色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

文字の大きさ
上 下
343 / 597
2023年  8月

ぴーぴーがセミの声で聞こえません

しおりを挟む
 夏真っ盛りの今、セミも真っ盛りです。

 朝、機会式駐車場から車を出す時、周囲でみんみんしゃわしゃわとセミの大合唱。
 あ、「みんみん」はミンミンゼミですが、「しゃわしゃわ」はクマゼミだそうです。関西ではクマゼミが主流なので、やっぱり「しゃわしゃわ」も加えておかないとね。

 まあ、そういう中で車を出す操作をするのですが、

「うう、セミの声でぴーぴーが聞こえない……」

 操作盤に鍵を差し、番号を入力して「出庫」のボタンを押すんですが、前のシャッターが上がり切って、中に入っていい状態になったら、

「ぴーぴーぴーぴーぴーぴー」

 ぐらいの感じで音が鳴って教えてくれます。

 これは車をしまう時も一緒で、シャッタがー降り切ったら、

「ぴーぴーぴーぴーぴーぴー」

 とこの時も教えてくれます。
 
 多分このぐらい回数だったと思います。「いらち」の私は全部終わるまで待ちきれないので、大抵2回目の時には「ぴっ!」と鍵を回して音を止めてしまうので、最後まで聞くことはほぼありません。
 最初の時も、車に乗り込む準備をしてるので、ぴーぴーの音を意識していませんので、正確には何回鳴るのかちょっと思い出せないのです。
 
 ですが、このところはこのぴーぴーが全く聞こえないような状態です。

「セミの声が大きすぎて」

 まだ車を出すときはいいんです。シャッタがー上がったなと思ったら、さっと動けばいいので、元々音をほぼ意識してませんから。

 問題は車を入れた時です。できればぴーぴーの2回目が鳴り終わるでに鍵を抜きたい。

 なんというか、勝負なんです!
 何回もトライしましたが、1回目で切ることはほぼ不可能です。
 なのでそれはもう諦めました。

 鍵に手を添えて、シャッタがー締り、鍵を回して「ぴーぴ」ぐらいで音が消えたら私の勝ち、もしもそれ以上鳴るような時は私の負けです。

 なのに、今、セミのおかげで勝負ができません。

 勝負ができないということは、それすなわち、

「不戦敗」

 な気がして、ちょっと悔しい日々が続いています。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クエスチョントーク

流音あい
大衆娯楽
『クエスチョントーク』というラジオ番組に呼ばれた人たちが、トークテーマとして出されるお題について話します。 「このラジオは、毎回呼ばれたゲストさん達にテーマに沿って話してもらうトーク番組です」 「真剣に聴くもよし、何も考えずに聞くもよし。何気ない会話に何を見出すかはあなた次第」 「このラジオの周波数に合わせちゃったあなたは、今もこれからもきっとハッピー」 「深く考えたり、気楽に楽しんだり、しっかり自分で生き方を決めていきましょう」 トークテーマが違うだけなのでどこからでも読めます。会話形式です。

一行日記 2025年3月

犬束
エッセイ・ノンフィクション
・新人賞用の小説の執筆。 ・『失われた時を求めて』を読む。 ・一日一行でも、美しい事柄について書く、仕合せな気分になるように。

天空からのメッセージ vol.53 ~魂の旅路~

天空の愛
エッセイ・ノンフィクション
そのために、シナリオを描き そのために、親を選び そのために、命をいただき そのために、助けられて そのために、生かされ そのために、すべてに感謝し そのためを、全うする そのためは、すべて内側にある

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

そんじょそこいらのたぬ記

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
雑記(?)です。おまけに過去のマンガも載せていきます。

処理中です...