52 / 353
第一章 第三節 動き始めた運命
7 ダルの訪問
しおりを挟む
あの事件があった翌日から、ミーヤの態度が少しばかり変わった。気をつけて見ていなければ分からないぐらいだが、トーヤとの距離を少し開けている感じがする。
トーヤは了承していた、多分、距離を開けているように見せているのだと。
信じてくれとミーヤは言った、どんな態度を取ろうとも、トーヤを思ってやってくれているのだと。
だがフェイには分からない。見ようによっては今までと変わらないようにも見えないことはない。だがやはり微妙に距離を感じる。
自分がキリエに報告をしたせいなのではないか、と一人密かに苦悩をしていた。
そんな頃、以前からの約束の通りダルがシャンタル宮にやってきた。
「すげえな、トーヤ……」
トーヤが過ごしている最上級の客室に通され、どこに身を置いていいものやらと落ち着くことができない。
「すげえ部屋だよなあ、本当。目が覚めていきなりこれだったんだぜ? 俺がどんだけびっくりしたか分かるってもんだろう、な?」
「うん……」
トーヤが話しかけても上の空なのは仕方がない。
そわそわと忙しく周囲を見渡しながら、自分がそこに近寄っていいのかと迷うように色んな場所に行っては何にも触りもできずに戻る、を繰り返していた。
トーヤはダルの夢を覚ますのは申し訳ないなと思いながらも、
「でもな、おまえが帰ったらもっと小さい部屋に移ることになってんだよ」
「え、なんで? トーヤなんかやらかしたのか?」
「失礼なやつだな~、違う違う、広すぎんだよ、立派過ぎんだよここはよ。だからもっと小さい部屋に移してくれって頼んだんだ」
「そ、そうか、そうだよなあ、こんな部屋、一人じゃとっても持て余すよなあ」
「だろ? やっぱりダルは話が分かるってもんだぜ。ミーヤなんかな、そう頼んだら何か不満か? って聞いてきた」
「これで不満なんてそんなこと言う人間があるはずないよね」
「そうそう、そうなんだよ、さすがにちょっとずれてるよな、ミーヤのやつはよ」
2人でミーヤを餌に話をしていると本人がやってきた。
「誰がずれてるんですか?」
「おあ、聞かれたあ!!」
トーヤがふざけてベッドの上に転がりダルが笑った。
「お久しぶりです」
ミーヤも笑いながらお茶の乗った盆をテーブルの上に置く。
「お、お久しぶりですミーヤ様!」
「ミーヤでよろしいですよ、私は一介の侍女ですし」
「いやあ、じゃあミーヤさん、で」
「じゃあそれで結構です。私もダルさんで構いませんか?」
「いいっすよ! あ、いいですよ!」
慌てたように言い直すダルに、またミーヤがくすくす笑った。
ミーヤは本当によく笑う。
久しぶりに屈託なく笑うミーヤを見て、トーヤも楽しくなった。
久しぶりにトーヤの客室に笑い声が戻った。
フェイも小さな胸を撫で下ろしていた。
「おっ、ちび来たか、こっち来いよ。ダル、こいつが俺の第2夫人のフェイだ、よろしく頼む」
「第2って、じゃあ第1は?」
「私ではございませんからね?」
ミーヤがそっけなくそう言う。
「つれねえな~そんじゃちびが第1に決まりだな。ほら、ダルおじさんに挨拶だ」
「フェイと申します、よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします、って、誰がおじさんだよ、トーヤ」
「そりゃそう言われて返事したやつだな」
「おい」
トーヤとダルの軽口の応酬にフェイがくすくす笑った。
楽しい、とても楽しい。
フェイは心からそう思ってもっと笑った。
その日は一日中楽しかった。
この宮に来て初めてだとフェイは思った。
「そんじゃ明日から訓練するぞ、きびしいが泣かずに付いてこいよ」
「了解です」
ダルがドンと胸を叩いた。
明日からも楽しければいい。
フェイはそう思ってさらに笑った。
翌日、朝のうちは少しゆっくりしてダルに宮の中を案内した。
ダルはどこを見ても口をぱかーんと開けて感心するばかりで、
「おまえ、口閉じろよ、そのうちゴミだらけになるぞ」
と、トーヤに突っ込まれていたが、
「宮にはゴミなどございません」
と、トーヤはさらにミーヤに突っ込まれていた。
昼食後(これがまた豪華でダルは噛むことを忘れたように口を開けて見とれていた)、ついに訓練が始まった。
「なあに、訓練ったってな、おまえは剣を持ったことすらないんだから、基礎の基礎からだ」
そうは言うものの、トーヤ自身はそれこそ本当の訓練なんぞほとんど受けたことがない。大部分は子供の頃からの戦場稼ぎで目で見て覚えたもの、我流の無手勝流だ。
多少は傭兵の時、正規の訓練を受けた仲間からやその時属した軍で訓練の真似事のような物は受けたことがあるが、それも自分流の補足と言っていいレベルだった。
「ってわけでな、偉そうに言ったものの、俺が教えられることってのはそんなに多くない。それでもな、ガキの頃から戦場を走り回っても今まで生き残ってきた腕だ、おまえが自分で身を守れるぐらい、多少鍛えるに役に立つぐらいのことは教えてやれると思ってる」
最初に正直にそう告白すると、ルギが用意してくれた模擬刀を握るところからダルを指導する。
ルギが用意してくれた訓練用の武器は、トーヤの憶測を外れてかなり本身に近い物であった。刃がないだけでほぼ真剣だ。
「大丈夫か、いきなりこんなん持って。あんたさあ、初心者相手だって分かってんのか?」
「私も最初はそれぐらいのものから始めた。教える方が間違いさえしなければ問題はない」
「つまり、ダルがケガとかしたら、この剣を選んだあんたじゃなく俺のせいってことだな?」
「そうなるな」
トーヤが文句をつけると表情も変えずそう言い放ち、
「それに、そのぐらいの方がいざと言う時に使いやすかろう」
と付け加えた。
「そりゃどういう意味だ? いざって時ってどんな時だ?」
「それは自分で考えるといいだろう」
「あんたのそういう物言いはほん好かねえが、まあいいやとりあえず準備してもらってありがとな」
トーヤはむっとしながら一応礼を言う。
「ってわけでな、おまえがケガしたら俺のせいになるから気をつけて持てよ」
「ええっ!」
ダルはいきなり重い真剣みたいな模擬刀を持たされておたおたする。
「重い……」
「そりゃ真剣みたいなもんだからな」
「大丈夫かな、俺……」
「知らんが気をつけろ」
「トーヤあ~」
「まあなんでもいい、とりあえず構えてみろって。筋肉つけたいんだろうが」
「うう、がんばってみる……」
両手で剣を持つが、へっぴり腰でぐらぐらと揺れている。
「おまえー仮にも漁師だろうがよ、もっと腰入れろって」
「ううー」
「しょうがねえなあ」
トーヤが近寄って手を添え、持ち方を修正する。
「な、こうして持つんだよ、指はここにこう。な、少しは持ちやすくなったろ?」
「本当だ」
「そんじゃ構えて、そう、そうだ」
「うん」
なんだかんだ言いながらトーヤはなかなか教えるのがうまいようだ。理屈ではなく体で教えるタイプだが、ダルもなかなか飲み込みが早い。
「そうだ、そうそう、うん、うまいじゃねえかよ、やっぱおまえ剣の素質あるわ」
「そ、そうか、うん、なんかちょっと分かった気がする」
「そんじゃその型で100回振ってみ」
「え、100回!? 無理だって!」
「無理無理言ってたら上達しねえぞ。とりあえず100回目指してやってみ」
「うう……分かった、やってみる」
と、がんばって振ってみるが、元の筋力がないもので10回も振るとふらふらになってきた。
「しょうがねえなあ。まあ無理しても続かねえし、ちょい休め」
「助かった……」
そういう感じで休んでは少し動き、少し動いてはまた休むを繰り返しながらも、少しは形になっていく。
そうして訓練初日は過ぎていった。
トーヤは了承していた、多分、距離を開けているように見せているのだと。
信じてくれとミーヤは言った、どんな態度を取ろうとも、トーヤを思ってやってくれているのだと。
だがフェイには分からない。見ようによっては今までと変わらないようにも見えないことはない。だがやはり微妙に距離を感じる。
自分がキリエに報告をしたせいなのではないか、と一人密かに苦悩をしていた。
そんな頃、以前からの約束の通りダルがシャンタル宮にやってきた。
「すげえな、トーヤ……」
トーヤが過ごしている最上級の客室に通され、どこに身を置いていいものやらと落ち着くことができない。
「すげえ部屋だよなあ、本当。目が覚めていきなりこれだったんだぜ? 俺がどんだけびっくりしたか分かるってもんだろう、な?」
「うん……」
トーヤが話しかけても上の空なのは仕方がない。
そわそわと忙しく周囲を見渡しながら、自分がそこに近寄っていいのかと迷うように色んな場所に行っては何にも触りもできずに戻る、を繰り返していた。
トーヤはダルの夢を覚ますのは申し訳ないなと思いながらも、
「でもな、おまえが帰ったらもっと小さい部屋に移ることになってんだよ」
「え、なんで? トーヤなんかやらかしたのか?」
「失礼なやつだな~、違う違う、広すぎんだよ、立派過ぎんだよここはよ。だからもっと小さい部屋に移してくれって頼んだんだ」
「そ、そうか、そうだよなあ、こんな部屋、一人じゃとっても持て余すよなあ」
「だろ? やっぱりダルは話が分かるってもんだぜ。ミーヤなんかな、そう頼んだら何か不満か? って聞いてきた」
「これで不満なんてそんなこと言う人間があるはずないよね」
「そうそう、そうなんだよ、さすがにちょっとずれてるよな、ミーヤのやつはよ」
2人でミーヤを餌に話をしていると本人がやってきた。
「誰がずれてるんですか?」
「おあ、聞かれたあ!!」
トーヤがふざけてベッドの上に転がりダルが笑った。
「お久しぶりです」
ミーヤも笑いながらお茶の乗った盆をテーブルの上に置く。
「お、お久しぶりですミーヤ様!」
「ミーヤでよろしいですよ、私は一介の侍女ですし」
「いやあ、じゃあミーヤさん、で」
「じゃあそれで結構です。私もダルさんで構いませんか?」
「いいっすよ! あ、いいですよ!」
慌てたように言い直すダルに、またミーヤがくすくす笑った。
ミーヤは本当によく笑う。
久しぶりに屈託なく笑うミーヤを見て、トーヤも楽しくなった。
久しぶりにトーヤの客室に笑い声が戻った。
フェイも小さな胸を撫で下ろしていた。
「おっ、ちび来たか、こっち来いよ。ダル、こいつが俺の第2夫人のフェイだ、よろしく頼む」
「第2って、じゃあ第1は?」
「私ではございませんからね?」
ミーヤがそっけなくそう言う。
「つれねえな~そんじゃちびが第1に決まりだな。ほら、ダルおじさんに挨拶だ」
「フェイと申します、よろしくお願いいたします」
「よろしくお願いします、って、誰がおじさんだよ、トーヤ」
「そりゃそう言われて返事したやつだな」
「おい」
トーヤとダルの軽口の応酬にフェイがくすくす笑った。
楽しい、とても楽しい。
フェイは心からそう思ってもっと笑った。
その日は一日中楽しかった。
この宮に来て初めてだとフェイは思った。
「そんじゃ明日から訓練するぞ、きびしいが泣かずに付いてこいよ」
「了解です」
ダルがドンと胸を叩いた。
明日からも楽しければいい。
フェイはそう思ってさらに笑った。
翌日、朝のうちは少しゆっくりしてダルに宮の中を案内した。
ダルはどこを見ても口をぱかーんと開けて感心するばかりで、
「おまえ、口閉じろよ、そのうちゴミだらけになるぞ」
と、トーヤに突っ込まれていたが、
「宮にはゴミなどございません」
と、トーヤはさらにミーヤに突っ込まれていた。
昼食後(これがまた豪華でダルは噛むことを忘れたように口を開けて見とれていた)、ついに訓練が始まった。
「なあに、訓練ったってな、おまえは剣を持ったことすらないんだから、基礎の基礎からだ」
