色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2023年 10月

治しに行ったのに

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 今朝は病院に行ってきました。終わって、薬をもらって実家に行ったらもう1時半です。病院は疲れるー

 遅くなったので薬局に処方箋を出して、その待ち時間の間に近くのスーパーへ行って買い物しました。もうお昼は菓子パンと惣菜パンです。それとミルクティーを買ってから薬をもらい、実家に着いて食べました。

 一息つき、居候の様子を見にいったり、仕事したりして、やっと一段落。ふう、疲れた。そして、今日、待ち時間の間に近くに座っていたおばさん、というよりおばあさんの会話を思い出していました。

 その人は自分で82歳と言ってたんですが、隣りに座っている同年代らしいおばあさんに、ほぼ一人で話しかけ、もうお一人の方はぼそぼそと返事をしたり、何か少し話したりしてました
 椅子の位置が私が座っている椅子の列と直角、こっちから見ると横で、話をするおばあさんがこっちを向いて、もうお一人があっちを向いてるという感じで、返事をしている方はほとんど分かりません。

 返事のおばあさんがどうやら一人暮らしだけど、体調がよくなくて救急車で運ばれてこれからが不安、みたいなことを話しているらしいのですが、話すおばあさんが、それに対して、そういう人が入れる施設があり、自分がやってる店に来るお医者さんに相談したらいい、そう言って名刺を渡したりしていました。

 知り合い同士で話してるのかと思ったら、初対面らしくてちょっとびっくり。だって、なんか人生かかったみたいに深い話をしてるので。話してるおばあさんは、その施設にできたら入りたいが、自分はまだ元気なので入れてもらえない、もっと弱ってから言うようにとそのお客さんでもあるお医者さんに言われた、とか言ってました。
 うーん、かなり安請け合いみたいに、自分が紹介したらそこに入れるかのように言ってたけど、そういう安くて年金でおつりがくるような施設、そんなに簡単に入れるのかなあ、このご時世に。まあ、私にはよく分からないので、なんともですが。

 こういう感じで、なんとなく、アヤシイセールスみたいな、勧誘みたいな感じでもあったんですが、その中でその話すおばあさんが言ってることで、一つだけものすごく納得できた言葉がありした。

 大きい病院なので待ち時間も長いし、人も多くて大変だとぼやいた後、こんなことを言ってたんです。

「病院に来るのは病気を治そうと思ってきてるのに、病院に来たらそれだけで疲れて、帰ったらもう何もできない。かえって病気になりそう。今日も帰ったらもう寝るだけ」

 うん、すごく分かります。

 よく聞く冗談で、病院で話をしているお年寄りが、

「今日は◯◯さん来えへんけど、体の具合でも悪いんやろか」

 というのがありますが、いや、本当、元気じゃないと病院なんて行けませんよ。

 病院にも行けないぐらい具合が悪い時は、もう救急車に運んでもらうけど、それ以前だと自分で無理しでも体を運ばないといけないですからねえ。

 もうちょっと病人に優しく通院できる病院ってないもんかなあ。
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