色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

文字の大きさ
上 下
554 / 597
2023年 12月

レコード大賞の季節

しおりを挟む
 レコード大賞の候補者の発表というのがありました。

 はっきり言いますが知らない歌多い! 
 歌ってる人は知ってるが、歌を知らないのが多いです。

 昔は大晦日にレコード大賞を見てから紅白というのが定番だったんですが、いつからか別になりましたよね。そのあたりからもう興が全くなくなって、今では誰がいつ大賞をとってるかすら知りません。

 ですがさすがに今年はさすがに「YOASOBI」で決定じゃないのかなあ。あの歌、いいですもんね、MVもよかった。

 なんて、えらそうに言ってますが、今は音楽番組を見ることもないし、自分から進んでそういう動画を見ようと思うことも少ないです。動画サイトで見てるのは、自分の推しの動画を時々と、仕事関係の動画を必要で見るぐらいですし。
 なので逆に考えると、それだけぼーっと音楽に接している自分ですら聞いたことのある音楽、耳に残る音楽、そういうのが売れてるんだろうなあ、ということじゃないかと思います。

 もしかしたらJKなんかに言わせると、

「ふる~い、今はこれよ」

 と言われるのかも知れないですが、まあその程度にしか知らないんだからしょうがない。「優秀作品賞」と言われる作品を、本当に何年ぶりかでじっくり見て、そう思ったという次第です。

 思えばうちの推し、過去にレコード大賞にノミネートされたこともあるんですが、断ってるんですよね。当時のミュージシャンって、あんまりレコード大賞とか紅白とか出たがらなかったから。その後、プロデュースしたグループはしっかりもらってたので、なんだかなあと思ったりもしていますが、まあ時代です。

 今はその頃よりもっと興味ない人が増えてるんでしょうが、それでも年末にここやら歌合戦やらにノミネートされたら、若いミュージシャンが喜ぶのはいいなと思います。

「おばあちゃんが喜びます!」

 そういう感覚ででも、そう言って喜ぶ人がいるってのはいいことだと思います。
 
 もっと年月が経って、今そう言って出てる人たちがおじいちゃん、おばあちゃんになる頃にはどうなってるのか分かりませんが、楽しいことはあった方がいいようにも思います。

 そうそう、思い出したことがあります。私がまだ小学校の頃、母に推しの歌手がいました。今も現役で歌ってらっしゃる、演歌歌手です。調べたら今年は歌合戦に出ていないようですが、近年、見かけたことがあるし、なんだか最近もどこぞのテレビでちらっと姿を見かけました。

 その人がレコード大賞を取ったことがあるんですが、母が「きゃーっ!」と言って喜んでいたら、電話が鳴りました。近所のおばさんからです。大賞おめでとう! そんな電話だったんですが、おかげで母は、その歌手が感動して泣きながら歌ってるシーンが生で見られませんでした。
 
「気持ちはうれしいけどじっくり見たかった」

 そう言ってたのがかわいそうなような、面白いようなだったのを覚えています。気持ちはうれしいけど、母が受賞したわけではないですし、ちょーっとだけありがた迷惑だったかな。

 今もそういう風景、あるんでしょうかね。懐かしい思い出話です。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

とある男の包〇治療体験記

moz34
エッセイ・ノンフィクション
手術の体験記

投稿インセンティブで月額23万円を稼いだ方法。

克全
エッセイ・ノンフィクション
「カクヨム」にも投稿しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

榛名の園

ひかり企画
青春
荒れた14歳から17歳位までの、女子少年院経験記など、あたしの自伝小説を書いて見ました。

処理中です...