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第一章:深い闇からも必ず。
05.全てが曖昧だから仕方ない。
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判んねぇタイムスリップしてから三日目。
最初の日。
あの桂さんが渡した服すら着方を。
やっぱ間違えてたっぽい私にと桂さんがだった。
口頭でも丁寧に教えてくれた。
だから服は問題ねぇが。
今の私は、また思う。
もう食えねぇ…
何度も言ってんのにかぁ?
気持ち悪りぃし…
桂さんに朝食を食べさせられて…
既に寝転びながら私は目を閉じたまま言う。
「なぁ…
桂さん?
こりゃ…
何の罰ゲームだぁ?
もう食いたかねぇし…
どんだけ…」
「いや、これに関しては…
春香?
罰とかでも、ないのだよ?
具合が悪そうなのも…
一応、私でも判る事。
だが、こればかりは続けなければ…
何も変わらないから…
ずっと身体は食事すら拒絶のみ。
まだ少量しか食べれないが、それすら…
徐々にと、だろう?」
桂さんの声も私には聞こえてたけど。
目を閉じたまま一応、考えながら言う。
「それは確かになぁ?
桂さんも間違ってねぇが…
でも、そもそも…
変だっつうの。
私が食べんのは…
最低限で良い…」
「変だと?
間違ってないと…
春香自身が言ってるのにか?」
んん?
判ってねぇのかぁ?
私は目を開ける。
横になったまま声が聞こえた高杉さんを見た。
心配そうな顔もしてたが、首も傾げてた。
側に居る桂さんすら同じなのも判る。
もう私は溜息を出した。
説明も兼ねて天井を見ながら言う。
「良いかぁ?
最初っから私も言ってるが。
こんなん、もうなぁ?
私の身体が、どうのじゃねぇだろ?
まぁ…
確かに食事も嫌いだがなぁ…
本来なら私は、ここに居ねぇし?
だったら尚更…
その食材すら本来、別の人が食べる事!!
なのに私が食ったらかぁ?
本来、もし食べるべき人が居たらなぁ。
その人が食べるもんを、だろ?
それなのに私が食ったらかぁ?
本来の人は、どうすんだぁ?」
「な…
そんな事まで考えて…
春香は拒む理由にとか?
だが、その理由ならば春香が、だろう!?
簡単に春香は言うが…
何も食べなければ充分、判ってる筈!!」
桂さんの声にと顔を向けると複雑な顔で…
また私には全く判らないのもあって続けた。
「そりゃ、桂さんの考えもかぁ?
一応、判っけどなぁ…
私が異物って意味もだぞぉ?
こんなんだけじゃねぇし?
当たり前だろ?
そんで私が、どうなってもなぁ。
歴史すら問題ねぇ。
既に私が言ったろ。
命は平等じゃねぇって意味も…
ちっと判ったかぁ?
何も変わらねぇ上に、もっと最悪だ。
どうにか帰る方法を探しても…
もし出来ねぇなら、やっぱ…」
「春香!?
それは違うと私も言った筈!!
春香が居る意味が、必ずだともだ!!
そして私は春香を。
あんな傷ばかりになど、したくない!!」
桂さんが驚いた顔になると、すぐ私の言葉も遮った。
また少し私も考える。
何だぁ?
この時代にって理由かよ?
そんなん誰も…
普通、判んねぇぞぉ?
どうしても私は微妙な気分になる。
そのまま冷静に考えて思った事を。
私は複雑な顔をしてる二人共を見て言う。
「なぁ、こりゃ…
桂さんに限らねぇだろ?
高杉さんも。
更に言うなら、こりゃ坂本さんもかぁ?
この時代でも変わんねぇし?
全く判んねぇ事に理由すらバラバラ。
んなの当たり前だっつうの。
私の今すら関係ねぇよ。」
二人共が凄く驚いた顔もした。
でも高杉さんが先にだった。
考える様子もしながら…
「その意味にもだが、春香?
この時代と言った上で、更に…
当たり前な事だけでもないとだ。
それは、なぜだ?
春香自身が言うならば…
つまり、もう春香の現状に限らず。
だからこそ、だろう?
ならば時代すら関係ないと?」
私は頷きながら僅かに思い出す。
抑えて、そのまま言うが…
「そりゃ、そうだろ?
そんなん当たり前だぁ。
私の場合も普通に判んねぇがなぁ?
どんな時代でも、もう、どんな場所でもだぞ?
そもそも人間って本質すら何も…
変わってねぇだろうがぁ!!」
どうしても最後に怒りが湧いて私は強く言ったが。
高杉さんは驚きながら言うのも見てた。
「人間の、本質だと?」
もう私は目を閉じて、そのまま言う。
「あぁ…
結局、何も変わんねぇよ。
んなの、この国だけじゃねぇからなぁ?
人間ってのは、もう欲を。
出してりゃキリがねぇ!!
今は大変だからってなぁ?
その為にと、それを解決してもかぁ?
また次に違う事を。
更にと、ばっかだろうがぁ!!
あんなん見てっと私は、もう人間が一番!!
生き物の中で最悪だって思うぞ?
私の知ってる人間だって、そりゃ少ねぇが。
んな少ねぇ人間すら簡単に変わんだぞ?
それすら私には判んねぇって言ってんの!!
んで?
誰も気付かねぇし?
誰も理解しようともかぁ?
何も、誰も、しねぇくせに…
んなの、もう国でもねぇだろ?
世界すら関係ねぇよ。
所詮、全部が願望のみ!!
そして皆が勝手に変わるばっか。
ただ皆が笑ってる事で、充分な筈でもかぁ?
変わらない事が一番なのに…
もっとって、ずっと欲ばっかじゃねぇか!!
だから私も最初に言ったろ!!
判んねぇから尚更、私は皆と『同じ』にだぁ?
絶対なりたかねぇ…
んでも違うって感覚しかねぇし?
今すらだろ?
私には何も判んねぇし?
一応、私すらもなぁ?
人間だって、それぞれってぐれぇ判ってんよ。
でも、もう全く関係すらねぇだろ?
単純に人間の欲が多過ぎるだけかぁ?
更に全員が同じ意見にも、なる訳ねぇ。
そんでも、ずっと全てが動き続けるだけ?
マジで、つまんねぇ…」
私は目を開けるが、もう外だけを眺める。
普段から見れねぇぐれぇ。
この自然もなぁ…
変わんねぇ方が良いのに…
結局それすら壊すのは人間ばっかだろ?
そう思えば余計に私はウンザリする。
また溜息を出した。
「綺麗なのになぁ…
あんなん初めて見るし?
自然が豊かってかぁ?
勿体ねぇなぁ…」
「春香、また…
しかも、そんな顔でと…」
桂さんの声で見ると、また複雑な顔だった。
それが私には判らない。
でも、ふと少し思い出した事で笑う。
「まぁ、多分?
そうなぁ、桂さんは大丈夫だぞ!!
私でも思うし?
こりゃ、高杉さんもだなぁ!!
間違ってねぇし?
今更、私も変わんねぇよ!!
だから私の事は、気にすんなって!!
もうなぁ…
日本史とか大嫌いで詳しくもねぇが…
充分、既にスゲェだろ?
だからこそ、だろ?
強いってだけじゃねぇってかぁ!?
あははははっ!!
そう言う意味だけは、私でも納得したぞ!!」
二人共が凄く驚いた顔をした。
言わない私ですら思う事もあった。
あんだけ日本史の大嫌いな私が、だぞぉ?
名前ぐれぇ知ってるとかなぁ…
どんだけスゲェんだよ!!
でも急に桂さんが首を横へ振ると…
すぐ私を抱き締めてきた。
「もし今の春香が!!
未来からならば…
私達の、どこが凄いと言える!!
これから先へと皆の幸せを。
例え多くの皆が、それで笑って居ても…
なぜ、春香だけ…
その中に居ないだと!?
どれだけ考えても違うだろう!!
そんな事を。
私は一切、認めん。
そして絶対に諦めん!!」
流石の私も桂さんの大きな声に驚いた。
だから何も言えないまま…
更に高杉さんの大きな声まで聞こえた。
「あぁ、小五郎。
それには俺すら同じ!!
なぜ、そんな事になる!!
俺達の目指す先に…
春香だけ、だと!?
しかも更に…
そんな事は俺すら決して認めん!!
だからこそ今は、既に俺自身すら許せん!!
そして必ずだ!!」
桂さんの大きな身体で二人共の顔を私は見れない。
でも声だけは聞いてたから、また考える。
んん?
怒ってる様子でも、ないっぽい?
急に二人共、どした?
私は別に…
考えてると桂さんの腕が緩まって私と目が合う。
そのままで笑って言ってきた。
「春香が私の、いや…
私達の前に現れた理由。
それが少しだがな。
判った気も、するのだよ?
そんな春香に私が思う事。
言う事も、だろう。
もう痛くないと。
あんな傷すら付けたくないと。
だからこそ春香は、そのまま変わらず。
そして笑って欲しいとだ。」
私は動揺する。
もう痛くない?
私は変わらず、笑って?
桂さんまで、笑って?
それに何を言えば良いのか私は判らなかった。
だから首だけを傾げる。
高杉さんも笑って私の頭を撫でながら…
しかも、かなり雑にと。
「そうだぞ、春香!!
何も変わる必要すら全くない!!
俺も小五郎から聞いたが?
あの言ってた事にか?
俺は大賛成だぞ!!
春香は、春香だと。
くっ、あははははは!!
そうだな…
俺も、俺だし?
全く変わらん!!
最初からだが…
あははははははっ!!
面白い。
しかも、俺達に…
言った事すら…
春香は判り易いのにか?
あはははははっ!!
これには、もう耐えられん!!
よし、決めたぞ。
春香、必ず俺達がだ!!」
そんな高杉さんの爆笑も、更に髪すらグチャグチャ…
また思って私は目を閉じた。
「だから…
また勝手に決めんじゃねぇよ!!」
そのまま大きく言う私も、変わらなかった。
**************************
しばらくすると、また私は鐘っぽい。
変な音を聞いた。
急に高杉さんは桂さんを向いて言った。
「ん、もうか?
今日は小五郎。
俺は訓練場にも、だな。
まだ予定では日数もあるが…
準備は常にだ。」
「勿論、判ってる。
私の方でも常に、だろう。
今は何も問題ない。
だが…」
そんな二人の話は聞いてた私を。
桂さんが見た事にも気付くが。
んん?
またかよ、おい!?
何の話だぁ?
でも、なぜか桂さんは考える様子でもある。
不思議に思いながら私も見てると…
「春香も…
この時代、正確に言えば…
この藩邸にしか居ない。
だから退屈だろう?
本来ならば私も、せめて少しぐらい…
店なども含め見せたいのだがな?
だが、春香の場合。
もし着物を僅かに着せたとしても、やはり…
それに揉め事は避けるべきでもある。
今ならば、特に…」
その言葉を聞いて私も考える。
まぁ…
確かに?
着物すら判んねぇが。
更に揉め事だぁ?
あの桂さんがかぁ?
ふと私は最初の時、桂さんの反応を。
思い出して複雑になりながら言う。
「あぁ、そういや桂さんもかぁ?
私の事を。
あんだけ珍妙とか…
めっちゃ散々、言ってたし?
この時代じゃ着物が普通っぽいから?
私みてぇなのは居ねぇし?
まぁ…
しゃあねぇが。」
少し桂さんは慌てながら言ってきた。
「それは!?
いや、私も初めて見た事でと…
あの時は春香?
すまなかったと思っている。
だが、それでも春香の場合。
髪を除いても…
違う意味でも充分、目立つだろう?」
その言葉で俊介を思い出して私は笑う。
「あははははっ!!
また同じ事を!?
桂さんが、かよ!?
もう笑うしかねぇが。
俊介もかぁ?
同じ事を言ってたぞぉ?
私は目立つってなぁ!!
それを桂さんまで…
めっちゃ私は、どうでも良いのに…
あはははっ!!
確かに?
あんな馬鹿な男ばっか?
私程度に負ける雑魚!!
そうなぁ、いっつも同じ事を。
何が女には負けないだぁ?
あの俊介なら避けるぐれぇ。
全く問題ねぇし?
私も避けれるのにかぁ?
でも、まぁ…
詳しい事情まで私には判んねぇが。
桂さんなら、そりゃ、そうかぁ?
揉め事すら避けそうだろ!!」
凄く桂さんは驚きながらだった。
「まさかだが…
春香は充分、美人なのにも!?
気付いて…
ないのか!?
その俊介と言う者も…
春香にとだ!?
言ったのでは、ないか?」
私は素直に頷きながら笑って、そのまま言う。
「まさに、そう!!
同じ事を桂さんが?
もうスゲェな、おい!!
でもなぁ…
美人には全く興味ねぇよ。
んなの、関係ねぇだろ?
それよりなぁ?
この髪だ、私すら気に入ってるぞ!!」
更に高杉さんまで驚いた様子で…
「な、ちょっ、待て!!
春香は…
気付いてないだと!?
あの坂本すら、すぐ言ったろ!?
その髪が珍しいぐらい聞いてるが…
これは普通にか?
もし春香の髪が黒くても…
そんな事は明らかに、だろう!?
それなのに春香が!?」
んん?
高杉さんまでかぁ?
スゲェ驚いてんが。
でもマジで、どうでも良い筈だろ?
「一応かぁ?
