色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

文字の大きさ
上 下
486 / 597
2023年 10月

砂曼荼羅

しおりを挟む
 須磨寺に行って思わぬことから護摩祈祷に参加することになったんですが、当初はちょっとしたお参りと、それから他にもう一つ、同行者と行きたい場所がありました。

「祈りの回廊 亜細亜万神殿あじあばんしんでん

 須磨寺の公式サイトによると、

「須磨寺に寄進された東南アジアやインドの石仏の安置、及び、ネパール大地震被災者慰霊と復興を祈る場として、整備されました。」

 ということでした。

 名前の通りに「ネパール大震災復興紀念堂」なんですが、そこに、

砂曼荼羅すなまんだら

 の写真が飾ってあります。それを今回同行した人と見に行ったので、その写真も見せたかったんです。

 「砂曼荼羅」とは、文字通り、砂で描かれた「曼荼羅」なんですが、阪神淡路大震災の供養のために須磨寺にネパールの僧侶が招かれ、それを作成するという行事がありました。新聞で見て、どうしても見に行きたくて、その時にも須磨寺へ行ったんです。「砂曼荼羅」のことはテレビで見たり本で読んだりして知ってたんですが、それが、まさかそんな身近で見られるとは思わず、絶対に見たいと思って行くことにしました。

 私が行ったのは、もうかなり出来上がっていて、もうすぐ完成するという時期でした。僧侶の方々がひたすら色のついた砂で曼荼羅を描いているところを、周囲の通路だったかなあ、そこを通りながらぐるりと見ることができました。集中して細かいがらを描いていらっしゃる姿に、こちらも下手なことを言える雰囲気ではありませんでした。

 そして完成した「砂曼荼羅」は祈りを捧げた後、須磨の海に流されました。その様子は見に行けなかったんですが、新聞の記事で読みました。その流してしまった曼荼羅の本体の写真ではなくデザイン画なように思えますが、その写真を飾ってあるので、それも見に行ったんです。

 知らなかったんですが、今回調べてみたら、どうも十三回忌と十七回忌の2回行われたようようです。どうしてかと言いますと、色々とネットにも写真とかが上がっているんですが、私が見たのは確かに今回見てきた写真の柄だったのに、十七回忌とされている曼荼羅の絵がそれとはデザインが違うんですよね。
 調べてみたら、やはり十三回忌として「2007年1月16日に完成した」という新聞記事を紹介されている方のブログを見つけました。そこにあった写真は須磨寺に掲示されているその写真で、私が覚えている柄だったので間違いなさそうです。十七回忌にもやっていたのは知らなかったなあ。

 気になる方は「砂曼荼羅」とか「須磨寺、砂曼荼羅」とかで検索をかけると、私のいいかげんな記憶より、もっとしっかりとした写真や動画などを見ることができます。

 もしもまたあったら、また見に行こうかな。次は海に流すところまで見てみたい。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。

琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。 ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!! スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。 ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!? 氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。 このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

クルマでソロキャンプ🏕

アーエル
エッセイ・ノンフィクション
日常の柵(しがらみ)から離れて過ごすキャンプ。 仲間で 家族で 恋人で そして……ひとりで 誰にも気兼ねなく それでいて「不便を感じない」キャンプを楽しむ 「普通ではない」私の ゆるりとしたリアル(離れした)キャンプ記録です。 他社でも公開☆

処理中です...