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2023年 11月

賢い動物

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 テレビですごい映像を見ました。
 カラスは賢い鳥だと言いますが、公園の水飲み場の水道のカランを回して水を飲み、飲み終わったらさらに回して水をたくさん出して水浴びをするんです。すごい!

 おそらく、普段、人間がこの水飲み場で水を飲んでいるのを見て、あそこを回せば水が出るんだな、回す量によって水の量も変わるんだなと学習したんでしょうね。

 番組はクイズ形式で、

「水を飲んだ後どうするでしょう」

 というクイズが出たんですが、答えがさらに回して水を沢山出す、だったんです。飲む時には飲みやすいように細く水を出し、飲み終わったらもっと出してお風呂にする。いや、これは負けました。
 でもきっと、飲んでお風呂に入ったら、水を止めるなんてことしないんだろなあ。あの後が気になる。

 そういや、中学の遠足で須磨浦公園まで歩いて上った時、みんなが喉が乾いてこういう水道で順番に水を飲んでたんですが、一人の女の子が前の子たちがゴクゴク飲んでいるのを見ていて、

「あ、あ、そんなに飲んだら◯◯(その子の名前)の分がなくなる~」

 と言って、みんなで驚いたことがあります。もしかしたらこの子はカラスに水道というものは、と教えてもらった方がいいかも知れませんね。うん。

 カラスじゃないんですが、長生きした猫はやがて「猫又」というものになると言われています。その猫又になったかどうかの判断が、ふすまや障子なんです。
 賢い猫はそこを開けると部屋の中に入れると学習し、開けて部屋の中に入るんですが、その後を閉めるということはしないそうです。私は自分で猫を飼ったことがないので、本当かどうか分かりませんが。ですが、動画とかで下に押すタイプのドアノブに飛びつき、ドアを開けて出ていく猫というのは見たことがあります。友人宅の猫もやるようですし、結構多いようですね。
 そんな感じで開けたら開けっぱなしが普通なんですが、猫又になると、その開けた障子やドアを閉めていく、というのです。だから年取った猫がそんなことしたらそれは猫又になっている、妖怪になっている、ということらしい。まあ、本当にそういうことはほぼないとは思いますが。

 猫もカラスも、どうしてそういうことを覚えるかというと、そうすることで自分にメリットがあるからです。だから、猫又にならなくても、ドアを閉めたらいいことがあるよと教えたら、猫もドアを閉めるようになるんじゃないのかなあ。ならないかな?

 カラスは確実にあると思います。前にある神社でカラスがお賽銭を盗み、それを使ってハトの餌を買っているというニュースを見たことがあります。だから、水道も用事が済んだ後で水を止めたら何か出てくるようにしたら、水道出しっぱなし、なんてことはなくなるのかも。

 猫がドアを開けっ放しにして困る方は、一度それをやってみてください。うちは猫がいなくて試せないけど、ふすまを閉めたらおもちゃが出るとか、おやつが出るとか、そんなことをしてたら閉めてくれるようになる、かな? 
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