美人だの言われてもなぁ?
んなの所詮、外見のみ!!
私を何も?
見てねぇだろ?
話した事も、ねぇのにかぁ?
そんで?
私の僅かでも良いがなぁ?
何が判んだっつうの!!
んなもん、さっきと同じだぞ?
人それぞれって事!!
気にした事すらねぇが。
目立つと何か、あんのかぁ?」
私が笑って言うと二人共が驚いた顔のまま…
でも僅かに視線を合わせるのも見た。
そして桂さんは目を閉じて言うのも聞いてた。
「確かに春香は強いが…
もし新撰組ならば余計に…」
おぉ!?
あの有名な新撰組かぁ!?
どうにか歴史を思い出しながら…
私も首を傾げる。
だがなぁ…
その話が史実かもかぁ?
正直、判んねぇし?
名前は有名だが…
他にもか劇だの、ばっか。
もう多過ぎるだろ?
「新撰組ってのは、あれかぁ?
名前程度で詳しくねぇが。
確か一応…
治安維持だったかぁ?
んん?
つうか、ありゃ治安どころじゃねぇよなぁ?
刀すら本物じゃ…
意味すら、ねぇし?
まさに、この時代は判んねぇよ!!
危険人物が治安維持?
真逆だろ!?」
二人共が驚いた顔をしてたが。
また僅かに視線を合わせた事も私は気付く。
それから桂さんが考える様子で聞いてきた。
「春香にか?
歴史の内容は勿論、言わなくて良いが…
その真逆とは…
どう言う意味かは聞いても?」
何だぁ?
真逆の意味?
私も考えるが、もう普通に思う。
だから、そのまま言う。
「んなの当たり前だろ?
まぁ…
そもそも理由も全く判んねぇがなぁ?
刀っつう凶器を持ってる人間がだぞぉ?
んで?
何を、どう治安を、ってかぁ?
んなの、ただの危険人物だろ!?
普通、誰だって近付かねぇよ!!
単純にヤベェだけかぁ?
もう真っ先に逃げそうだがなぁ…
治安維持っつうより、こうなりゃ逆だろ?
皆を乱してるだけ!!
んな危ねぇ奴にとかぁ?
下手に何か言ってみろよ。
逆に危ねぇから誰だって何も?
普通、言わねぇぞ。
あんなんで桂さんも、こりゃ俊介もだがなぁ?
会話とか、えっと対話をかぁ?
まともに出来んのかよ?」
「そ、それは…」
あの桂さんまで凄く驚いた顔もしたが。
その方が私には全く判らない。
だから、そのまま続けた。
「どったの、桂さんまで?
んなの普通に考えても変だろ?
いきなり凶器を出してくる相手だぞ?
んで、何だぁ?
下手したら刀とかじゃ…
どんなん力加減したってヤベェし?
私でも馬鹿な男、雑魚相手でも?
蹴りのみで充分。
だから治安維持と真逆だろ?
単純に皆が恐いだけ…
だから言わねぇし?
関わりたくねぇんだろ。
あれかぁ?
この国に限らねぇが。
恐怖政治って感じなぁ…
あんなん続けりゃ…
どんな国だって同じだし?
私には全く判らん!!」
そこで高杉さんが考える様子でだった。
「春香の言う事は、確かに正しいな…
その通りだろう。
新撰組を避ける民衆しか居ないのが事実。
しかも、この国に限らないと言ったが。
その恐怖政治と言うならば…
続けた場合すら他国も同じだと?」
んん?
恐怖政治の事かぁ?
んなの普通だろ?
一応、私は頷く。
それから、どうにか思い出しながら言う。
「んん?
今度は高杉さんの場合…
恐怖政治の事かぁ?
そうなりゃ、もう今度は世界史かよ!?
歴史は大嫌いだっつうの。
まぁ…
歴史すら大嫌いな私でも…
ただ、もう、ありゃ…
何つうんだぁ?
んな事、続ければなぁ。
結局、皆の不満とか他にも多過ぎるが?
んなのが蓄積されてくばっかだろ?
続く訳ねぇぞ?
当たり前なぁ…
この国だけじゃねぇし?
どこの国でも同じだろ?
単純に言えば…
我慢も限界!!
ってかぁ?
だから皆が一斉に暴動だの。
あれこれ反発すんだろ?」
凄く高杉さんも驚いた顔になるのを。
それに桂さんすら同じ顔で無言なのを。
私は不思議に思いながら見る。
まぁ…
日本史に限らねぇし?
世界史とか…
思い出すだけでウンザリだが!?
こりゃ…
そこで私は納得する言葉が浮かんで二人に笑う。
「そうだ!!
これなら…
二人共が判んだろうし?
一番の事もかぁ?
良い言葉も浮かんだぞ!!」
驚いた顔のままの二人に大きく私は言う。
「良いかぁ!!
全ての武力の放棄を先にとだ!!」
凄く桂さんが驚きながら僅かに言った。
「なっ!?
そんな事をしたら…
守る事すら…」
更に高杉さんは驚いた顔のまま無言だった。
もう私は笑う。
「あははははっ!!
もう、これが一番だろ?
本来なぁ?
誰も、そんなん持っちゃ、いけねぇんだよ!!
こりゃ、この国にと限らねぇが。
そもそも、んな武器やら暴力を!!
んなの常に持ってからなぁ?
何かあれば、いっつも同じだ!!
気に入らねぇならって攻撃を。
それすら、どっちも同じで?
最初から何も持ってねぇならなぁ?
喧嘩だの、あれこれする前にだ!!
桂さんや俊介みてぇにかぁ?
真っ先に話し合いを。
そして皆が一緒に決めてくもんだろ?
でも、まぁ…
私でも判ってけど先に言うぞ!!
それが一番、難しいってなぁ?
結局、皆が強いまま…
してぇって欲ばっかで変わんし?
だからこそ世界すら同じ事!!
何が平和だ、何が幸せだぁ?
んな力を。
常に持って、更に隠して…
いざとなりゃ、一瞬で壊すのみ!!
私も最初っから言ってんだろ?
何もしない事を。
何も選ばない事を。
だから私は一人を。
一人の力じゃ絶対、無理!!
結局、一番、簡単な方法を皆は選ぶだけ。
それが武力だったり、力だぞぉ?
だからこそ常に武力でとだし?
余計に、もうなぁ…
幸せだの、平和だの、私は一切、望まねぇなぁ。
常に一瞬で壊れる曖昧なもんだぞぉ!!」
二人共が驚いた顔をしたが、すぐ目を閉じたのも私は見た。
一応、少しは判ったと思って私は笑った。
「あははははっ!!
でも、まぁ、二人は何も?
気にすんなぁ!!
この時代じゃ、尚更、無理だし?
んなの常識も含めてかぁ?
