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第五章 第三部
7 普通と日常
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「その時と考えてもよさそうだな」
「可能性は高いな」
トーヤとアランがミーヤの話を聞いて頷き合う。
「そういえばダルもそんなこと言ってた気がする」
シャンタルの声を拒否しようとしていたラーラ様がいきなり倒れ、そばにいた祖母ディナが助け起こした。その時に思わずラーラ様がシャンタルの名を口にしたことから、ダルは祖母にはラーラ様の正体を明かしたということだった。
「それがあの時だったと分かったんで、びっくりはしたが、やっぱり俺も原因が分かったからそこで忘れちまってた」
「今思えばすごい話なんですが、あの時はトーヤがシャンタルをはねつけたことが原因と知って、それで終わってしまっていました」
「そうだな。けど、あの時はそのぐらいのことは普通のことになっちまってたからなあ。俺も聞いてそうだったのか、で終わってた」
「ほんとにすごい話だなあ」
アランはそう言いながらも、自分もそのことを聞いて納得していたことにあらためて驚いていた。
アランがトーヤと出会ったのは三年前、当時まだ13歳だったアランは、亡くした兄スレイの代わりに傭兵になり、小さな妹ベルを守ろうとしていた。まだ10歳の時に両親と故郷を戦に奪われ、それ以来、最初は兄とベルと3人で「戦場稼ぎ」として泥の上を這いずるようにして生きてきた。そのことですら普通の生活ではないのだが、当時、同じ場所には同じような子供がたくさんいて、いつの間かその日常が普通になった。
その後、兄が戦死をし、傭兵として稼いでくれた兄のおかげで少し物が食べられるようになった生活を失って、またベルと2人で戦場稼ぎをするしかなくなった。泥水をすするような生活に戻った後、もう一度せめて毎日パンを食べられるようになりたい、ベルを守ってやらないといけないとの思いから、アランもまた傭兵になった。目の前にはその道しかなかったからだ。
兄の形見であった剣を手にして、ろくに訓練も受けないままアランは戦場に出た。初めての戦場では剣を振り回し、逃げるので精一杯だった。生き残れたのが幸い、そんな初陣だったが、それでも戦場稼ぎよりはましな額の金を手にして、久しぶりにベルにパンを食べさせられた。黒くて固くて決してうまいとは言えない、売っているパンとしては最低の、かろうじてパンと呼べるような代物だったが、それでもうまかった。食べている間に口中の水分がなくなるようなパンだったが、それでも腹は満ちた。しばらくはそのパンで命をつなぎ、そのパンが普通のパンになった。
そして二度目の戦場、初めてアランは人をその手にかけた。相手は自分と同じぐらいの若い男だった。自分と同じぐらい戦場にも剣にも慣れてなくて、アランも相手も必死に剣を振り回し、運よくアランの剣が相手の胸に刺さった。相手は驚いて目を丸くしていたが、アランは生き残るために必死にそのまま剣を突き刺した。そして相手は絶命した。
アランは戦場稼ぎの時のように、相手の剣や持ち物を剥ぎ取り、ベルに渡した。ベルは兄が勝ったことにホッとすると、その道具を預かって、誰にも取られないようにしっかりと抱きしめた。そしてアランの無事を確認して、ニッコリと笑った。戦が終わった後、傭兵の報酬と、その相手の持ち物を売った金でまた黒いパン、普通に食べるパンを買い、それでまた命をつないだ。
3回目の戦場では前よりは少しはましな動きができて、今度は2人を倒した。そしてまたいくばくかの金と、装備を売った金を手にした。少しだけゆとりができ、少しだけましなパンを買った。今度のパンはもう少しだけ色が薄く、もう少しだけやわらかさがあった。アランはそれをうまそうに食べるベルを見て、このパンが普通になればいい、そうするんだと思った。
4回目の戦場、今度もアランは相手を1人、やっとのことで倒したが、同時に自分もケガをした。あまり大したケガではないと、タオルを裂いて腹の傷を押さえ、痛みを我慢してもう一度戦場に戻ったが、今度は負け戦となり、数日後、せっかく奪った装備を捨てて、ベルと逃げるだけで必死だった。傭兵の報酬ももらえない。それよりも、まずどこかで傷を治して態勢を立て直さないと、もしも盗賊や自分と同じように落ちた傭兵などとぶつかったら、ベルを守ることもできない。そう思って痛む傷を押さえながら戦場から少しでも離れた場所へと逃げ続けたが、受けた傷が中で膿んでいたようで、戦場のはずれの草原に来た時、とうとうアランは「少し休ませてくれ」とベルに言った後で意識を失った。
やっと手に入れた少しはましな生活は普通になってくれず、そのまま自分はここで土になってしまうのだろうかと考えながら。
「普通ってのはなんなんだろうな」
アランがポツリと口にする。
「ん?」
「いや、トーヤたちが普通だって思ったこと、そりゃもうとんでもないことじゃねえか」
「ああ、まあ、そうだな」
「前も思ったけどな、慣れ過ぎてんだよその普通に、そういう妙な日常に。もうちょっと普通じゃないこと自覚してくれ。そんで冷静におかしいと思うこととか洗い出してくれ」
アランの言うことはもっともだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
このアランの話の後にトーヤとシャンタルと出会った時の話が外伝「銀色の魔法使い」になります。
よろしければご一読ください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/370011316/160526662
