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15.5章 魔崩叡者霊興大戦ラスバルム(東)
過去からの侵略者
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『メモリーボックスビヨンドオブリィビアン(忘却の彼方の思い出箱)』。
おもちゃ箱の付喪人である恐の必殺技の1つである。
その能力は人の記憶にある捨ててしまった物達を現実に召喚し、自らの支配下に置いてある魂をその物に憑依させて操る付喪神製造の必殺技。
つまり、相手の過去に捨ててきた道具達のコピーを百鬼夜行の一員として無敵の兵隊を作り出すということである。
そうして、作られた付喪神達は捨てられた年月が古いほど強くなり、思い入れがあるほど強力に為る。
より思い入れのある物を捨ててしまった者には、罪悪感と力の差が生まれてしまうのだ。
紅葉が自分の製作した折紙たちに足止めを食らっている中で、大楠もまたこの必殺技に悩まされていた。
先ほどまでは彼女も少しずつ少しずつ敵将との距離を詰めてはいた。
襲ってくる百鬼夜行達を傷つけては重力で動きを止め、傷つけては重力で止めの繰り返し。
彼女は今のところ無傷の状態で進んでいたのだが……。
恐が必殺技を発動したことで戦況は一転する。
恐の必殺技によって大楠の記憶の中から捨てられた過去を持つ物が現世に蘇り、百鬼夜行の一員として召喚される。
「これはいったい……? 私が捨ててきた物か」
大楠一瞬見ただけで奴らが何物か理解することができた。
彼女の記憶の中から現れたのは冷蔵庫や過去に書いた絵など彼女が捨ててきた物が20体ほど召喚されている。
だが、その中の19体が大楠の足止めを行おうと襲い掛かってきたその時。
19体の物たちは1体の物に消し飛ばされてしまった。
紙切れを破くかのように一斉に真っ二つになる思い出の物たち。
その過去の記憶の物達が半分に斬られた隙間から見えるのは黒い色の物品。
それを見た瞬間、大楠の表情は一転する。
「お前…………」
彼女の目の前に現れたのは、全身が黒き鎧武者。
その穴が開いた黒き目の中に白き瞳がまるで人魂のように輝いている。
だが、その鎧武者が本体ではない、奴の持っている刀こそが大楠の捨てた物。
元王レベルにして、ある日シュオルの町近辺から突然と姿を消した母が持っていたもう一刀の刀。
それは母の遺した遺留品の刀であった。
先代より大楠家はモンスター退治を生業としてきた。
代々受け継がれる日本刀。先祖はその刀を使いモンスターを殺してきた。
しかし、ここで1人の異端者が現れる。それが大楠の母親。
大楠の母親は受け継がれてきた刀を神棚に封印したまま、自分専用の刀で戦っていたのだ。
大楠の母が小さな医者の男と結婚した時も、嫁入り道具と共に家宝の刀を封印したまま持って行った。
それからも人々を魔の手から守るために…………大楠の母親は付喪連盟の王レベルとして戦ってきた。
だが、大楠が生まれると彼女の依頼を受ける回数は減っていき、大楠の妹が生まれたときには王レベルをやめてしまう。
それからは夫の経営している小さな病院で働き始める。
だが、ある日大楠の母はシュオルの町を魔王軍の数人が訪ねに来てから突然姿を消した。
そして、家に戻ってきたのは母が使っていた刀のみ。
数年後、大人になった彼女は母の若いころとそっくり生き写しのように成長する。
大楠が神棚に隠されていた家宝の日本刀の存在を知ったのはちょうどその頃であった。
そこで立派に成人になった大楠は代々受け継がれる日本刀を捨てる。それはこれを見ると大楠家に縛られているようで…………そして、母親の七光りにあやかっているようで。
彼女が王レベルとして採用された日に彼女は刀を妹にもバレないように捨ててきたのだ。
雨の中、たった1人で…………。
その捨てたはずの日本刀が今、彼女と再会する。
敵は記憶から引っ張り出された本物ではない物品であることなど、大楠にだって分かっていた。