簡単に変わんねぇよ!!
人間の本質も、あっけどなぁ…
常に全てが曖昧状態だろ?
どんなん頑張っても、そりゃ難しいどころじゃねぇよ!!
言葉だけじゃ誰も?
何も動かねぇぐれぇは判っからなぁ!!」
桂さんが目を開けて複雑な顔で私を見た。
しっかりと見ながらだった。
「なるほど。
春香からの意見ならば…
私すら一応の理解も出来た。
確かに今ならば武力のみ。
それしか…
歴史では不可能だろう。
だからこそ、今の春香が言う事へ。
そして出した答えにも、なる。
だが、ならば私は、その曖昧な物事を。
常に模索し続けながらでもだ。
明確にすれば良い事のみ。
それならば更に武力すら要らない。
認識そのものを、だろう。」
私は判らなくて首を傾げる。
んん?
今度は私の方がかぁ?
全く判んねぇが?
認識だぁ?
そりゃ、常識的な事かぁ?
「いや…
桂さんの言う意味も…
私には良く判んねぇがな?
つまり、あれかぁ?
常識とかぁ?
んな事みてぇなの?
そりゃ…
んん?
だがなぁ、曖昧な物事っつったろ?
んな全部が曖昧な状態や物事をだと…
無理だぞ。」
「なぜだ、春香。
確かに常識の様な普通は変わらん。
だが、認識に関してならば…
違うだろう?」
高杉さんの声に気付いて私が見ると…
目を閉じたままでだった。
「えっ、高杉さんも…
んん?
いや、常識すら時代で…
いや、単純に、こりゃ…
文明で、だろ。
だから常に変わんよ?
んな変わる中で認識だって…
常に変わんだぞ?
どうやったって…」
そこで高杉さんは目を開けて笑うのを見た。
「春香の意見は確かに間違ってないな?
常識に関しては時代の流れで変わる。
それも当然、普通の事だろう。
だが、そんな中でも…
共通認識に関しては本来、誰もが変わらん。
その認識の方をだ!!
常に重視して動けば良い事のみ!!
そして小五郎も言ったが。
常に模索し続ける事は可能だぞ!!」
な、何だぁ?
共通認識?
んん?
いや、認識ってのも…
もう私が全く判らない事もあって何も言えなかった。
そんな私を桂さんが簡単に抱き寄せた。
少し笑って言ってきた。
「今は春香自身も、だろう?
判らない事にも…
だからこそ徐々にで充分。
私が必ずとだ。
この場でも言える事。
もう春香は痛くない、そして今。
正確に言えば、この時代でならば尚更。
私が守るのも当然だが、教える事を。
まだ春香は信じる事も難しいだろうが…
それでもだよ?」
私は驚いた。
この時代では…
桂さんが、私を!?
守るだとぉ!?
しかも教えるだぁ?
それにと私も考える。
でも、どうしても答えは出ない。
だから何も言わないで視線のみ逸らした。
複雑な感覚が湧くが…
何だぁ?
不快とも違うが?
こんなん…
どうにか考えてる私に新たな衝撃が来た。
**************************
そんな状態の私からスッと離れると桂さんは…
少し笑ってるだけで何やら紙を?
出して書いた様子も見てたが、部屋から少しだけ出た。
でも、すぐ部屋にも戻って来た。
不思議に思いながら私が見てると…
「今日は少しだが。
春香も気分転換にと、なるだろう。
問題ないよ。」
桂さんは笑いながら言った。
そんな桂さんにも私はサッパリ判らない。
だから首を傾げるだけで何も言わなかった…
それから、しばらくすると…
一人の女性が案内されて来た様子にも見えた。
そこで初めて見る女物の着物と…
黒髮の長いウィッグっぽいのを。
まさか…
あの時にかぁ!?
桂さんが!?
どうやったんだよ、おい!!
それより、この着物だって…
どうしろと!?
私は困惑どころでもない。
普段とも全く違う上に着物の着方も判らない。
どうやら持って来た女性は坂本さんの知り合いらしいが。
多分、用意してくれた様な気もしながら…
私は見てるだけしか出来ない。
でも急に持って来てくれた女性がだった。
困惑するだけの私にと、かなり?
最初だけは凄く驚いた顔もしたにも関わらず。
それなのに、すぐ笑いながら大きく言った。
「ほんまに可愛い女子が!?
そやのに勿体ない!!
もう、うちに任せとき!!」
んん?
これは京都弁かぁ?
何を任せるだぁ?
そう言ってから女性は、真っ先に桂さん達の居る部屋から移動を。
別へと移動までしてからも、私の服を含めて全部。
されるがまま状態でと…
全く詳しくもねぇが。
綺麗な淡いピンクベージュ、長い袖に花模様の着物を。
髪まで整えられ私にと一応、その女性も丁寧に着方まで教えてくれた。
もう困惑以上でサッパリ判らねぇ状態にされ…
何も言えないまま、また私は二人が居る部屋へ戻された。
戻った私は何も言えない状態で二人と目も合った瞬間。
また凄く二人共が驚いた顔すらしたのを見た。
それから高杉さんは急に笑い出した。
「凄いぞ、春香!!
これは立ってるだけならか!?
とんでもなく化けたな!!
もう信じられん。
あははは!!
そう思うだろ?
小五郎!!」
それでも桂さんは驚いたまま…
全く動かなかった。
でも私を見てるぐらいは判る。
「ん、小五郎?
おい?
しっかりしろ、おい!?
聞こえてるか?
やはり充分、馬鹿だろう!?
既に見惚れてる状態かよ?
もう完全に春香を。
おい、馬鹿が!!
先に春香へ言う事!!
あるだろうが!!」
そこで、ようやく桂さんは僅かに動いて…
更に慌てながら私にも言ってきた。
「あぁ、そう、だったな。
春香?
充分、いや、凄く、似合ってる。
そして想像以上でも、あるから…
これならば、全く、心配、ない。
だが、晋作?
私、だけか?
浮かばないのだが…
どんな言葉が、適してる?
私は余りにも想像以上、過ぎて…
既に、浮かばないが?」
そんな桂さんと高杉さんに、また私は思う。
目を閉じて、そのまま大きく言った。
「だから…
また勝手に今度は何しやがったぁ!!」
**************************
それから一応…
桂さんは目を閉じて首を横に振った。
また普段通りの口調に戻ったが。
高杉さんは、そのまま訓練場だかに行くらしい。
更に高杉さんが何かを。
桂さんへ投げ付けた様子で大きく言った。
「やはり馬鹿が!?
春香を。
だろうが!!」
桂さんも何やら微妙な顔で…
「私でも判ってる!!
だが晋作すら、だったろう!?
