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2022年 8月
世界で私だけに
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7年ぶりに私が半生かけて愛し続けてるバンドのコンサートに行ってきました。
あまりになんやかんやあるバンドなもので、奇跡のような今度の舞台に泣けていたかも知れないと思いますが、1曲目とこの半年の間の出来事が重なり、もう号泣です。マジ泣きしてました。
そしてこのタイミングでコンサートをやってくれたことに感謝をしました。
その後はもう彼らの生み出す光と音のスペクタクルに没頭。
本当に素晴らしい2時間でした。
そしてその中で、世界中で私だけが感動する出来事があったので、それを書いておきたいと思いました。
コンサートの半ば、必ずメンバーのソロパートがあるのですが、リーダーのキーボードソロの時、いつものように夢のような演奏に身をゆだねて聞き入っていた時、ふと、照明の色に意識が。
「あ、このオレンジ、ミーヤのオレンジ、朝陽が昇る時のあのオレンジ」
そう気がついたんです。
拙作の長編小説「黒のシャンタル」の重要な登場人物、ミーヤのカラーがこの色なんです。
本当にそういう、私が思っていたようなオレンジの照明がステージの上をくるくると回ってました。
偶然だけどうれしいなあとそのオレンジを見ていたら、次の瞬間、
「これはトーヤの青」
一瞬にしてステージ上の照明が今度は主人公トーヤの青に変わったんです。
なんだかもう鳥肌が立ちました。
ただの偶然なんだと思いますが、まずあのオレンジ、赤ならあるけどあまりあのオレンジはステージで見ない気がします。いや、あったかも知れませんが、少なくとも私の中で印象として残ってはいませんでした。
それで偶然だけどうれしいと思っていたら、今度はトーヤの青に。
「黒のシャンタル」の中でイメージカラーのある人物が何人かいます。その主人公と主人公の運命の人の2色がくるくる。なんだかもう感激してしまいました。
そうしたら次の瞬間、
「今度はシャンタルの銀が!」
本当は白だと思います。
ですが、今まで何色もの色がくるくるして、そのすぐ手前が青とオレンジだったのが、一斉にあちこちからの銀色のバリライトに照らされて。
また涙が出てきました。
そしてこれは、世界で私だけが感じている感動なんだろうなとただ涙。
だってそうでしょう。
おそらく、今、この会場にいる中であのオレンジと青に、そしてその後の銀に特別な感情を持つのは私だけです。
もちろん、言うまでもなく当然ですが、バンドのメンバーも全く知らないこと。
まず私の存在など知らない、そして私が書いている小説のことはもっともっと知らない。
そんな中で起こったほんの一瞬の出来事ですが、きっとこの夏のこの夜のことは一生忘れない、そう思う出来事でした。
あまりになんやかんやあるバンドなもので、奇跡のような今度の舞台に泣けていたかも知れないと思いますが、1曲目とこの半年の間の出来事が重なり、もう号泣です。マジ泣きしてました。
そしてこのタイミングでコンサートをやってくれたことに感謝をしました。
その後はもう彼らの生み出す光と音のスペクタクルに没頭。
本当に素晴らしい2時間でした。
そしてその中で、世界中で私だけが感動する出来事があったので、それを書いておきたいと思いました。
コンサートの半ば、必ずメンバーのソロパートがあるのですが、リーダーのキーボードソロの時、いつものように夢のような演奏に身をゆだねて聞き入っていた時、ふと、照明の色に意識が。
「あ、このオレンジ、ミーヤのオレンジ、朝陽が昇る時のあのオレンジ」
そう気がついたんです。
拙作の長編小説「黒のシャンタル」の重要な登場人物、ミーヤのカラーがこの色なんです。
本当にそういう、私が思っていたようなオレンジの照明がステージの上をくるくると回ってました。
偶然だけどうれしいなあとそのオレンジを見ていたら、次の瞬間、
「これはトーヤの青」
一瞬にしてステージ上の照明が今度は主人公トーヤの青に変わったんです。
なんだかもう鳥肌が立ちました。
ただの偶然なんだと思いますが、まずあのオレンジ、赤ならあるけどあまりあのオレンジはステージで見ない気がします。いや、あったかも知れませんが、少なくとも私の中で印象として残ってはいませんでした。
それで偶然だけどうれしいと思っていたら、今度はトーヤの青に。
「黒のシャンタル」の中でイメージカラーのある人物が何人かいます。その主人公と主人公の運命の人の2色がくるくる。なんだかもう感激してしまいました。
そうしたら次の瞬間、
「今度はシャンタルの銀が!」
本当は白だと思います。
ですが、今まで何色もの色がくるくるして、そのすぐ手前が青とオレンジだったのが、一斉にあちこちからの銀色のバリライトに照らされて。
また涙が出てきました。
そしてこれは、世界で私だけが感じている感動なんだろうなとただ涙。
だってそうでしょう。
おそらく、今、この会場にいる中であのオレンジと青に、そしてその後の銀に特別な感情を持つのは私だけです。
もちろん、言うまでもなく当然ですが、バンドのメンバーも全く知らないこと。
まず私の存在など知らない、そして私が書いている小説のことはもっともっと知らない。
そんな中で起こったほんの一瞬の出来事ですが、きっとこの夏のこの夜のことは一生忘れない、そう思う出来事でした。
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