色んなことが、ふと、気になって

小椋夏己

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2023年  7月

天気予報の的中率

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 今、テレビで、

「的中率ナンバーワン!」

 と宣伝している天気予報アプリを私も使っています。

 それで、なんとなくそのCMにもやっとするのです。

「的中率ってなんぞや?」

 その部分です。

 昨日から線状降水帯とかいうのが滞在していて、あちらこちらで結構な被害が出ています。
 当地では、昨日は結構激しく降っていたようですが、今日はもう曇り時々晴れという感じかな。

 そしてそのアプリで天気予報を見ていたら、少し前まで今日はずっと雨になっていました。

「月曜日は雨か」

 そう思っていたんですが、今日が近づくに連れて段々と雨の時間が少なくなっていき、今朝、8時前に確認したところ、8時台の予報は雨で、

「降水量1ミリ」

 になっていました。

 外を見たらどうも晴れてる。

「これは、そのうちいつものやつだな」

 そう思いながら朝ドラが終わったぐらい、8時15分ぐらいに確認したら、やはり雨で、

「降水量0,5ミリ」

 になってる。

 外を見たら降るような顔をしていない。

 そしてその後、9時頃に見たら、

「くもり」

 になっていました。

 やっぱりな、と思いました。
 多いんです、こういうの。
 さっきまでと違うこと言って「当たってる」顔してること。

 確かに雨は降ってなくて「くもり」で間違いないんですが、これって

「的中した」

 って言っていいもんでしょうか?

 8時過ぎの段階でははずれてたじゃん?
 ってか、「予報」というからには、その時間より前のことを言うんだとしたら、8時前には「1ミリ」って言ってたのは確実にはずれじゃん?

 なんとなくじゃんじゃん言ってしまいたくなるような感じです。

 ある一定の条件、例えば24時間前で、とか何かルールを決めて、それぞれの予報アプリの的中率を言ってるんだろうか? その上で「うちが一番」って言ってるのなら、なるほど、と思えるんですが、こういう感じで後出しみたいにして「当たってるでしょ」と言われているようで、なんとなくもやーっとするのです。

 「的中率とは何か」を調べてみたところ、

「的中率とは全予報数に対する「降水あり」と「降水なし」の適中回数の割合」

 とはあるんですが、それがいつの段階か、ってのは今のところ見ても分かりませんでした。

 気象庁の発表によると、天気予報の的中率というものは、大体8割強ぐらいらしいです。
 これ、桂枝雀師匠の「雨乞い源兵衛」のまくらに出てくる数字とほぼ同じだった気がします。
 ってことは、何十年前からそう変わってない、ということなんですね。

 ギリギリになって「はい、雨からくもりに変わった!」ってのも入れてるとしたら、天気予報ってなんぞや? と思いますが、そもそも人間がお天気に勝てるわけがない、と枝雀師匠も言っています。

 なぜなら、

「人間がアメーバアから進化して人間になる間、ずっとお天気はお天気をやっていたから」

 だそうです。

 うむ、枝雀師匠は正しい。
 
 ってことで、色々と問題はあるでしょうが、8割も当ててるってだけで、人間って結構えらいのかも知れない。的中率がナンバーワンと言っても、どうやら9割ぐらいらしいですので、平均とそう変わらないんでしょうね。
  
 まあ、なんとなく「こんなもんか」ぐらいで見ていくのがいいのかも知れません。 

 それよりも、早め早めに準備して、少しでも被害がないように、ケガしたり命を失うことがないように、そう思って行動することの方が大事だと思います。

 どの予報でもいいので、危ないかもと言われたら、できるだけ大丈夫なように動きましょう。
 数字のパーセントなんかより、それがずっとずっと重要です
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