もう問題ない。」
そんな二人が動き出したのも見てたが。
私は桂さんに連れられて初めて、この時代を。
徐々にと知る事へなる。
最初の日。
あの桂さんが渡した服すら着方を。
やっぱ間違えてたっぽい私にと桂さんがだった。
口頭でも丁寧に教えてくれた。
だから服は問題ねぇが。
今の私は、また思う。
もう食えねぇ…
何度も言ってんのにかぁ?
気持ち悪りぃし…
桂さんに朝食を食べさせられて…
既に寝転びながら私は目を閉じたまま言う。
「なぁ…
桂さん?
こりゃ…
何の罰ゲームだぁ?
もう食いたかねぇし…
どんだけ…」
「いや、これに関しては…
春香?
罰とかでも、ないのだよ?
具合が悪そうなのも…
一応、私でも判る事。
だが、こればかりは続けなければ…
何も変わらないから…
ずっと身体は食事すら拒絶のみ。
まだ少量しか食べれないが、それすら…
徐々にと、だろう?」
桂さんの声も私には聞こえてたけど。
目を閉じたまま一応、考えながら言う。
「それは確かになぁ?
桂さんも間違ってねぇが…
でも、そもそも…
変だっつうの。
私が食べんのは…
最低限で良い…」
「変だと?
間違ってないと…
春香自身が言ってるのにか?」
んん?
判ってねぇのかぁ?
私は目を開ける。
横になったまま声が聞こえた高杉さんを見た。
心配そうな顔もしてたが、首も傾げてた。
側に居る桂さんすら同じなのも判る。
もう私は溜息を出した。
説明も兼ねて天井を見ながら言う。
「良いかぁ?
最初っから私も言ってるが。
こんなん、もうなぁ?
私の身体が、どうのじゃねぇだろ?
まぁ…
確かに食事も嫌いだがなぁ…
本来なら私は、ここに居ねぇし?
だったら尚更…
その食材すら本来、別の人が食べる事!!
なのに私が食ったらかぁ?
本来、もし食べるべき人が居たらなぁ。
その人が食べるもんを、だろ?
それなのに私が食ったらかぁ?
本来の人は、どうすんだぁ?」
「な…
そんな事まで考えて…
春香は拒む理由にとか?
だが、その理由ならば春香が、だろう!?
簡単に春香は言うが…
何も食べなければ充分、判ってる筈!!」
桂さんの声にと顔を向けると複雑な顔で…
また私には全く判らないのもあって続けた。
「そりゃ、桂さんの考えもかぁ?
一応、判っけどなぁ…
私が異物って意味もだぞぉ?
こんなんだけじゃねぇし?
当たり前だろ?
そんで私が、どうなってもなぁ。
歴史すら問題ねぇ。
既に私が言ったろ。
命は平等じゃねぇって意味も…
ちっと判ったかぁ?
何も変わらねぇ上に、もっと最悪だ。
どうにか帰る方法を探しても…
もし出来ねぇなら、やっぱ…」
「春香!?
それは違うと私も言った筈!!
春香が居る意味が、必ずだともだ!!
そして私は春香を。
あんな傷ばかりになど、したくない!!」
桂さんが驚いた顔になると、すぐ私の言葉も遮った。
また少し私も考える。
何だぁ?
この時代にって理由かよ?
そんなん誰も…
普通、判んねぇぞぉ?
どうしても私は微妙な気分になる。
そのまま冷静に考えて思った事を。
私は複雑な顔をしてる二人共を見て言う。
「なぁ、こりゃ…
桂さんに限らねぇだろ?
高杉さんも。
更に言うなら、こりゃ坂本さんもかぁ?
この時代でも変わんねぇし?
全く判んねぇ事に理由すらバラバラ。
んなの当たり前だっつうの。
私の今すら関係ねぇよ。」
二人共が凄く驚いた顔もした。
でも高杉さんが先にだった。
考える様子もしながら…
「その意味にもだが、春香?
この時代と言った上で、更に…
当たり前な事だけでもないとだ。
それは、なぜだ?
春香自身が言うならば…
つまり、もう春香の現状に限らず。
だからこそ、だろう?
ならば時代すら関係ないと?」
私は頷きながら僅かに思い出す。
抑えて、そのまま言うが…
「そりゃ、そうだろ?
そんなん当たり前だぁ。
私の場合も普通に判んねぇがなぁ?
どんな時代でも、もう、どんな場所でもだぞ?
そもそも人間って本質すら何も…
変わってねぇだろうがぁ!!」
どうしても最後に怒りが湧いて私は強く言ったが。
高杉さんは驚きながら言うのも見てた。
「人間の、本質だと?」
もう私は目を閉じて、そのまま言う。
「あぁ…
結局、何も変わんねぇよ。
んなの、この国だけじゃねぇからなぁ?
人間ってのは、もう欲を。
出してりゃキリがねぇ!!
今は大変だからってなぁ?
その為にと、それを解決してもかぁ?
また次に違う事を。
更にと、ばっかだろうがぁ!!
あんなん見てっと私は、もう人間が一番!!
生き物の中で最悪だって思うぞ?
私の知ってる人間だって、そりゃ少ねぇが。
んな少ねぇ人間すら簡単に変わんだぞ?
それすら私には判んねぇって言ってんの!!
んで?
誰も気付かねぇし?
誰も理解しようともかぁ?
何も、誰も、しねぇくせに…
んなの、もう国でもねぇだろ?
世界すら関係ねぇよ。
所詮、全部が願望のみ!!
そして皆が勝手に変わるばっか。
ただ皆が笑ってる事で、充分な筈でもかぁ?
変わらない事が一番なのに…
もっとって、ずっと欲ばっかじゃねぇか!!
だから私も最初に言ったろ!!
判んねぇから尚更、私は皆と『同じ』にだぁ?
絶対なりたかねぇ…
んでも違うって感覚しかねぇし?
今すらだろ?
私には何も判んねぇし?
一応、私すらもなぁ?
人間だって、それぞれってぐれぇ判ってんよ。
でも、もう全く関係すらねぇだろ?
単純に人間の欲が多過ぎるだけかぁ?
更に全員が同じ意見にも、なる訳ねぇ。
そんでも、ずっと全てが動き続けるだけ?
マジで、つまんねぇ…」
私は目を開けるが、もう外だけを眺める。
普段から見れねぇぐれぇ。
この自然もなぁ…
変わんねぇ方が良いのに…
結局それすら壊すのは人間ばっかだろ?
そう思えば余計に私はウンザリする。
また溜息を出した。
「綺麗なのになぁ…
あんなん初めて見るし?
自然が豊かってかぁ?
勿体ねぇなぁ…」
「春香、また…
しかも、そんな顔でと…」
桂さんの声で見ると、また複雑な顔だった。
それが私には判らない。
でも、ふと少し思い出した事で笑う。
「まぁ、多分?
