色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2023年 11月

待合室の雑誌

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 今日は定期的に通っている病院の日でした。まあメンテナンスみたいなもので、以上がなければ同じ薬をもらって帰るだけの簡単なお仕事です。ただ、大きな病院なので、早くから行っても薬局行って、薬ができるまでの待ち時間に買い物して帰ったらもうお昼、てな感じで半日仕事です。

 予約はしてるけど待ち時間が長くなるんですよね。その間、スマホで色々なページを見たり、ミニゲームをしたり、うとうとしたりして時間をつぶしてます。

 以前は置いてある雑誌を読んだりしてたんですが、今の御時世、不特定多数が触れる雑誌は感染の危険があるということで撤去されていました。普通に買える雑誌もあれば、定期購読のエリア雑誌や、旅行雑誌なんてのもあり、そういうのを読むのを楽しみにしていただけに、とても残念でした。

 これまでは雑誌を置いてたラックは空っぽだったんですが、今日、ふと気がつくと病院のフリーペーパーが置いてあり、最新号は私がお世話になっている先生が表紙に載ってる。
 これまでもその存在は知ってたんですが、ずらっと上から下まで並んでるのは初めて見た。創刊号からこの秋号までの全8冊、季刊誌として出してるらしい。

 うん、全部もらってきました。

 帰ってきてあらためて見てみたら、ずいぶんとしっかりした冊子です。紙もツルッとしたいい紙だし、カラーで色々載ってる。どうやらこんないい本になってから8冊目ということらしい。一番最初の本に説明がありました。

「あ、そういや、前は小さい新聞みたいなやつやった」

 思い出しました。前のスタイルでは20年ぐらい出してたけど、この度リニューアルしましたという言葉で。

 ここの病院、一番最初は父親を連れてきて、そして手術でお世話になってたんです。その頃から言われてみたら、同じタイトルでペラペラの新聞が出てたんだった。私が通うようになってからは、受付の横に積んであって、時々もらって帰って読んでたっけ。あまりにもスタイルが違うから、タイトルに見覚えがあるなと思ってたけど、気がついてなかったなあ。

 あっちこっちの病院や薬局に行ってますが、そろそろあっちこっちでこうして本が戻ってきてる気がします。ここの病院でも、まずはフリーペーパー、というにはかなり立派ですが、そういうのを出して様子を見てるのかも知れません。

 旅行雑誌を見て、

「赤坂迎賓館、いいなあ、行きたいなあ」

 と、思ったりしてました。またああいうのをゆっくり読みながら、時間をつぶせる時代になればいいなと思います。
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