色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2024年  1月

どんど焼きました

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 色々と悩んでましたが、結局お飾りは焼くことにしました。

 焼こうと決めた理由は、やっぱりわらでできてたことと、歳神様を毎年新しいお飾りでお迎えした方がいいなと思ったことです。おそらく売る方も毎年交換してもらうつもりで売ってるでしょう、数百円の物ですし。
 ただ、見た目でクリスマスツリーの飾りのように、毎年出して飾る物だと私が勝手に思い込んでただけだと思います。しめ縄は焼く物と思って見てますが、こういう飾りとかは焼く物と全く思ってなかったもので。

 焼くと決めたのでまずは解体からです。しめ縄もそうですが、そのまま焼こうとすると結構大変なんですよ。前もって解体しておくと早く焼けます。
 ミニコミ誌を広げてその上で解体。結構焼けない部分も多いので、そういう部品は塩を振って燃えないゴミに出すしかないでしょうね。
 ついでに小さな鏡餅の台紙も一緒に焼きます。紙だから火種の代わりになるだろう。

 バケツに水を汲み、どんど焼き用の一斗缶を持ってきます。
 これは消毒薬を一斗缶買いしたやつが空っぽになったのを、フタの部分だけ取り外したものです。結構大変だったけど、消毒薬を買った時からゆくゆくはそうしようと決めてました。それまでは大きな植木鉢で焼いたりしてたんですが、熱で割れたりしたので、そういう缶とか欲しいなと思ってたんです。

 今日は風が強くてひるみそうになりましたが、このどんど焼き用一斗缶があるから大丈夫。バケツのそばに置いて、まずはほぐしたわらから火を点けました。
 今回のわらは結構よく燃える感じです。その時によっては燃えにくいのもあるんですよね。

 一斗缶の中でわらの部分が燃えるのを見ながら次の部品をと思ったら、

「ああっ、風が!」

 広げたミニコミ誌の上に置いてあった笹の葉が一枚ぶっとんだあ!
 追いかけようとしましたが、あっという間に飛んでいって車道をどんどん進んで行ってしまったので追いかけられない。それに火が入ってる一斗缶を放置して置くわけにもいかない。
 仕方ない、紙だし自然に帰るだろうと思って見送ることにします。指先ぐらいの紙だし、本当にもう追いかけられなかったしね。

 そうしてる間にも次々ミニコミ誌の上の部品もぶっ飛びそうになってきたので、

「ええい、全部入れてやる!」

 と、全部の部品を中に入れてしまいました。そこにミニコミ誌を丸めて火を点けたのを入れたら、あっという間に燃えてしまった。
 
 風が強かったので酸素がよく供給されたのと、燃やす物も少なかったからでしょうが、本当にあっという間でした。毎年結構苦労するのに。

 最後まで燃え終わったのを確認したら、水を入れてその灰を家の周囲に結界としてまきます。

 ところが、ここでまた計算違いが。

「灰がほとんどない……」

 そう、燃やす物が少ないということは灰も少ないということなのです。

「ほぼ黒い水やん……」

 仕方がないので黒い水を家の周囲にぴっぴとかけて回りました。

 さて、これで今年のどんど焼きも無事終わりました。やることやったらすっきりしますね。

 さて問題は、来年はどんなお飾りを買うかです。小さいのは焼くのが楽なので、このぐらいのにしとくかなあ。

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