色んなことが、ふと、気になって

２０２３年 １２月

廃部問題

　数年前から問題続きの某大学アメフト部を廃部にという話が出ているそうで、それがまた話題になってますね。

　元々は数年前に悪質タックル事件で危険なことをしたので話題になり、今度は部員が使ってはいけないお薬を使っていたことが発覚し、すでに４人だったかが逮捕されるか取り調べられるかになってます。

　色々と言いたいことはあります。まず、一番最初に逮捕されて裁判にかけられてる学生のこの言葉。

「見つけた人が副学長でよかった、もみ消してくれると思った」

　この言葉にあんぐりです。

　そして、寮から見つかった植物を、大学側がわざわざ２週間も「保存」してから警察に「こんなのが見つかりました」と報告したこと。これって、どう見ても、使った人から反応がなくなるまで待ってから言ったってことですよね。悪意のかたまりとしか思えない。そりゃ捕まった子も「もみ消してくれる」と思うわ。

　次には、そうやってヤバいことになったら、上の人が責任を押し付けあってること。「長」がつくような役職の人は「責任を負う立場」って分かってるんだろうか。単にたくさんお給料もらえて偉そうにできるお仕事だと思ったら大間違いです。そういう体質だから、「もみ消してもらえる」なんて学生も思うんですよ。

　さらに、廃部になったら大きな影響のある当事者、学生たちなんですが、テレビに出て、

「廃部にしないでほしい」
「ほとんどの人が関係ない」

　って言ってるけど、今のところ部員１００人のうち１０人は使ってたって証言があるわけです。それだけの使用者がいたとすると、使ってなくても知ってた人もいるかも知れないし、疑いの目で見られてもしょうがないわけですよ。もしかしてこの人じゃないかって。
　その割になんといいますか、とても受け身に感じられました。「助けてください」って訴えるんじゃなく、「自分たちで潔白を証明しようぜ！」って、ドラマとかならあるんじゃないかって姿勢が全く見えませんでした。本当に自分たちが使ってないなら、もっと必死にそういうこと考えてもいいんじゃないでしょうか。

　大学生というと、下は１８歳から上は２２歳以上の人がいるはずです。もういい大人なんですよ、それなのに「なんとかしてほしい」って言うだけで、何か行動しようとする姿勢が全く見えないのに、ちょっとイラッとしました。きつい言い方になるかも知れないけど、本当にそうしか感じられなかったんです。子供過ぎてイラッとしました。

　テレビのコメンテーターとかも「なんとかしてあげてほしい」って言うばかりですが、その前に本当に使ってないなら、検査してくださいって言うのが本当じゃないの？　そういう検査が病院でしてもらえるのかどうか、してもらえるとして、いくらぐらいかかるのかも分かりませんが、私だったら部員にそう訴えますよ。自分たちで守らないと、もしも廃部を免れても、社会に出てからずっとそういう疑いの目で見られるわけですから、今の間に無罪を証明しておこうと思います。一生の問題ですよ？　そういうの、分かってるのかなあ。

　面倒になったからとっとと潰してしまえな大学側にも、そう言われた困った困ったばかりの学生にもイラッとしています。ちょっと他力本願過ぎです。

　とりあえず、部員のどのぐらいがやってたかやってなかったか、そのあたりをはっきりさせて、本当にその１０人だけと分かったら、それからなんじゃないですか？　もしも、「潰すのはかわいそう」って世間の声で、大学側が対面だけを気にして今のまま廃部を免れたとしても、本当、この先、どうにもならないよと思います。