そうは言うものの、トーヤ自身はそれこそ本当の訓練なんぞほとんど受けたことがない。大部分は子供の頃からの戦場稼ぎで目で見て覚えたもの、我流の無手勝流だ。
多少は傭兵の時、正規の訓練を受けた仲間からやその時属した軍で訓練の真似事のような物は受けたことがあるが、それも自分流の補足と言っていいレベルだった。
「ってわけでな、偉そうに言ったものの、俺が教えられることってのはそんなに多くない。それでもな、ガキの頃から戦場を走り回っても今まで生き残ってきた腕だ、おまえが自分で身を守れるぐらい、多少鍛えるに役に立つぐらいのことは教えてやれると思ってる」
最初に正直にそう告白すると、ルギが用意してくれた模擬刀を握るところからダルを指導する。
ルギが用意してくれた訓練用の武器は、トーヤの憶測を外れてかなり本身に近い物であった。刃がないだけでほぼ真剣だ。
「大丈夫か、いきなりこんなん持って。あんたさあ、初心者相手だって分かってんのか?」
「私も最初はそれぐらいのものから始めた。教える方が間違いさえしなければ問題はない」
「つまり、ダルがケガとかしたら、この剣を選んだあんたじゃなく俺のせいってことだな?」
「そうなるな」
トーヤが文句をつけると表情も変えずそう言い放ち、
「それに、そのぐらいの方がいざと言う時に使いやすかろう」
と付け加えた。
「そりゃどういう意味だ? いざって時ってどんな時だ?」
「それは自分で考えるといいだろう」
「あんたのそういう物言いはほん好かねえが、まあいいやとりあえず準備してもらってありがとな」
トーヤはむっとしながら一応礼を言う。
「ってわけでな、おまえがケガしたら俺のせいになるから気をつけて持てよ」
「ええっ!」
ダルはいきなり重い真剣みたいな模擬刀を持たされておたおたする。
「重い……」
「そりゃ真剣みたいなもんだからな」
「大丈夫かな、俺……」
「知らんが気をつけろ」
「トーヤあ~」
「まあなんでもいい、とりあえず構えてみろって。筋肉つけたいんだろうが」
「うう、がんばってみる……」
両手で剣を持つが、へっぴり腰でぐらぐらと揺れている。
「おまえー仮にも漁師だろうがよ、もっと腰入れろって」
「ううー」
「しょうがねえなあ」
トーヤが近寄って手を添え、持ち方を修正する。
「な、こうして持つんだよ、指はここにこう。な、少しは持ちやすくなったろ?」
「本当だ」
「そんじゃ構えて、そう、そうだ」
「うん」
なんだかんだ言いながらトーヤはなかなか教えるのがうまいようだ。理屈ではなく体で教えるタイプだが、ダルもなかなか飲み込みが早い。
「そうだ、そうそう、うん、うまいじゃねえかよ、やっぱおまえ剣の素質あるわ」
「そ、そうか、うん、なんかちょっと分かった気がする」
「そんじゃその型で100回振ってみ」
「え、100回!? 無理だって!」
「無理無理言ってたら上達しねえぞ。とりあえず100回目指してやってみ」
「うう……分かった、やってみる」
と、がんばって振ってみるが、元の筋力がないもので10回も振るとふらふらになってきた。
「しょうがねえなあ。まあ無理しても続かねえし、ちょい休め」
「助かった……」
そういう感じで休んでは少し動き、少し動いてはまた休むを繰り返しながらも、少しは形になっていく。
そうして訓練初日は過ぎていった。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
悲恋を気取った侯爵夫人の末路
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵夫人のプリシアは、貴族令嬢と騎士の悲恋を描いた有名なロマンス小説のモデルとして持て囃されていた。
順風満帆だった彼女の人生は、ある日突然に終わりを告げる。
悲恋のヒロインを気取っていた彼女が犯した過ちとは──?
カクヨムにも公開してます。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる