3 / 10
戌申雉
3つの願い×30=90の願い=∞
しおりを挟む
前回までのあらすじ。
ブラストンとエメラル・海・イカダ・目的地魔王城・敵。
───────────
敵である戌申雉と名乗りし、キメラ生物は自分の事を聖マジメ帝都学園の生徒だと言った。
つまり、ブラストン達の敵である。
「私は『ランプ魔法』使い。お前たちを抹消しに来たのだ!!」(戌申雉)
戌申雉は最初にエメラルから殺すつもりのようだった。
怯えるエメラルを庇うかのようにブラストンは一歩前に出て剣を構える。
「刺客というわけか。1つ聞こう!!
ランプ魔法とはなんだ?」(ブラストン)
「ランプ魔法は3つまで相手の願いを叶える能力がある」(戌申雉)
「相手の願いをかなえる?」(エメラル)
「だが、ただ叶えるだけではない。3つの願いを叶え終わった後。相手に恐ろしい代償が与えられるのさ!!」(戌申雉)
相手の願いを叶えて代償を与える能力。
エメラルはその事を聞いて「ハッ!?」と気づいた。
前回、海からスイカが採れたのも病院がイカダの上に現れたのも……。
全てがこいつの魔法によるものだった。ブラストンの頭のおかしい世界観ではなかったのだ。
そして、それを願ったのはブラストン。
つまり、ブラストンがあと1回願いを言ってしまえば恐ろしい代償が与えられるのである。
「ブラストンさん!!
もう何も願っちゃダ 」(エメラル)
「イカマシュマロどんぶりが喰いたい!!」(ブラストン)
「ブラストンさーーーーん??」(エメラル)
エメラルの忠告もむなしく。
海の上にプカプカとイカマシュマロどんぶりが浮かんでいるのをブラストンは発見した。
ブラストンの願いが叶ったのである。
「やったーーイカマシュマロどんぶりだーー」(ブラストン)
喜びのあまり、海の中へと飛び込んでしまうブラストン。
ブラストンが泳ぎながら、どんぶりの蓋を開けると中にはイカマシュマロどんぶりが……。
「いただきまーす」(ブラストン)
ブラストンはそれを海に浮かびながら食べ始める。
それをイカダの上から眺めている2人。
エメラルは(そもそもイカマシュマロどんぶりってなんだろう?)などと考えながら、彼女を見つめていたのだが。
戌申雉の堪えるような笑い声が聞こえてくると注意をそちらに向けた。
「 ブラストン。お前はもう終わりだ!!」(戌申雉)
戌申雉がそう呟いた瞬間である。
ブラストンの泳いでいた海が急に渦巻き始めた。
まるでブラストンを引きずりこもうとしているかのように、海が荒れている。
「うわああああ!!
助けてくれーー」(ブラストン)
もがく。泳ぐ。
しかし、渦の力は凄かった。
どんどん巻き込まれていくブラストンの体。
「トイレの流れるアレみたいだぞこれ!!」(ブラストン)
どんどんどんどん渦の下へと移動している。
「ブラストンさーーーーん!!!」(エメラル)
「海の海蘊酢となれブラストンーーーー」(戌申雉)
ブラストンの体が渦の中心付近へと到達した後。
ブラストンの体は見えなくなった。
そして、もう二度と彼女は海の中から上がってこれることはないのだろう。
渦巻いていた海は再び平穏な海に戻った。
ブラストンは海の中から浮かび上がってこない。
20分待っても上がってくる気配はない。
「さてさて~。次はお前の番だな。エメラル~?」(戌申雉)
「くそっ、ブラストンさんを返せ!!」(エメラル)
近づいてくる戌申雉にエメラルは恨みを込めて飛びかかろうとするが、戌申雉は楽々とそれを避けて彼の背中を蹴飛ばす。
「ギャッ!?」(エメラル)
「フハハハハ。無駄無駄。動くだけ体力の無駄ァ。
1つ教えておいてやろう。もしもお前が私に『死ね』と願っても~。ブラストンが蘇ることはなーい。
私の作る願いは偽物!!
私は『ランプ魔法』使いではなーい。『偽物魔法』使いなのだ~~」(戌申雉)
そう言って戌申雉はエメラルの襟を掴む。
力強く襟を掴まれて苦しそうな表情を浮かべるエメラルに戌申雉は言った。
「さぁ。願いを言えよ。後悔のないように3つの願いだ。
早く言わないと海に突き落とすぞ~?」(戌申雉)
イカダの端までエメラルの襟を掴んだまま移動した戌申雉。
「言えよ。早く言え……」(戌申雉)
襟を掴まれてエメラルは宙に浮かばされている。
下は海、上は太陽。目の前にはキメラ生物。
ここにはエメラルを救ってくれる者はいない。
「言うよ……」(エメラル)
「なんだよエメラル。お前の願いはなんだ?」(戌申雉)
脳裏に浮かぶのはエメラルの過ごしてきた過去の風景。
実はエメラルには“本当に叶えたい願い”があった。
それがもう二度と戻らない願いだというのはエメラル自身も理解している。
だから、その願いはこんな風に叶えるべき願いでは断じてない。そこまで軽んじて良い願いではない!!
戌申雉によって叶えられるべきではなく、もう二度と戻らないと改めて自覚した。
せっかくのチャンスを水に流した。
そして彼は叫ぶ。
過去という雑念を振り切り、今求めるべき彼女の名前を!!
「ごめんみんな。
………ブラストンさんを甦らせろ!!!」(エメラル)
エメラルが1つ目の願いを口にした瞬間である。
ピカーーーッと海の中で光がキラキラと輝いていた。
戌申雉の偽物魔法でブラストンを生き返らせる儀式が始まったのである。
「バカだぜエメラル。私は『偽物魔法』を操る者。出てくるブラストンは偽物さ。
お前の敵であるブラストンさ!!」(戌申雉)
海中から出てきた手がイカダの縁を掴む。
エメラルの願い通りに偽物ブラストンが海の底から現れたのである。
海の中から颯爽と飛び出してきたのは偽物魔法で作られた偽物ブラストン。
「ブラストン参上」
海水に濡れた姿ではあるがイカダの上に華麗に着地し、戌申雉の側に立つ。
「フハハハハ。見たか?
ブラストンがお前の敵なのだよエメラル」(戌申雉)
「…………」(偽物ブラストン)
「ブラストンさん……」(エメラル)
「さあ殺ってしまえ!!ブラストンよ!!」(戌申雉)
戌申雉の命令。ブラストンがエメラルを殺すために動き出そうとする。
────その時であった!!
「ブラストン参上」
「「えっ?」」(エメラル&戌申雉)
海の中からまたブラストン。
そしてそれは壊れたコピー機のように次々と海の中から飛び出してきたのだ。
「ブラストン参上」「ブラストン参上」「ブラストン参上」「ブラストン参上」「かき揚げ大好き」「ブラストン参上」etc.
「30人ブラストン戦隊!!」(ブラストン達)
突然イカダの上に現れた大量のブラストン。
驚いている様子から見ても、戌申雉はさすがにこの数のブラストンが現れることを予想してはいなかったようだ。
「なぜこんなにもたくさんのブラストンが?
いや、待てよ。こんなにもたくさんのブラストンがいるなら【聖徒会】への推薦も思うがまま……くくく」(戌申雉)
「その前にさ。いいか?」(ブラストン:レッド)
「なんだ? ブラストン?」(戌申雉)
「私たちの願いがまだ叶えてもらっていないんだけど……?」(ブラストン達)
「えっっと??」(戌申雉)
「叶わせてもらうぜ。戌申雉さんよぉ~?」(ブラストン達)
ブラストン達が戌申雉を囲うように並ぶ。
まるでカツアゲを行うヤンキーのように、集団で戌申雉を睨み付けている。
「待て。この人数はさすがに……まさかお前ら本物のブラストンか?
おい待てこら来るな無理だ諦めろくそっ押すなおいエメラルこいつを止め……待てブラストン待てステイ頼むごめん許していやイヤァあああああああああああああああああ!!!!!」(戌申雉)
戌申雉の断末魔が響き渡る。
けれど、その声も波の音にかき消されてしまうのであった……。
ブラストンとエメラル・海・イカダ・目的地魔王城・敵。
───────────
敵である戌申雉と名乗りし、キメラ生物は自分の事を聖マジメ帝都学園の生徒だと言った。
つまり、ブラストン達の敵である。
「私は『ランプ魔法』使い。お前たちを抹消しに来たのだ!!」(戌申雉)
戌申雉は最初にエメラルから殺すつもりのようだった。
怯えるエメラルを庇うかのようにブラストンは一歩前に出て剣を構える。
「刺客というわけか。1つ聞こう!!
ランプ魔法とはなんだ?」(ブラストン)
「ランプ魔法は3つまで相手の願いを叶える能力がある」(戌申雉)
「相手の願いをかなえる?」(エメラル)
「だが、ただ叶えるだけではない。3つの願いを叶え終わった後。相手に恐ろしい代償が与えられるのさ!!」(戌申雉)
相手の願いを叶えて代償を与える能力。
エメラルはその事を聞いて「ハッ!?」と気づいた。
前回、海からスイカが採れたのも病院がイカダの上に現れたのも……。
全てがこいつの魔法によるものだった。ブラストンの頭のおかしい世界観ではなかったのだ。
そして、それを願ったのはブラストン。
つまり、ブラストンがあと1回願いを言ってしまえば恐ろしい代償が与えられるのである。
「ブラストンさん!!
もう何も願っちゃダ 」(エメラル)
「イカマシュマロどんぶりが喰いたい!!」(ブラストン)
「ブラストンさーーーーん??」(エメラル)
エメラルの忠告もむなしく。
海の上にプカプカとイカマシュマロどんぶりが浮かんでいるのをブラストンは発見した。
ブラストンの願いが叶ったのである。
「やったーーイカマシュマロどんぶりだーー」(ブラストン)
喜びのあまり、海の中へと飛び込んでしまうブラストン。
ブラストンが泳ぎながら、どんぶりの蓋を開けると中にはイカマシュマロどんぶりが……。
「いただきまーす」(ブラストン)
ブラストンはそれを海に浮かびながら食べ始める。
それをイカダの上から眺めている2人。
エメラルは(そもそもイカマシュマロどんぶりってなんだろう?)などと考えながら、彼女を見つめていたのだが。
戌申雉の堪えるような笑い声が聞こえてくると注意をそちらに向けた。
「 ブラストン。お前はもう終わりだ!!」(戌申雉)
戌申雉がそう呟いた瞬間である。
ブラストンの泳いでいた海が急に渦巻き始めた。
まるでブラストンを引きずりこもうとしているかのように、海が荒れている。
「うわああああ!!
助けてくれーー」(ブラストン)
もがく。泳ぐ。
しかし、渦の力は凄かった。
どんどん巻き込まれていくブラストンの体。
「トイレの流れるアレみたいだぞこれ!!」(ブラストン)
どんどんどんどん渦の下へと移動している。
「ブラストンさーーーーん!!!」(エメラル)
「海の海蘊酢となれブラストンーーーー」(戌申雉)
ブラストンの体が渦の中心付近へと到達した後。
ブラストンの体は見えなくなった。
そして、もう二度と彼女は海の中から上がってこれることはないのだろう。
渦巻いていた海は再び平穏な海に戻った。
ブラストンは海の中から浮かび上がってこない。
20分待っても上がってくる気配はない。
「さてさて~。次はお前の番だな。エメラル~?」(戌申雉)
「くそっ、ブラストンさんを返せ!!」(エメラル)
近づいてくる戌申雉にエメラルは恨みを込めて飛びかかろうとするが、戌申雉は楽々とそれを避けて彼の背中を蹴飛ばす。
「ギャッ!?」(エメラル)
「フハハハハ。無駄無駄。動くだけ体力の無駄ァ。
1つ教えておいてやろう。もしもお前が私に『死ね』と願っても~。ブラストンが蘇ることはなーい。
私の作る願いは偽物!!
私は『ランプ魔法』使いではなーい。『偽物魔法』使いなのだ~~」(戌申雉)
そう言って戌申雉はエメラルの襟を掴む。
力強く襟を掴まれて苦しそうな表情を浮かべるエメラルに戌申雉は言った。
「さぁ。願いを言えよ。後悔のないように3つの願いだ。
早く言わないと海に突き落とすぞ~?」(戌申雉)
イカダの端までエメラルの襟を掴んだまま移動した戌申雉。
「言えよ。早く言え……」(戌申雉)
襟を掴まれてエメラルは宙に浮かばされている。
下は海、上は太陽。目の前にはキメラ生物。
ここにはエメラルを救ってくれる者はいない。
「言うよ……」(エメラル)
「なんだよエメラル。お前の願いはなんだ?」(戌申雉)
脳裏に浮かぶのはエメラルの過ごしてきた過去の風景。
実はエメラルには“本当に叶えたい願い”があった。
それがもう二度と戻らない願いだというのはエメラル自身も理解している。
だから、その願いはこんな風に叶えるべき願いでは断じてない。そこまで軽んじて良い願いではない!!
戌申雉によって叶えられるべきではなく、もう二度と戻らないと改めて自覚した。
せっかくのチャンスを水に流した。
そして彼は叫ぶ。
過去という雑念を振り切り、今求めるべき彼女の名前を!!
「ごめんみんな。
………ブラストンさんを甦らせろ!!!」(エメラル)
エメラルが1つ目の願いを口にした瞬間である。
ピカーーーッと海の中で光がキラキラと輝いていた。
戌申雉の偽物魔法でブラストンを生き返らせる儀式が始まったのである。
「バカだぜエメラル。私は『偽物魔法』を操る者。出てくるブラストンは偽物さ。
お前の敵であるブラストンさ!!」(戌申雉)
海中から出てきた手がイカダの縁を掴む。
エメラルの願い通りに偽物ブラストンが海の底から現れたのである。
海の中から颯爽と飛び出してきたのは偽物魔法で作られた偽物ブラストン。
「ブラストン参上」
海水に濡れた姿ではあるがイカダの上に華麗に着地し、戌申雉の側に立つ。
「フハハハハ。見たか?
ブラストンがお前の敵なのだよエメラル」(戌申雉)
「…………」(偽物ブラストン)
「ブラストンさん……」(エメラル)
「さあ殺ってしまえ!!ブラストンよ!!」(戌申雉)
戌申雉の命令。ブラストンがエメラルを殺すために動き出そうとする。
────その時であった!!
「ブラストン参上」
「「えっ?」」(エメラル&戌申雉)
海の中からまたブラストン。
そしてそれは壊れたコピー機のように次々と海の中から飛び出してきたのだ。
「ブラストン参上」「ブラストン参上」「ブラストン参上」「ブラストン参上」「かき揚げ大好き」「ブラストン参上」etc.
「30人ブラストン戦隊!!」(ブラストン達)
突然イカダの上に現れた大量のブラストン。
驚いている様子から見ても、戌申雉はさすがにこの数のブラストンが現れることを予想してはいなかったようだ。
「なぜこんなにもたくさんのブラストンが?
いや、待てよ。こんなにもたくさんのブラストンがいるなら【聖徒会】への推薦も思うがまま……くくく」(戌申雉)
「その前にさ。いいか?」(ブラストン:レッド)
「なんだ? ブラストン?」(戌申雉)
「私たちの願いがまだ叶えてもらっていないんだけど……?」(ブラストン達)
「えっっと??」(戌申雉)
「叶わせてもらうぜ。戌申雉さんよぉ~?」(ブラストン達)
ブラストン達が戌申雉を囲うように並ぶ。
まるでカツアゲを行うヤンキーのように、集団で戌申雉を睨み付けている。
「待て。この人数はさすがに……まさかお前ら本物のブラストンか?
おい待てこら来るな無理だ諦めろくそっ押すなおいエメラルこいつを止め……待てブラストン待てステイ頼むごめん許していやイヤァあああああああああああああああああ!!!!!」(戌申雉)
戌申雉の断末魔が響き渡る。
けれど、その声も波の音にかき消されてしまうのであった……。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む
家具屋ふふみに
ファンタジー
この世界には魔法が存在する。
そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。
その属性は主に6つ。
火・水・風・土・雷・そして……無。
クーリアは伯爵令嬢として生まれた。
貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。
そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。
無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。
その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。
だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。
そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。
これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。
そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。
設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m
※←このマークがある話は大体一人称。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる