色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

文字の大きさ
上 下
576 / 597
2024年  1月

半分仕事初め

しおりを挟む
 うちは大晦日の夕方まで仕事をしていますが、その代わりに年始は6日が仕事初めです。

 の、はずなんですが、今年はカレンダーの具合でどうしても今日行っておかなければいけない場所があり、午後から少し出てきました。これがなかったら今日もう一日、家でのたのたできたんですが、まあ仕事なので仕方がない。今日行っておかないと3連休ですからね、はあ、やれやれです。

 ついでに実家に行き、そっちでも少し仕事をしてきました。ほんの少しですが。

 町に出て見たらもうすっかり皆さん通常営業。

「そういえば、学生時代にもこんなことあったなあ」

 そういうことを、ふと、思いました。

 大学の夏休み、私のイメージは7月に入ったら夏休みだと思ってたんですが、うちの大学は違いました。幼稚園、小学校、中学校、高校と同じく7月20日までが前期だったんです。

「え、なんで」

 知った時はちょっとショックでした。だって、大学生の夏休みって一足早く始まるとばかり思っていたので。ちなみに妹の大学の夏休みは7月1日からだったのでとっても羨ましかったです。

 夏ってやっぱり7月1日からのイメージなんですよ、今でも。なので色んなイベントが7月になると始まります。テレビをつけてもきゃっきゃうふふとバカンスの話題を取り上げていて、いいなあと思っていました。

 そんな中、うちの大学はその時期、前期試験でしたからね……

「青春真っ只中を一足早く皆さんが楽しんでいるのに、なんで試験を受けにゃいけんのだ、大学生なのに!」

 そう思ってがっくりしたものです。

 その代わり9月20日まで夏休みでしたが、8月いっぱいで夏のイベントってほぼ終わって秋の気配なんです。すでに気分は夏休みじゃないっての!

 その時と同じ、なんとなく取り残されたような気持ちを今日、感じてしまいました。

 実家の仕事を今もやっているので、年末はやっぱり大晦日まで仕事です。年末、特にクリスマスの頃ももちろん仕事です。今では暇ですが、昔はやはりお休みに入った人達がきゃっきゃうふふの時にうちは忙しかったなあ。

 早いところでは4日から仕事初め、その時にはうちはもうちょい休みがあるとちょっとうれしいんですが、自営業というのは今年みたいに今日を逃すとまた3連休、どうしてもやらないとという仕事があると休めません。特に今年はいつも休みのはずの日曜日も大晦日でしたしね。
 
 今日は仕事なので車で出ました。元日にプラネタリウムに行って以来の運転です。思えば普段は日曜日しか休みがないので、こんなに車に乗らない日はまずありません。その分だけお正月だったかなと思いましたが、なんか虚しいぞ。

「いつかお正月をハワイででも迎えてみたいもんだなあ」

 そう考えてたら、なんとなく「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」と、危ないフラグが立ちそうなセリフを口にしていた、そんな半分仕事初め。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クエスチョントーク

流音あい
大衆娯楽
『クエスチョントーク』というラジオ番組に呼ばれた人たちが、トークテーマとして出されるお題について話します。 「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」 「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」 「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」 「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」 トークテーマが違うだけなのでどこからでも読めます。会話形式です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

1976年生まれ、氷河期世代の愚痴

相田 彩太
エッセイ・ノンフィクション
氷河期世代って何? 氷河期世代だけど、過去を振り返ってみたい! どうしてこうなった!? 1976年生まれの作者が人生を振り返りながら、そんなあなたの疑問に答える挑戦作! トーク形式で送る、氷河期愚痴エッセイ! 設定は横読み推奨というか一択。 エッセイとは「試み」という意味も持っているのである。 オチはいつも同じです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

一行日記 2025年3月

犬束
エッセイ・ノンフィクション
・新人賞用の小説の執筆。 ・『失われた時を求めて』を読む。 ・一日一行でも、美しい事柄について書く、仕合せな気分になるように。

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

処理中です...