上 下
67 / 224
学園1年生編

◼️ある年の冬の出会い・前

しおりを挟む


 グランツ皇国新暦77年。

 この年、国を大寒波が襲う。


 ラサーニュ領も当然例外ではない。
 そしてこの地域には、路上生活者が多数いた。その多くは子供であり…彼らは皆、寒さに命を奪われた。


 ただ1人を除いて。

 その少年は、幼い頃異国よりやって来た。しかしその経緯は不明である、本人も覚えていないのだ。
 少年は他の子供よりも頑丈で、食事が少なくても辛うじて生き延び。厳しい冬も毎年乗り越え。この年の寒波で…仲間の全てが死に絶えても、彼は生き残った。


 とはいえ、不死身という訳ではない。持ち前の足の速さで盗みを繰り返し、頑丈さで苦しい日々に耐えてきたが…ついに限界を迎える。
 しんしんと雪が降り積もる中、少年は薄着で靴も履いてなく。人々が行き交う通りを眺めながら…ゆっくりと、倒れた。



「(………記憶の中の、風景。おれが本当にいるはずだった場所。帰りたい…帰り、たい…。
 なんでおれは、こんな所で…1人惨めに死んでいくんだろうな…)」



 走馬灯のように、彼の脳内でこれまでの人生が再生される。


 始まりは、遠い国。綺麗な服を着て…沢山の人から愛されていた気がする。
 それがいつの間にか、全てを失った。代わりに手に入れたものは、過酷な環境と同じ境遇の仲間達。
 その仲間が次々に死んだり出て行ったりし、減っては増える日々。

 そして、今年。
 背が高くて掠れた声の少年も。気が強く皆のお姉さん的存在だった少女も。小柄ですばしっこい少年も。他の幼い子供達も…寒さに耐え切れず皆死んだ。

 この少年は全員の死を見届けた後…1人、教会を後にした。




 少年は目を閉じ、静かに最期の時を待つ。
 もういい。いつか帰れる日を夢見て頑張って来たが…もう、いい。

 自分はここで死ぬ運命だったんだ。


 少年の頬を、一筋の涙が伝う。



 ざく…


「………………?」


 何か物音がして…少しだけ、目を開いた。

 そこには、誰かの足があった。


「(物盗りか…?あいにくだが、おれは何も持っていない。残念…だった、な……)」



「……冷たい。でもまだ、呼吸はしている…」


 寒さで感覚など全て凍りついてしまったと思っていた少年は、顔に触れる温もりに驚いた。


「よい、しょ…重い…。どっせー…い」


 そして、全身を何かに包まれた。だが少年の意識は、そこで途絶える。




 ※※※




「………ん…」


 次に少年が目覚めたのは、立派な部屋の中。
 家具は必要最低限しかない、生活感のあまりない部屋だった。

 凍えていた全身は暖かい布団に包まれている。まだうまく動かせないが。
 ここはどこだろう。もしや死後の世界というやつだろうか。少年は最後の記憶を一生懸命に辿る。

 最後…誰かに、拾われた?この部屋の様子からして、金持ちだろうか。
 何故?…道楽?気まぐれ、なんでもいい。生きているなら。
 命さえあれば…隙を見て逃げ出せる。

 そんな事を考えていたら、部屋の扉が開く音がした。


「!」


 まだ満足に頭も身体も動かない。少年はとりあえず寝たふりをした。
 部屋に入ってきた誰かは、真っ直ぐベッドに向かってくる。

 そしてその誰かは優しく少年の頬を、髪を撫でた。


「まだ起きないか…」


「(……女の声…?)」


 その声の持ち主は、暫くそうして少年を撫で…離れた。
 しかし部屋から出て行く事はなく、机に向かい椅子に座る。少年は薄目を開けて観察してみたが…背中しか見えない。予想よりも小さい背中。
 ただその緋色の髪が、少年にはとても美しく輝いて見えた。

 そして…またゆっくりと目を閉じ、眠りにつく。




 次の日。少年は空腹感に襲われ目を覚ました。


「…あ!」


 するとちょうど…昨日も見た緋色の髪が目に映る。
 その髪の持ち主は…長い前髪と眼鏡で顔は見えない。服装からして、男。少年よりいくつか幼い子供だった。
 少年の顔を覗き込んでいたらしい。彼が目を開けると、子供は嬉しそうな声をあげた。


「よかった…起きてくれて…。意識が無いと、食事も出来ないもの。
 スープ、飲める?」

 子供は細い腕で一生懸命に少年の体を起こし、背中にクッションを挟んで座らせた。
 その後小さい器を差しだす。中には湯気が立った、良い匂いのするスープが入っている。

「(毒とか…入ってないよな…?どっちにしても、このままじゃおれは死ぬ。なら最期に、美味いもんでも食いたい…)」

 少年は空腹だったが…上手く腕を動かせない。このまま受け取ったら器をひっくり返してしまいそうだった。
 それに気付いた子供は、スプーンで一口分掬い…ふーっと冷ましてから少年の口に運ぶ。
 口から零れてしまった分は優しく布で拭き取り、無くなるまで繰り返した。


「これ以上はお腹壊しちゃうから…お昼にまた持って来るね」

 子供はそう言い、器を持って部屋を出た。
 その数分後、子供と一緒に白衣を着た年老いた男が現れた。


「うん…栄養不足だが、病気などは無いですな。
 ゆっくりと食べさせてやれば、すぐ元気になるでしょう」

「良かった…」

 男は医者のようで、少年の診察をする。
 子供は結果に安堵したようで、ほっと胸を撫で下ろす。


「ですが坊ちゃん…旦那様にはどう説明するおつもりで?」

「……なんとか、話してみるよ…」


 2人のやり取り少年はぼんやりと眺めていた。今分かる事は…とりあえずこの2人に敵意は無さそう、という事。
 ならば体力が戻るまでの間…大人しく言う事を聞いておこう、と心に決めた。


 その日の昼と夜。子供はスープを同じように少年に食べさせた。
 どうやらこの部屋は子供の部屋のようで、彼自身はソファーに横になった。

「おやすみ」

 そう言って部屋の明かりを消す。

「(このベッドはあいつのか…おれのほうを、ソファーに寝かせればいいのに…)」

 少年はそんな事を考えながら、自分も眠りにつく。




 次の日。子供はスープだけでなく、粥状のオートミールも持って来た。少しずつ固形物を食べさせようとしているらしい。

「…くっさ!!」

「初めて喋ったと思ったらそれなの?
 薬草が入ってるからね、我慢して…」

 あまりの臭さに、これは人が食える物なのか!?と少年は抵抗しようとしたが…子供がしょんぼりしてしまったので、なんとか堪えた。
 しかしキツい臭いだ。ゴミすらももう少しマシだと思いながら…なんとか完食する。


「うぷ…まさか、毎食コレか…?」

「違うよ、今回だけ。お昼は普通のオートミール持って来るから。
 よく食べ切ったね、お疲れ様」

 吐きそうになるのを堪える少年の頭を、子供は優しく撫でた。表情は見えないが…どうやら微笑んでいるらしい。


 その後数日間、同じような生活が続く。
 少年はすでに元通り動けるようになっていたが…まだ不自由な振りをしていた。



 数日の間、子供は殆ど部屋で過ごしていた。
 外は大雪だから出られないのだろうが…何故家族と過ごさないのか。少年は疑問だった。


 少年と子供は数日の間に、少し親しくなっていた。
 そして分かったのは、この屋敷は領主である伯爵邸。この子供は嫡男、セレスタン・ラサーニュというらしい。


 その話を聞いた少年は…複雑な心境に陥った。
 領主とは、領民を守って然るべき存在のはず。
 だというのに伯爵は、領民の中でも「税が重い」「浮浪児が多い」「無能領主」と裏では囁かれている。

 子供は命の恩人だとしても、この家は自分達の敵だ。少年はそう考えた。

 許せない…自分達はその日を生きるのに一生懸命で、挙げ句の果てには全員死んでいったと言うのに。
 貴族とはこうやって暖かい部屋で充分な食事を摂り、ぬくぬくと暮らしている。

 最下層の人間が、どんな思いで生きているかも知らないで…!!
 家畜よりも下の扱いをされ、人間の尊厳すらも失っているというのに…!


 少年の憎悪は日に日に膨れ上がり、それは…セレスタンにも向けられる事になる。








 セレスタンが少年を拾ってから、一週間後の夜。


 屋敷中が寝静まる中。少年はベッドから降り、ソファーで眠るセレスタンに近付き…冷たい目で見下ろした。

 セレスタンの布団を剥ぎ、ゆっくりとその細い首に手をかけようとして…ある事に気付く。

「……?」

 なんだ、これは。
 少年はセレスタンの寝巻きのボタンを2つ外した。
 その胸部には、自分には無い膨らみがあったのだ。

「女…?」

 少年は少し考え…セレスタンを抱き上げ、ベッドまで運び放り投げた。
 そして彼女の上に馬乗りになり、その前髪をかき上げる。セレスタンは衝撃で目を覚ました。


「…?……良かった…動けるように、なったんだね」

「…………」


 この状況で、第一声がそれか。少年は更に苛立った。
 セレスタンの襟を掴み、乱暴に残りのボタンを引き千切る。彼女は自分の胸が露わになっている事に気付き、一瞬で顔を赤くさせた。
 だがまだ寝惚けているのか…抵抗はあまりない。その様子に少年は、ついに怒りの限界値を超えた。


「状況を分かってるか?お嬢様。お前は今から、薄汚い男に陵辱される。精々楽しませろ。その後…その首を、落とす。
 お前らのせいで…おれの仲間は、皆死んだ。為す術もなく、理不尽に殺された。
 泣き叫んで、助けを求めたらどうだ?おれを殺すよう、命じればいい」

 少年はわざと煽るような事を言った。
 これ以上ここにいたら…貴族への憎しみと、少女への情が渦を巻き…気が狂ってしまう。

 だからもう…死のうと思った。最期に、この少女だけ道連れにして…。


「仲間…?死ん、だ…?
 君は、孤児院から逃げて来たんじゃないの…?バジルみたいな家の無い子供達は皆、幸せに暮らしてるって、父上が…言って…」

「まだ寝惚けているのか?この町に、孤児院はない。
 皆寒空の下、身を寄せ合って生きていた。お前らは、それすらも許さなかった!!」


 セレスタンは大きく目を見開いた。嘘のような話だったが…彼の様子から、真実だと伝わってくる。
 次第に目には涙が浮かんでいたが…自分に泣く資格はないと、堪えた。
 そして、自分の無知を恥じ…彼女は、一切の抵抗をしなかった。目もとっくに覚めているだろうに。


 そして、虚な目をする。
 少年はその目に覚えがあった。全てを諦めた、人生に絶望した目だった。
 仲間の最期を看取る時…何度も見た目だ。こんな苦しい思いをするのなら、いっそ生まれて来たくなかった、と…。

 なんで。裕福な家庭に生まれ、恵まれた環境で暮らしているくせに…どうしてそんな目をする!?


「……いいよ、それで君の気が済むのなら。
 どうせこの身体は近い将来、誰かに無理矢理暴かれる事になるのだから。それが少し早まるだけ…。

 ああ…でも。妹には手を出さないで。お願いだから…あの子には、辛い目に遭って欲しくないの。
 その代わり、僕の事なら…犯すなり殺すなり、好きにしてくれていいから…。

 君には僕に復讐する権利があり、僕はそれを受け入れる義務がある。僕は…」

「…………!!!」

 その言葉を聞いた少年は、セレスタンの髪を強く握り頭を持ち上げる。


「どうしてだ!!!!抵抗しろよ、嫌だやめてと泣き叫べ!!!
 なんっ、で、お前は…!!全てを受け入れて、諦める事が出来る!!!?」

「…っつ…!……泣いてるの…?」

 少年はセレスタンに乱暴をしながら…大粒の涙を流していた。
 セレスタンはそんな少年の頬に手を伸ばし…優しく涙を拭った。


「……あっ…!く……う、ぐ…っ!!」


 少年はセレスタンの喉元に噛み付いた。理性の無い獣のように、彼女の柔らかい肉を貪った。
 肩を、胸を、腕を…口の中に血の味が広がろうと、やめなかった。

 セレスタンは激痛に耐え切れず涙を流しながらも…微笑みを絶やさず、少年に手を伸ばしその頭を撫で続けた。
 まるで傷付き怯える獣を刺激しないよう、声を上げず抵抗せず、されるがままに少年に身を任せる。


「………っ」


 少年は、セレスタンが泣き叫び命乞いをする姿が見たかった。自分達のように、惨めに理不尽に殺されてしまえばいいと…それなのに。
 恐怖と苦痛に身体を震わせながらも、彼女は全てを受け入れた。
 このまま純潔を奪っても、命を奪っても…彼女は少年を恨む事などしないだろう。


 少年は行為をやめ…セレスタンの上に倒れ込む。
 彼女はそんな少年を優しく包み込んだ。



「なんで…だよ…。自分は悪くないって…言えよ…。
 お前みたいな子供が…なんで…。
 全部大人のせいだって、言えよ……。

 おれは…こんなことが、したいんじゃない…。
 ただ、ただ…誰かに…知っておいて欲しかった、だけ。
 一生懸命に、生きて。短い命を、燃やしつくした…誰かが、いたんだってことを…!」



 セレスタンの覚悟を感じ取った少年は…未だ涙を流しながら、彼女にそっと口付けをした。

 紅い血が彼女の唇を染め…美しくもあり恐ろしくも見える。

 彼女を血に染めたのは…自分だ。



「う…うぐ…うああ、あああ、あ…!
 …ごめん…ごめん、なさい…!!」


 そのまま傷だらけのセレスタンを抱き締め…嗚咽を漏らしながら謝罪の言葉を口にする。
 セレスタンも少年を強く抱き返し、静かに泣いていた。



 2人はそのまま…眠りに落ちた。






 ******


サブタイトルに◼️がつく話は、セレスタンが前世の記憶を思い出さなかった世界線、分岐した歴史の話。
ある意味では正史、もしくは漫画の世界とも。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい

ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。 だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。 気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。 だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?! 平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。

悪役令嬢はやめて、侯爵子息になります

立風花
恋愛
第八回 アイリス恋愛ファンタジー大賞 一次選考通過作品に入りました!  完結しました。ありがとうございます  シナリオが進む事のなくなった世界。誰も知らないゲーム後の世界が動き出す。  大崩落、王城陥落。聖女と祈り。シナリオ分岐の真実。 激動する王国で、想い合うノエルとアレックス王子。  大切な人の迷いと大きな決断を迫られる最終章! ーあらすじー  8歳のお誕生日を前に、秘密の場所で小さな出逢いを迎えたキャロル。秘密を約束して別れた直後、頭部に怪我をしてしまう。  巡る記憶は遠い遠い過去。生まれる前の自分。  そして、知る自分がゲームの悪役令嬢であること。  戸惑いの中、最悪の結末を回避するために、今度こそ後悔なく幸せになる道を探しはじめる。  子息になった悪役令嬢の成長と繋がる絆、戸惑う恋。 侯爵子息になって、ゲームのシナリオ通りにはさせません!<序章 侯爵子息になります!編> 子息になったキャロルの前に現れる攻略対象。育つ友情、恋に揺れる気持<二章 大切な人!社交デビュー編> 学園入学でゲームの世界へ。ヒロイン登場。シナリオの変化。絆は波乱を迎える「転」章<三章 恋する学園編> ※複数投稿サイト、またはブログに同じ作品を掲載しております

異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ) 安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると めちゃめちゃ強かった! 気軽に読めるので、暇つぶしに是非! 涙あり、笑いあり シリアスなおとぼけ冒険譚! 異世界ラブ冒険ファンタジー!

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される

マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。 そこで木の影で眠る幼女を見つけた。 自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。 実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。 ・初のファンタジー物です ・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います ・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯ どうか温かく見守ってください♪ ☆感謝☆ HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯ そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。 本当にありがとうございます!

【完結】悪役令息アレックスは残念な子なので攻略対象者ノワールの執着に気付かない

降魔 鬼灯
恋愛
美人メイドに迫られたアレックスは、自分が悪役令息だったことを思い出す。  ヒロインの姉を凌辱して自殺に追いやり、10年後断罪されるアレックスって俺じゃない?  でも、俺の身体は女なんですけど…。  冤罪で断罪されるのを回避するべく、逃げ出したアレックスは、自分を監禁することになる攻略対象者ノワールに助けを求める。  ボーイズラブではないのですが、主人公の一人称は俺です。苦手な方はお控えください。 小説家になろう、カクヨムでも投稿していますが、アルファポリス版だけ内容が異なります。

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~

降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

幼女に転生したらイケメン冒険者パーティーに保護&溺愛されています

ひなた
ファンタジー
死んだと思ったら 目の前に神様がいて、 剣と魔法のファンタジー異世界に転生することに! 魔法のチート能力をもらったものの、 いざ転生したら10歳の幼女だし、草原にぼっちだし、いきなり魔物でるし、 魔力はあって魔法適正もあるのに肝心の使い方はわからないし で転生早々大ピンチ! そんなピンチを救ってくれたのは イケメン冒険者3人組。 その3人に保護されつつパーティーメンバーとして冒険者登録することに! 日々の疲労の癒しとしてイケメン3人に可愛いがられる毎日が、始まりました。

処理中です...