12 / 15
第3台目:価値価値村
旅館+睡眠
しおりを挟む
さて、飯居先輩に連れられてやって来たのは山奥のとある小さな村。
飯居先輩はここで親睦会というものを計画しているらしく、それに強制的に参加させられた3人。
霧が濃い中、車を走らせること4時間。
彼らはようやく小さな村にある旅館の前にたどり着いた。
「「旅行ー旅行ー温泉!!」」
飯居先輩と長与は2人してテンションアゲアゲの状態で旅館へと急ぐ。
そんな2人に置いていかれた芦谷とエビル。
「ったく。はしゃぎすぎだろあのバカ2人」
芦谷は頭を掻きながらもエビルの方をチラ見しながらゆっくりとエビルのペースに合わせて歩く。
だが、エビルの方から芦谷を見ることはあっても、芦谷の方からは絶対に視線を合わせたり振り向いたりをすることはなかった。
その不自然さにエビルは耐えられなくなり尋ねる。
「……何?」
「その~なんだ。ほら、子供が1人でいるってのは誘拐されかねないからな。それにお前は狙われてる身だから」
「……別に気にしないで」
「そうか?
僕の気にしすぎなら別に構わないけどさ。まぁこんな山奥に追っ手が来るわけも」
「……そうじゃない。あなたのこと。
誘拐された事を……恨んでないから。慣れてる……」
「ん……ああその。悪かった謝罪する。命令とはいえ誘拐したのは僕だ。お前にツラいものを見せたキッカケは僕だ」
「…………いい。慣れてる」
そう言ってこの会話は終わり、エビルは芦谷よりも早歩きで旅館へと向かっていく。
正直に白状すると、芦谷はエビルの許しを得たいとは思ってもいなかった。
芦谷の命令通りの行動によってエビルが見るはめになった光景は謝罪なんかで解決できない。
謝罪の言葉なんかで終われるものでもなかったのだから。
さて、長与たち4人は旅館へとたどり着いた。
「見ろよ。エビルちゃん!!
めっちゃ広いぞ。なにここ!!」
「見てよ。芦谷!!
めっちゃ広いよ。なにここ!!」
旅館内に入ってもテンションが静まらない長与と飯居先輩。
入った瞬間からさらにゼンマイが巻かれたように走り回りだしてしまいそうな2人。
まるで子供だ。
エビルが最後に入ってきた時には既に問題児2人は旅館内の半分を見終わっていた。
「「離せーーあと半分なんだーー」」
そんな問題児2人の首根っこを芦谷は抑える。これ以上暴れられてはたまらないからだ。
「旅館を走るな。大人しくしてろ。まだお金も払ってないんだぞ!!」
芦谷の注意もむなしく、問題児2人は一向に静まる気配がない。
まるで荒ぶる神のようだ。
芦谷が手を離せば、すぐに2人は旅館中を駆け巡ることになってしまう。
そんな中、芦谷の側に1人の老婆が現れた。
「いらっしゃいませ。ようこそ我が旅館『茶釜荘』へ。私は管理人の者ですじゃ」
「すみません管理人さん。お騒がせしてしまい。あの……1泊の間2部屋借りたいんですけど」
「気にしないでください。これほどの山奥、人は自然に帰ると獣に戻っていくと言いますし。気分があがるのも当然ですじゃ。ただし、夜はお静かに」
「そうなんですか……? すみませんね」
「それではどうしましょう。男女2人ずつ部屋を分けますかな?
一応、西が男性。東が女性と分かれておりますが」
管理人の言うことにゃ、どうやらこの旅館は男性側の建物と女性側の建物に分かれているようだ。
芦谷としては旅館の決まりならば、それに従いたかったのだけれど。
「嫌だ。エビルちゃんと離れたくねぇ!!」
「嫌だ。エビルちゃんと離れたくない!!」
問題児2人のワガママを聞くことにした。
どうせ、断ってしまえば再び荒ぶって走り出すに決まっている。
それだけは避けておきたいという芦谷の考えからである。
「この2人の意見、なんとか通せませんか?」
「そうですね…………それならば特別に205号室と216号室を使いましょう。男性側の建物ですが、今回は特別です」
「ありがとうございます」
「それではこの管理人めに着いてきてください。はぐれないように……」
管理人さんは長与たちを案内するために先を急ぐ。
彼女の後ろにはエビルがトコトコと着いていき。
その後ろには長与、さらに後ろには芦谷と泣きながら歩く飯居先輩。
「……私がーーエビルちゃんとーー同じーーーー部屋がよかったよーーー」
「飯居先輩。諦めてください。
エビルちゃんは長与と一緒の方が良いらしいです。諦めてこれまで通り僕と同じ部屋で寝てください。なにもしませんから。
って選ばれない僕の方がつらいんですからね!!」
205号室と216号室。それぞれの部屋割りが決まった。お互いに少し距離はあるが、会いに行けばいいので問題はない。
というか。飯居先輩が向こうに言ってくれた方が助かると芦谷は考えていた。
芦谷的には独りになれた方がいいのである。独りの方が気楽なのだ。
「ねぇー芦谷。あっちに遊びに行こう?
せっかくの親睦会だよ。
これじゃあまるで偶然ご近所と同じ旅館に泊まる旅行じゃないか」
「寂しいなら1人で向こうの部屋に行けば良いじゃないですか?」
「寂しいのではないよ。暇なんだよ。
ここなーーーんにもないんだもん。
お店も史跡も観光地もない。家々が連なってるだけだ」
「恨むならここに決めた自分を恨んでください。それじゃあ僕は寝るんで」
芦谷は飯居先輩に背を向けてダラダラと寝入ろうとする。
目を閉じると聴こえてくるのはサワサワという木の葉が風に揺れる音や川の水が流れる音。
たまに野鳥の声が聴こえる。
「…………」
なんて寝やすい場所なのだろう。
ここならば日頃の睡眠不足も解消できるというものだ。
都会という辛い日々を忘れて田舎でのんびりと休息の時間を満喫する。
それこそが今芦谷が求めている幸せだった。
しかし、芦谷が完全に眠りに入ろうとした時である。
───バタッ!!
大きな音を発ててふすまが開かれ、現れたのは別室にいるはずの長与とエビル。
「よし、夕食までトランプしようぜ!!!!」
飯居先輩はここで親睦会というものを計画しているらしく、それに強制的に参加させられた3人。
霧が濃い中、車を走らせること4時間。
彼らはようやく小さな村にある旅館の前にたどり着いた。
「「旅行ー旅行ー温泉!!」」
飯居先輩と長与は2人してテンションアゲアゲの状態で旅館へと急ぐ。
そんな2人に置いていかれた芦谷とエビル。
「ったく。はしゃぎすぎだろあのバカ2人」
芦谷は頭を掻きながらもエビルの方をチラ見しながらゆっくりとエビルのペースに合わせて歩く。
だが、エビルの方から芦谷を見ることはあっても、芦谷の方からは絶対に視線を合わせたり振り向いたりをすることはなかった。
その不自然さにエビルは耐えられなくなり尋ねる。
「……何?」
「その~なんだ。ほら、子供が1人でいるってのは誘拐されかねないからな。それにお前は狙われてる身だから」
「……別に気にしないで」
「そうか?
僕の気にしすぎなら別に構わないけどさ。まぁこんな山奥に追っ手が来るわけも」
「……そうじゃない。あなたのこと。
誘拐された事を……恨んでないから。慣れてる……」
「ん……ああその。悪かった謝罪する。命令とはいえ誘拐したのは僕だ。お前にツラいものを見せたキッカケは僕だ」
「…………いい。慣れてる」
そう言ってこの会話は終わり、エビルは芦谷よりも早歩きで旅館へと向かっていく。
正直に白状すると、芦谷はエビルの許しを得たいとは思ってもいなかった。
芦谷の命令通りの行動によってエビルが見るはめになった光景は謝罪なんかで解決できない。
謝罪の言葉なんかで終われるものでもなかったのだから。
さて、長与たち4人は旅館へとたどり着いた。
「見ろよ。エビルちゃん!!
めっちゃ広いぞ。なにここ!!」
「見てよ。芦谷!!
めっちゃ広いよ。なにここ!!」
旅館内に入ってもテンションが静まらない長与と飯居先輩。
入った瞬間からさらにゼンマイが巻かれたように走り回りだしてしまいそうな2人。
まるで子供だ。
エビルが最後に入ってきた時には既に問題児2人は旅館内の半分を見終わっていた。
「「離せーーあと半分なんだーー」」
そんな問題児2人の首根っこを芦谷は抑える。これ以上暴れられてはたまらないからだ。
「旅館を走るな。大人しくしてろ。まだお金も払ってないんだぞ!!」
芦谷の注意もむなしく、問題児2人は一向に静まる気配がない。
まるで荒ぶる神のようだ。
芦谷が手を離せば、すぐに2人は旅館中を駆け巡ることになってしまう。
そんな中、芦谷の側に1人の老婆が現れた。
「いらっしゃいませ。ようこそ我が旅館『茶釜荘』へ。私は管理人の者ですじゃ」
「すみません管理人さん。お騒がせしてしまい。あの……1泊の間2部屋借りたいんですけど」
「気にしないでください。これほどの山奥、人は自然に帰ると獣に戻っていくと言いますし。気分があがるのも当然ですじゃ。ただし、夜はお静かに」
「そうなんですか……? すみませんね」
「それではどうしましょう。男女2人ずつ部屋を分けますかな?
一応、西が男性。東が女性と分かれておりますが」
管理人の言うことにゃ、どうやらこの旅館は男性側の建物と女性側の建物に分かれているようだ。
芦谷としては旅館の決まりならば、それに従いたかったのだけれど。
「嫌だ。エビルちゃんと離れたくねぇ!!」
「嫌だ。エビルちゃんと離れたくない!!」
問題児2人のワガママを聞くことにした。
どうせ、断ってしまえば再び荒ぶって走り出すに決まっている。
それだけは避けておきたいという芦谷の考えからである。
「この2人の意見、なんとか通せませんか?」
「そうですね…………それならば特別に205号室と216号室を使いましょう。男性側の建物ですが、今回は特別です」
「ありがとうございます」
「それではこの管理人めに着いてきてください。はぐれないように……」
管理人さんは長与たちを案内するために先を急ぐ。
彼女の後ろにはエビルがトコトコと着いていき。
その後ろには長与、さらに後ろには芦谷と泣きながら歩く飯居先輩。
「……私がーーエビルちゃんとーー同じーーーー部屋がよかったよーーー」
「飯居先輩。諦めてください。
エビルちゃんは長与と一緒の方が良いらしいです。諦めてこれまで通り僕と同じ部屋で寝てください。なにもしませんから。
って選ばれない僕の方がつらいんですからね!!」
205号室と216号室。それぞれの部屋割りが決まった。お互いに少し距離はあるが、会いに行けばいいので問題はない。
というか。飯居先輩が向こうに言ってくれた方が助かると芦谷は考えていた。
芦谷的には独りになれた方がいいのである。独りの方が気楽なのだ。
「ねぇー芦谷。あっちに遊びに行こう?
せっかくの親睦会だよ。
これじゃあまるで偶然ご近所と同じ旅館に泊まる旅行じゃないか」
「寂しいなら1人で向こうの部屋に行けば良いじゃないですか?」
「寂しいのではないよ。暇なんだよ。
ここなーーーんにもないんだもん。
お店も史跡も観光地もない。家々が連なってるだけだ」
「恨むならここに決めた自分を恨んでください。それじゃあ僕は寝るんで」
芦谷は飯居先輩に背を向けてダラダラと寝入ろうとする。
目を閉じると聴こえてくるのはサワサワという木の葉が風に揺れる音や川の水が流れる音。
たまに野鳥の声が聴こえる。
「…………」
なんて寝やすい場所なのだろう。
ここならば日頃の睡眠不足も解消できるというものだ。
都会という辛い日々を忘れて田舎でのんびりと休息の時間を満喫する。
それこそが今芦谷が求めている幸せだった。
しかし、芦谷が完全に眠りに入ろうとした時である。
───バタッ!!
大きな音を発ててふすまが開かれ、現れたのは別室にいるはずの長与とエビル。
「よし、夕食までトランプしようぜ!!!!」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
ホスト異世界へ行く
REON
ファンタジー
「勇者になってこの世界をお救いください」
え?勇者?
「なりたくない( ˙-˙ )スンッ」
☆★☆★☆
同伴する為に客と待ち合わせしていたら異世界へ!
国王のおっさんから「勇者になって魔王の討伐を」と、異世界系の王道展開だったけど……俺、勇者じゃないんですけど!?なに“うっかり”で召喚してくれちゃってんの!?
しかも元の世界へは帰れないと来た。
よし、分かった。
じゃあ俺はおっさんのヒモになる!
銀髪銀目の異世界ホスト。
勇者じゃないのに勇者よりも特殊な容姿と特殊恩恵を持つこの男。
この男が召喚されたのは本当に“うっかり”だったのか。
人誑しで情緒不安定。
モフモフ大好きで自由人で女子供にはちょっぴり弱い。
そんな特殊イケメンホストが巻きおこす、笑いあり(?)涙あり(?)の異世界ライフ!
※注意※
パンセクシャル(全性愛)ハーレムです。
可愛い女の子をはべらせる普通のハーレムストーリーと思って読むと痛い目をみますのでご注意ください。笑
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
惣菜パン無双 〜固いパンしかない異世界で美味しいパンを作りたい〜
甲殻類パエリア
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンだった深海玲司は仕事帰りに雷に打たれて命を落とし、異世界に転生してしまう。
秀でた能力もなく前世と同じ平凡な男、「レイ」としてのんびり生きるつもりが、彼には一つだけ我慢ならないことがあった。
——パンである。
異世界のパンは固くて味気のない、スープに浸さなければ食べられないものばかりで、それを主食として食べなければならない生活にうんざりしていた。
というのも、レイの前世は平凡ながら無類のパン好きだったのである。パン好きと言っても高級なパンを買って食べるわけではなく、さまざまな「菓子パン」や「惣菜パン」を自ら作り上げ、一人ひっそりとそれを食べることが至上の喜びだったのである。
そんな前世を持つレイが固くて味気ないパンしかない世界に耐えられるはずもなく、美味しいパンを求めて生まれ育った村から旅立つことに——。
物理最強信者の落第魔法少女
あげは
ファンタジー
主人公アリスは、魔法使いとして落ちこぼれだった。
どれだけ努力しても初級魔法しか使えず、王国最高峰の教育機関「アカデミー」を退学させられてしまった。
そんなアリスは、王都を離れ一人辺境の地で探索者として日銭を稼ぐ生活を送る。
しかし、初級魔法しか使えない魔法使いでは、パーティーでは役に立てず、加入と解雇を何度も繰り返していた。
唯一、親切にしてくれていた探索者のパーティーですら解雇されてしまい、アリスの心はもう限界だった。
そうしてアリスは探索者を辞める覚悟を決め、最後の冒険に出ることを決意し、単身で低ランクダンジョン探索に向かう。
その決意が、アリスの運命を大きく変える――――。
※なろう、カクヨムでも投稿しています。
王子様を放送します
竹 美津
ファンタジー
竜樹は32歳、家事が得意な事務職。異世界に転移してギフトの御方という地位を得て、王宮住みの自由業となった。異世界に、元の世界の色々なやり方を伝えるだけでいいんだって。皆が、参考にして、色々やってくれるよ。
異世界でもスマホが使えるのは便利。家族とも連絡とれたよ。スマホを参考に、色々な魔道具を作ってくれるって?
母が亡くなり、放置された平民側妃の子、ニリヤ王子(5歳)と出会い、貴族側妃からのイジメをやめさせる。
よし、魔道具で、TVを作ろう。そしてニリヤ王子を放送して、国民のアイドルにしちゃおう。
何だって?ニリヤ王子にオランネージュ王子とネクター王子の異母兄弟、2人もいるって?まとめて面倒みたろうじゃん。仲良く力を合わせてな!
放送事業と日常のごちゃごちゃしたふれあい。出会い。旅もする予定ですが、まだなかなかそこまで話が到達しません。
ニリヤ王子と兄弟王子、3王子でわちゃわちゃ仲良し。孤児の子供達や、獣人の国ワイルドウルフのアルディ王子、車椅子の貴族エフォール君、視力の弱い貴族のピティエ、プレイヤードなど、友達いっぱいできたよ!
教会の孤児達をテレビ電話で繋いだし、なんと転移魔法陣も!皆と会ってお話できるよ!
優しく見守る神様たちに、スマホで使えるいいねをもらいながら、竜樹は異世界で、みんなの頼れるお父さんやししょうになっていく。
小説家になろうでも投稿しています。
なろうが先行していましたが、追いつきました。
【完結】やり直しの人形姫、二度目は自由に生きていいですか?
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
「俺の愛する女性を虐げたお前に、生きる道などない! 死んで贖え」
これが婚約者にもらった最後の言葉でした。
ジュベール国王太子アンドリューの婚約者、フォンテーヌ公爵令嬢コンスタンティナは冤罪で首を刎ねられた。
国王夫妻が知らぬ場で行われた断罪、王太子の浮気、公爵令嬢にかけられた冤罪。すべてが白日の元に晒されたとき、人々の祈りは女神に届いた。
やり直し――与えられた機会を最大限に活かすため、それぞれが独自に動き出す。
この場にいた王侯貴族すべてが記憶を持ったまま、時間を逆行した。人々はどんな未来を望むのか。互いの思惑と利害が入り混じる混沌の中、人形姫は幸せを掴む。
※ハッピーエンド確定
※多少、残酷なシーンがあります
2022/10/01 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、二次選考通過
2022/07/29 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、一次選考通過
2021/07/07 アルファポリス、HOT3位
2021/10/11 エブリスタ、ファンタジートレンド1位
2021/10/11 小説家になろう、ハイファンタジー日間28位
【表紙イラスト】伊藤知実さま(coconala.com/users/2630676)
【完結】2021/10/10
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる