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学園1年生編
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しおりを挟む「…それでね、お父様!ちょうどエリゼが孤児院を訪問する日だったから、私達も同行させてもらったの。
それで気付いたのだけれど、ラサーニュ領って里親制度だけで孤児院ないんじゃない?やっぱり新設するべきよ、世間体も悪いわ!
先日そういう子供を領内で見かけたわ、あれを他の貴族…ましてや皇族がご覧になったらどう思うかしら?」
昨日はエリゼの家に泊めてもらい、帰ってきて早々に父上の書斎に殴り込みに行き話を切り出した。もちろんロッティが。
「う、む…」
「慈善活動は貴族のステータスよ!それに授業で習ったのだけれど、国から補助金も出るらしいじゃない。
お父様は何もしなくていいの、全て私とお兄様が主体でこなすから!活動の許可だけくれればいいのよ、ね?お兄様!」
「うん…ロッティはやっぱりすごいなあ。
子供達の事まで考えて…可愛くて勉強が出来るだけじゃなくて、優しさまで兼ね備えているなんて…まるで聖女様みたい!」
やーん、お兄様ったら!と僕の背中を叩き吹っ飛ばすロッティ。痛いよう…いや、いいんだ…これで子供達が救われるなら…!!
僕達の計画は至って単純。
ラブレー領の孤児院訪問。
あれ、うちって孤児院なくない?
バジルのように、浮浪児はいるはず。
孤児院を作るべき!!
というゴリ押し、力技。父上は渋い顔だし、時折僕を睨みつけている。やんのかこのハゲェ…?
だが不正を働く父上は、とにかく世間の目を気にする。なのでロッティの「ステータスになる、世間体が悪い、皇族の覚えもよくなる!」という言葉に、徐々に乗り気になっている。
僕が主体だと絶対に父上は許可をくれないので、ロッティと僕、という事にする。後で説教されそうだけど…いいもん。
ただしその為に子供達の事を悪く言うのは心に刺さるけど…その分幸せにしてみせる…!
「ふむ…いいだろう、お前の好きになさい」
「!ありがとう、お父様!!」
おっし!!ついに言質をとった、ロッティは父上に抱きついて喜ぶ。後ろ手で中指を立てているのは僕とバジルにしか見えないのでセーフ。
そのまま彼女は「じゃあ早速」と1枚の書類を取り出す。
「これはなんだい?」
「ふふ、優しいお父様なら許可をくださると信じていたもの。昨夜のうちに申請書を作っておいたわ、あとはお父様のサインと判子だけちょうだい」
それはロッティが書いたもの。たった1枚の紙に、現状と改善点等要点を見やすく細かく書かれている。
僕には書けないなこれ…無駄に紙3枚くらい使いそう。…こういう些細な部分でも、彼女との差を見せつけられる。
…いや、僕は自分に出来る事だけすればいい。
その書類に父上はざっと目を通し、もう建物が決まっていることに驚いていた。すると一度見に行きたいと…ま、そりゃそうだ。
でもなあ…この父上があの立派な教会を見て、子供達を追い出してボロ小屋でも充てがって…悪用するんじゃないかと不安になるなあ…。
だが…父上は運動が大嫌いなのだ!教会までは曲がりくねった道を10分ほど歩かないと辿り着けない、それを伝えるとわかりやすくうんざりしてる。
そこでロッティが「私を信じてお父様!ね?」と上目遣いで訴える。
ふ…勝った。こうして僕達は、本格的に孤児院の経営に乗り出すのだった。
しかし父上、「申請などいらん、金は出そう」とか言うわけ、無かったね。
あわよくば補助金も懐に入れようとしてる?まっさかー…ねえ…?
まず僕の部屋に移動し、ロッティとバジルと会議だ。すでに申請書は皇宮に届けるよう手配し、重要書類として早目に目を通してもらえるようにした。
ちなみにジスランだが、彼は今日も勉強地獄だ。自業自得だけどね!
彼にも孤児院の説明をした。だが素直というか…嘘がつけない彼には詳細を伝えていない。
だがなんでも協力する、いつでも頼って欲しい!と言ってくれた。そして家で使っていない寝具や古着なんかをかき集めてくれるらしい。
…新品持って来そうで怖い。本当にお古でいいんだからな…?