そうなぁ、桂さんは大丈夫だぞ!!
私でも思うし?
こりゃ、高杉さんもだなぁ!!
間違ってねぇし?
今更、私も変わんねぇよ!!
だから私の事は、気にすんなって!!
もうなぁ…
日本史とか大嫌いで詳しくもねぇが…
充分、既にスゲェだろ?
だからこそ、だろ?
強いってだけじゃねぇってかぁ!?
あははははっ!!
そう言う意味だけは、私でも納得したぞ!!」
二人共が凄く驚いた顔をした。
言わない私ですら思う事もあった。
あんだけ日本史の大嫌いな私が、だぞぉ?
名前ぐれぇ知ってるとかなぁ…
どんだけスゲェんだよ!!
でも急に桂さんが首を横へ振ると…
すぐ私を抱き締めてきた。
「もし今の春香が!!
未来からならば…
私達の、どこが凄いと言える!!
これから先へと皆の幸せを。
例え多くの皆が、それで笑って居ても…
なぜ、春香だけ…
その中に居ないだと!?
どれだけ考えても違うだろう!!
そんな事を。
私は一切、認めん。
そして絶対に諦めん!!」
流石の私も桂さんの大きな声に驚いた。
だから何も言えないまま…
更に高杉さんの大きな声まで聞こえた。
「あぁ、小五郎。
それには俺すら同じ!!
なぜ、そんな事になる!!
俺達の目指す先に…
春香だけ、だと!?
しかも更に…
そんな事は俺すら決して認めん!!
だからこそ今は、既に俺自身すら許せん!!
そして必ずだ!!」
桂さんの大きな身体で二人共の顔を私は見れない。
でも声だけは聞いてたから、また考える。
んん?
怒ってる様子でも、ないっぽい?
急に二人共、どした?
私は別に…
考えてると桂さんの腕が緩まって私と目が合う。
そのままで笑って言ってきた。
「春香が私の、いや…
私達の前に現れた理由。
それが少しだがな。
判った気も、するのだよ?
そんな春香に私が思う事。
言う事も、だろう。
もう痛くないと。
あんな傷すら付けたくないと。
だからこそ春香は、そのまま変わらず。
そして笑って欲しいとだ。」
私は動揺する。
もう痛くない?
私は変わらず、笑って?
桂さんまで、笑って?
それに何を言えば良いのか私は判らなかった。
だから首だけを傾げる。
高杉さんも笑って私の頭を撫でながら…
しかも、かなり雑にと。
「そうだぞ、春香!!
何も変わる必要すら全くない!!
俺も小五郎から聞いたが?
あの言ってた事にか?
俺は大賛成だぞ!!
春香は、春香だと。
くっ、あははははは!!
そうだな…
俺も、俺だし?
全く変わらん!!
最初からだが…
あははははははっ!!
面白い。
しかも、俺達に…
言った事すら…
春香は判り易いのにか?
あはははははっ!!
これには、もう耐えられん!!
よし、決めたぞ。
春香、必ず俺達がだ!!」
そんな高杉さんの爆笑も、更に髪すらグチャグチャ…
また思って私は目を閉じた。
「だから…
また勝手に決めんじゃねぇよ!!」
そのまま大きく言う私も、変わらなかった。
**************************
しばらくすると、また私は鐘っぽい。
変な音を聞いた。
急に高杉さんは桂さんを向いて言った。
「ん、もうか?
今日は小五郎。
俺は訓練場にも、だな。
まだ予定では日数もあるが…
準備は常にだ。」
「勿論、判ってる。
私の方でも常に、だろう。
今は何も問題ない。
だが…」
そんな二人の話は聞いてた私を。
桂さんが見た事にも気付くが。
んん?
またかよ、おい!?
何の話だぁ?
でも、なぜか桂さんは考える様子でもある。
不思議に思いながら私も見てると…
「春香も…
この時代、正確に言えば…
この藩邸にしか居ない。
だから退屈だろう?
本来ならば私も、せめて少しぐらい…
店なども含め見せたいのだがな?
だが、春香の場合。
もし着物を僅かに着せたとしても、やはり…
それに揉め事は避けるべきでもある。
今ならば、特に…」
その言葉を聞いて私も考える。
まぁ…
確かに?
着物すら判んねぇが。
更に揉め事だぁ?
あの桂さんがかぁ?
ふと私は最初の時、桂さんの反応を。
思い出して複雑になりながら言う。
「あぁ、そういや桂さんもかぁ?
私の事を。
あんだけ珍妙とか…
めっちゃ散々、言ってたし?
この時代じゃ着物が普通っぽいから?
私みてぇなのは居ねぇし?
まぁ…
しゃあねぇが。」
少し桂さんは慌てながら言ってきた。
「それは!?
いや、私も初めて見た事でと…
あの時は春香?
すまなかったと思っている。
だが、それでも春香の場合。
髪を除いても…
違う意味でも充分、目立つだろう?」
その言葉で俊介を思い出して私は笑う。
「あははははっ!!
また同じ事を!?
桂さんが、かよ!?
もう笑うしかねぇが。
俊介もかぁ?
同じ事を言ってたぞぉ?
私は目立つってなぁ!!
それを桂さんまで…
めっちゃ私は、どうでも良いのに…
あはははっ!!
確かに?
あんな馬鹿な男ばっか?
私程度に負ける雑魚!!
そうなぁ、いっつも同じ事を。
何が女には負けないだぁ?
あの俊介なら避けるぐれぇ。
全く問題ねぇし?
私も避けれるのにかぁ?
でも、まぁ…
詳しい事情まで私には判んねぇが。
桂さんなら、そりゃ、そうかぁ?
揉め事すら避けそうだろ!!」
凄く桂さんは驚きながらだった。
「まさかだが…
春香は充分、美人なのにも!?
気付いて…
ないのか!?
その俊介と言う者も…
春香にとだ!?
言ったのでは、ないか?」
私は素直に頷きながら笑って、そのまま言う。
「まさに、そう!!
同じ事を桂さんが?
もうスゲェな、おい!!
でもなぁ…
美人には全く興味ねぇよ。
んなの、関係ねぇだろ?
それよりなぁ?
この髪だ、私すら気に入ってるぞ!!」
更に高杉さんまで驚いた様子で…
「な、ちょっ、待て!!
春香は…
気付いてないだと!?
あの坂本すら、すぐ言ったろ!?
その髪が珍しいぐらい聞いてるが…
これは普通にか?
もし春香の髪が黒くても…
そんな事は明らかに、だろう!?
それなのに春香が!?」
んん?
高杉さんまでかぁ?
スゲェ驚いてんが。
でもマジで、どうでも良い筈だろ?
「一応かぁ?
美人だの言われてもなぁ?
んなの所詮、外見のみ!!
