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学園4年生編
03
しおりを挟むそんで移動して来ましたルシアンの部屋。
中にいるのは僕ら4人と少那殿下の侍従だという青年のみ。少那殿下はキョロキョロと部屋の観察をしている。
「で…一体なんなんだ?何故私の部屋なんだ、2人を案内をせねば…」
「ルシアン、実は…」
「あ、待って!」
お?ルシアンに話そうとすれば、木華にストップをかけられた。
「あのう…男性に聞かれるのは、恥ずかしいわ…」
とコソコソ言ってきた。オウ…これは僕の配慮が足らんかったな!!じゃあ今度、ロッティとルネちゃんを交えて…恋バナ…しよう、ぜっ!
「ごめんやっぱなんでもない」
「其方なあ…」
「……あの、2人共」
「「?」」
声に振り向けば…ピコハンを持った少那殿下が、なんか楽しそうな顔をしているぞ。そんでシュッシュッとピコハンを振り…
「こ、これで私と…喧嘩、してみませんか?」
「「…………」」
おっとお?顔に似合わず少那殿下はバイオレンスな性格をしているようだね?
喧嘩しようぜ、ってヤンキーですか貴方は?拳…いやピコハンで語る的な?
「…えーと。何か私達に至らぬ点でもありましたか…?」
「え?いいえ、全く。非常に良くしてもらっていますが」
じゃあなんで喧嘩売ってきてんの?
「ねえ木華、もしかして箏の男子は友人になる前にまず喧嘩から始める文化でもあるの?」
「無いわ…兄上、ルシアン殿下もセレスも困ってますわ」
「……名前呼び、友達口調…お前は、もうそこまで仲良しさんに…!?」
さっきまで朗らかな笑顔だった殿下は、今度は驚愕の表情に。そのまましょぼくれちゃった、忙しい人だな…。
『咫岐…友達になるって難しいな…』
『いえ、殿下の誘い方がよろしくないと思われますが…』
タキ?ああ、少那殿下の侍従か。なんというか、インテリ系って感じ。
…む、眼鏡が僕とカブってる!!まあ…向こうは眼鏡男子、僕は眼鏡女子ということで手を打ってやろう。
「あ、紹介が遅れました。彼は私の侍従で咫岐と言います。私と行動を共にする事も多いので、よろしくお願いします」
「咫岐、と申します。どうぞよろしくお願いします」
咫岐はそう頭を下げ、ゆっくり上げると…目付き悪くない?睨まれてる気がする…。
もしかして、僕達を主君のご友人として認めないぞ的な?
……いや、被害妄想はやめよう。きっとそういう顔立ちなのか、眼鏡の度が合っていないのだろう。ルキウス様だって顔が怖くて誤解される事多いもんね!
「(………これが、少那殿下のご友人…?先程から観察してみれば、ルシアン殿下は品は有るがそれだけ。
セレスタン殿に至っては、少那殿下を連れ回し木華姫に馴れ馴れしくし…彼らはご友人に相応しくないのでは?どっちも顔だけしか取り柄が無さそうな子供じゃないか。
箏において王族とは、神にも等しき貴い存在。公爵家だかなんだか知らないが、あまり見ていて愉快なものではないな…。
殿下もどうしてこのような者達と対等でありたいなどと願うのだろうか…)」
目が怖い侍従は置いといて、案内始めるか。…と言いたいところだが、確認しておかなきゃいけない事がある。
「その、少那殿下…」
「はい、なんですか?」
「…先程も話していた事だが、貴殿はどれほどなら女性と近付いても大丈夫でしょうか?
スクナ殿下の事情はあのサロンにいた者と、このセレスタンの妹しか知りません。ですので…皇宮の使用人等、不意に女性が接近してしまう恐れがあります。
故に…予め確認しておきたい。女性全般が駄目なのか、高齢や赤子なら…?とか。視認する程度なら平気か、どの程度距離をとっていれば…と」
本人が他人に知られたくないと思っているかもしれないから、周知出来なかったのだ。なんとも繊細な事情なので、どう切り出そうか迷っていたら…ルシアンが代弁してくれた。
すると殿下は、眉をハの字にして申し訳なさそうに言った。
「あ…お気遣い、感謝します。恥ずかしながら…触れるのは、この木華以外完全に駄目なんです。視界に入るくらいなら問題ありません。
近寄るのも言葉を交わすのも…そうですね、『9尺9寸』……えっと……3メートル程が限界でして…。
お年寄りや赤子は問題ありません。失礼ながら…相手に「性」を感じると駄目なのだと思います。
ただ私は、女性が嫌い…という訳では無いのです。普通に可愛いとか美しいとか感じますし。克服しようとは思っているのですが…未だ叶わず…。
本当に…ご迷惑をお掛けする…」
殿下は更に落ち込んでしまった…!いえ、別に迷惑とか思っていませんから!!
僕は殿下の手を取って目を合わせ語りかける。
「いいんですよ。苦手なものなんて、誰にだってありますから。それに殿下は直そうと努力なさっているじゃないですか。
お望みでしたら、僕達もお手伝い致します。どうですか?僕結構女顔って言われますけど…僕の顔、怖いですか?」
「…!あ…と、あ、貴方は…大丈夫、です…。その…大変可愛らしく思いますが、男性として認識していますので…!」
少しだけ顔を近付けて微笑んでみれば、彼は頬を染めて目を逸らしてしまった。
なるほど…認識か。…僕がドレス着たらアウトかな?もしくは口調とか?女装男子認識されていたら…今後色々検証してみよう。
殿下から手を離し、ルシアンと「どこから行こうかー」と相談を始める。
彼らは今後ここで生活をするから…必要な場所は全部行かなきゃ。その後庭とか…
「(…びっくりした…!セレスタン殿、以前写真で見た時よりも美しく成長しているな…男性でなければ、絶対に近付けなかっただろう…)」
少那殿下が…自分の手をじーっと見ている。あ、もしかして他人に触れられるの嫌だった!?さっきも強引に手を引いちゃったし…いかん、気を付けよう。
とりあえず、今後両殿下は皇宮で生活をする。最低限生活圏内は把握してもらわないとね。
建造物も箏とはだいぶ違うのだろう、殿下達もお付きの人達も感嘆の声をあげながらついて来る。
確か箏から使用人を10人ほど、護衛の剣士を8人連れて来たって聞いたけど…今一緒に行動しているのは侍従の咫岐と護衛が2人のみ。護衛はあまり多く連れ歩いてると皇宮の警備を疑ってるように見えるからだろうか?政治ってめんどくせえ。
それより…!ちらっと護衛さんに目を向ければ、皆腰に刀を差していらっしゃる。
…誰か…稽古つけてくんないかなー?僕ってばグラス相手に本の通りに打ち合ってるだけだから…実践形式で相手してくれないかなー???
「…あのう、少那殿下」
「はい、なんでしょう?」
「えっとですね、僕剣術を嗜んでまして…よろしければ、殿下の護衛さんに指南していただきたいな~と思いまして…」
「指南…指導、ですか」
「はい!ああ、もちろん今すぐでなくて構いません。いつか、お願いします」
「分かりました、話を通しておきますね」
おお、やったあ!にこにこでお礼を言えば、笑顔で返された。
出来ればウチまで来てもらって、グラスにも指導してあげて欲しいな。
というか…今学期は2人共予定ぎっちりで無理だけど、いつか我が家にご招待したい。そんでグラスを紹介したい。
彼も同郷の人と会えるとなったら嬉しいかな?よし、そうしよう!
剣術指導の約束ももらえたし、テンション上げて行きましょう!
※※※
「皆様、晩餐会のお時間でございます」
案内終了後、ルシアンの部屋に戻り雑談をしていたら呼ばれた。もうそんな時間か…よっこいせと立ち上がると、窓をコンコン叩く音が。
「あ、ヘルクリス。お帰りー、今日はどこまで行ってきたの?」
「海のほうだ」
「ああ…どうりでなんか潮の匂いが…」
窓を開けると、彼はいつも通りのそのそ入ってきた。
その光景は僕らにとってはお馴染みなものなんだが…箏のメンバーにとっては違う。
「わっ!?」
「殿下、お下がりください!」
「む?なんだこやつらは」
もぎゃー!!!そういや説明忘れてた!!護衛達が両殿下を下げ臨戦態勢に入る、イカーン!!
「違う違います!この子は僕の契約している風の精霊!こっちから手を出さなきゃ人を傷付ける事はしませんて!」
「そそそうです!彼の事は父、皇帝も認めております!ですので剣から手を離していただきたい!」
「なんだ一体…?おいヨミ、説明しろ」
僕らが必死こいて庇っていたら、ヘルクリスが影の中に引き摺り込まれた。どうやら中で話し合いをしているようだ。
護衛達もルシアンの言葉を信用してくれたのか、困り顔になりながらもゆっくりと手を離す。
ほっ…抜刀してたら一大事だったよ…。
咫岐の背に隠されていた少那殿下が、ひょっこりと顔を覗かせた。
「風の精霊…セレスタン殿、もしや今のが…風の最上級精霊殿でしょうか!?」
「「「!!!?」」」
「ええ。ご存知でしたか」
「はい!」
殿下の言葉に、咫岐と剣士は仰天顔。
「で、殿下!最上級精霊、とは…伝説の?」
「そうだ。ああ…お前達は知らなかったな。
セレスタン殿、我が国では王族と高官のみ存じていますが…貴方は2体の最上級精霊と契約なさっているとか!」
「え…そう、なのです…か…?」
咫岐はなんだか呆然としてるが…なんだ一体?
それより殿下は精霊に興味津々みたい。折角だし紹介しておこうか?
ヨミとヘルクリスに声を掛ければ、ヘルクリスが僕の真下から出て来おった。そのまま僕は彼に跨り、僕らの後ろからヨミも姿を現す。
「………ぼくは闇の最上級精霊だ。言っておくけど……ぼくは、セレスと敵対する相手には容赦しない。今後も態度を改めないようなら…相応の覚悟をしておけ」
……誰に言ってる?それ。
「ああ、そこの小僧と娘の事では無い。
…忠誠と妄執を履き違えるなよ」
「?よく分かんないけど…少那殿下と木華は僕のお友達なんだからね。あんまり困らせちゃ駄目だよ!」
ヘルクリスの頭をぺちぺち叩きながらそう言えば、ヨミに「セレスはそのままでいいよ、掃除はぼく達の仕事だから」と返された。
会話になってないんだが…日常茶飯事なのでスルーする。
それよりお腹空いたので、とっととご飯食べに行こう!と思いドスドス歩きだすも…少那殿下が動かない。どしたの?
「お友達……その、お2人にお願いが…」
「「?」」
お2人とは、僕とルシアンだろう。彼は服の裾を摘みもじもじしている。
しかし本当に忙しい人だな…しょぼくれたり笑ったり、感情が全部顔に出るタイプか。今は…恥ずかしがってる?
「そ、の…。よければ私のことは…少那と呼んでいただければ…と。出来れば友達口調で…駄目、でしょうか?」
……彼は涙目を泳がせて、頬を染めながら言った。
その姿は…あれだな。ルシアンと本当の友達になった時のような…そっか。
きっと少那殿下も…対等な友達とかいないんだろうな…。
「…ああ!どうか私の事もルシアンと呼んでくれ」
「僕もセレスって呼んでね。よろしく、少那!」
「……うん!」
僕らの返答に、彼は嬉しそうに笑ってくれた。まだまだ不安は多いけれど、こんな可愛い笑顔を見せてくれるのなら…頑張ろうって思っちゃうよね!
「じゃあ、早速…コレで喧嘩を…」
「「しない!!」」
何故か少那はピコハンで殴り合いを所望している…気に入ったのか、実は昼からずっと持ち歩いていたりする。
今もシュッシュと振っているぞ。どうしてそこまで喧嘩をしたいのか、そのうちじっくり話し合う必要がありそうだ。
そんな僕達のやり取りを、咫岐が複雑そうな表情で見ていた。
晩餐会には流石に皇后陛下も参加していらした。
それでも遠くから挨拶だけし、少那からは離れた席に座ってらっしゃる。
僕はというと、さり気なく木華をルキウス様の隣に座らせる事に成功!口数少なめだが、互いに意識しているところが初々しいの~。
ところで………
「陛下…少那も木華もワインなのに、何故僕だけジュースなのです?」
「おお、もうそこまで仲良くなったか。やはり若者はそうでなくては」
「いやあ、それほどでも~。ところで僕のワイングラスはどこですかね?」
「そうだ2人共、制服のサイズ等は確認したかな?4日後には学園が始まる。何か不備があれば、遠慮なく言って欲しい」
「ありがとうございます。それより、あの…彼が…」
「おっかしいな~?この国の法律じゃあ、僕もうお酒飲める年齢なのになあ~?」(飲み干したジュースグラスを掲げている)
「さ、料理が冷めないうちに食べようじゃないか」
「あの……いただきます」
「……………………」
ふんぐううぅ~~~!!!無視ですかそうですか!!こうなったら…!
キョロキョロと見渡せば…ワインを持っている給仕発見!!!
「………?」
ふう…必・殺!!!おねだり攻撃!!
「…!!!」
きゅる~んと、捨てられた子犬の目で彼を見つめる。この場にエリゼがいたら、魔術でキラキラのエフェクトを出してもらいたかった。
ほれほれ、可哀想やろ?1人だけ仲間外れだぞ!!だからその手に持つワインを、このグラスに入れてくれてもイインダヨ?
「…!ぐ、ぐぅ…!!」
よっしゃもうちょい!彼は悶えるような表情をし…フラフラと近付いてくる!
僕は期待に満ちた顔で空のグラスを構えているのだが…お父様が、給仕の彼の腕をガシっと掴んだ。
「絶っっっ対に注ぐな。いいな?」
「……ハッ!はい!失礼致しました!!」
あーーーーー!!?あとちょっとだったのにーーー!!
ここがラウルスペード家だったら、僕はテーブルをばしばし叩いていたことだろう。僕の怒りはそれほどなのだ!!
「んもう、お父様!!どうして僕だけ禁酒なの!!」
「…………お前、15歳の誕生日で酒飲んで…自分が何やったか覚えていないだろ」
………覚えてない。
「僕は…何をしたんですか…?」
「……………………いいか、息子よ。人生、知らなくていい事ってあるんだぞ…」
え…何それ。
壁際に控えるジェイルに目を向けるも…彼はゆっくりと逸らした。
確かあの日は…うーんと…その時15歳未満はバジルとネイだけで…その2人以外は皆お酒飲んでたんだよね。思い出せ思い出せ~…!
うちでは使用人皆も一緒にパーティーを楽しんでもらったのだ。騎士もお酒を飲めない、苦手だという3人以外は飲みまくってた。料理と飲み物はバイキング式、無くなったら終わり。
で…乾杯して、少しホワホワし始めて。えっと…お父様に超甘えて…グラスとフェイテに絡んだのは覚えてる。どんな風に…?
あと…バジルとモニクに、『ひゅーひゅー!お熱いねえご両人っ!にゃはははっ!!』と親父のような絡みをしてしまった…?
そんで…?床には飲み比べで負けた騎士達の亡骸が散乱し、最終的にデニスとバティストの一騎打ちで…。いや、他になんかあったような……
『こんばんは!!!シャーリィが酔っ払っていると聞いて俺参上!!!』
『あ~、パスカルぅ。不法侵入、いっけないんだあ~』
…んん?セレネと共にパスカルが乗り込んできた?
『ちょっと!!どこから嗅ぎ付けて来たのよ貴方!?』
『精霊ネットワークだ!セレネが教えてくれた』
で…………その先が、思い出せん……
「でも、次の日…パスカルとクリスマスを一緒に過ごしたのに…1回も目を合わせてくれなかったな…?その後は吹っ切れた的な事言ってたけど」
「「………………」」
一切僕と目を合わそうとしないお父様とジェイル。
ねえ…僕、何やらかしたの…?
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