メンタル病んでる事は判るが、歴史までは判らねぇよ!!

蒼真 空澄(ソウマ アスミ)

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第一章:深い闇からも必ず。

03.最初から強い者など、でも違うだろ!?

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ふと私が起きると…
見慣れない部屋で少し考えて思い出す。

あぁ…
マジでかぁ?
タイムスリップとか?

しかも、やっぱ…
私は身体を起こしながら呟く。

「ベッドと違うだろ…」

そう…
布団は初めてで慣れない感覚のみ。
寝巻きに借りた浴衣すらだった。

でもなぁ…
全く判らん状況だが。

一度、整理すっかぁ?

桂小五郎、坂本龍馬、高杉晋作…

歴史が大嫌いな私でもかぁ?
知ってんだぞ?
つまり?
江戸時代の幕末かぁ?

おい、夢でも…

その時。
私の左腕が僅かに痛む。

「チッ。」

大した事はねぇが。
私は思わず舌打ちをした。

完全に夢じゃねぇなぁ…

ふと俊介も思い出す。

病院に行けと言われてたがなぁ。
今からじゃ、尚更かぁ?

でも取り敢えず私は部屋の中で置いたバッグを。
中の再確認もした。

普段から私の場合、持ち歩く物は多い。
バッグに関しても一泊程度のボストンバッグだ。

まぁ…
多いんだが、これは…

一応かぁ?

モバイルバッテリーは常備してっけど。
そもそも?
江戸時代じゃ電気がねぇだろ!?

冷静に考えて…
私は電池切れ防止の為、iPhoneやらの電源を。
他も多いが全部、切って最低限にした。

ポーチから手鏡を出した。
どうにかボサボサな髪も整えた時。

「春香?
もう起きてるかい?」

桂さんの声が廊下から聞こえた。

「うん?
起きてるけど…」

「朝餉もある。
部屋に入っても?」

あさげ?

あぁ…
朝食の事かぁ?

一瞬、私は味噌汁が浮かんで少し笑いながら言う。

「別に大丈夫だよ?
でも…
あはははっ!!
そうなぁ、うん。
朝ご飯の意味だったよなぁ?」

「朝餉に笑ってるようだが。
何が…
って、な…!?」

襖が開いて桂さんと私が目が合うと…
なぜか凄く驚いた顔でだった。

急に桂さんは慌てて、また襖を閉めた。

んん?
どした?

「桂さん?
な、えっ?」

「いや、すまない…
部屋に入ってもと私は聞いたが?
服が…」

どうしたぁ?
急にだが?

私は不思議に思いながら襖を開けて桂さんを見る。

「おはよ、桂さん?
どったの?
急に慌てたが?」

それでも桂さんは明らかに動揺しながらだった。

「ま、待ってくれ、春香!?
服が…
乱れたままだろう!?
普段とは…
違うぐらいは判るが…
既に肌が見え…」

肌が?

私は浴衣を少し直すけど首を傾げて言う。

「いや、別に私はかぁ?
気にしねぇよ?
つうか桂さんのかぁ?
その驚いた方が判らん。」

「な…
それで!?
いや、だが…
その姿では…」

明らかに動揺すら隠せない桂さんを見て…
もう私は笑う。

「あははははっ!!
スゲェ桂さんが?
驚き過ぎる方がなぁ…
そもそも浴衣すら普通?
着ねぇし?
昨日まで着てた服もかぁ?
ねぇし?
てか着物すら着方も知らん!!」
 
「何っ!?
ならば、服を!?
だが…」

もう凄く焦る桂さんに笑う私も…
どうにか考えて思い出す。

「あぁ…
着物は判らんが?
まぁ、男物とかの…
道着にとかぁ?
そんぐれぇは多分…
剣道の時に着た事はあっから判るかも?
でも女物の着物は全く判らん!!」

「わ、判ったから春香は…
部屋に、だろう!?
今だけ?
用意するから…
部屋に居てくれ!?」

慌てながら桂さんが言うと凄い早さで去った。

スゲェな、おい!?
ありゃ早過ぎんだろ!?

