色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2023年 12月

雑な推理

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 私は元々テレビっ子なんですが、最近はお昼にテレビをつけていることが減りました。
 
 もちろん、すごく気になることがある時、どうしても見たい番組のある時にはつけますが、なんとなくつけなくなってます。きっかけは、ちょっとつけてられなかったという、単純なことですが、つけてないと別にいいかなとなってきたんです。

 実家に行き、仕事をして、お昼になったらご飯を食べながら見るのにつけますが、最近はつけたらその時間はいつも同じ内容ばかり。

「大谷選手がどこのチームに行くのか」

 まあいいんですけど、それがあまりに内容がないもので、逆に感心してしまうほどなんです。

 今はまだ、どこに行くとか全く分かってないようなんですが、それを勝手に「どこのチームに行くか」を推理して、ああだこうだと話をしているだけ。アメリカにいくつ野球のチームがあるか知りませんが「ここあたりのチームじゃないか」というのをいくつか上げて、その理由を言っていきます。

 まずは、今のチームに残るかどうか。これに対して、

「大谷選手は義理堅いから今のチームに残る」

 と言ったすぐ後で、

「でも若い選手のいるチームに行きたいはず」
 
 と言ったかと思うと、次には、

「優勝したいから優勝できそうなチーム」

 となり、またまた、

「今いるチームを優勝させたいから残留」

 って、一体どこか分からんやないかーい! と、ワイングラスをぶつけて乾杯したい気持ちになります。

 中にはこんなのもありました。

「このチームのある州にはグランドキャニオンがある、グランドキャニオンは日本語に直すと大きな谷、つまり大谷!」

 って、大喜利かーい! と、またワイングラスをぶつけたくなる。

 そして、そういうのを毎日見ていて、ふと、あることを思い出しました。

 よく未解決事件の犯人を推理する番組がありますが、その中で元刑事か何かの人が、

「この事件の犯人像はどんなものでしょう」

 と、聞かれて、

「そうですね、年齢は三十代から五十代、六十代までの男性か女性だと思います」

 って、大部分が入るやないかーい! 

 あまりに雑な推理とも言えない推理だったもので、大笑いしました。

 なんか、今のところの大谷の行く末推理って、これに近い物を感じました。

 いや、ほんま雑過ぎるやろー!
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