細かく説明していない理由は、いつか父上達を告発するその時まで、相手に絶対悟られたくないからだ。もしも勘付かれたら、証拠を消されてしまうかもしれない。
…そう、絶対に逃すものか…!でも…
「本来、税金で賄えない場合に限って補助金を貰える訳でしょ?
でも僕達は、父上の不正を知った上で申請している。まあ横領の証拠はまだなくて、憶測だけど…確信してるし。
だからこれって、僕達も犯罪者みたいなものだよね?それに証拠を集めている間、領民は苦しいままだし…。
…ねえ2人共。もし僕達も処罰されるような事があれば、君達は何も知らないフリをしてね。
僕と、父上だけでいい。母上は関与してるか分からないけど…あの人は父上について行くと思うよ。だから、そうなったら…後はお願いね」
そうだ、それがいい。僕はまだ未成年だし、精々身分剥奪くらいで済むんじゃない?そうしたら…僕は自由だ。
1人は不安だけど、僕には精霊達がついてくれている。サバイバルだって出来そう!落ち着いたら…ロッティ達に手紙を出そう。
「元気にやっているよ」って。
でも、2人は何も答えてくれない。その代わりに、ロッティは僕の事をぎゅっと抱き締めた。
「…お兄様の馬鹿、このお馬鹿!」
「え、えええ!?」
なんで怒られてるの僕!?ねえバジル…「お馬鹿ですね」なんで!?
ロッティは身体を離し、僕の事をキッと睨みつける。あれ…なんだか、涙目じゃない…?な、泣かないで…!
「私達は共犯よ。処罰されようが…ずっと一緒に決まってるでしょう!?ねえバジル!?」
「はい。僕はお2人がお屋敷を出られると言うのなら、地の果てまでもお供します」
いやそんな、今の生活を捨てる気?バジルはともかく、お嬢様のロッティにサバイバルはちょっと。
「そういう事よ!もしも私達も処罰されるというのなら…もう爵位返還して、全部国に任せてしまいましょう!
そうしたら、お兄様が出て行くなら私達も行くわ。国外に行く?それともブラジリエ領やラブレー領に行ってみる?きっと歓迎してくれるわよ!
お兄様がサバイバルをしたいならそれもいいわね。平民として生活したいなら、私も働かなくちゃ!
それとも貴族の暮らしがしたいなら、私がなんとしても高位貴族男性を射止めてみせるわ!そしたら、一緒に着いてきてね?まあお兄様は、そんな事望まないでしょうけど」
ね?と微笑む彼女は…本気で言っているのだろうか。本気で、何もかもを捨てて僕と一緒に堕ちようとしてるんだろうか…。
バジルも…「僕が付いていないと、お2人だけでは心配です。消えろと言われるまでついて行きます」って…。
そんな未来も、ありなのかなあ?
「………ありがとう…。僕、将来結婚するなら…僕の為に全てを捨ててくれる人にするよ」
「あら!やっだー、お兄様ったら!!こうなったら同性婚と兄妹婚と重婚を認めている国に移住するしかないわね!!」
とロッティは声高らかに言い放つ。同性婚はともかく、兄妹は難しいんじゃないかなあ?重婚は…どうだろ?
ま、もちろん冗談だけどね。彼女もそれを分かっているから、笑顔で夢を語るのだ。
「でもジスラン様も付いてきそうですよね」
「彼には黙って出発しましょう」
「何かこれだけは必要!という物だけ持って行きましょうか」
「1本のナイフさえあれば大体なんとかなるわよ」
もうその話いいから。
でも最終的には僕を選んでくれるような人。そんな人が本当にいたらいいなあ。
そしたら僕も全てを捨て……られないね!この2人と友人達、領民子供達…誰かに託すならともかく、捨てるのは無理だわ。
やっぱ捨てるんじゃなくて、掴み取るほうが好き。よし!僕はこの手で幸せを掴み取る!!!
さ、おしゃべりはここまで!
そこまで言うのなら、僕達は一蓮托生だ。地獄の底まで一緒だからね!
気合を入れ直し、話し合いを始め…あ。
「そうだ。実は僕ねえ…大事な秘密があるんだ」
「「秘密?」」
そう、秘密。知ってる人はほぼいない、誰にも打ち明けたこともない重大な事実。
「今はまだ無理だけど、2人にはいつか絶対話すからね。びっくりするかもしれないけど…受け入れてくれると嬉しいな」
僕がそう言うと、2人は笑顔で待つと言ってくれた。どんな事実であれ、受け入れてくれるって。
「実は人間じゃない」
「伯爵家の血筋じゃない」
「不老不死」
「過去に殺人を…は無いか」
「実は女性」
「特殊性癖持ち」
「幽霊が視える」
「メイドに手を出した事がある」
……正解混じってる…。待つとか言いながら、推測するのやめてくれないかなあ…!?もう!!
夜。夕飯後…僕は父上に呼び出された。
はいはい、分かってるよ。
「余計な事をするな」「ロッティに何を吹き込んだ」辺りかな?あと多分殴られるな。
こうやって呼び出されるのは、お叱りを受ける時だけだからだ。久しぶりだなあ、前世の記憶が戻ってからは初かな?
…大丈夫だよ暖炉、アクア。この2人は、常に僕の肩に乗っている。今も不安がる僕の事を心配し、「燃やす?」「水分奪う?」など物騒な事を言っている。
それはやめてね、僕ただの殺人犯になるから。
コンコンコンコン
「失礼しま…」
ビュッ…ゴオオォッ!!
「!?な、なんだ!?」
なんだじゃないよ、開けた瞬間父上が殴りかかってきたから暖炉が火を吐いたんだよ。
父は僕を仇のように睨みつける。眉を釣り上げ眉間に皺を寄せ、その目は血走っている。
何がそこまで父を駆り立てるんだろう…この人は、僕が自分の娘だという事も忘れているんだろうか。
今までは父を恐ろしく思っていた。粗相をすれば殴られるし、嫌われるのが怖かったりもした。
だが今の暖炉のお陰で…なんか吹っ切れちゃった。
暖炉に燃やされた手と袖をさすりながらも鬼の形相を崩さない父を…
滑稽に思う。
「ふん…!!貴様、ロッティに何を吹き込んだ!?
何故あの子が急に慈善活動をしたいなどと言い出す、あの子に薄汚い孤児どもの相手をさせろというのか!?」
「……申し訳ございません」
唾を飛ばしながら父上が叫ぶ。その姿はまるで子供の癇癪だ。
僕はいつも一切反論しない。何を言っても殴られるだけだからね。なので今もそうする。僕が変わったこと…悟られたくないから。
父は一方的に捲し立て、僕はひたすら謝罪する。
最早何語を喋っているのかも分からないほどに興奮している父を、僕は冷めた目で見ている。
この人は、いつからこうなっちゃったんだっけ?
昔は僕にだけ厳しいところもあったけど…ここまでじゃなかった。
不器用ながらに愛してくれたし、僕に期待もしてくれていたはず。あ…そっか。期待外れだったからか。
優秀に育ったロッティを見て…男に仕立て上げるほうを間違えたと思ったのか。
ならいいや。そのお陰で、彼女はのびのびとしていられるんだから。よく笑って、ものすごくよく怒って、泣く時は誰にも見せず。
しかし父はいつから不正をして、僕を疎ましく思うようになったんだろう。きっと、些細なきっかけだったんだろうなあ。
「…はあっ、はあっ…!いいか、貴様は余計な事をするな!
そしてガキ共をあの子に近付けさせるな!!指一本触れさせるな、分かったな!!!?」
「…かしこまりました」
後でロッティに口裏合わせてもらわなきゃ。
もう良い、出て行け!!とやっと解放されたので、僕は早足に扉へ向かう。
だが…ドアノブに手を掛けたところで、足が止まってしまった。…僕はまだ、未練があるのだろうか。
「…?何をしている、早く出て行かんか!!
それと貴様は、今後ダイニングへの出入りを禁じる。その面を私やアニカの前に見せるんじゃない」
あ、アニカって母上の名前ね。
今の父の発言で、僕の彼に対する僅かに残っていた未練、情は全て消え去った。
扉を開けて、廊下に出る。これが…僕と父上が最後に交わしたまともな会話だった。
「さようなら…伯爵様」
ギイィィ…バタ…ン——
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