「可能性は高いな」
トーヤとアランがミーヤの話を聞いて頷き合う。
「そういえばダルもそんなこと言ってた気がする」
シャンタルの声を拒否しようとしていたラーラ様がいきなり倒れ、そばにいた祖母ディナが助け起こした。その時に思わずラーラ様がシャンタルの名を口にしたことから、ダルは祖母にはラーラ様の正体を明かしたということだった。
「それがあの時だったと分かったんで、びっくりはしたが、やっぱり俺も原因が分かったからそこで忘れちまってた」
「今思えばすごい話なんですが、あの時はトーヤがシャンタルをはねつけたことが原因と知って、それで終わってしまっていました」
「そうだな。けど、あの時はそのぐらいのことは普通のことになっちまってたからなあ。俺も聞いてそうだったのか、で終わってた」
「ほんとにすごい話だなあ」
アランはそう言いながらも、自分もそのことを聞いて納得していたことにあらためて驚いていた。
アランがトーヤと出会ったのは三年前、当時まだ13歳だったアランは、亡くした兄スレイの代わりに傭兵になり、小さな妹ベルを守ろうとしていた。まだ10歳の時に両親と故郷を戦に奪われ、それ以来、最初は兄とベルと3人で「戦場稼ぎ」として泥の上を這いずるようにして生きてきた。そのことですら普通の生活ではないのだが、当時、同じ場所には同じような子供がたくさんいて、いつの間かその日常が普通になった。
その後、兄が戦死をし、傭兵として稼いでくれた兄のおかげで少し物が食べられるようになった生活を失って、またベルと2人で戦場稼ぎをするしかなくなった。泥水をすするような生活に戻った後、もう一度せめて毎日パンを食べられるようになりたい、ベルを守ってやらないといけないとの思いから、アランもまた傭兵になった。目の前にはその道しかなかったからだ。
兄の形見であった剣を手にして、ろくに訓練も受けないままアランは戦場に出た。初めての戦場では剣を振り回し、逃げるので精一杯だった。生き残れたのが幸い、そんな初陣だったが、それでも戦場稼ぎよりはましな額の金を手にして、久しぶりにベルにパンを食べさせられた。黒くて固くて決してうまいとは言えない、売っているパンとしては最低の、かろうじてパンと呼べるような代物だったが、それでもうまかった。食べている間に口中の水分がなくなるようなパンだったが、それでも腹は満ちた。しばらくはそのパンで命をつなぎ、そのパンが普通のパンになった。
そして二度目の戦場、初めてアランは人をその手にかけた。相手は自分と同じぐらいの若い男だった。自分と同じぐらい戦場にも剣にも慣れてなくて、アランも相手も必死に剣を振り回し、運よくアランの剣が相手の胸に刺さった。相手は驚いて目を丸くしていたが、アランは生き残るために必死にそのまま剣を突き刺した。そして相手は絶命した。
アランは戦場稼ぎの時のように、相手の剣や持ち物を剥ぎ取り、ベルに渡した。ベルは兄が勝ったことにホッとすると、その道具を預かって、誰にも取られないようにしっかりと抱きしめた。そしてアランの無事を確認して、ニッコリと笑った。戦が終わった後、傭兵の報酬と、その相手の持ち物を売った金でまた黒いパン、普通に食べるパンを買い、それでまた命をつないだ。
3回目の戦場では前よりは少しはましな動きができて、今度は2人を倒した。そしてまたいくばくかの金と、装備を売った金を手にした。少しだけゆとりができ、少しだけましなパンを買った。今度のパンはもう少しだけ色が薄く、もう少しだけやわらかさがあった。アランはそれをうまそうに食べるベルを見て、このパンが普通になればいい、そうするんだと思った。
4回目の戦場、今度もアランは相手を1人、やっとのことで倒したが、同時に自分もケガをした。あまり大したケガではないと、タオルを裂いて腹の傷を押さえ、痛みを我慢してもう一度戦場に戻ったが、今度は負け戦となり、数日後、せっかく奪った装備を捨てて、ベルと逃げるだけで必死だった。傭兵の報酬ももらえない。それよりも、まずどこかで傷を治して態勢を立て直さないと、もしも盗賊や自分と同じように落ちた傭兵などとぶつかったら、ベルを守ることもできない。そう思って痛む傷を押さえながら戦場から少しでも離れた場所へと逃げ続けたが、受けた傷が中で膿んでいたようで、戦場のはずれの草原に来た時、とうとうアランは「少し休ませてくれ」とベルに言った後で意識を失った。
やっと手に入れた少しはましな生活は普通になってくれず、そのまま自分はここで土になってしまうのだろうかと考えながら。
「普通ってのはなんなんだろうな」
アランがポツリと口にする。
「ん?」
「いや、トーヤたちが普通だって思ったこと、そりゃもうとんでもないことじゃねえか」
「ああ、まあ、そうだな」
「前も思ったけどな、慣れ過ぎてんだよその普通に、そういう妙な日常に。もうちょっと普通じゃないこと自覚してくれ。そんで冷静におかしいと思うこととか洗い出してくれ」
アランの言うことはもっともだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
このアランの話の後にトーヤとシャンタルと出会った時の話が外伝「銀色の魔法使い」になります。
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他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
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