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2023年  5月

長い短い

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 今朝のテレビで足元の話題が出ていて、その中のある話にちょっとびっくりしました。

 足の指の長さ、その並びには大きく「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」の3種類があるのだとか。

 「エジプト型」は親指を頂点として小指まで斜めに段々と短くなっていく形。
 「ギリシャ型」は親指より人差し指の方が長くて突き出し、そこから小指にかけて段々と短くなっていく形。
 「スクエア型」はほぼどの指も同じぐらいの長さの形。

 このうち、日本人は大部分が「エジプト型」だと聞いて、

「ええっ!」

 と、びっくりしてしまいました。

 私、「ギリシャ型」です。人差し指は親指より明らかに長い。それがスタンダードだと思ってました。

 そして指の長さで思い出す話をもう一つ。

 中学の時、授業の途中でどういう流れかは忘れましたが話が脱線し、先生が、

「面食いかどうかの見分け方を教えてあげる」

 みたいな話になりました。

 先生の説明によりますと、こういう感じです。

 指の第二関節、手の平に近い方の関節、その関節の人差し指と薬指の高さ、手の平からの離れ方と言っていいですか、指を伸ばしてその2本に段差があるほど「面食い」なのだそうです。

 クラスみんながキャッキャ言いながらお互いの指を見せあったりして盛り上がりました。

 そんな中、私は、

「そんなもん横並びの人がおるわけ……ええっ!」

 と、明石家さんまぐらいのリアクションで驚くことになりました。

 大部分のクラスメイトが横並び!
 えっ、そっちがスタンダードなの!

 私の指は薬指と小指の下の節の部分が短くて、人差し指の第二関節と薬指の第一関節の方が近いぐらいだったのです。

「ちょっとちょっと、小椋の見て、珍しい! すごい面食い!」

 と、クラス中の人だけじゃなく、先生まで見にきて、

「へえ、珍しいね」

 と、言われることとなりました。

 この指は母方の家系の遺伝で、母も、そして多分姪っ子もこの指だったと思います。妹は違ったかも知れないけど、それでもとにかく自分の指がそんなに変わってるとは思わずに成長してきました。母方の親戚と触れ合う機会が多く、見たところは他の人も同じ指をしてたと思うので、中学のその時まで、それがスタンダードじゃないなど気がついたこともなかったもので、衝撃の出来事でした。

 そして今朝は足までも少数派であると判明してしまいました。うーむ、なんてこった……

 でもまあ少数派なだけでいないこともなく、生活に不自由もないから問題ないか。
 問題あるって言われても、自分でなんとかできることもないですし、今生の限りはお付き合いし続ける指ですからね。大事な指です。
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