上 下
244 / 597
2023年  6月

子どもたちを守るために

しおりを挟む
 私の生活圏と比較的近くでよく分からない事件が起きました。

 兄弟姉妹4人が母親を監禁し、そのうちの1人の6歳になる息子の遺体をケースに詰めて捨てた。

 親の新しいパートナーが連れ子をいじめるてその結果、という事件は残念ながら時々耳にします。ですが今回は親の兄弟姉妹が一緒になって甥っ子をいじめて死に至らせたらしい、そう分かってきてますます驚いています。
 人間というのは汚いもので、他人の子にできることでも自分の血縁の子にはできない、そういう傾向にあると思っていただけに衝撃でした。

 そして、このような事件が起きる度に言われること、行政側がよく言う、

「もう二度とこんなことが起こらないように」

 このセリフ、聞くの何度目ですか?

 今回も問題があるということで、家を訪問していたらしいですが、亡くなったお子さんの叔父、母の弟が「本人が会いたくないと言っている」と聞いて、すごすごと引き下がったようです。

 そんなの、加害者が「いじめましたよ」なんて言うはずない、隠すに決まってる。

「勝手に家に入るわけにもいかず」

 って、だったらとっとと警察に来てもらうとか、色々方法あったんじゃないの?

 これもいつも思うことです。

 この何十年、全く改善されていないように思います。

 役所も大変なんだろうなとは思います。どんどん人を減らされ、民間に委託しても仕事は増える一方でしょう。それでもこのような状況では、やっぱり「もうちょっとなんとかならんの?」と思ってしまいます。

 私には子供はいないので、育てる方の苦労は本当には分からないでしょう。でも、今回のようにじわじわといじめてその結果、などということはどうにもこうにも理解できません。
 百歩、千歩、いや、百万歩下がって、殴ったはずみで打ちどころが悪くて、ならまだほんの少しは分からないことはないですが、日頃の鬱憤晴らしのように、自分より弱者であろう親や子供を蹴り続け、殴り続けてその挙げ句、というのは本当に信じられません。
 
 そこまで育てるのがつらく、そこまでその子がうとましいなら、とっとと手放してそれなりの施設に入れてあげください。そうしたら欲しくてたまらないのに子どもが生まれなかった夫婦、里親になって人生の一時期を一緒に暮らそうと言ってくれる家族の元で、今よりずっといい人生を送れるでしょう。

 こんな事件がある度に、ため息と共にそう思います。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

落ち込んでいたら綺麗なお姉さんにナンパされてお持ち帰りされた話

水無瀬雨音
恋愛
実家の花屋で働く璃子。落ち込んでいたら綺麗なお姉さんに花束をプレゼントされ……? 恋の始まりの話。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

処理中です...