108 / 597
2023年 4月
銭湯で洗髪
しおりを挟む
テレビを見ていたら、古いタイプの銭湯を紹介していました。
その時、
「以前はこんなのがあったんですよ」
と、示していたのが、
「洗髪の人は先に洗髪代を支払ってください」
みたいなことを書いてある張り紙でした。
そういやそういうの、親だったか他の親戚だったか分かりませんが、ふと、聞いたことがあるなと思い出しました。
私が物心つく頃にはすでに家にお風呂があったんですが、母の実家のようになっていた伯母の家に行った時、銭湯に行ったことはあります。伯母の家にもお風呂はあったんですが、ほぼ一人暮らしなのですぐ近くにある銭湯に行く方がいいと銭湯通いをしていたもので、それで行ったことがあるんですね。
小さな頃だったので自分で料金を払ったことはないし、ましてや洗髪代を払っていたかどうかなんて全く覚えていません。
自分で銭湯代を払ったことがあるのは大学卒業後です。東京で就職した友人宅はお風呂がなかったもので、その時には銭湯に行ってました。洗濯もコインランドリー。何回も遊びに行ったので、なんとなくテレビドラマの東京一人暮らしの若い人、みたいな経験ができて楽しかったです。でも値段はすでに覚えてないなあ。
どうして洗髪代などというものがあったかと言いますと、昔は女性は日本髪を結うぐらい髪の長い人が多くて、毎日は髪を洗ってなかった。それで髪が短い人と比べてたくさんお湯を使うので不公平だ、ということから洗髪代を取ることになったらしいです。鬢付け油なんかもつけてましたし。
ちょっと調べてみたら、戦後すぐの頃には入浴料金と洗髪代は同じ料金、つまり普通の入浴料金の倍払っていたんですね。それが、時代が進んで入浴料金は上がっても洗髪代は据え置き、逆に値下がりして昭和40年代には廃止になったようです。その頃にはほとんどの人の家にお風呂ができたからでしょうね。髪もほぼ全員が洗うようになっていっただろうし。
江戸時代の吉原の風俗を書いた錦絵か何かで遊女が、
「ああうれしい、今日は月に一度の髪洗い日よ」
と言ってるのがありました。それぐらい昔は髪を洗わなかったので、それでそういう料金を取っても不思議ではなかったんでしょう。今じゃ髪を洗わない日の方が少ないように思いますが。
うちの近く、行ける範囲で調べてみたら、スポーツジムに付属の入浴施設を使えるようですが、お風呂だけの料金は書いてないので、会員だけみたいです。
ああ、たまに両手両足を伸ばして、大きいお風呂にざぶーんと入りたいもんですねえ。銭湯に行きたいなあ。
その時、
「以前はこんなのがあったんですよ」
と、示していたのが、
「洗髪の人は先に洗髪代を支払ってください」
みたいなことを書いてある張り紙でした。
そういやそういうの、親だったか他の親戚だったか分かりませんが、ふと、聞いたことがあるなと思い出しました。
私が物心つく頃にはすでに家にお風呂があったんですが、母の実家のようになっていた伯母の家に行った時、銭湯に行ったことはあります。伯母の家にもお風呂はあったんですが、ほぼ一人暮らしなのですぐ近くにある銭湯に行く方がいいと銭湯通いをしていたもので、それで行ったことがあるんですね。
小さな頃だったので自分で料金を払ったことはないし、ましてや洗髪代を払っていたかどうかなんて全く覚えていません。
自分で銭湯代を払ったことがあるのは大学卒業後です。東京で就職した友人宅はお風呂がなかったもので、その時には銭湯に行ってました。洗濯もコインランドリー。何回も遊びに行ったので、なんとなくテレビドラマの東京一人暮らしの若い人、みたいな経験ができて楽しかったです。でも値段はすでに覚えてないなあ。
どうして洗髪代などというものがあったかと言いますと、昔は女性は日本髪を結うぐらい髪の長い人が多くて、毎日は髪を洗ってなかった。それで髪が短い人と比べてたくさんお湯を使うので不公平だ、ということから洗髪代を取ることになったらしいです。鬢付け油なんかもつけてましたし。
ちょっと調べてみたら、戦後すぐの頃には入浴料金と洗髪代は同じ料金、つまり普通の入浴料金の倍払っていたんですね。それが、時代が進んで入浴料金は上がっても洗髪代は据え置き、逆に値下がりして昭和40年代には廃止になったようです。その頃にはほとんどの人の家にお風呂ができたからでしょうね。髪もほぼ全員が洗うようになっていっただろうし。
江戸時代の吉原の風俗を書いた錦絵か何かで遊女が、
「ああうれしい、今日は月に一度の髪洗い日よ」
と言ってるのがありました。それぐらい昔は髪を洗わなかったので、それでそういう料金を取っても不思議ではなかったんでしょう。今じゃ髪を洗わない日の方が少ないように思いますが。
うちの近く、行ける範囲で調べてみたら、スポーツジムに付属の入浴施設を使えるようですが、お風呂だけの料金は書いてないので、会員だけみたいです。
ああ、たまに両手両足を伸ばして、大きいお風呂にざぶーんと入りたいもんですねえ。銭湯に行きたいなあ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる