けて言った春香の言葉で、判る。
『しかも未来の為ってかぁ?
んだけ頑張ってんなら、もう…
桂さんと同じだろうがぁ!!』と。
だから坂本君へ、更にだぞ?
『んなの許せる訳ねぇだろうがぁ!!
桂さんと同じで!?
だから頑張ってるのにかよ!?』
つまり、坂本君が、危険の中で、だろう?
既に頑張ってるのは、春香も同じなのだよ。
そして…
『桂さんすら優し過ぎんのにかぁ?
あの坂本さんも優しいんだぞ?
桂さんと同じぐれぇ…
皆の為って、必死にと?
私でも判るってのに』と。
歴史を、史実を、その中にある坂本君を。
思い出しながら春香は、真っ先に言ったのだ。
坂本君を、心配しながらでもな?
皆の心配まで含まれてるだろう?」
もう皆すら明らかに驚いた顔へ。
だが、坂本だけ笑った。
「わははははは!!
げに、あの春香さんが!?
ワシの事も優しい言いゆうき!?
やけんど、春香さんが、一番やろう?
優しい女子ぞ!!
しかもワシ、今の言葉でも充分、嬉しいだけやな!!
まっこと可愛い女子で、更に素直やし?
惚気でもない言いゆう桂さんにやぞ?
やっぱ羨ましいちや!?
まぁ、ワシは、その言葉でも頑張れるき!!」
皆も少し笑ったのを、見て私すら思う。
そう、本当に春香は、凄いなぁ…
あんなにも優しい心で、誰よりも皆を。
この場ですら居なくても皆の心へ。
だから私も素直に笑って言う。
「坂本君も納得した様子だな。
後、今から皆と情報も含め勿論、最善の為だが。
これも先に言おう。
朝餉の時間まで坂本君は、藩邸に残ってくれないか?
坂本君が、元気な姿を、心配してる春香に見せれば…
春香の場合、素直に安心するだろう?
他の皆も忙しいだろうが、既に皆は、面識もある。
残れる者も一緒に僅かでも、恐らく…
良い息抜きになれるかも知れないぞ?」
すぐ坂本も笑いながら判った様子で、だった。
「せやな!!
ワシも春香さんと話したいきのぉ…
僅かでも絶対、楽しいき!!
他国の言葉も混ぜながらやと、もっとちや!!
使えば、春香さんなら、まっこと笑うぞ!!
まぁ、ワシが、下手らしいけんど…
春香さんが、笑うき大丈夫やな!?」
「だったら俺も残るかぁ?
一応、薬の追加も持って来てるが。
あの春香が、どうやって苦い薬も飲んでるか…
その様子も見てぇし?」
坂本の言った意味も判る。
だが、すぐ土方すら少し笑いながら言った上に…
他の皆も少し笑って頷いたが、そこで私も春香の姿を。
すぐ浮べながら…
「土方君の場合でも、これは…
先に言っておくが、春香に悪気もない。
だがな、土方君の薬は、春香の中のみ。
新手な拷問と思われてるからな?
一応、何かしら言われる覚悟は、しておいた方が。
恐らく、良いぞ?」
そう言うと土方は、明らかに驚いた様子で…
「新手な拷問だぁ!?
春香の薬でかよ、俺が!?
ちょ、桂、何でだ?」
言った事に、一応、私も言葉を探す。
「春香の場合、まぁ…
今までも普段から薬を、飲んでた様子だが。
未来の薬だぞ?
つまり、簡単に言えば、未来ならば…
そんな薬すら苦くないのだ。」
「何だと!?
薬なのに苦くねぇだぁ!?
だが、そうなると、春香の場合、毎食後…
だからか、おい!!
チッ、食事すら見れねぇのも残念だが。
流石に今、俺達三人、全員だとヤベェか。」
土方の冷静な予測に私も素直に頷くのみ。
ようやく、そこで、沖田と斎藤も頷きながら…
「特に土方さんは、そうでしょうね。
ですが、俺は、明日なら非番です。
残っても良いですか?」
沖田の言った事に驚くが、すぐ斎藤も冷静に…
「沖田、俺も残りたい気分なら判るが。
新撰組でも土方さんと揃う前提条件の筈。
あの春香さんならば…
特に安易な言葉も言えないだろう?