私を何も?
見てねぇだろ?
話した事も、ねぇのにかぁ?
そんで?
私の僅かでも良いがなぁ?
何が判んだっつうの!!
んなもん、さっきと同じだぞ?
人それぞれって事!!
気にした事すらねぇが。
目立つと何か、あんのかぁ?」
私が笑って言うと二人共が驚いた顔のまま…
でも僅かに視線を合わせるのも見た。
そして桂さんは目を閉じて言うのも聞いてた。
「確かに春香は強いが…
もし新撰組ならば余計に…」
おぉ!?
あの有名な新撰組かぁ!?
どうにか歴史を思い出しながら…
私も首を傾げる。
だがなぁ…
その話が史実かもかぁ?
正直、判んねぇし?
名前は有名だが…
他にもか劇だの、ばっか。
もう多過ぎるだろ?
「新撰組ってのは、あれかぁ?
名前程度で詳しくねぇが。
確か一応…
治安維持だったかぁ?
んん?
つうか、ありゃ治安どころじゃねぇよなぁ?
刀すら本物じゃ…
意味すら、ねぇし?
まさに、この時代は判んねぇよ!!
危険人物が治安維持?
真逆だろ!?」
二人共が驚いた顔をしてたが。
また僅かに視線を合わせた事も私は気付く。
それから桂さんが考える様子で聞いてきた。
「春香にか?
歴史の内容は勿論、言わなくて良いが…
その真逆とは…
どう言う意味かは聞いても?」
何だぁ?
真逆の意味?
私も考えるが、もう普通に思う。
だから、そのまま言う。
「んなの当たり前だろ?
まぁ…
そもそも理由も全く判んねぇがなぁ?
刀っつう凶器を持ってる人間がだぞぉ?
んで?
何を、どう治安を、ってかぁ?
んなの、ただの危険人物だろ!?
普通、誰だって近付かねぇよ!!
単純にヤベェだけかぁ?
もう真っ先に逃げそうだがなぁ…
治安維持っつうより、こうなりゃ逆だろ?
皆を乱してるだけ!!
んな危ねぇ奴にとかぁ?
下手に何か言ってみろよ。
逆に危ねぇから誰だって何も?
普通、言わねぇぞ。
あんなんで桂さんも、こりゃ俊介もだがなぁ?
会話とか、えっと対話をかぁ?
まともに出来んのかよ?」
「そ、それは…」
あの桂さんまで凄く驚いた顔もしたが。
その方が私には全く判らない。
だから、そのまま続けた。
「どったの、桂さんまで?
んなの普通に考えても変だろ?
いきなり凶器を出してくる相手だぞ?
んで、何だぁ?
下手したら刀とかじゃ…
どんなん力加減したってヤベェし?
私でも馬鹿な男、雑魚相手でも?
蹴りのみで充分。
だから治安維持と真逆だろ?
単純に皆が恐いだけ…
だから言わねぇし?
関わりたくねぇんだろ。
あれかぁ?
この国に限らねぇが。
恐怖政治って感じなぁ…
あんなん続けりゃ…
どんな国だって同じだし?
私には全く判らん!!」
そこで高杉さんが考える様子でだった。
「春香の言う事は、確かに正しいな…
その通りだろう。
新撰組を避ける民衆しか居ないのが事実。
しかも、この国に限らないと言ったが。
その恐怖政治と言うならば…
続けた場合すら他国も同じだと?」
んん?
恐怖政治の事かぁ?
んなの普通だろ?
一応、私は頷く。
それから、どうにか思い出しながら言う。
「んん?
今度は高杉さんの場合…
恐怖政治の事かぁ?
そうなりゃ、もう今度は世界史かよ!?
歴史は大嫌いだっつうの。
まぁ…
歴史すら大嫌いな私でも…
ただ、もう、ありゃ…
何つうんだぁ?
んな事、続ければなぁ。
結局、皆の不満とか他にも多過ぎるが?
んなのが蓄積されてくばっかだろ?
続く訳ねぇぞ?
当たり前なぁ…
この国だけじゃねぇし?
どこの国でも同じだろ?
単純に言えば…
我慢も限界!!
ってかぁ?
だから皆が一斉に暴動だの。
あれこれ反発すんだろ?」
凄く高杉さんも驚いた顔になるのを。
それに桂さんすら同じ顔で無言なのを。
私は不思議に思いながら見る。
まぁ…
日本史に限らねぇし?
世界史とか…
思い出すだけでウンザリだが!?
こりゃ…
そこで私は納得する言葉が浮かんで二人に笑う。
「そうだ!!
これなら…
二人共が判んだろうし?
一番の事もかぁ?
良い言葉も浮かんだぞ!!」
驚いた顔のままの二人に大きく私は言う。
「良いかぁ!!
全ての武力の放棄を先にとだ!!」
凄く桂さんが驚きながら僅かに言った。
「なっ!?
そんな事をしたら…
守る事すら…」
更に高杉さんは驚いた顔のまま無言だった。
もう私は笑う。
「あははははっ!!
もう、これが一番だろ?
本来なぁ?
誰も、そんなん持っちゃ、いけねぇんだよ!!
こりゃ、この国にと限らねぇが。
そもそも、んな武器やら暴力を!!
んなの常に持ってからなぁ?
何かあれば、いっつも同じだ!!
気に入らねぇならって攻撃を。
それすら、どっちも同じで?
最初から何も持ってねぇならなぁ?
喧嘩だの、あれこれする前にだ!!
桂さんや俊介みてぇにかぁ?
真っ先に話し合いを。
そして皆が一緒に決めてくもんだろ?
でも、まぁ…
私でも判ってけど先に言うぞ!!
それが一番、難しいってなぁ?
結局、皆が強いまま…
してぇって欲ばっかで変わんし?
だからこそ世界すら同じ事!!
何が平和だ、何が幸せだぁ?
んな力を。
常に持って、更に隠して…
いざとなりゃ、一瞬で壊すのみ!!
私も最初っから言ってんだろ?
何もしない事を。
何も選ばない事を。
だから私は一人を。
一人の力じゃ絶対、無理!!
結局、一番、簡単な方法を皆は選ぶだけ。
それが武力だったり、力だぞぉ?
だからこそ常に武力でとだし?
余計に、もうなぁ…
幸せだの、平和だの、私は一切、望まねぇなぁ。
常に一瞬で壊れる曖昧なもんだぞぉ!!」
二人共が驚いた顔をしたが、すぐ目を閉じたのも私は見た。
一応、少しは判ったと思って私は笑った。
「あははははっ!!
でも、まぁ、二人は何も?
気にすんなぁ!!
この時代じゃ、尚更、無理だし?
んなの常識も含めてかぁ?
簡単に変わんねぇよ!!
