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第17章 どうやら魔王は兄妹のようです。
世界の半分を求めるか?
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魔王城の大広間……。
ここは魔王城2階にある一室。
赤き絨毯が大きな大扉から彼らの足下まで敷かれており、所々に青きバラの花瓶が置かれている。
埃1つない美しい内装。
そんな大広間にある大きなステンドグラスの前に置かれた黒き玉座に2人は仲良く座っていた。
彼らは待っているのだ。
自らを倒しにきてくれる勇者が現れることを………。
「そろそろかな?」
「そろそろですねお兄様」
そろそろ、敵将は討ち取られて、戦士が魔王城へと侵入し始めた頃であろう。
彼らが待つのは鍵の獲得候補者だけなのだが、それ以外でも暇潰しにはなるはずだ。
準備体操として、魔王の役割として戦士を迎え撃つ。
それが魔王としての使命である。
1人は目立つ紫の瞳と白色の髪の毛を持ち、太い2本の角が生えている。着ている黒きローブの袖の方には金色の羽のような飾り付けが施されていた。
1人は黒色の長い髪に緑色の瞳を持ち、太い2本の角が生えている。着ている黒きローブの袖の方には銀色の羽のような飾り付けが施されている。
そんな普通の人間の兄妹が彼ら妖魔王なのである。
「まだーかーなー?」
「来ないね~?」
彼らは大広間へと繋がる大扉が開かれるのを待っていた。
それはまるでサンタさんを隠れて待っている子供のように純粋な期待。
だが、ここへ来る足音は聞こえない。
「「早く来ないかな」」と背もたれに首をかける2人。
この待ち時間がとにかく2人にとっては暇なのだ。
「「ふぁ~まだか……ハァッ?」」
ゴゴゴと静けさをかき消すような轟音が、彼らの耳に入ってくる。
工事現場よりも大きな音が妖魔王の耳を刺激する。
ステンドグラスに隠れてぼやける影。
それはただまっすぐに魔王城へと落ちてきた。
「「なんでこんなとこに飛行機がくるの!!??」」
唖然として口が塞がらなくなった妖魔王。
その瞬間、飛行機は魔王へと墜落してしまった。
魔王城の大広間はもう先程までの綺麗な内装ではなくなっていた。
青きバラの花瓶は全てひび割れ、赤き絨毯は燃えている。
黒き煙が魔王城内を包み、ゴホゴホと咳をする妖魔王。
なんとか飛行機の墜落に巻き込まれずに済んだ2人は、何故飛行機が魔王城へと突っ込んできたのかさっぱり分からない。
「きれいに掃除したのになー」
「ああ、怪我してませんか~? お兄様。」
「おい、無事か? はぁ……乗り物には縁がないな。」
「もう絶対、あんたとは乗り物に乗らないから!!!」
「「「「……………!?!?」」」」
黒い煙が晴れてお互いの顔を見る4人。
4人は目の前にいる敵2人に気づいて慌てて距離を取る。
「うわっ!! ビックリしたな」
慌てて目の前にいる敵を警戒する。
どこかで見たことがある男女だが、墜落したときに頭を打ったせいだろうか。目の前の2人がなかなか思い出せない。
……しかし、本当にひどい目に遭ってきたものだ。
初めてはトラックに衝突された。
次は無人トラックに引き殺された。
さらに初めての依頼人の高級車に乗った時は白帝家を恨んでる奴と戦う羽目になった。
王女様の護衛の馬車に乗った時は変な幹部達の襲撃に遭った。
悪魔退治の時も、馬車に乗ったし……。
妙義の高級車に乗ったら、スポンジマンと戦う羽目になった。
しかも久しぶりの旅行で馬車に乗ったら、旅先でスポンジマンに殺されかけた。
そして、今回は飛行機に乗ったら魔王城へと墜落してしまった。
「俺って、この世界に来てから乗り物に嫌われまくってるな」
「ねぇ……明山。あの2人なんだか。普通じゃないわ。今までに会ったことない程の邪悪なオーラを感じるの」
俺の乗り物事情には興味がないのか。