だが、偽物だとしてもその日本刀には大楠家の血を受け継いだ者達の技術がしみわたっている事だろう。
あの刀を使わなかった母と大楠以外の戦いの記録がすべて。
だからこそ、大楠はあの刀に打ち勝たねばならない。
一族の刀を使わずに戦い続けていた母のために、その娘としての責任を負うために。
彼女は母が受け継がれた日本刀を使わずに戦った正当性を示さなければならないのだ。
「私は縛られない。母が代々受け継がれてきた日本刀を使わなかった理由は知らないが、私はそんな母の娘だ。伝統に縛られたくない。 だから、私はあなたを捨てたんです」
「…………」
「血筋だからってあきらめたくないの。私が使いやすい刀を使う。それが母の物よ。私は母の刀が一番使いやすいんです」
「………………」
「見ててください。刀の使用者である先祖たち。
私は私の母のように誰かの力を借りずに自分の技術だけであなたたちを超えます」
その台詞を聞いた鎧武者は自分の持っている日本刀を大楠の首先に向ける。
過去と現在との闘い。技術の差。
伝説と自己流の戦いが始まろうとしている。
お互いの目がキラリと光輝く。
先祖と祖先の剣技のどちらが強いかを決める事ができる時間。
勝負は1度きり、大楠の場合は一度傷をつけるだけで終わるのだが、その攻撃を鎧武者が素直に受けてくれるとも限らない。
よくて相討ち、悪くて瞬殺。
大楠の肌からは冷や汗が流れ落ちる。
うまく鎧武者からの攻撃を避けつつ、傷を付けて能力を発動させなければいけない。
難易度が高すぎるが殺らなきゃ殺られるのだ。
ギギギッと刀を持ちながら構えている鎧武者。
こちらも剣を持ちながら構える。
「「いざ、参る!!!!」」
そして、お互いに地面を蹴り走る。
大楠が傷をつけようとする場所は敵の刀。
おそらくそこが敵の本体である。
それでも普通に斬りかかるだけのはずなのだが……。
やはり、祖先が代々使い込んできた家宝の刀。
奴に向かって一歩一歩歩んでいくごとになんだか、威圧感が大楠の体にまとわりついてくる。
数秒の時間がまるで数十分のように感じてしまう。
それでも彼女は斬らねばならぬ。
スパッ…………………!!!
スタッとお互いに背を向けた状態で大楠と鎧武者は足を止めた。
その後、鎧武者と大楠は刀の峰を肩に乗っける。
すると、鎧武者に重力がかかる。
どうやら大楠の作戦は成功していたらしい。
敵を傷つけるだけで重力で圧迫させる事ができる大楠の素晴らしい能力を使う。
鎧武者の持っていた家宝の刀は地面に落ち、奴の体は重力に押し潰されて膝をついてしまう。
強力な重力で鎧武者は戦闘不能になり、足止めは成功。
これで大楠は先に進む事ができる。
………という訳にはいかなかった。
大楠の体から大量の流血が吹き出る。
鎧武者から知らず知らずのうちに刀で斬られてしまったようだ。
「いつの間に…………私は斬られていた!?
クッ……………」
一瞬、痛みで意識を失いそうになるが、意識を失ってしまえば能力が解除されてしまうため必死に意識を保つ。
斜めに斬られた切り傷は深いが致命傷になるほどではない。
まったく………敵将と戦う前にここまでキツい怪我を負わせられるとは大楠には計算外の出来事であった。
「ああ、最悪だわ…………」
切り傷を必死に布で押さえながら足を動かして歩き始める。
こうして、先祖との勝負には勝ったのだがやはり歴戦の刀と戦うのは体に堪える。
「これ以上、戦いを引き延ばしていては駄目ね。早く敵将を倒さないと…………」
これ以上の戦闘はギリギリの状態にも関わらず、大楠はまだ諦めていないらしい。
彼女が先程までのスピードを出して走ることはできなくなってしまった。
それでも彼女は前に前に進まなければならない。
連盟同盟で今一番敵将に近い位置にいる彼女が討たねばならないのだから。
そう、今一番敵将に近い位置にいる彼女が………。
「そうか……余にそこまで会いたかったのね。
なかなか嬉しいことを言うなぁ~おねぇーさんは」
聞き覚えのある子供の声。
大楠が地面に膝を付けた状態のまま、見上げると。
目の前には此度の敵将である恐という名の小さな少年が立っていた。
「恐だよ。君達の敵。余は恐」
膝をついている大楠を見ながらニコリと嘲笑う恐の顔は少年の皮を被った悪魔のように見えた。
おもちゃ箱の付喪人である恐の必殺技の1つである。
その能力は人の記憶にある捨ててしまった物達を現実に召喚し、自らの支配下に置いてある魂をその物に憑依させて操る付喪神製造の必殺技。
つまり、相手の過去に捨ててきた道具達のコピーを百鬼夜行の一員として無敵の兵隊を作り出すということである。
そうして、作られた付喪神達は捨てられた年月が古いほど強くなり、思い入れがあるほど強力に為る。
より思い入れのある物を捨ててしまった者には、罪悪感と力の差が生まれてしまうのだ。
紅葉が自分の製作した折紙たちに足止めを食らっている中で、大楠もまたこの必殺技に悩まされていた。
先ほどまでは彼女も少しずつ少しずつ敵将との距離を詰めてはいた。
襲ってくる百鬼夜行達を傷つけては重力で動きを止め、傷つけては重力で止めの繰り返し。
彼女は今のところ無傷の状態で進んでいたのだが……。
恐が必殺技を発動したことで戦況は一転する。
恐の必殺技によって大楠の記憶の中から捨てられた過去を持つ物が現世に蘇り、百鬼夜行の一員として召喚される。
「これはいったい……? 私が捨ててきた物か」
大楠一瞬見ただけで奴らが何物か理解することができた。
彼女の記憶の中から現れたのは冷蔵庫や過去に書いた絵など彼女が捨ててきた物が20体ほど召喚されている。
だが、その中の19体が大楠の足止めを行おうと襲い掛かってきたその時。
19体の物たちは1体の物に消し飛ばされてしまった。
紙切れを破くかのように一斉に真っ二つになる思い出の物たち。
その過去の記憶の物達が半分に斬られた隙間から見えるのは黒い色の物品。
それを見た瞬間、大楠の表情は一転する。
「お前…………」
彼女の目の前に現れたのは、全身が黒き鎧武者。
その穴が開いた黒き目の中に白き瞳がまるで人魂のように輝いている。
だが、その鎧武者が本体ではない、奴の持っている刀こそが大楠の捨てた物。
元王レベルにして、ある日シュオルの町近辺から突然と姿を消した母が持っていたもう一刀の刀。
それは母の遺した遺留品の刀であった。
先代より大楠家はモンスター退治を生業としてきた。
代々受け継がれる日本刀。先祖はその刀を使いモンスターを殺してきた。
しかし、ここで1人の異端者が現れる。それが大楠の母親。
大楠の母親は受け継がれてきた刀を神棚に封印したまま、自分専用の刀で戦っていたのだ。
大楠の母が小さな医者の男と結婚した時も、嫁入り道具と共に家宝の刀を封印したまま持って行った。
それからも人々を魔の手から守るために…………大楠の母親は付喪連盟の王レベルとして戦ってきた。
だが、大楠が生まれると彼女の依頼を受ける回数は減っていき、大楠の妹が生まれたときには王レベルをやめてしまう。
それからは夫の経営している小さな病院で働き始める。
だが、ある日大楠の母はシュオルの町を魔王軍の数人が訪ねに来てから突然姿を消した。
そして、家に戻ってきたのは母が使っていた刀のみ。
数年後、大人になった彼女は母の若いころとそっくり生き写しのように成長する。
大楠が神棚に隠されていた家宝の日本刀の存在を知ったのはちょうどその頃であった。
そこで立派に成人になった大楠は代々受け継がれる日本刀を捨てる。それはこれを見ると大楠家に縛られているようで…………そして、母親の七光りにあやかっているようで。
彼女が王レベルとして採用された日に彼女は刀を妹にもバレないように捨ててきたのだ。
雨の中、たった1人で…………。
その捨てたはずの日本刀が今、彼女と再会する。
敵は記憶から引っ張り出された本物ではない物品であることなど、大楠にだって分かっていた。
だが、偽物だとしてもその日本刀には大楠家の血を受け継いだ者達の技術がしみわたっている事だろう。
あの刀を使わなかった母と大楠以外の戦いの記録がすべて。
だからこそ、大楠はあの刀に打ち勝たねばならない。
一族の刀を使わずに戦い続けていた母のために、その娘としての責任を負うために。
彼女は母が受け継がれた日本刀を使わずに戦った正当性を示さなければならないのだ。
「私は縛られない。母が代々受け継がれてきた日本刀を使わなかった理由は知らないが、私はそんな母の娘だ。伝統に縛られたくない。 だから、私はあなたを捨てたんです」
「…………」
「血筋だからってあきらめたくないの。私が使いやすい刀を使う。それが母の物よ。私は母の刀が一番使いやすいんです」
「………………」
「見ててください。刀の使用者である先祖たち。
私は私の母のように誰かの力を借りずに自分の技術だけであなたたちを超えます」
その台詞を聞いた鎧武者は自分の持っている日本刀を大楠の首先に向ける。
過去と現在との闘い。技術の差。
伝説と自己流の戦いが始まろうとしている。
お互いの目がキラリと光輝く。
先祖と祖先の剣技のどちらが強いかを決める事ができる時間。
勝負は1度きり、大楠の場合は一度傷をつけるだけで終わるのだが、その攻撃を鎧武者が素直に受けてくれるとも限らない。
よくて相討ち、悪くて瞬殺。
大楠の肌からは冷や汗が流れ落ちる。
うまく鎧武者からの攻撃を避けつつ、傷を付けて能力を発動させなければいけない。
難易度が高すぎるが殺らなきゃ殺られるのだ。
ギギギッと刀を持ちながら構えている鎧武者。
こちらも剣を持ちながら構える。
「「いざ、参る!!!!」」
そして、お互いに地面を蹴り走る。
大楠が傷をつけようとする場所は敵の刀。
おそらくそこが敵の本体である。
それでも普通に斬りかかるだけのはずなのだが……。
やはり、祖先が代々使い込んできた家宝の刀。
奴に向かって一歩一歩歩んでいくごとになんだか、威圧感が大楠の体にまとわりついてくる。
数秒の時間がまるで数十分のように感じてしまう。
それでも彼女は斬らねばならぬ。
スパッ…………………!!!
スタッとお互いに背を向けた状態で大楠と鎧武者は足を止めた。
その後、鎧武者と大楠は刀の峰を肩に乗っける。
すると、鎧武者に重力がかかる。
どうやら大楠の作戦は成功していたらしい。
敵を傷つけるだけで重力で圧迫させる事ができる大楠の素晴らしい能力を使う。
鎧武者の持っていた家宝の刀は地面に落ち、奴の体は重力に押し潰されて膝をついてしまう。
強力な重力で鎧武者は戦闘不能になり、足止めは成功。
これで大楠は先に進む事ができる。
………という訳にはいかなかった。
大楠の体から大量の流血が吹き出る。
鎧武者から知らず知らずのうちに刀で斬られてしまったようだ。
「いつの間に…………私は斬られていた!?
クッ……………」
一瞬、痛みで意識を失いそうになるが、意識を失ってしまえば能力が解除されてしまうため必死に意識を保つ。
斜めに斬られた切り傷は深いが致命傷になるほどではない。
まったく………敵将と戦う前にここまでキツい怪我を負わせられるとは大楠には計算外の出来事であった。
「ああ、最悪だわ…………」
切り傷を必死に布で押さえながら足を動かして歩き始める。
こうして、先祖との勝負には勝ったのだがやはり歴戦の刀と戦うのは体に堪える。
「これ以上、戦いを引き延ばしていては駄目ね。早く敵将を倒さないと…………」
これ以上の戦闘はギリギリの状態にも関わらず、大楠はまだ諦めていないらしい。
彼女が先程までのスピードを出して走ることはできなくなってしまった。
それでも彼女は前に前に進まなければならない。
連盟同盟で今一番敵将に近い位置にいる彼女が討たねばならないのだから。
そう、今一番敵将に近い位置にいる彼女が………。
「そうか……余にそこまで会いたかったのね。
なかなか嬉しいことを言うなぁ~おねぇーさんは」
聞き覚えのある子供の声。
大楠が地面に膝を付けた状態のまま、見上げると。
目の前には此度の敵将である恐という名の小さな少年が立っていた。
「恐だよ。君達の敵。余は恐」
膝をついている大楠を見ながらニコリと嘲笑う恐の顔は少年の皮を被った悪魔のように見えた。
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