人間の本質も、あっけどなぁ…
常に全てが曖昧状態だろ?
どんなん頑張っても、そりゃ難しいどころじゃねぇよ!!
言葉だけじゃ誰も?
何も動かねぇぐれぇは判っからなぁ!!」
桂さんが目を開けて複雑な顔で私を見た。
しっかりと見ながらだった。
「なるほど。
春香からの意見ならば…
私すら一応の理解も出来た。
確かに今ならば武力のみ。
それしか…
歴史では不可能だろう。
だからこそ、今の春香が言う事へ。
そして出した答えにも、なる。
だが、ならば私は、その曖昧な物事を。
常に模索し続けながらでもだ。
明確にすれば良い事のみ。
それならば更に武力すら要らない。
認識そのものを、だろう。」
私は判らなくて首を傾げる。
んん?
今度は私の方がかぁ?
全く判んねぇが?
認識だぁ?
そりゃ、常識的な事かぁ?
「いや…
桂さんの言う意味も…
私には良く判んねぇがな?
つまり、あれかぁ?
常識とかぁ?
んな事みてぇなの?
そりゃ…
んん?
だがなぁ、曖昧な物事っつったろ?
んな全部が曖昧な状態や物事をだと…
無理だぞ。」
「なぜだ、春香。
確かに常識の様な普通は変わらん。
だが、認識に関してならば…
違うだろう?」
高杉さんの声に気付いて私が見ると…
目を閉じたままでだった。
「えっ、高杉さんも…
んん?
いや、常識すら時代で…
いや、単純に、こりゃ…
文明で、だろ。
だから常に変わんよ?
んな変わる中で認識だって…
常に変わんだぞ?
どうやったって…」
そこで高杉さんは目を開けて笑うのを見た。
「春香の意見は確かに間違ってないな?
常識に関しては時代の流れで変わる。
それも当然、普通の事だろう。
だが、そんな中でも…
共通認識に関しては本来、誰もが変わらん。
その認識の方をだ!!
常に重視して動けば良い事のみ!!
そして小五郎も言ったが。
常に模索し続ける事は可能だぞ!!」
な、何だぁ?
共通認識?
んん?
いや、認識ってのも…
もう私が全く判らない事もあって何も言えなかった。
そんな私を桂さんが簡単に抱き寄せた。
少し笑って言ってきた。
「今は春香自身も、だろう?
判らない事にも…
だからこそ徐々にで充分。
私が必ずとだ。
この場でも言える事。
もう春香は痛くない、そして今。
正確に言えば、この時代でならば尚更。
私が守るのも当然だが、教える事を。
まだ春香は信じる事も難しいだろうが…
それでもだよ?」
私は驚いた。
この時代では…
桂さんが、私を!?
守るだとぉ!?
しかも教えるだぁ?
それにと私も考える。
でも、どうしても答えは出ない。
だから何も言わないで視線のみ逸らした。
複雑な感覚が湧くが…
何だぁ?
不快とも違うが?
こんなん…
どうにか考えてる私に新たな衝撃が来た。
**************************
そんな状態の私からスッと離れると桂さんは…
少し笑ってるだけで何やら紙を?
出して書いた様子も見てたが、部屋から少しだけ出た。
でも、すぐ部屋にも戻って来た。
不思議に思いながら私が見てると…
「今日は少しだが。
春香も気分転換にと、なるだろう。
問題ないよ。」
桂さんは笑いながら言った。
そんな桂さんにも私はサッパリ判らない。
だから首を傾げるだけで何も言わなかった…
それから、しばらくすると…
一人の女性が案内されて来た様子にも見えた。
そこで初めて見る女物の着物と…
黒髮の長いウィッグっぽいのを。
まさか…
あの時にかぁ!?
桂さんが!?
どうやったんだよ、おい!!
それより、この着物だって…
どうしろと!?
私は困惑どころでもない。
普段とも全く違う上に着物の着方も判らない。
どうやら持って来た女性は坂本さんの知り合いらしいが。
多分、用意してくれた様な気もしながら…
私は見てるだけしか出来ない。
でも急に持って来てくれた女性がだった。
困惑するだけの私にと、かなり?
最初だけは凄く驚いた顔もしたにも関わらず。
それなのに、すぐ笑いながら大きく言った。
「ほんまに可愛い女子が!?
そやのに勿体ない!!
もう、うちに任せとき!!」
んん?
これは京都弁かぁ?
何を任せるだぁ?
そう言ってから女性は、真っ先に桂さん達の居る部屋から移動を。
別へと移動までしてからも、私の服を含めて全部。
されるがまま状態でと…
全く詳しくもねぇが。
綺麗な淡いピンクベージュ、長い袖に花模様の着物を。
髪まで整えられ私にと一応、その女性も丁寧に着方まで教えてくれた。
もう困惑以上でサッパリ判らねぇ状態にされ…
何も言えないまま、また私は二人が居る部屋へ戻された。
戻った私は何も言えない状態で二人と目も合った瞬間。
また凄く二人共が驚いた顔すらしたのを見た。
それから高杉さんは急に笑い出した。
「凄いぞ、春香!!
これは立ってるだけならか!?
とんでもなく化けたな!!
もう信じられん。
あははは!!
そう思うだろ?
小五郎!!」
それでも桂さんは驚いたまま…
全く動かなかった。
でも私を見てるぐらいは判る。
「ん、小五郎?
おい?
しっかりしろ、おい!?
聞こえてるか?
やはり充分、馬鹿だろう!?
既に見惚れてる状態かよ?
もう完全に春香を。
おい、馬鹿が!!
先に春香へ言う事!!
あるだろうが!!」
そこで、ようやく桂さんは僅かに動いて…
更に慌てながら私にも言ってきた。
「あぁ、そう、だったな。
春香?
充分、いや、凄く、似合ってる。
そして想像以上でも、あるから…
これならば、全く、心配、ない。
だが、晋作?
私、だけか?
浮かばないのだが…
どんな言葉が、適してる?
私は余りにも想像以上、過ぎて…
既に、浮かばないが?」
そんな桂さんと高杉さんに、また私は思う。
目を閉じて、そのまま大きく言った。
「だから…
また勝手に今度は何しやがったぁ!!」
**************************
それから一応…
桂さんは目を閉じて首を横に振った。
また普段通りの口調に戻ったが。
高杉さんは、そのまま訓練場だかに行くらしい。
更に高杉さんが何かを。
桂さんへ投げ付けた様子で大きく言った。
「やはり馬鹿が!?
春香を。
だろうが!!」
桂さんも何やら微妙な顔で…
「私でも判ってる!!
だが晋作すら、だったろう!?
もう問題ない。」
そんな二人が動き出したのも見てたが。
私は桂さんに連れられて初めて、この時代を。
徐々にと知る事へなる。
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