私も一応、部屋に戻ってからもだった。

すぐ桂さんが戻るのも早くて驚いた。
私に何やら渡してからも襖を閉めて廊下へ。

これは多分?
男物かも判んねぇが?

私は考えながら、どうにか着てから部屋を出ると…
桂さんは、また慌てた。

んん?
間違えたかぁ?

慌てながらでも桂さんは…
驚く程、素早く簡単に私の服すら直した。

そして朝食の為、部屋から移動もする。

部屋の中で今度は、高杉さんが既に居た。

私とも目が合ったけど?
その高杉さんが不思議そうな顔になるのも見てた。
更に首も傾げながら言ってきた。

「小五郎?
俺は事前にか?
春香の服は…
一応、用意させたろ?」

「晋作には判らん!!」

桂さんは大きく一言のみだった。

**************************

もう私は横になった。
どうしても思う。

気持ち悪りぃ…
何だぁ?
この…
内臓が蠢く様な感覚かぁ?

「春香?
もう既に具合か?
本当に少量のみだが…」

横になったまま目を閉じた私は小さく言う。

「桂さんのせい…
だから…
食いたかねぇってなぁ?
私も言ったぞ…」

そう…
桂さんに言っても朝食を。

もう、ある意味…
食べさせられた!!
んな感じのみ!!

「それは…
だが、徐々にでも春香?
食べないままでは良くないのだ。
そのまま休んでて構わないから…」

桂さんの声にも目を閉じたまま私も答える。

「食べたかねぇよ。
こんな感覚はなぁ…
桂さんにも判らん。
しゃあねぇかぁ?」

そこで私は目を開けた。

確か一応かぁ?

それから懐に手を入れてた薬ケースを。
中から選んで私は簡単に飲んだ。

「春香?
今、何を飲んだ?」

私は横になったまま声の方…
高杉さんを見ると心配そうな顔だったが。
また簡単に言う。

「吐気止めと、胃薬だ。
少しすりゃ、まぁ…
効くから問題ねぇ。」

二人が驚いた顔も私は見た。
それから心配そうに桂さんが…

「あんな少量の食事すら…
しかも薬を。
既に持ってるならば春香は…
普段からも、だろう?」

んん?
何だぁ?

「えっと?
桂さんの?
普段からって何がだぁ?
こんなん食事に限らねぇだろ…
体調に合わせてかぁ?
薬ぐれぇ自分で選ぶだけだし?
まぁ…
最近は病院すら…
行ってなかったからなぁ。」

ふと私は俊介を思い出す。

色々、言ってくんのも…
俊介も判ってっからなぁ?
私も意味は判るが。

そのまま横に、なりながらも私は窓の外を。
眺めて考える。

流石に正解な日数かぁ?
しかも気絶かも?
こんなんじゃ全く判んねぇが。

これは…

「流石に俊介なら気付いてそうかぁ?
これ以上、迷惑かけんのも…
でもなぁ…」

外を眺めながら呟いた。

「春香?
僅かに今、言ったな?
その者は…
また名前すらも普通に言ったが。」

桂さんの声に気付いて、また二人を。
少し不思議な顔もしてるのは私も見れば判った。

だから私は少し笑いながら言う。

「あぁ!!
俊介なぁ?
二人に判り易く言えば…
私の恩人かぁ?
少し違うが。
まぁ…
似た感じだろ!!」

私は桂さんの最初も思い出して笑って続ける。

「そう、名前を漢字でなら…
俊敏の『俊』に、介抱する『介』だ!!
そんで『俊介しゅんすけ』だぞぉ?
ついでに言うならかぁ?
俊介も空手のみ!!
有段者だし?
強いっちゃ、そうだが…
私の攻撃ぐれぇは避けれるがなぁ?
私の場合、空手以外の武術系ばっか。
だから我流へ?
なったのも、あんよ!!
俊介も、まぁ?
小学生の頃から知ってんし?
これ以上、迷惑かけらんねぇよ!!」

高杉さんが考える様子をしながらだった。

「その者…
名は『俊介しゅんすけ』か。
聞いてる限りでは男だろうが…
春香が迷惑を?
更に春香の…
しかも『恩人』だと?」

素直に私も頷く。

「その『俊介しゅんすけ』と言う者は…
春香の様子からでも、身近な者だろう?
だが…」

桂さんが考えてる様子も私は判った。
だから俊介を思い出しながら笑って言う。

「あははは!!
身近な者ってのは少し?
多分、こりゃ…
桂さんの考えてんのじゃねぇよ!!
俊介は責任感だかもかぁ?
スゲェあっからだ!!
尚更だぞ!!
うーん、そう、俊介はなぁ?
最初、私に気付いてかぁ?
子供の頃だし?
どうやっても敵わねぇからなぁ…
そんでも俊介だけだ!!
自分の親にと説明だけじゃねぇぞ!!
親に言ってからも他すらだ!!
誤魔化して騙すクズ共に負けない為かぁ?
俊介の親が教育委員会でも…
私は最初、知らねぇのもあったが。
役員でも既に上だったらしいし?
親以外にも教育関係者の知り合いにとかぁ?
更に俊介が動き回って『私を』と。
そんで俊介の親がだ!!
『保護』した感じで面倒な事もだぞ?
今の私なら判るがなぁ?
子供じゃ絶対、難しいぐれぇ判んよ。
でも俊介だけは違うなぁ!!
もうスゲェ怒ってかぁ?
ありゃ空手も?
してたから余計にかぁ?
話し合いだかの場ですらだ!!
あはははは!!
今でも覚えてんよ!!
『お前ら何かは親でもねぇ』と。
『春香に一切、近付くんじゃねぇ』と。
もうスゲェ怒鳴ってから壁を打ち抜いて…
その場すら静まったぞ?
ありゃマジなぁ!!
私は絶対、忘れん!!」

二人共が凄い驚いた顔を私も見た。
余計に俊介を思い出して笑う。

「あははははっ!!
だから俊介はスゲェだろ?
そっから俊介の親がだ!!
そんでも私は護身の為なぁ…
ずっと武術ばっか習得を。
そのまま我流へかぁ?
俊介は空手のみ。
試合じゃ私も危ねぇよ!!
ありゃ、強いだけじゃねぇし?
でも私は勝負が嫌いで出ねぇからなぁ。
ずっと俊介もかぁ?
変わらねぇよ!!
今の私なら馬鹿な男程度、余裕だし?
いつも…」

そこで更に私は俊介の言葉も思い出す。

「あぁ!?
そうだったな!!
俊介にも!?
こりゃ桂さんもかぁ?」

私は驚いた顔のまま居る桂さんを見る。

俊介が言った事もかぁ?
桂さんもだろ!?
いや…
でも、あの時は流石に?
判らんがなぁ?

「春香?
私もとは…
何がだ?」

考えてる様子になった桂さんが言って…
私は思い出しながら頷く。

「そう、桂さんも?
俊介がなぁ、良く言ってたからだ!!
まさに、そんまんま言うがなぁ?
『どうして話より、すぐ攻撃すんだ』と。
『攻撃の前に会話だ』と。
私の場合かぁ?
女扱いが嫌いも、あっけど…
全く知らねぇ馬鹿な男なぁ!!
先には言うが…
力加減した一撃で済むし?
それすら避けられねぇ雑魚!!
んなの知らねぇし?
良く俊介に言われてたんだが…
桂さんもだろ?
確か『まず先に私は話をしたい』と。
私に言ったろ?
桂さんが強い事ぐれぇ今なら判んし?
ありゃ…
俊介の言う通りだろ?」

桂さんは目を閉じた。
そのまま言うのを私も見てた。

「春香…
その俊介と言う者は正しい上にだ。
確かに、これは先にも…」

**************************

目を開けた桂さんは複雑な顔になった。
でも私をしっかり見たのは判る。

「良く覚えなさい、春香?
力のある者は尚更、己の力を無闇に使わないと。
更に普段でも己の力を見せたりもしない。
本来、その力は守る為のみ。
その為にしか使わないからこそ強くあるべき事。
そして春香の場合、力の使い方すら間違えてる。
己を守る為は正しい。
だが、春香は全て拒絶のみ力を使う事だ。
相手が判らないならば、対話を優先する。
その俊介と言う者すら春香にと…
教えたいからだろう?
全ての理解は不可能でも…
全てを力では間違えているのだ。
だからこそ対話を、つまり会話を、だろう?」

それに私は驚いた。

間違えるだと!?
俊介の言葉も私がかぁ!?
しかも守る為の力だぁ?

私は…

「でも…
私も無闇に使ってねぇよ!?
桂さんには勝てねぇが。
それでもだぞ!!
私は、私を守る為にだ!!」

どうにか考えて私も桂さんに言う。
でも更に桂さんは首を横に振った。

「それは正しくもあるが。
春香の場合のみ。
違うと、私でも判る事。
春香は力ならば己を守る為に一応、使ってるだろう。
だがな、春香は判らないと。
良く言う理由でもある。
これは相手を、全てを、理解は不可能でもだ。
だが、春香の場合。
相手を一切、見ずにして力のみを使うからだ。
全ての相手を敵として、春香自身が…
勝手に相手を決め付け攻撃を、だろう?」

何だと!?
私が決め付けてる!?

私は何も言えなくて桂さんを見てると更にだった。

「春香の全て。
その理解は不可能だとしても…
お互いを知る為に、その為にこその対話を。
会話をしてからでなければ、何もない。
だから全てが判らないままにとなるのみ。
そして互いに不可能であり…
仕方がないからこそ、己の身が危険になる時のみ。
本来ならば、そこで春香は力を。
使うべき事だろう?」

「それは…」

でも…
そんな事!?

私は違う事も思い出す。
だから桂さんを睨んで言う。

「違う!!
そんなんじゃ意味すらねぇ!!
桂さんは甘いんだぁ!!
だから、そんな事を。
普通に言えんだぁ!!」

桂さんは驚いた顔をしたのも私は見てた。

「桂さんはなぁ!!
強いからだぁ!!
だからこそ、簡単に言えんだよ?
その言葉も確かに?
間違えてねぇかもだがなぁ?
会話だぁ?
んな事すら理解しようともしねぇ…
出来ねぇクズ共には意味すらだ!!
ねぇんだぞ!?
全てが遅いんだぁ!!
んな事してる間にかぁ?
もし桂さんがだ!!
強くねぇなら言える訳もねぇ…
何も判ろうともしねぇクズ共にかぁ?
されたら遅いぐれぇ…
判んだろうがぁ!?」

桂さんの目が僅かに変わったのも見た。
私は怒りが湧き上がるばかりだった。

そうだ!!
強いからこそだろ!?

桂さんは…
やっぱ絶対にだ!!

桂さんには判らんねぇ…

私は判断もした。
だから僅かに距離だけは取ろうとしたが。
すぐ桂さんが動いて抱き寄せられた。

でも私は、どうにか足掻いて腕を。
桂さんに力で勝てなくても…

「落ち着きなさい、春香。
私は春香を傷付けない!!
それに勘違いもしている。」

そのまま桂さんを見るが私には全く判らない。

でも…
勘違いだぁ!?
私は間違えてねぇ!!
充分、知ってんだぁ!!

「春香?
私もだが、最初から強い者など…
居る筈もないだろう?」

それは…

私は動きを止めて考えようとした。
そんな時に今度は高杉さんが少し笑うのも見た。

「そうだぞ、春香?
俺もだが、こんなのは小五郎も同じ。
当たり前だろ?」

そのまま私は高杉さんを見ると…
やっぱ少し笑ってるのは判る。

「ならば春香には良い事をか?
また教えてやるぞ。
小五郎はだ!!
その子供時代を。」

それには、また急に桂さんがだった。
凄く驚いた顔をして高杉さんへ向いて…

「待つんだ、晋作!?
何を!?」

高杉さんは笑いながら言った。

「良く聞け、春香!!
小五郎はなぁ?
もう、すぐだぞ!!
身体が弱くて熱も出す!!
それに悪戯好きの馬鹿だ!!」

「晋作!!
余計な事は言うな!!」

確かに凄く、それに私も驚いたのはある。

でも、これは桂さんの方が…
何だぁ?
更に焦り出してる?

「春香、今はか?
こんな小五郎だが。
道場に入門したばかりか?
師範からも人より努力しろと。
注意されたぐらいだぞ?」

「黙れ、晋作!!
今の私は既に免許皆伝を得てる!!
これ以上は…
晋作には判らん!!」

もう高杉さんは爆笑した。

「そうだな?
小五郎?
あははははははっ!!
俺には無縁だな!!
くっ…
当たり前だ!!
俺は充分にか?
藩校でもだぞ!!
柳生新陰流剣術の免許皆伝もだ!!
あはははははっ!!
それなのに…
小五郎は?
今ならば春香にも?
勝てるだろうが…
くっ。
お説教とは…
随分、変わったよなぁ?
あははははははっ!!」

桂さんは急に私の腕を離したのも判る。
それでも動きすら見てたが…

「黙ってろ、晋作!!
今ならば晋作にもだろう!?
この…
あずき餅が!!」

「何だと、小五郎!?
俺はだ!!
もう死にかけたんだぞ!?
それをかぁ!!」

「生きてるならば過ぎた事!!
まだ良いだろう!?
晋作の場合は構わん!!」

「俺だけかよ!?
今すら小五郎にだぞ!?
何も負けん!!
この馬鹿が!!」

「晋作にとだ!!
言われたくもない!!
私も充分、学んでる事を。」

武器は持ってないが、もう…
とんでもなく素早く二人は動くのを。
私は見ながら何も言えなかった。

でも…
『最初から強い者など居ない』と?
そりゃ、まぁ…
間違えてねぇが?

だけどなぁ?
そんでも…
違うぐれぇしか?

もう訳判んねぇが。

おい、おい、マジかぁ!?

こりゃ…
二人共が、もう…
とんでもねぇぞぉ!?

**************************

一応、二人のバトル擬きもだった。

何やら鐘か?
変な音が聞こえて止まった。

「もう来客がある。
晋作は、またか?
だが…」

もう何も言えねぇ私を。
息すら切れてない桂さんが見てきた。

んん?
今度は、どした?

高杉さんも息すら切れてなく普通に私を見ながら…

「俺は出なくても小五郎が適任だろ。
来客も判るが、心配ない。
それに春香!!
歴史には関係ないがなぁ。
したい事もあるぞ!!」

そんな二人を見てた私は微妙な気分になる。

サッパリ判んねぇが?
まぁ…
今は薬も効いてマシにかぁ?
なってるが。
次は何だぁ?

そんな私に高杉さんは笑いながら言ってきた。

「春香!!
持ってる荷物に俺は興味がある!!
流石に構造までは無理でもだが。
小五郎の長い説教より良いだろう?
そして俺も遊び程度ならば多いからな!!
良し、決まりだ!!
今からは俺と遊ぶのみ!!」

高杉さんの言い切る様子と発言に、また思う。
私は目を閉じた。

「だから…
また勝手に決めんじゃねぇよ!!」

そのまま大きく言う私でもあった。
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