色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2023年 12月

歌詞の聞き間違い

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 今朝、あるドラマの再放送を見ていたら、その中で童謡の「赤とんぼ」を歌うシーンがありました。

 おそらく、日本人なら誰でも一度は耳にした覚えがあると思います。



 夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か
 
 山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか
     
 十五で姐や(ねえや)は嫁にいき お里の便りも絶えはてた

 夕焼け小焼けの赤とんぼ とまっているよ竿の先



 子供の頃の懐かしい風景を思い出している、そんな歌です。

 うちのあたりでは、夕方の5時になるとこの音楽が鳴り、子供たちに家に帰りましょう、みたいな放送があります。最近は毎日聞いていないような気もするので、もしかしたら夏とかだけなのかな? よく分かりませんが、とにかくそんな放送を聞いた記憶はあります。

 この歌の歌詞の意味は、作者の三木露風が少年時代の思い出を書いたものだと言われています。
 
 小さい頃に両親が離婚し、母親が実家に帰ってしまった。そんなさびしさと、「姐やさん」、多分お手伝いさんですね、その人におんぶされて赤とんぼを見たなーそんな感じでしょうか。

 その、

「十五で姐やは嫁にいき お里の便りも絶えはてた」

 の部分を、私は長い間ちょっと間違えて考えていました。

 子供の頃、「姐や」の意味がよく分かってなかったんです。だから「姐や」は実のお姉さんだとばかり思っていました。そして、それどころか、こんな風にも思い込んでいたんです。

「お姉さんの名前がお里」

 つまり、

「お里の便りも絶えはてた」

 の部分を、

「お嫁に行ったお里姉さんからの手紙が来なくなった」
 
 そんな風に思っていたんです。

 大きくなっていって、「姐や」の意味がわかってからも、お手伝いさんの名前がお里だとそこそこ長い間思っていて、ある時突然、

「あ、そういう意味か」

 と、気がつきました。

 おそらくですが、お里、故郷に戻ったお手伝いさんからの手紙も段々と来なくなった、そういう意味なんでしょう。

 この部分、他に解釈もあり、そのお手伝いさんから離婚して実家に戻った母の様子を聞いていたが、結婚して他の地域に行ってしまったので、それを聞くこともできなくなった、との考えもあるようです。

 どっちにしても、手紙をくれていた人が「お里さん」ではありませんでした。

 こういう間違いってちょこちょこありますよね。「巨人の星」のタイヤを引っ張ってトレーニングしているシーンを見て、引っ張っているのが「重いこんだら」という物だと思っていたとか。

 私は他には「南アルプス天然水」のCMの歌詞を「南アルプスででんでん」という囃子ことばだと思っていたり、「VC3000のど飴」を「おいしい3000のど飴」だと思っていたりして、妹に笑われた経験が結構あります。

 みなさんはそういうのありますか?
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