374 / 488
第五章 第三部
12 認めたくないこと
しおりを挟む
シャンタルの体調が戻ったすぐその後、まるで見計らったように侍女頭と警護隊隊長から、アランとミーヤに呼び出しがかかった。場所はヌオリたちの部屋だ。
昨日のうちに侍医から連絡はいっていたのだが、何しろ脱臼患者が2人いたので隊長を考慮し、一日様子を見ることにしたのだ。
2人がヌオリたちの部屋へ入ると、すでにキリエとルギが待っていた。
ケガ人2人はソファに腰掛け、ヌオリとあと2人の貴族らしい若者はテーブルの椅子に座っている。隣の部屋から持ってこさせたらしい椅子が2脚あり、ヌオリたちの向かい側に配置されていた。
アランとミーヤがヌオリたちの向かい側に座るように言われて座ると、ヌオリたちがなんとも言えない薄気味悪そうな顔でミーヤを見た。
「侍医から聞きましたが、一体何があったのです」
キリエがミーヤに聞く。
「あの、よく分かりませんでした」
ミーヤは今は何があったか分かっているが、それを正直に言うわけにはいかない。あの時、何をどう思ったか、それを伝えるしか無いだろう。
「分からなかったとは?」
「何が起こったのかが分かりませんでした」
キリエはミーヤをじっと見て、
「この侍女はこう言ってますが、本当にこの者がお二人にケガをさせたのですか?」
「ええっ!」
ミーヤが思わず驚いて声を上げ、急いで口を閉じた。キリエの様子を伺うと、キリエはちらりとミーヤを見ただけで何も反応はせず、ケガをしている2人の貴族の青年にもう一度確認する。
「いかがです?」
「いや、あの……」
ヌオリの指示でミーヤに危害を加えられたと言ってはいるが、実際のところは何が起こったのかさっぱり分からない。返事に困る。
「いかがでしょう」
キリエがもう一度、さっきよりゆっくりと尋ねると、肩と手首を固定している二人が思わず震え上がる。
鋼鉄の侍女頭。その名前は耳にしたことがあり、遠くから見たこともあるが、あまり大きくはないこの老女のこの迫力はなんなのだ。とても嘘をつき続ける自信はない。
「お答えいただけないのでしょうか?」
「あ、あの、本当のところは分かりません」
肩を固定している若者が青い顔でそう答える。
「分からない? 侍医にはこの侍女に投げ飛ばされ、肩をはずされた、そう言ったのではないのですか?」
「いや、あの、それは、そうとしか思えなかった、ということで」
顔いっぱいに汗をかいている。
「では、もうお一方はいかがでしょう」
「あ、あの、私も同じです」
「そうですか」
キリエはルギを振り返り、
「警護隊隊長、この侍女にそのようなことは可能だと思いますか」
「いえ、無理だと思います」
ルギが無表情に答える。
「そもそも侍女は格闘術など学んでおりませんからな。それに、もしもその術を身に付けていたとしても、よほどの達人でないと一瞬で肩や手首をはずすなどできないでしょう」
「そうですか」
ケガをした2人はもう真っ青になって震えるしかない。
「そもそも、どのような理由で侍女に投げ飛ばされる、などということになったのでしょう。お話しいただけますか」
圧倒的迫力の警護隊隊長にそう聞かれて、ますます2人は萎縮する。そばに座っているヌオリたちも同じくだ。
「侍女ミーヤ、事情を説明してください」
誰も答えられないと見て、キリエがミーヤに説明を求めた。ミーヤはセルマの部屋から出て、アランたちの部屋の前まで来た時に声をかけられたこと、その後色々なことを言われたがさっぱりわけがわからなかったこと、などを素直に話した。
アランは吹き出しそうだった。それはそうだろう、言いがかりをつけて侍女を部屋へひっぱりこみ、いかがわしいことをしようとしていた、など言えるはずもない。アランはいつもの冷静な表情で笑うのを我慢する。
「アラン殿、お二人の治療をしていただいたとのことですが、見ていたことがあれば話してください」
「ああ、はい」
キリエが今度はアランに尋ね、アランはもちろんしっかりと嘘を答える。
「なんか、部屋の前にミーヤさんが来たような気がしたんですが、ノックもしないし、どうしたのかと思ったら部屋の外で、ぎゃっとか、ぎょっとか、そんな声がしたんですよ。それで何かと覗いたらお二人が倒れてました。ミーヤさんが侍医を呼びに走ったんですが、気になって見に行ったらあっちこっちはずされていたもんで、それで入れておきました」
アランは、洗濯でも取り込んだかのように簡単に説明した。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
ヌオリたちはさっきまでミーヤのことを恐ろしげに見ていたが、今はこの侍女頭と警護隊隊長の前で、ごく普通、何も恐れることもなく平然としているアランのことも恐ろしく思っていた。
「ヌオリ様はいかがでしょう。その場にいらっしゃって一番全てを見ていられるお立場にいらっしゃったと思うのですが」
ヌオリはただ沈黙するだけだ。
ヌオリは全てを見ていた。ミーヤをつかもうとした仲間の手が、ミーヤに触れる直前でいきなり妙な方向に曲がってはずされたことも、その後、ミーヤを殴ろうと手を振り上げたもう1人の肩が、振り上げた方向にいきなり曲がってはずれたことも。だが、そんなありえないことは認めたくなかった。何も言えなかった。
昨日のうちに侍医から連絡はいっていたのだが、何しろ脱臼患者が2人いたので隊長を考慮し、一日様子を見ることにしたのだ。
2人がヌオリたちの部屋へ入ると、すでにキリエとルギが待っていた。
ケガ人2人はソファに腰掛け、ヌオリとあと2人の貴族らしい若者はテーブルの椅子に座っている。隣の部屋から持ってこさせたらしい椅子が2脚あり、ヌオリたちの向かい側に配置されていた。
アランとミーヤがヌオリたちの向かい側に座るように言われて座ると、ヌオリたちがなんとも言えない薄気味悪そうな顔でミーヤを見た。
「侍医から聞きましたが、一体何があったのです」
キリエがミーヤに聞く。
「あの、よく分かりませんでした」
ミーヤは今は何があったか分かっているが、それを正直に言うわけにはいかない。あの時、何をどう思ったか、それを伝えるしか無いだろう。
「分からなかったとは?」
「何が起こったのかが分かりませんでした」
キリエはミーヤをじっと見て、
「この侍女はこう言ってますが、本当にこの者がお二人にケガをさせたのですか?」
「ええっ!」
ミーヤが思わず驚いて声を上げ、急いで口を閉じた。キリエの様子を伺うと、キリエはちらりとミーヤを見ただけで何も反応はせず、ケガをしている2人の貴族の青年にもう一度確認する。
「いかがです?」
「いや、あの……」
ヌオリの指示でミーヤに危害を加えられたと言ってはいるが、実際のところは何が起こったのかさっぱり分からない。返事に困る。
「いかがでしょう」
キリエがもう一度、さっきよりゆっくりと尋ねると、肩と手首を固定している二人が思わず震え上がる。
鋼鉄の侍女頭。その名前は耳にしたことがあり、遠くから見たこともあるが、あまり大きくはないこの老女のこの迫力はなんなのだ。とても嘘をつき続ける自信はない。
「お答えいただけないのでしょうか?」
「あ、あの、本当のところは分かりません」
肩を固定している若者が青い顔でそう答える。
「分からない? 侍医にはこの侍女に投げ飛ばされ、肩をはずされた、そう言ったのではないのですか?」
「いや、あの、それは、そうとしか思えなかった、ということで」
顔いっぱいに汗をかいている。
「では、もうお一方はいかがでしょう」
「あ、あの、私も同じです」
「そうですか」
キリエはルギを振り返り、
「警護隊隊長、この侍女にそのようなことは可能だと思いますか」
「いえ、無理だと思います」
ルギが無表情に答える。
「そもそも侍女は格闘術など学んでおりませんからな。それに、もしもその術を身に付けていたとしても、よほどの達人でないと一瞬で肩や手首をはずすなどできないでしょう」
「そうですか」
ケガをした2人はもう真っ青になって震えるしかない。
「そもそも、どのような理由で侍女に投げ飛ばされる、などということになったのでしょう。お話しいただけますか」
圧倒的迫力の警護隊隊長にそう聞かれて、ますます2人は萎縮する。そばに座っているヌオリたちも同じくだ。
「侍女ミーヤ、事情を説明してください」
誰も答えられないと見て、キリエがミーヤに説明を求めた。ミーヤはセルマの部屋から出て、アランたちの部屋の前まで来た時に声をかけられたこと、その後色々なことを言われたがさっぱりわけがわからなかったこと、などを素直に話した。
アランは吹き出しそうだった。それはそうだろう、言いがかりをつけて侍女を部屋へひっぱりこみ、いかがわしいことをしようとしていた、など言えるはずもない。アランはいつもの冷静な表情で笑うのを我慢する。
「アラン殿、お二人の治療をしていただいたとのことですが、見ていたことがあれば話してください」
「ああ、はい」
キリエが今度はアランに尋ね、アランはもちろんしっかりと嘘を答える。
「なんか、部屋の前にミーヤさんが来たような気がしたんですが、ノックもしないし、どうしたのかと思ったら部屋の外で、ぎゃっとか、ぎょっとか、そんな声がしたんですよ。それで何かと覗いたらお二人が倒れてました。ミーヤさんが侍医を呼びに走ったんですが、気になって見に行ったらあっちこっちはずされていたもんで、それで入れておきました」
アランは、洗濯でも取り込んだかのように簡単に説明した。
「ありがとうございます」
「いえいえ」
ヌオリたちはさっきまでミーヤのことを恐ろしげに見ていたが、今はこの侍女頭と警護隊隊長の前で、ごく普通、何も恐れることもなく平然としているアランのことも恐ろしく思っていた。
「ヌオリ様はいかがでしょう。その場にいらっしゃって一番全てを見ていられるお立場にいらっしゃったと思うのですが」
ヌオリはただ沈黙するだけだ。
ヌオリは全てを見ていた。ミーヤをつかもうとした仲間の手が、ミーヤに触れる直前でいきなり妙な方向に曲がってはずされたことも、その後、ミーヤを殴ろうと手を振り上げたもう1人の肩が、振り上げた方向にいきなり曲がってはずれたことも。だが、そんなありえないことは認めたくなかった。何も言えなかった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)
朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。
「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」
生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。
十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。
そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。
魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。
※『小説家になろう』でも掲載しています。
幼女からスタートした侯爵令嬢は騎士団参謀に溺愛される~神獣は私を選んだようです~
桜もふ
恋愛
家族を事故で亡くしたルルナ・エメルロ侯爵令嬢は男爵家である叔父家族に引き取られたが、何をするにも平手打ちやムチ打ち、物を投げつけられる暴力・暴言の【虐待】だ。衣服も与えて貰えず、食事は食べ残しの少ないスープと一欠片のパンだけだった。私の味方はお兄様の従魔であった女神様の眷属の【マロン】だけだが、そのマロンは私の従魔に。
そして5歳になり、スキル鑑定でゴミ以下のスキルだと判断された私は王宮の広間で大勢の貴族連中に笑われ罵倒の嵐の中、男爵家の叔父夫婦に【侯爵家】を乗っ取られ私は、縁切りされ平民へと堕とされた。
頭空っぽアホ第2王子には婚約破棄された挙句に、国王に【無一文】で国外追放を命じられ、放り出された後、頭を打った衝撃で前世(地球)の記憶が蘇り【賢者】【草集め】【特殊想像生成】のスキルを使い国境を目指すが、ある日たどり着いた街で、優しい人達に出会い。ギルマスの養女になり、私が3人組に誘拐された時に神獣のスオウに再開することに! そして、今日も周りのみんなから溺愛されながら、日銭を稼ぐ為に頑張ります!
エメルロ一族には重大な秘密があり……。
そして、隣国の騎士団参謀(元ローバル国の第1王子)との甘々な恋愛は至福のひとときなのです。ギルマス(パパ)に邪魔されながら楽しい日々を過ごします。
王子様を放送します
竹 美津
ファンタジー
竜樹は32歳、家事が得意な事務職。異世界に転移してギフトの御方という地位を得て、王宮住みの自由業となった。異世界に、元の世界の色々なやり方を伝えるだけでいいんだって。皆が、参考にして、色々やってくれるよ。
異世界でもスマホが使えるのは便利。家族とも連絡とれたよ。スマホを参考に、色々な魔道具を作ってくれるって?
母が亡くなり、放置された平民側妃の子、ニリヤ王子(5歳)と出会い、貴族側妃からのイジメをやめさせる。
よし、魔道具で、TVを作ろう。そしてニリヤ王子を放送して、国民のアイドルにしちゃおう。
何だって?ニリヤ王子にオランネージュ王子とネクター王子の異母兄弟、2人もいるって?まとめて面倒みたろうじゃん。仲良く力を合わせてな!
放送事業と日常のごちゃごちゃしたふれあい。出会い。旅もする予定ですが、まだなかなかそこまで話が到達しません。
ニリヤ王子と兄弟王子、3王子でわちゃわちゃ仲良し。孤児の子供達や、獣人の国ワイルドウルフのアルディ王子、車椅子の貴族エフォール君、視力の弱い貴族のピティエ、プレイヤードなど、友達いっぱいできたよ!
教会の孤児達をテレビ電話で繋いだし、なんと転移魔法陣も!皆と会ってお話できるよ!
優しく見守る神様たちに、スマホで使えるいいねをもらいながら、竜樹は異世界で、みんなの頼れるお父さんやししょうになっていく。
小説家になろうでも投稿しています。
なろうが先行していましたが、追いつきました。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が子離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
ハニーローズ ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~
悠月 星花
ファンタジー
「背筋を伸ばして凛とありたい」
トワイス国にアンナリーゼというお転婆な侯爵令嬢がいる。
アンナリーゼは、小さい頃に自分に関わる『予知夢』を見れるようになり、将来起こるであろう出来事を知っていくことになる。
幼馴染との結婚や家族や友人に囲まれ幸せな生活の予知夢見ていた。
いつの頃か、トワイス国の友好国であるローズディア公国とエルドア国を含めた三国が、インゼロ帝国から攻められ戦争になり、なすすべもなく家族や友人、そして大切な人を亡くすという夢を繰り返しみるようになる。
家族や友人、大切な人を守れる未来が欲しい。
アンナリーゼの必死の想いが、次代の女王『ハニーローズ』誕生という選択肢を増やす。
1つ1つの選択を積み重ね、みんなが幸せになれるようアンナリーゼは『予知夢』で見た未来を変革していく。
トワイス国の貴族として、強くたくましく、そして美しく成長していくアンナリーゼ。
その遊び場は、社交界へ学園へ隣国へと活躍の場所は変わっていく……
家族に支えられ、友人に慕われ、仲間を集め、愛する者たちが幸せな未来を生きられるよう、死の間際まで凛とした薔薇のように懸命に生きていく。
予知の先の未来に幸せを『ハニーローズ』に託し繋げることができるのか……
『予知夢』に翻弄されながら、懸命に生きていく母娘の物語。
※この作品は、「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアップ+」「ノベリズム」にも掲載しています。
表紙は、菜見あぉ様にココナラにて依頼させていただきました。アンナリーゼとアンジェラです。
タイトルロゴは、草食動物様の企画にてお願いさせていただいたものです!
冒険がしたい創造スキル持ちの転生者
Gai
ファンタジー
死因がわからないまま神様に異世界に転生させられた久我蒼谷。
転生した世界はファンタジー好きの者なら心が躍る剣や魔法、冒険者ギルドにドラゴンが存在する世界。
そんな世界を転生した主人公が存分に楽しんでいく物語です。
祝書籍化!!
今月の下旬にアルファポリス文庫さんから冒険がしたい創造スキル持ちの転生者が単行本になって発売されました!
本日家に実物が届きましたが・・・本当に嬉しくて涙が出そうになりました。
ゼルートやゲイル達をみことあけみ様が書いてくれました!!
是非彼らの活躍を読んで頂けると幸いです。
【改訂版】目指せ遥かなるスローライフ!~放り出された異世界でモフモフと生き抜く異世界暮らし~
水瀬 とろん
ファンタジー
「今のわたしでは・・ここにある・・それだけ」白い部屋で目覚めた俺は、獣人達のいる魔法世界に一人放り出された。女神様にもらえたものはサバイバルグッズと1本の剣だけ。
これだけで俺はこの世界を生き抜かないといけないのか?
あそこにいるのはオオカミ獣人の女の子か。モフモフを愛して止まない俺が、この世界で生き抜くためジタバタしながらも目指すは、スローライフ。
無双などできない普通の俺が、科学知識を武器にこの世界の不思議に挑んでいく、俺の異世界暮らし。
――――――――――――――――――――――――――――
完結した小説を改訂し、できた話から順次更新しています。基本毎日更新します。
◇基本的にのんびりと、仲間と共にする異世界の日常を綴った物語です。
※セルフレイティング(残酷・暴力・性描写有り)作品
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる