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第三章 第三部 政争の裏側
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そうして、半ば無理やり取り上げるようにしてトーヤはティクスが持ってきた話の船に乗り、それが今につながっている。
『思い出しましたか』
「ああ」
『あなたは本当に優しい人です。彼があの船に乗ればどうなるかを分かっていて、自分がその代わりに乗ったのです。そのことすら自分があの場所から逃げたいからだ、そう自分に言い訳をして。ですが、その心すら、本当ではありません。あなたがこちらに来る船に乗ったのは、ただただ、戻りたかったからなのです』
声の言う通りだったとトーヤは思い出していた。
あの時の不思議な心のざわめき。
その感覚が、声の言葉が嘘ではないと告げていた。
『あなたが乗らなくても彼があの船に乗ることはありませんでした』
そうだ、あの船長はティクスがトーヤを連れて行かなければけんもほろろにティクスの望みを打ち砕いて終わりにしていた。ティクスがあの船に乗れるとすれば、それはトーヤが一緒に乗る選択をした時だけだった。
『彼を助けたいだけならば、行かなければよかった。それだけで済んだことはよく承知しているでしょう。でもあなたはそうしなかった。それはなぜなら――』
「ああ、もう分かった、もういい!!」
トーヤがいきなり大きな声を上げたことで、他の者たちは驚きはしたが、一体何がどうなっているのかはさっぱり分からない。トーヤの過去の出来事を知るのは、あの状況を見ることができているのは声の主だけだからだ。
「何の話だよ! トーヤ、一体何話してんだよ!」
やっとのようにだが、それでもやはりこういう時に口を開くのはベルだ。
「俺がこっち来た理由だとよ」
トーヤが舌打ちするように言う。
「俺がその種ってのの一つで、それが無事にこっちに来たから」
と、トーヤはまだ戻ってきたとは言いたくなくてそう言って続ける。
「そう、来たからな、その来たくなる理由があったろうが、って、そう言われてるわけだ」
「そ、そうなのか」
2人の会話に光が笑うように優しく震えた。
『トーヤ』
やさしい声が少し固い調子になる。
『今日はもう時間がありません』
「ん?」
トーヤが気がなさそうに答える。
『マユリアに会ってください』
「なんだと?」
『マユリアの本当の気持ちを聞いてください』
「はあ?」
トーヤが不愉快そうにそう言って口をつぐんでしまう。
少しの沈黙の後、声が待ちかねるように続けた。
『これ以上長く時間をとると気づかれてしまいます』
「気づかれるって誰にだよ!」
険悪な顔のトーヤではなくベルが、我慢できなくなったように声を張り上げた。
『また会いましょう』
「ちょ、おい! またって、どうやって会うんだよ!」
『一度こうしてつながったのです、次からはもう少し場を持つのが楽になるでしょう」
「そんで、どうすりゃいいんだよ、おい!」
『この場のことはこの場にいる者だけのことで』
声はベルの問いかけには答えず、微笑むようにゆるく光り、そのまま光に吸い込まれるように消えた。同時に3つの空間が遠く、小さく離れていく。
「あ、ちょ、兄貴ぃ!」
ベルが急いでアランに駆け寄ろうとするが目の前で空間が閉じるようにすうっと消え、あっという間に元の村長宅の居間に戻る。
「な!」
ベルは鳥小屋に犬でも入ってきた時の鳥のようにあっちこっち首をぶん回し、
「どこだよここ!」
「元の家だよ」
と、いつものようにトーヤに軽く張り倒された。
「落ち着け」
「いや、落ち着けってな、落ち着けるわけねえだろ!」
それはその通りだ。
「おれらはなあ、トーヤと違ってこういうの慣れてねえんだよ!」
もっともだ。
「トーヤ」
ダルの祖母、村長の妻のディナがトーヤに話しかける。
「今はいいよ」
「ばあさん……」
「少し心を休めな、疲れただろう」
トーヤはディナの心遣いがうれしかった。
疲れた、確かに疲れた。
「トーヤ……」
ベルも心配そうに見る。
「ああ、悪いな、話は今度にしてくれ。ちょっと寝てくる」
トーヤはそう言ってダルの部屋へと入っていった。
こちらはシャンタル宮のアランたちの部屋だ。
「なんだったんだ……」
ハリオが呆然とそう言う。
「ミーヤ様……」
アーダも困ったようにミーヤを振り向く。両手を固く握りしめている。
「あの、あの方がトーヤ様」
「ええ」
「あの、話がよく分からなくて、あの」
アーダも何を言っていいのか分からないようだ。
「ごめんなさい」
ミーヤがやっとのようにアーダを見てそう言った。
「色々と知っているはずの私でさえ、何をどう受け止めていいのか分からない出来事だったのですから、それは戸惑われると思います」
「ミーヤ様」
「少しだけ時間をくださいますか? 少し考えをまとめないとどう説明していいものか……」
アーダはミーヤが何を見ているのだろうと思った。それほどミーヤの目は遠くを見ているように思えたからだ。
「ハリオさん」
「は!」
アランがいきなり話しかけたのでハリオがそんな驚いてそんな声を出す。
「俺もミーヤさんと一緒です、かなりのこと知っててもそんな感じなのでちょい待ってください」
「俺もだ、少しだけ落ち着かせてくれよな」
「船長……」
アランとディレンにそう言われ、ハリオはやっとゆっくり黙ったままうなずいた。
『思い出しましたか』
「ああ」
『あなたは本当に優しい人です。彼があの船に乗ればどうなるかを分かっていて、自分がその代わりに乗ったのです。そのことすら自分があの場所から逃げたいからだ、そう自分に言い訳をして。ですが、その心すら、本当ではありません。あなたがこちらに来る船に乗ったのは、ただただ、戻りたかったからなのです』
声の言う通りだったとトーヤは思い出していた。
あの時の不思議な心のざわめき。
その感覚が、声の言葉が嘘ではないと告げていた。
『あなたが乗らなくても彼があの船に乗ることはありませんでした』
そうだ、あの船長はティクスがトーヤを連れて行かなければけんもほろろにティクスの望みを打ち砕いて終わりにしていた。ティクスがあの船に乗れるとすれば、それはトーヤが一緒に乗る選択をした時だけだった。
『彼を助けたいだけならば、行かなければよかった。それだけで済んだことはよく承知しているでしょう。でもあなたはそうしなかった。それはなぜなら――』
「ああ、もう分かった、もういい!!」
トーヤがいきなり大きな声を上げたことで、他の者たちは驚きはしたが、一体何がどうなっているのかはさっぱり分からない。トーヤの過去の出来事を知るのは、あの状況を見ることができているのは声の主だけだからだ。
「何の話だよ! トーヤ、一体何話してんだよ!」
やっとのようにだが、それでもやはりこういう時に口を開くのはベルだ。
「俺がこっち来た理由だとよ」
トーヤが舌打ちするように言う。
「俺がその種ってのの一つで、それが無事にこっちに来たから」
と、トーヤはまだ戻ってきたとは言いたくなくてそう言って続ける。
「そう、来たからな、その来たくなる理由があったろうが、って、そう言われてるわけだ」
「そ、そうなのか」
2人の会話に光が笑うように優しく震えた。
『トーヤ』
やさしい声が少し固い調子になる。
『今日はもう時間がありません』
「ん?」
トーヤが気がなさそうに答える。
『マユリアに会ってください』
「なんだと?」
『マユリアの本当の気持ちを聞いてください』
「はあ?」
トーヤが不愉快そうにそう言って口をつぐんでしまう。
少しの沈黙の後、声が待ちかねるように続けた。
『これ以上長く時間をとると気づかれてしまいます』
「気づかれるって誰にだよ!」
険悪な顔のトーヤではなくベルが、我慢できなくなったように声を張り上げた。
『また会いましょう』
「ちょ、おい! またって、どうやって会うんだよ!」
『一度こうしてつながったのです、次からはもう少し場を持つのが楽になるでしょう」
「そんで、どうすりゃいいんだよ、おい!」
『この場のことはこの場にいる者だけのことで』
声はベルの問いかけには答えず、微笑むようにゆるく光り、そのまま光に吸い込まれるように消えた。同時に3つの空間が遠く、小さく離れていく。
「あ、ちょ、兄貴ぃ!」
ベルが急いでアランに駆け寄ろうとするが目の前で空間が閉じるようにすうっと消え、あっという間に元の村長宅の居間に戻る。
「な!」
ベルは鳥小屋に犬でも入ってきた時の鳥のようにあっちこっち首をぶん回し、
「どこだよここ!」
「元の家だよ」
と、いつものようにトーヤに軽く張り倒された。
「落ち着け」
「いや、落ち着けってな、落ち着けるわけねえだろ!」
それはその通りだ。
「おれらはなあ、トーヤと違ってこういうの慣れてねえんだよ!」
もっともだ。
「トーヤ」
ダルの祖母、村長の妻のディナがトーヤに話しかける。
「今はいいよ」
「ばあさん……」
「少し心を休めな、疲れただろう」
トーヤはディナの心遣いがうれしかった。
疲れた、確かに疲れた。
「トーヤ……」
ベルも心配そうに見る。
「ああ、悪いな、話は今度にしてくれ。ちょっと寝てくる」
トーヤはそう言ってダルの部屋へと入っていった。
こちらはシャンタル宮のアランたちの部屋だ。
「なんだったんだ……」
ハリオが呆然とそう言う。
「ミーヤ様……」
アーダも困ったようにミーヤを振り向く。両手を固く握りしめている。
「あの、あの方がトーヤ様」
「ええ」
「あの、話がよく分からなくて、あの」
アーダも何を言っていいのか分からないようだ。
「ごめんなさい」
ミーヤがやっとのようにアーダを見てそう言った。
「色々と知っているはずの私でさえ、何をどう受け止めていいのか分からない出来事だったのですから、それは戸惑われると思います」
「ミーヤ様」
「少しだけ時間をくださいますか? 少し考えをまとめないとどう説明していいものか……」
アーダはミーヤが何を見ているのだろうと思った。それほどミーヤの目は遠くを見ているように思えたからだ。
「ハリオさん」
「は!」
アランがいきなり話しかけたのでハリオがそんな驚いてそんな声を出す。
「俺もミーヤさんと一緒です、かなりのこと知っててもそんな感じなのでちょい待ってください」
「俺もだ、少しだけ落ち着かせてくれよな」
「船長……」
アランとディレンにそう言われ、ハリオはやっとゆっくり黙ったままうなずいた。
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