ちょっとここから愚痴話が始まるのに……。
まぁ、真剣な表情であの兄妹を見ている黒に、関係ない話を聞かせたら五月蝿いと殴られるかもしれないからやめておく。
それよりも、黒が焦るほどの敵があの男女なのだろうか。
どう見ても会ったことがある普通の子供にそっくりなのだ。
「なぁ、あんたたち。俺と会ったことあるか?」
「「…………ハァ? あっ、いや、えっと…………会ったことありませんけど~。初対面だよー。別にお前なんか知らないもんね~」」
兄妹は俺からの質問にあそこまで気を動転させながら一生懸命話を繋げようとしている。
絶対、あいつらは俺のことを知っている奴だ。
だが、俺には思い出せない。
「そうか………俺もなんか頭を打って思い出せないんだよ。記憶が飛んでるの」
俺は頭の後ろの方にできた記憶障害の元凶であるたんこぶを擦りながら、申し訳ないと思っていた。
すると、そんな思い出せない俺に呆れた黒は軽蔑の目で俺を見ながら、彼らの正体を俺に語りかけようとする。
「ハァ? 大丈夫? 明山。
あいつらどう見ても…………」
「アーアー!!! よく来たな。勇者よ。
我らは『妖魔王(ようまおう)』」
「ア~ア~!!! せめて扉から入ってきてほしかったよ。勇者さんよ。妾達は『妖魔王(ようまおう)』」
大声で正体バレを避ける妖魔王。あの反応からして、本当に黒は彼らの正体を見抜いている。
目の前にいる子供の男女 (どこかで見たことある)が魔王だと?
俺の想像ではお爺ちゃん的な奴か、化け物的な奴かと思っていたのだが。
こんな若々しい魔王は初めてではないだろうか。
俺の目の前に写るのは貴重な光景かもしれない。
そういえば、そろそろ魔王があの台詞を言う時だろう。
異世界に来たら一度は聞かれてみたいあの誘惑。
さぁ、妖魔王よ。そろそろ言ってくれ。
俺は心の中で期待していた。この瞬間を、この時間を……。
「「勇者の隣にいる娘。ここは諦めて隣の男の鍵の獲得候補権を渡すがよい。そうすれば世界の半分をお前にやろう」」
妖魔王が口に出した台詞はなんだか少し俺が期待していたのとは違っていた。
ここは魔王城2階にある一室。
赤き絨毯が大きな大扉から彼らの足下まで敷かれており、所々に青きバラの花瓶が置かれている。
埃1つない美しい内装。
そんな大広間にある大きなステンドグラスの前に置かれた黒き玉座に2人は仲良く座っていた。
彼らは待っているのだ。
自らを倒しにきてくれる勇者が現れることを………。
「そろそろかな?」
「そろそろですねお兄様」
そろそろ、敵将は討ち取られて、戦士が魔王城へと侵入し始めた頃であろう。
彼らが待つのは鍵の獲得候補者だけなのだが、それ以外でも暇潰しにはなるはずだ。
準備体操として、魔王の役割として戦士を迎え撃つ。
それが魔王としての使命である。
1人は目立つ紫の瞳と白色の髪の毛を持ち、太い2本の角が生えている。着ている黒きローブの袖の方には金色の羽のような飾り付けが施されていた。
1人は黒色の長い髪に緑色の瞳を持ち、太い2本の角が生えている。着ている黒きローブの袖の方には銀色の羽のような飾り付けが施されている。
そんな普通の人間の兄妹が彼ら妖魔王なのである。
「まだーかーなー?」
「来ないね~?」
彼らは大広間へと繋がる大扉が開かれるのを待っていた。
それはまるでサンタさんを隠れて待っている子供のように純粋な期待。
だが、ここへ来る足音は聞こえない。
「「早く来ないかな」」と背もたれに首をかける2人。
この待ち時間がとにかく2人にとっては暇なのだ。
「「ふぁ~まだか……ハァッ?」」
ゴゴゴと静けさをかき消すような轟音が、彼らの耳に入ってくる。
工事現場よりも大きな音が妖魔王の耳を刺激する。
ステンドグラスに隠れてぼやける影。
それはただまっすぐに魔王城へと落ちてきた。
「「なんでこんなとこに飛行機がくるの!!??」」
唖然として口が塞がらなくなった妖魔王。
その瞬間、飛行機は魔王へと墜落してしまった。
魔王城の大広間はもう先程までの綺麗な内装ではなくなっていた。
青きバラの花瓶は全てひび割れ、赤き絨毯は燃えている。
黒き煙が魔王城内を包み、ゴホゴホと咳をする妖魔王。
なんとか飛行機の墜落に巻き込まれずに済んだ2人は、何故飛行機が魔王城へと突っ込んできたのかさっぱり分からない。
「きれいに掃除したのになー」
「ああ、怪我してませんか~? お兄様。」
「おい、無事か? はぁ……乗り物には縁がないな。」
「もう絶対、あんたとは乗り物に乗らないから!!!」
「「「「……………!?!?」」」」
黒い煙が晴れてお互いの顔を見る4人。
4人は目の前にいる敵2人に気づいて慌てて距離を取る。
「うわっ!! ビックリしたな」
慌てて目の前にいる敵を警戒する。
どこかで見たことがある男女だが、墜落したときに頭を打ったせいだろうか。目の前の2人がなかなか思い出せない。
……しかし、本当にひどい目に遭ってきたものだ。
初めてはトラックに衝突された。
次は無人トラックに引き殺された。
さらに初めての依頼人の高級車に乗った時は白帝家を恨んでる奴と戦う羽目になった。
王女様の護衛の馬車に乗った時は変な幹部達の襲撃に遭った。
悪魔退治の時も、馬車に乗ったし……。
妙義の高級車に乗ったら、スポンジマンと戦う羽目になった。
しかも久しぶりの旅行で馬車に乗ったら、旅先でスポンジマンに殺されかけた。
そして、今回は飛行機に乗ったら魔王城へと墜落してしまった。
「俺って、この世界に来てから乗り物に嫌われまくってるな」
「ねぇ……明山。あの2人なんだか。普通じゃないわ。今までに会ったことない程の邪悪なオーラを感じるの」
俺の乗り物事情には興味がないのか。
ちょっとここから愚痴話が始まるのに……。
まぁ、真剣な表情であの兄妹を見ている黒に、関係ない話を聞かせたら五月蝿いと殴られるかもしれないからやめておく。
それよりも、黒が焦るほどの敵があの男女なのだろうか。
どう見ても会ったことがある普通の子供にそっくりなのだ。
「なぁ、あんたたち。俺と会ったことあるか?」
「「…………ハァ? あっ、いや、えっと…………会ったことありませんけど~。初対面だよー。別にお前なんか知らないもんね~」」
兄妹は俺からの質問にあそこまで気を動転させながら一生懸命話を繋げようとしている。
絶対、あいつらは俺のことを知っている奴だ。
だが、俺には思い出せない。
「そうか………俺もなんか頭を打って思い出せないんだよ。記憶が飛んでるの」
俺は頭の後ろの方にできた記憶障害の元凶であるたんこぶを擦りながら、申し訳ないと思っていた。
すると、そんな思い出せない俺に呆れた黒は軽蔑の目で俺を見ながら、彼らの正体を俺に語りかけようとする。
「ハァ? 大丈夫? 明山。
あいつらどう見ても…………」
「アーアー!!! よく来たな。勇者よ。
我らは『妖魔王(ようまおう)』」
「ア~ア~!!! せめて扉から入ってきてほしかったよ。勇者さんよ。妾達は『妖魔王(ようまおう)』」
大声で正体バレを避ける妖魔王。あの反応からして、本当に黒は彼らの正体を見抜いている。
目の前にいる子供の男女 (どこかで見たことある)が魔王だと?
俺の想像ではお爺ちゃん的な奴か、化け物的な奴かと思っていたのだが。
こんな若々しい魔王は初めてではないだろうか。
俺の目の前に写るのは貴重な光景かもしれない。
そういえば、そろそろ魔王があの台詞を言う時だろう。
異世界に来たら一度は聞かれてみたいあの誘惑。
さぁ、妖魔王よ。そろそろ言ってくれ。
俺は心の中で期待していた。この瞬間を、この時間を……。
「「勇者の隣にいる娘。ここは諦めて隣の男の鍵の獲得候補権を渡すがよい。そうすれば世界の半分をお前にやろう」」
妖魔王が口に出した台詞はなんだか少し俺が期待していたのとは違っていた。
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