素直に屯所へ。」
「それは…
斎藤さんの意味も判ります。
そうですね。
あの春香さんが、安心して笑う方を、俺もです。」
少し残念そうにする沖田へ、今度は土方も目を変えた。
「総司、斎藤もだぞ?
まだ新撰組でも安易に春香との接触もだぁ。
俺達のみ、隊長に関しても一応、問題ねぇが。
俺達三人と永倉、武田、井上、原田も問題ねぇとしても…
だが、伊藤の言動だけは、おかしい。
学もあるが、あれなら野心すら見え隠れするぐれぇ…
油断すんじゃねぇぞ?」
沖田と斎藤も目を変えて土方へ。
「「はい。」」
私は、そんな土方を、新撰組を、見れば…
やはり信じられない感覚にもなる。
だが、すぐ土方も察した様子で私へ。
「桂、俺も先に言っておくが。
新撰組の独立に関してなら常に俺だ。
近藤さんよりもなぁ、中途半端に学と野心もある。
一番、面倒な奴は、『伊東甲子太郎』だ。
口先だけの可能性が、高い。
あれも恐らく、春香の言う言葉なら欲、必ずある筈。
それに関してなら俺達が、注意してりゃ、どうにでもなる。
だが、新たな大久保からの件。
更に桂、本題だろう?」
土方からの言葉で、私だけでもなかった。
その場に居る皆の気配も変わった。
だが、冷静にと視線のみ、更に察すると…
一定の距離で、それぞれが、座ってから冷静な様子で。
更に目を閉じたのも私は、確認も出来た。
皆も春香の為、それすらも共通になったか。
判るから余計に春香を、私も思い出す。
やはり春香は、凄いな。
これだけの者達の意思すらも纏める希望。
そして私が!!
唯一無二の愛する者すら春香だけ!!
覚悟も決めて皆へ。
「ならば、まずは情報共有の為、私からだろう。
春香の言動から判った事を。
既に大久保の予測、私と同じ可能性もあるが。
補足も含めて、全ての学を。
だが、これだけは、私からも先に言っておく。
必ず、冷静に判断しないと意味すらない事だと。
私すら怒りもあるが、そうなったら最善どころか…
誤ちすら繰り返すのみ。
完全に未来どころでもない上に世界など論外。
もし、そんな道へ。
進む国ならば、もう、この場でだ。
以前、私も春香から言われた通り。
終わらせる方を、選択しても良い国と判断する。
その理由も簡単、あの春香一人を。
救えないのであれば…
未来に多い筈の絶望しながら泣き叫んでる幼子、若者達。
誰も救える筈ない上に、もっと最悪な国へ。
この国に産まれただけで、不幸になるだけでもない。
常に痛み、苦しみ、高過ぎる学で、知る絶望のみ。
産まれた時からならば…
足掻く道も己の命を、絶つ選択のみ。
今までの命懸けすら無駄死にどころか加担のみ。
もう今のみ、そして次もない。」
そのままで、皆も冷静に頷く中。
私も冷静にと目を閉じる。
息を吐き出してから頭の中で、整理しながら続ける。
「まず今まで判ってた事ならば、言う必要もない筈。
だから新たな情報だけを、出すのみ。
一番、大きな事でもある。
それは、坂本君の事を、完全に利用してる者。
春香も名を、出した事で明確だった。
私が、坂本君の安全を、言った時。
春香は、歴史、史実を、思い出したのだろう。
我慢も出来ない様子で、言った。
そのまま春香の言葉を、私から言えば判る。
『違う!!
他国だけじゃねぇ!!
もう全部から騙されてんのにかよ!?
んなの坂本さんなら油断どころじゃねぇぞ!!』と。
つまり、他国の思惑に私達は、今すら騙される筈。
国の利用だけでもなく、自滅させる為だけでもなく…
春香の言う言葉でならば、欲のみ。
更に言った春香の言葉が、重要になってくる。
『どうして仲間なのに?
どうして同じ理由なのに?
どうして利用まで出来んだよ!!
また隠すだけだと?
また繰り返すだけだと?
また権力で、しかも結局、金って欲で!!』
ならば、欲の根源は、権力と金だ。
そして同じ仲間…
坂本君に対して言ったのだぞ?
幕府討伐の中でもない、土佐藩のみ。
隠れてるのだろう?
補足する利用での部分は、他国の欲にも繋がる。
『何が、グラバーだぁ?
所詮、武器商人!!
もう坂本さんだけじゃねぇだろ!?
結局は、金のみ!!』
今の武器を、この国へ。
グラバーと言う者が、明らかに、わざとだ。
春香の言った言葉で明確になる。
『んなクズのせいで、更に争い続ける?
んなクズが、どんだけ殺す?
直接しねぇだけで、どんだけ他国から…
既に繋がってるのにかぁ!!』
皆にも判った筈、グラバーに関して坂本君も騙し…
他にも多く騙しながら、欲の金で、高みの見物。
また国内で、武力倒幕も含め長引かせる可能性すらある。
その長引かせる事で、グラバー側の他国は…
常に金と言う欲のみ。
隠しながら、ずっと騙し続けるのだ。
そして他国同士は、判って、この国へ言わず。
他国同士では、既に繋がりがある事。
その上で、騙しながら土佐と隠れて接触を。
坂本君達とも異なった形で、土佐からも…
坂本君達すら騙され続けてる現状へ。
また、幕府と接触してる他国も友好的に見せながら…
全て騙してる意味になる。」
坂本から僅か殺気も漏れたのに気付く。
一度、私も止めた。
それに気付いた様子で…
「桂さん、すまんが…
ワシも冷静に考えちゅう。
やき、今は、怒りも抑えとるだけちや…
続けてくれるか?」
私だって、こんな事!?
怒りも湧くが、抑え付けて春香を!!
何度も思い浮かべる。
そのまま続ける事を。
「判った、坂本君。
ここからは、私の予測しか出来なかった。
春香は、高過ぎる学もある。
前から私も含め皆も気付いてた筈。
だが、少し前に私は、確信した事もあった。
春香自身、未来では、普通と言ってたがな。
これは、無自覚なのだろう。
未来でも春香の場合、更に高過ぎる優秀な者だった。
つまり、とんでもない学のある未来の中。
その中でも上、優秀過ぎる程の学。
春香自身も頑張ったと言ってたとしても…
何に使うかまでは、不明でも単語だけ出す。
漢字検定、二級、認定、資格、合格と言ってた事。
学の中、その一部のみ、その上で、認定ならば…
未来の男女平等、平等だからこそ合否も正当。
だからこそ、春香自身、勝負すら嫌いでも受けた事。
ちなみに受ける者が、約六万以上居る中。
合格者は、約二割程度のみ、その中に春香も居た。
そして春香の保護した俊介と言う者。
春香と俊介が、唯一の合格者だと言った事だ。
未来でも正しい者達は、確かに居るが…
未来の人口すら予測不可能でも、たった一つで、だぞ?
資格の難易度を、確認する為。
聞けば、六万人だと?
だが、その八割は、不合格。
割合から考えても、未来での比率も判る。
そして春香も合格者だ、未来でも優秀、正しい側。
例え苦手だろうと歴史、史実を。
あんなにも知ってる理由も納得した。
その春香が、なぜ、坂本君ばかり…
気にした理由も、もう一つのみ。
言いたくないが…
坂本君を、狙ってるのは、幕府に限らない。
他国は、坂本君を、利用してる中。
土佐すら別と繋がり…
常に騙し続けながら欲のみ。
つまり金と権力の為、土佐が…
坂本君を、だろう?
恐らく、土佐でも乾とも違う者。
もっと金と権力を、この国で、幕府討伐後。
保持しようと動く者だ。」
言ってから私は思わず、溜息も出て思う。
この国は本当に、どれだけ愚かな道ばかりを。
武市の気配に察して目を開ける。
だが、やはり皆は、目を閉じたまま…
どうにか冷静にと怒りを。
ひたすら抑えてるのも判るが。
「桂さん、既に龍馬から聞いてるが。
大久保も見抜いたのだ、桂さんと同じ事を。
だからこそ、龍馬へ。
土佐に関してと警告を、既に言ったのだ…
容疑者は多過ぎるが、大久保すら言ったと。」
武市の言ってきた事に私も内心、思う。
やはり大久保が、真っ先に!?
そのまま武市も僅かに坂本へ。
「龍馬、今は…
簡単に私が…」
私も坂本を、見れば、目を閉じたまま…
震えてるのに気付くが。
この様子、殺気もないが、やはり土佐で…
だから私も武市へ視線を、武市も察した様子で。
目も開けたが、複雑な顔になった。
「さっき言った通りだ、桂さん。
同じ事を、既に大久保も見抜いたのだ。
私が、龍馬から聞いて納得もした事でもあったが…
既に土佐は…
薩摩と長州に比べ、武力も含めて劣ってるだろう?
だから権力の復権を、その為だけにと…
春香さんの言う、まさに権力と言う欲のみ。
恐らく、龍馬に隠れて他国と別の形で、既に接触を。
その上で、他国は…
どちらも騙してるのだろうと、だった。
だが、土佐での容疑者など、多過ぎる上に…
一応、大久保が、名も出した者でもか?
あの乾すら擁護した『山内容堂』と。
可能性としては、『後藤象二郎』と。
だが、誰かまでは、明確でもないと。
そして龍馬へ、わざと資金も含め、やはり同じグラバーだ。
金の欲のみ、他国側では、既に仕組まれてる事になる筈。
そう言ったそうだ。」
山内容堂だと!?
確かに、あの乾すら擁護してるのも事実だ!?
後藤象二郎に関しても…
どうにか考えてる時、武市の視線に気付いて…
再度、見ると武市は、目を閉じた。
「更に長州の件でも、それならば、あの時だろう?
京都から追放され、同時に四カ国など…
明らかに、おかしいだろうと指摘してきた程。
だとすれば、この国は、ずっと前から他国からだ。
利用されてた筈、明らかに、この国では…
それすら見抜けず、更に未来は、狂わされるばかりへ。
また騙され続けてる結果になった筈だと。
大久保が、見抜いて言ったと。
だが、真っ先に気付いたのも桂さんだとも。
例え無自覚でも長州の桂小五郎が、春香さんの為。
もし見抜いてなければ、今でも薩摩も含め、この国は…
常に利用され、騙され続けながら進む未来のみ。
だからこそ、薩摩の大久保からの結論を。
桂さんと全く同じだと伝える為、龍馬へ。
大久保の結論も、やはり春香さんの為。
あの大久保すら保護して当然だと、断言する程。
疑問になった龍馬すら理由も聞いたそうだ。
なぜ、真っ先に未来の為でなく、春香さんの為かと。
その理由も春香さんに関してならば、当然だと。
大久保すら含め今まで、ずっと全て騙され続けた未来へ。
そんな狂わされた未来に居たのみ。
春香さんは、何も悪くないにも関わらず。
あれ程の傷ばかり、受け続けさせたのならば…
この時代のみでもないが、私達の望んでない上に、既に加担。
しかも学も知って味わう絶望など、心を。
あの大久保は、身体や命でもない、精神とも言ったらしいが。
単純に言えば、心のみ、傷付けるばかりに等しいと。
常に痛みと苦しみ、高過ぎる学が、あれば…
余計、苦しみすら想像でも計れない筈。
今すら春香さんが、限界になる理由として出した。
だから春香さんの為、未来の為、最善の為。
もう世界を、この国を、全て学のみ。
武力でもない形で、変える為のみ。
互いの助力を。
それを、長州の桂小五郎へ。
最後に龍馬へと、幕府だけでなく、土佐からの刺客もと。
全て今の情報のみ、すぐ伝えてきたのだ。」
武市の話も聞き逃してなかったが。
私は、すぐ思い出す上に、信じられない気分だった。
あの時かぁ!!
幕府からならば、判ったのに関わらず。
同時に四カ国も他国から、いきなりの砲撃で!!
どれだけ多くの仲間が!!
だが、その後も坂本から…
あれすら全て仕組まれてたと!?
それでも大久保の出した事には、全て納得する!!
だからこそ、私と同じ答えに!?
春香の為、未来の為、最善の為、この国だけでなく…
世界を、また学のみで、変える為。
すぐ怒りが、湧き上がる中。
「ふざけやがってぇ!!
だからかぁ!?
あんな都合良く他国からの攻撃を。
おかしいと思ってたが、あれだけで仲間が!?
どんだけ死んだと思ってんだぁ!!」
大きな晋作の怒鳴り声で、すぐ私も見た。
だが、目も閉じたままでも明らかに殺気すら溢れ出た。
拳すら握り締めて怒りで震えてるのも判って…
「晋作!!
私もなのだぞ!?
まだ話すら終わってな…」
「判ってる、小五郎!!
どうにか耐えるのみだが。
あれすら仕組まれてたならば!!
もう薩摩だけじゃねぇんだぞ?
既に幕府へ、接触した他国もだろうがぁ!!」
私の言葉すら遮って晋作も怒鳴ったが。
充分、意味も判る。
更に殺気も察して土方を。
見れば、同じ様に目を閉じたまま…
「そう言う事なら発端になった黒船の時!!
同じじゃねぇかぁ!!
あれだって強引に他国から…
その後、五カ国との条約だぁ?
しかも自由貿易。
俺が、幕府の体制を、調べた時すら都合良く?
ずっと思ってたが、どれだけ、この国を。
利用しやがって…」
私でも史実も含め考えれば、すぐだった。
米国か…
あの時すら開国も、かなり強引だった筈。
だが、そこまで仕組まれてたとしたら…
そこで僅かに気付いて、すぐ…
「待て、土方君!!
それに晋作もだぞ!?
もし仕組まれてたならば、逆に使えるのだぞ!!」
大きく言った時。
皆が、全員、驚きながら目を開けた。
それを、私は見てたのもある。
すぐ春香の悲しい顔すら浮かんで、私は…
「この場でと、既に私も言った筈!!
繰り返すなと!!
大久保すら学のみと!!
既に意味も判ってる筈なのにかぁ!!」
大きく叫ぶと皆も無言で私を。
もう私は、春香だけを、思い出すのみ。
だからこそ…
「それが!!
春香の言ってた悲しみの連鎖だぞ!?
誰も気付かないのかぁ!!
もう春香の言葉を、また私が、言うのみ!!
『やられたら、やり返すと?
んな事しか、しねぇ歴史の中で…
何が、どう平和を願ってると言える』と。
また同じ様に、繰り返すと言えるのか?
あんなにも悲しい顔で、春香は…
一人では、不可能だからと?
せめて春香の出来る事として出した答え。
それが、『悲しむ連鎖を止める方が、まだマシだ』と!!
その春香が、何よりも傷付いてか?
誰よりも痛いと、苦しいと、絶望する未来へ?
繋げた原因なのに…
やはり、この場でも同じ連鎖を。
そっちを、選ぶならば、未来の為など…
全て絶望だろう!?
だからこそ、逆だ!!
まして他国からの利用に今だぞ!?
私達は気付いたのだぞ?
逆に他国側は、知らないのだぁ!!」
皆も驚いた顔で私を、見てるだけだが。
睨みながら更に続ける。
「ふざけるなぁ!!
いつも春香ばかり!!
どうして春香ばかり!!
なぜ、春香が、望まない答えを。
何が、どう、春香の為と言える!?
あの春香は言ったぞ!?
『何かあれば、いっつも同じだ』と。
『気に入らねぇならって攻撃を』と。
『それすら、どっちも同じ』と。
だからこそ、全て繰り返すのだろう?
そして春香の言う言葉は、全て正しい!!
だから『武力の放棄を先に』と。
『この国に限らねぇ』と。
『結局、一番、簡単な方法を皆は選ぶだけ』と。
『それが武力だったり、力だ』と。
『だからこそ常に武力で』と。
更に春香は望まない、優しいからこそ皆を。
泣かない為、痛くない為、己自身すら的へ?
皆すら春香が、泣く未来を選ぶと言えるのかぁ!!」
もう私は目も閉じて春香だけを、浮かべて思い出す。
「あの春香ならば、必ずだぁ!!
相手からの攻撃でも防衛のみ。
相手からの怒りすら己自身へ。
相手の事すら心配する。
相手の事すら気に入らなくても変わらん。
相手が痛いのに気付く。
相手が泣けば春香も悲しむ。
それが、連鎖だぁ!!
それすら春香自身が!!
いつも止める為、するからこそ…
いつも春香ばかり傷だらけの原因だろうがぁ!!
全て逆だろう!?
常に相手の痛みを、苦しみを、原因を、考えを。
そして春香から意味もなく、する事も、した事も…
全くないぞ!!
だから、いつも春香も言うのだぁ!!
常に『皆で決める方』がと、『皆が笑う方』がと。
なぜ春香は、そんな『皆の方』では、ないのだ!?
春香が笑うのも簡単だぞ!?
私が笑うから、春香も笑う。
皆が笑うから、春香も笑う。
私が喜べば、春香も喜ぶ。
皆が喜べば、春香も喜ぶ。
周りが楽しそうにしてれば、春香も楽しいと。
常に相手の事を、相手が悲しまない事のみ。
私が優しいと言うが、春香の方が優しいのだ。
坂本君も優しいと思うから、春香も心配するのだ。
ならば常に相手も同じ、平等に、お互い支え合う為。
あの大久保も私へ、言ったのだろう?
武力でもない形で、互いの助力を。
ただ、その為のみを、互いに続ければ…
春香も傷付かないのだぁ!!」
ただ、私は春香しか考えず、言った時。
「ワシが会合の場で、すぐ決めちゃる!!
もうワシも武力は持たん!!
春香さんを、傷付けん!!
今度の会合で、ワシがちや!!
全員も納得させて全て無血や。
すぐ権力すら放棄させるのみ。
そして平等へ。
その為の一歩にしちゃる!!」
坂本の大声に驚いて目を。
私も開けると皆すら驚いた様子で坂本を。
だが、坂本すら立ち上がると。
両手を上げて更に…
「今までの痛みや悲しみを。
ワシのせいちや!!
ワシが傷付ける武器をばら撒いたんやぞ!!
当然、ワシが全部、受けるに決まっちゅう!!
やけんど、連鎖すらワシが止めちゃるき!!
新たな権力?
新たな武力?
そがなんは、要らん!!
やったら平等な法として、この国へ。
権力すら分散させて皆で笑う国へ。
今なら春香さんが居るがぜよ!!
もう春香さんと同じ事を、すりゃええ。
もう春香さんと同じで、皆も話し合えばええ。
幕府には時期も考えて口だけや!!
ワシは、刀なども武器すら持たん!!
新たな平等な法も、皆の為だけちや!!」
大きく言ったが、その内容もだった。
春香と同じ事を!?
権力も、武力も、要らないと!?
しかも平等な法へ。
そこで坂本は、明らかに私へ。
笑いながら…
「桂さんが、教えてくれたんちや!!
春香さんが、正しいって事もやろう!!
そんで皆も笑う為、やったら皆で考えるがぜよ!!
新たな平等な法を、新たな未来の為やろ!?
やったら春香さんを!!
全て基準にすりゃええがよ!!
判らん事は、春香さんを!!
真似すりゃええが!!
もうワシが、全部、言い続けちゃるぞ!!
わははははっ!!
もう武器なんて要らんやろ?
痛いだけやし?
春香さんも傷付けん為の一歩ぞ!!
未来の為、やったら、もう全部を。
未来に居た春香さんの為!!
春香さんの笑う未来にするがぜよ!!
ええ案やろ?
わはははははは!!
ワシが、絶対にしちゃるき!!」
坂本が、言った内容も判るが。
春香の為?
だから未来も春香と同じ!?
確かに未来に居た春香ならば…
皆すら春香の為と!?
だが、他国の場合。
どうにか私も考えながら坂本へ。
「さ、坂本君?
確認するが、他国対策もあるだろう?
すぐに武力放棄は…」
でも坂本は、そこで土方の方も向いて…
「それこそ、新たな新撰組やろ?
防衛のみやし?
土方さん達が、ちや!!
この国を、守るのは、新たな新撰組の力!!
そんで国が、纏まるまで、他国とやろ?
そんで他国とも武器は、要らんし?
話し合いで、武器は、使わんし?
こん国を、守る為だけの新たな新撰組や!!」
土方すら驚いた顔もしてたが、
すぐ笑い出した。
「くっ…
はははははは!!
スゲェな、その発想!!
笑いすら耐えられねぇ…
だが、確かに?
俺達の新たな新撰組は、防衛のみ。
真っ先に武力の放棄を。
それすら、この国を。
更に未来も守る力に?
考えた事もねぇが…
その為だけに使う力になれと?
くっ、はははははは!!
もう歴史どころじゃねぇな、おい!!
新たな国の一歩!?
そっから他国は、すぐ無理でも…
俺達が、基盤として更にか!?
志すら正しく引き継げば…
未来までかよ!!
良いだろう、俺達が!!
そう、正しい未来、笑う為の国へ。
その一歩になるって事。
独立組織の編成でも変えられるが。
新たな国に、新たな新撰組を。
誠の志でクズ共から守る力になってやる!!
ははははは…
そりゃ、そうなるぞ?
総司、斎藤、聞いたなぁ!!
今まで全ての仲間達!!
その志すら未来へ。
全てが、未来の為のみ!!」
もう土方すら爆笑したが。
沖田と斎藤まで笑いながらだった。
「はい、土方さん!!
俺も全力です!!」
「勿論です、土方さん。
全て未来の為、春香さんも笑いますね。」
また晋作まで笑いながら…
「小五郎の無自覚発言で、とんでもねぇ!!
しかも、やっぱ春香のみ!?
だが、未来まで全部!?
スゲェぞ、どんだけだぁ!!
あはははははっ!!
よし、坂本!!
次の会合まで、日がねぇだろ?
この長州藩邸で、小五郎とかぁ?
春香も判り易いってのもある。
だから一緒に学べ?
更に身の安全も、ここなら問題ねぇ…
新たな平等な法も幕府討伐後。
踏まえて最善も模索すんぞ!!
今度は、他国よりも先手。
そして武力も最小限に出来る。
あはははははっ!!」
私すら驚く事ばかりでもある。
動揺もしながら、そのまま…
「し、晋作!?
坂本を、長州藩邸でか!!
日もないのも事実だが。
いや、だが先に大久保も、だろう!?
新たな平等な法も含めるが?
先手も判るとしても、春香にも…
どう言えと?」
そこで武市も少し笑いながら…
「桂さん、春香さんには、他国の勉強と。
言えば、問題ないだろう?
新たな平等な法の策案も考えず。
世界の事ならば、笑って話してただろう?
そして他国の良い部分ならば…
あの大久保より春香さんの方が、詳しい筈。
会合後も薩摩藩邸を、中心にして居れば良い。
更に龍馬も含め、模索中でも安全だ。」
それは、確かに?
春香の方が、学も、そうだが。
一応、事前に春香へ。
言ってあるから問題もないか?
坂本も、まぁ…
だが、予防として私も坂本へ。
視線を向ければ、皆も僅かに反応したが。
「先に坂本君?
春香にもだが、変な行動だけ避けれるな?
私の場合、会合にも出れないのだ。
それと補足として春香には、触れないでくれ。
勿論、話す事は、構わないが…
春香の場合、もう晋作すら避けられるぞ?」
坂本へ念を押すと…
なぜか皆まで少し笑ったが。
坂本も頷きながら…
「いかん、こりゃ…
桂さんのか?
またワシの警戒度が、上がっちゅう?
春香さんには、触れんぜよ?
まぁ、また気付いちょらんがなぁ。」
また気付いてないだと!?
私が、春香でか?
そのまま私も、また春香の事だけを。
浮かべながら考えるが…
なぜか皆は、急に目を閉じた。
そして無言で頷くのみへ。
何度か見てる私にも意味だけ判る。
だから何も言わなかった…
**************************
その後。
坂本以外の皆は、藩邸から去った。
会合まで坂本に関して藩邸に残る事になる。
僅かに身の安全も確実なのもあるが。
薩摩藩邸の大久保へ。
やはり常に情報共有は、皆の必須へ。
更に大久保の反応は、凄かったらしいと。
坂本は爆笑して皆へだった。
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