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第2章
警告
しおりを挟むどちゃくそ恥ずかしいのを我慢して!!相手は石像…いやジャガイモだ!と自分に言い聞かせ!!
ガウンを脱ぎ…見さらせこのボディ!!と開き直ったのに!
エルムは「はー… はー…!」と呼吸を荒くして。血走った目で私の全身をガン見した。彼は私を性の対象として見ているんだ、と実感してしまう…。
この後どうするんだろう…と無意識にベッドを見遣って、その先を想像して全身が熱くなってしまった、が。
直立不動のエルムが、鼻血をたらりと流し…目を開けたまま、後ろ向きに倒れた。
「エルムーーー!!?」
今頭打ったよね!?私は彼に駆け寄って両膝を突き、そっと頬に手を触れたんだが。なんて幸せそうな顔…!ここはヒールを…
「おい!!なんだ今の鈍い音と悲鳴…」
は?扉が全開になり。血相を変えたシオウが…私達を見下ろし。ほぼ裸の私と目が合い。
「…セレスト様。なんて格好してんだ…?」
きゃ……きゃあああーーーっ!!!ちょ、シオウは想定外!!私は絶叫しながら胸元を両腕で隠し、そうだガウン!!!
エルムが握り締めて離さねえ!!!返して、イヤアァーーーッ!!!(この時テンパりすぎて、ボックスはおろかクローゼットとか考えもしなかった)
逃げたいけれど足が動かず、涙目になって背中を向けた。もうとにかく、這ってでも距離を取りたかったんだわ。
「…………はあ…ったく…」
シオウは呆れたように息を吐き、上着を脱いで…私に掛けた。あ…ありがと…。
彼の服は大きいから、しっかり着ればワンピースくらいになる。いそいそと袖を通し、少し落ち着いたので前を向く。
エルムにはヒールを使ったが、目を覚まさないな…。
「部屋に運んどく。…俺が戻る前に、服着て頭ん中整理しとけよ?」
シオウはエルムを肩に担いで出て行った…戻って来るんかい!!
言われた通りに…普段着に着替えて。とにかくシオウの記憶を消すか…一応話聞いてから。
私の心臓は口から飛び出そうな程に暴れていたが、ようやく休憩モードに入ってくれた。
ベッドに腰掛け、何かしていないと落ち着かないので…足をぷらぷらさせる。数分後、シオウが戻って来た。彼は腕を組み、私から1メートルくらい離れた場所に立つ。
「エルム様はベッドに寝かせてきた、んだが。きみのガウンは離さなかったからそのまんまだ。
で…ぶっちゃけ聞くけど。なんであんな格好してた?そういうプレイ?」
「んなワケあるかい!!!」
私は今朝のやり取りから全て、シオウに説明する羽目になった…。
「……ほーん。全部セレスト様の自業自得じゃねえか」
「ぐ…」
シャディと同じ事言いおって…反省してますよ!!もう二度としないわ!
「まーでも、相手がエルム様でよかったな」
「は?どこが?」
彼が大人だったら、「アホな事してないでとっとと飯食え」で終わったのでは?と、自分の愚行は棚に上げて悶々とする。
「いや、俺だったら。煽られた時点で学校もサボって部屋に連れ込んで。服脱がせてマイクロビキニ着せて。たっぷり楽しんでから、それも脱がせてぐっちゃぐちゃに…」
「ストーーーップ!!」
それ以上はいけない!具体的に言うと、私の精神が死ぬ!!!
もう自分の記憶を消したい~…両手で熱くなった頬を冷ましていたら…シオウが。私の前に片膝を突いて、顔を覗き込んできた…?
「……なあセレスト様。今何歳?」
「…16だけど」
「だよなあ。そんでエルム様は15歳、ついでに俺は23歳なんだが。
もう…いい歳なワケ。俺もエルム様もさ、どうでもいい女性に迫られたら、すげなくあしらうけど。セレスト様に誘惑されたら、喜んでついて行くんだわ」
「………は?」
「だって超美味そうなウサギが、自分で皿の上に乗って「どうぞお食べください」ってアピールしてんだよ?食わないオオカミはいないよね?っつー話」
……待って。その言い方だと…エルムはともかく。
「シオウも…私を好きって、事になるけど…?」
「え?好きだよ?」
シオウはサラッと言いやがった。あっさりしすぎて、聞き間違いかな?と鈍感系主人公になった気分。
「…あー、主従として、よね?」
「いや、男女としてだけど」
…ちょっと頭を整理させて。そんな告白ある…?
11歳の時からずっと一緒だけど…そんな素振り、見せなかったよね?
「………見せていいの?」
あ。私今、地雷踏んだ。エルムで懲りたのに、またやっちまった…!?
シオウが纏う空気が変わった。本能で危険を察知、逃げなきゃ…!と彼の肩を全力で突き飛ばす!!
「いや効かねえって」
嘘でしょ!?シオウは僅かに後ろに弾かれたが、けろっとして逆に腕を掴まれて…!
「わあっ!?」
「腕力じゃ敵わないって分かるっしょ。こういう時は魔法使わなきゃ、まあ俺には効かないけど」
シオウに引っ張られると、私の身体はあっさりと浮かび…ぐるっと視界が反転した。
え、何これ?まるで手品を見ているような感覚、ベッドに腰掛けるシオウの膝に、私が正面から跨る形になってる!?
ニヤッと笑う彼の耳には…エルムのと同じ、対魔のイヤリング。昔あげたやつ…!
「なっ!?」
「……色気の無え下着だな…」
「すぐ寝るつもりだったからね!!」
彼は私の胸元のリボンをしゅるっと解き。早業で服が腰の所まで下ろされ、夜用ブラが露わに…この男手慣れとる!!!
咄嗟に両腕で胸を隠す。こっちは必死なのに、シオウは鼻で笑った!?
「いや、自分で両腕封じちゃだめじゃん。なんか心配になってきたなー…」
「…っ!!?」
いやらしく舌舐めずりをしたと思ったら…顔が近付いてきた。あ…と気付いた時には手遅れ、唇が重なった。
腰と後頭部を押さえ付けられ、逃げられない。胸を隠すのは片腕にして、右手で彼の肩を押しても…びくともしない。
「……っ、う…!」
「…………目ぇ閉じて、口開いて」
「こ…」
断る!と言おうとして口を開いた。私ってかなりバカだな?
その瞬間私の口内に舌が侵入してきて…あ。ちょっとこれ、だめだ。
何この感覚。私の知ってるキスじゃない…全身が脈打ってるみたい、無意識に舌を絡ませる。
頭がぼー…っとする。全身の力が抜ける…すごく、気持ちいい…。
いつの間にか…彼は私の胸を、お尻を触って…彼の手が熱い。
けど…この先に進むのは、怖い…。
「ひ…!」
「……………」
私はベッドに仰向け状態にされた。服は剥ぎ取られ、残されたのは下着だけ…。
シオウは私に覆い被さり、最後の砦の下着に指を掛けて…
「……や…」
やめて…と言いたかったのに、私の口から出たのは吐息のみ。
目をぎゅっと瞑ると、涙が溢れた。
「……はいここまで。これに懲りたら、言動には気を付けな」
……?ギシ、とベッドが鳴り、気配が遠ざかって私の上に何かが掛けられた。ワンピース…?
「早く着ろ。セレスト様、きみは運動能力は高いけど、腕力じゃ普通の男には勝てねえ。だから魔法で抵抗しろ、いいな?」
「けど…魔法が効かない場合は…?」
ぐすん…シオウが後ろを向いているうちに、震える手でワンピースを着る。
もういいよ、と言っても彼はこっちを見ない。
「このイヤリングの事か?対魔ったって、完全じゃない。
例えば閃光魔法とか使われたら、普通に目は眩むだろ。大きな音も効果的だ」
「…あ!!」
そうか、物理的な攻撃しか頭に無かった…!
「至近距離で爆発とか起きたら、爆風で吹っ飛ぶし。魔法で俺を拘束出来なくても…この布団を操って、俺をぐるぐる巻きにすればいいだろう?他に…」
……ぐうの音も出ない。彼の魔法講座は続く。
「こんなとこか…セレスト様は隙が多いからな。それに学校には…オブシディアンもいんだろ?あのガキは要注意だ」
「はは…」
「もう怖い思いしたくねえだろ?」
…貴方はそれを私に教える為だけに、あんな事をしたの?そう訊ねたいけど、答えを聞くのが怖い。
「…俺の事が怖くなったら、護衛騎士を変えてもらうか?」
「しない。私の騎士は、シオウだけだもん」
「………そっか…」
彼の顔は見えないけど。どこか背中に…安堵が滲み出ている気がする。
「…俺、きみの事好きって言ったけど。もうこんな事しねえから、変に意識しないでくれ」
「え…?」
「必要以上に触れないし、キスとか脱がすとか以ての外。たとえ2人きりでも、絶対に襲わない。
だから、ぎこちなくならないで」
「…本当?もうしない?」
「誓う。けど…きみから誘う場合は別だからな?そん時は遠慮しない」
!!さ、誘ってたまるか!
シオウは最後まで私に背を向けて、おやすみと挨拶をして出て行った。
「……つか、れた…」
朝はエルムに脅かされ。
昼は先生がやらかして。
夜は…シオウに襲われかけて。
濃い1日だった…。
ボックスを開くのも着替えるのも億劫で、普段着のまま布団に入って目を閉じた。
翌朝。なんだか…屋敷全体が賑やかな、ような?
というか…雰囲気が生温かい。なんやねん。
「おはよう」
「!おはよう、ございます。エルム…」
ダイニングに行けば、すでにエルムが座っていた。気まずい…と思いきや、彼は普通にしてる?
食事の準備が終わり、いざ食べようとしたら。エルムは使用人に全員出て行くよう指示した。ふ、2人きり…!
カチャカチャと、食器の音が響く…何か話が…?
「……昨夜、悪かった」
「!…いえ、こちらこそ…」
ちら…エルムの頬が僅かに染まっている。私はというと…その後のシオウを思い出し、顔が熱くなる。
「俺を部屋に運んだのはシオウか?その…意識を失う前に、彼の声が聞こえた」
「は、はい」
「…彼にもあの姿を見られただろ。……何かあったか?」
……!血の気が引いて…緊張で全身が震える。
私はエルムという婚約者がいながら…シオウと、あ、あんな事を…!
でも、嘘をつくのは…エルムへの裏切りだ。
けど、正直に言ったら。私はともかく…シオウが罰せられてしまう。
どうしよう、なんて答えればいいの?
私が俯いていたら…エルムが、隣に立った?
「どうした?押し倒されてキスでもされたか?」
「えっ!?なんでそれを!?」
まさか、目撃者が!?それともシオウがすでに報告した!?
私の反応に、エルムは苦笑した。
「ただの予想だ。シオウもセレストを好いている、ってのは見ていて分かっていたからな。
お前に警告の意味も込めて、襲うフリくらいはするだろう。最後まではしてないだろうし」
すげえ!エルムが、私よりシオウを理解してる!…って、彼はそんな分かりやすかったのか…?当の本人は全然気付かなかったのに?
「今回は…俺の所為でもあった。だからシオウも許すが…次は無い。
お前は俺の婚約者なんだ。他の男に…身体を許すな」
「あ…」
エルムはテーブルに片手を突いて。私の頬に手を当てて…そっと唇を重ねた。
「…分かったな?」
「は、い…」
それは触れるだけの、優しいものだったのに。胸がドキドキして、エルムの笑顔をまともに見れない。
ああ…私一体、どうしちゃったの…?
「とはいえ、簡単に許せる程俺は大人じゃない。このままじゃシオウの顔を見たら、ぶん殴りそうだ。
だから…1つ、約束してくれ」
「…何をですか?」
「今すぐじゃないけど、いつか。俺のお願いを1つだけ…なんでも聞いて」
「なんでも?」
「そう、なんでも。どんな事でも…そう約束してくれたら俺、大丈夫な気がする」
……なんでも。エルムなら、私の心を無視したり、非人道的な事は言わないだろうけど…不安ではある。
だけど…
「…はい、約束します」
「ありがとう」
その後は少々の雑談をしながら、食事を進めた。
登校時シオウとも顔を合わせたが。彼は本当になんでもないように、私に「おはよ~」と手を振った。
…すぐには無理だけど。数日中には、元通りになりたい…。
「おはようございます、エルム様。少々お話が…」
「ああ、分かってる。次は無い…と覚えとけ」
「……はい、ありがとうございます」
「…けど、ちょっとこっち来い」
「?」
?エルムが、シオウを連れて庭の方に行った。遅刻するよ…?
「ちょちょい、お嬢さん」
「ん?」
玄関先に残された、私とシャルル卿。シャルル卿はなんとも複雑そうな顔で、私に耳打ちした。
「坊っちゃん…きちんと避妊しました?」
「………………は?」
ひ、に…?何言ってんだこいつ?
「え?あの…昨夜、坊っちゃんがお嬢さんの部屋行ったんでしょ?それで…今朝は君のガウンを握り締めて、幸せそうな顔で寝てたって…。
だから、ついに一線超えたって…屋敷中お祝いモードなんですけど」
「誤解だーーーーーっ!!!!」
私の絶叫は、屋敷の隅々まで響き渡った。
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