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15.5章 魔崩叡者霊興大戦ラスバルム(東)
進め進め進め~百鬼夜行
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先にかけ走るは悪鬼付喪の百鬼夜行。
対する者どもは連盟同盟の戦士たち。
矢は飛び交い、魔法の詠唱が絶え間なく続く。
「『ファイヤー』」
「『ホワイトブリザード』」
「『ストライクアロー』」
ただし、その攻撃も百鬼夜行たちには足止め程度にしかならず。
こちらの攻防も効かずにまるで意思のない機械人形の兵隊のように横並びになりながら一定のペースで歩いてくる。
「もっと距離をとれ!!!」
「こいつら、ビクともしねぇ!!」
接近戦を行っていた兵士は攻撃しても攻撃しても傷一つつかない鋼鉄の体に悩みながらも後退していくしかなかった。
「いいぞ~押し出せ押し出せ。余の軍勢たちよ~」
恐がこの戦況を玉座に座って見ながらキャッキャッと手を叩いてはしゃいでいる。
それはまるで数市にある映画館でヒーロー物の映画を鑑賞する子供のようである。
百鬼夜行は止まる事を知らず、連盟同盟の体力をジワジワと奪っていく。
だが、そんな彼に向かって走ってくる者が2人。
彼女たちは次から次へと襲いかかってくる百鬼夜行の攻撃を避けながらまっすぐに走る。
「攻撃の手を緩めないでよ。攻撃は最大の防御です!!」
「うちだって今頑張りよーばい。ばってん、結構キツイんやけん!!」
大楠の能力で傷つけられた百鬼夜行達は、その場で動きを止められて足を止めさせられる。
これが大楠の重力を操る重りの能力である。
周囲を囲む百鬼夜行だが、攻撃する前に傷をつけられてしまい。
彼女の能力で地面に押し付けて拘束していく。
一方、紅葉は走りながら器用な手つきで折り紙の犬や猿や雉子を折る。
「『折紙享楽(おりがみきょうらく)』」
そして、自分の能力を発動させるための言葉を呟くと、両手に持っていた沢山の折り紙を宙にばらまいた。
百鬼夜行の間をヒラヒラと舞い落ちる折り紙達。
百鬼夜行達はそんな折紙なんかに目もくれず、戦士達を襲っているのだ。
だが、紅葉のバラ撒いた折り紙が地面に着いた時、その能力が発動する事に百鬼夜行は気づいていなかった。
奴らが無視した折り紙は、まるで本物の犬や猿や雉子ように動きだし、百鬼夜行達に襲いかかってきたのだ。
犬の折り紙は百鬼夜行の足に噛みつき。
猿の折り紙は百鬼夜行の顔を引っ掻き。
雉子の折り紙は百鬼夜行の頭をつつく。
それが一匹だけならまだよかったが、動物達の数は数えられないほどの数。
紅葉が短時間で折った数えきれないほどの作品たちは百鬼夜行の進軍を多少遅らせていた。
「「「Gyaxaxaxaxaxaxaxa!!!!」」」」
引っ掻き、つつき、引っ掻き、噛みつき。
終わらない動物達の攻撃に百鬼夜行達は悲鳴をあげている。
それでも足止め出来たのは百鬼夜行3分の1程度。
百鬼夜行の行列の内部へ飛び込むのは成功したが、ここからは本当に2人だけで攻めていかなければいけないのだ。
先程までは後ろに後退出来たが、ここは敵の軍団のど真ん中。
周囲が敵だらけとなったこの状況はまさに背水の陣。
絶体絶命。自ら飛び込んできた夏の虫状態である。
「やっぱり、ジワジワと先頭から潰すべきやったんやなか…………?」
周囲から攻撃の対象にされた状況の中で、紅葉はここがまったく安全でないことに不安している。
「敵の懐に飛び込まなきゃ……あの少年は倒せない。
ここからは本当にキツイんだから。確実に攻め込みますよ!!」
不安がっている紅葉を励ますことなく、大楠は走り出す。
自らこちらへと向かってくる敵にある物は巨大な拳を放ち、ある物は噛み砕こうと飛びかかり、ある物は自分の能力で攻撃を与えようとする。
しかし、大楠と紅葉は先程と同様に自分の能力を使いながら、今度は避ける事に専念していた。
まるで川に流れている葉っぱが岩にぶつかりながらもそれを避けて流されていくように避ける避ける避ける。
無駄な戦闘を行わないために、自らの能力の温存のために、ここで時間を潰しているわけにはいかないのだ。
だが、敵本体までの距離はまだまだ遠い。
恐にたどり着くには乗り越えるべき障害がまだいくつも待ち構えているのだから。
そんな彼女達の攻防を玉座から見ていた恐は、もうすぐ彼女たちと間近で会えることにワクワクとしていた。
「オオオオオオオオオオオォ!!!
やっぱり来るんだね。おねぇーさん達!!
余の首を切り落としに来てくれるのだね?」
命を狙われているのは彼だというのに、彼は彼女たちと面と向かって会えることを楽しみにしているようだ。
「いいよ来なよ。この軍団を凪ぎ払い、必死に殺意を出しながらここに来たとき余は歓迎しよう。君たちこそが今回のスペシャルゲストだ。アハハハハハ!!!!」
彼は大笑いして興奮した様子で玉座の足を蹴っていた。
そんな彼に玉座は一番彼の声がよく聞こえる位置にいるため、彼の笑い声に迷惑しているのだが。
「……………………………」
不満を言うことがなく必死に怒りをこらえて、何も言わずに耐えている。
だが、恐は玉座から不満に思われているなんて気づいてはいない。
恐はついに椅子の座面に両足を乗せて、椅子の上に立ち上がった。
恐が落ちて怪我をしないかヒヤヒヤとしている玉座の苦労も知らず、彼は赤黒い色の空に向かって両手を広げる。
「それじゃあそろそろ始めるか。
子供がみんな楽しみにしてる開封回。
『メモリーボックスビヨンドオブリィビアン(忘却の彼方の思い出箱)!!』」
こうして、恐は宙に両手をあげながら自らの必殺技を発動させた。
一方、紅葉はその頃。
大楠が見事に敵の攻撃を交わしながら地面にめり込ませているのを羨ましく思っていた。
「よかね~大楠ちゃんは足止めばしやすか能力で………」
そう言っている彼女もまた、折紙の能力を使って敵の攻撃から身を守っているのだが。
自分の折紙を折るという手作業とは違い、傷つけるだけで発動するは体力的にも集中力的にも節約できるという点ではうらやましいらしい。
「そろそろ、百鬼夜行さんはうちらん事ほっといてほしかね。まっすぐ敵将と戦いたかとに………」
そろそろ次から次へと襲いかかってくる百鬼夜行達に嫌気がさし始めている。
これ以上、百鬼夜行に折紙を使いたくないのだが、出し惜しみなく使わなければ殺されてしまうかもしれないのだ。
なので、消費する物が少ない大楠の能力が本当にうらやましい。
先が見えない。ゴールが見えない。限界が見えない。
今の紅葉はただ前に進むしかできないのだ。
あとどのくらいの距離で敵将と対面できるだろうか。
あとどのくらい折り紙は枚数が足りているだろうか。
紅葉には考える暇もない。
「─────もうたいがいにしてよ!!」
紅葉は激怒した。
状況を整理するくらいの時間は与えられてもいいのでは?という苛立ちと焦りから感情が高ぶってしまったのだ。
「『折紙享楽・やっこさん』!!」
そう言いながら、彼女が10個の折り紙を怒りに身を任せて地面に叩きつける。
すると、巨大なやっこさんが10体。巨人の軍団のように召喚される。
巨大なやっこさん達は紅葉に襲いかかろうとする百鬼夜行達を蹴り飛ばしたり、足で邪魔をしたりして紅葉のサポートを行っている。
これで襲いかかろうとする百鬼夜行の数は半分になったが、やっこさんが破られるのも時間の問題。
「よし、これで時間稼ぎにはなる」
紅葉は今まで通り、敵将の方向に向かって走ればいいだけなのだ。
しかし、そんなことも彼女への障害は許してはくれなかった。
「……………!?」
前に出そうとした足が動かせない。
力は込めているのだが、まるで何かに押さえつけられているかのように動かせない。
前に進まなければ…………やっこさんの時間も限られている。
なのに足を前に出すことができない。
彼女は恐怖しているわけではない。
彼女は不安なわけではない。
紅葉はゆっくりと自分の前に持ってこれない足を見ると………。
「こいつらは…………!?」
彼女の目線には先程の犬や猿や雉子の折り紙たちが足にしがみついて紅葉の進行を阻んでいた。
対する者どもは連盟同盟の戦士たち。
矢は飛び交い、魔法の詠唱が絶え間なく続く。
「『ファイヤー』」
「『ホワイトブリザード』」
「『ストライクアロー』」
ただし、その攻撃も百鬼夜行たちには足止め程度にしかならず。
こちらの攻防も効かずにまるで意思のない機械人形の兵隊のように横並びになりながら一定のペースで歩いてくる。
「もっと距離をとれ!!!」
「こいつら、ビクともしねぇ!!」
接近戦を行っていた兵士は攻撃しても攻撃しても傷一つつかない鋼鉄の体に悩みながらも後退していくしかなかった。
「いいぞ~押し出せ押し出せ。余の軍勢たちよ~」
恐がこの戦況を玉座に座って見ながらキャッキャッと手を叩いてはしゃいでいる。
それはまるで数市にある映画館でヒーロー物の映画を鑑賞する子供のようである。
百鬼夜行は止まる事を知らず、連盟同盟の体力をジワジワと奪っていく。
だが、そんな彼に向かって走ってくる者が2人。
彼女たちは次から次へと襲いかかってくる百鬼夜行の攻撃を避けながらまっすぐに走る。
「攻撃の手を緩めないでよ。攻撃は最大の防御です!!」
「うちだって今頑張りよーばい。ばってん、結構キツイんやけん!!」
大楠の能力で傷つけられた百鬼夜行達は、その場で動きを止められて足を止めさせられる。
これが大楠の重力を操る重りの能力である。
周囲を囲む百鬼夜行だが、攻撃する前に傷をつけられてしまい。
彼女の能力で地面に押し付けて拘束していく。
一方、紅葉は走りながら器用な手つきで折り紙の犬や猿や雉子を折る。
「『折紙享楽(おりがみきょうらく)』」
そして、自分の能力を発動させるための言葉を呟くと、両手に持っていた沢山の折り紙を宙にばらまいた。
百鬼夜行の間をヒラヒラと舞い落ちる折り紙達。
百鬼夜行達はそんな折紙なんかに目もくれず、戦士達を襲っているのだ。
だが、紅葉のバラ撒いた折り紙が地面に着いた時、その能力が発動する事に百鬼夜行は気づいていなかった。
奴らが無視した折り紙は、まるで本物の犬や猿や雉子ように動きだし、百鬼夜行達に襲いかかってきたのだ。
犬の折り紙は百鬼夜行の足に噛みつき。
猿の折り紙は百鬼夜行の顔を引っ掻き。
雉子の折り紙は百鬼夜行の頭をつつく。
それが一匹だけならまだよかったが、動物達の数は数えられないほどの数。
紅葉が短時間で折った数えきれないほどの作品たちは百鬼夜行の進軍を多少遅らせていた。
「「「Gyaxaxaxaxaxaxaxa!!!!」」」」
引っ掻き、つつき、引っ掻き、噛みつき。
終わらない動物達の攻撃に百鬼夜行達は悲鳴をあげている。
それでも足止め出来たのは百鬼夜行3分の1程度。
百鬼夜行の行列の内部へ飛び込むのは成功したが、ここからは本当に2人だけで攻めていかなければいけないのだ。
先程までは後ろに後退出来たが、ここは敵の軍団のど真ん中。
周囲が敵だらけとなったこの状況はまさに背水の陣。
絶体絶命。自ら飛び込んできた夏の虫状態である。
「やっぱり、ジワジワと先頭から潰すべきやったんやなか…………?」
周囲から攻撃の対象にされた状況の中で、紅葉はここがまったく安全でないことに不安している。
「敵の懐に飛び込まなきゃ……あの少年は倒せない。
ここからは本当にキツイんだから。確実に攻め込みますよ!!」
不安がっている紅葉を励ますことなく、大楠は走り出す。
自らこちらへと向かってくる敵にある物は巨大な拳を放ち、ある物は噛み砕こうと飛びかかり、ある物は自分の能力で攻撃を与えようとする。
しかし、大楠と紅葉は先程と同様に自分の能力を使いながら、今度は避ける事に専念していた。
まるで川に流れている葉っぱが岩にぶつかりながらもそれを避けて流されていくように避ける避ける避ける。
無駄な戦闘を行わないために、自らの能力の温存のために、ここで時間を潰しているわけにはいかないのだ。
だが、敵本体までの距離はまだまだ遠い。
恐にたどり着くには乗り越えるべき障害がまだいくつも待ち構えているのだから。
そんな彼女達の攻防を玉座から見ていた恐は、もうすぐ彼女たちと間近で会えることにワクワクとしていた。
「オオオオオオオオオオオォ!!!
やっぱり来るんだね。おねぇーさん達!!
余の首を切り落としに来てくれるのだね?」
命を狙われているのは彼だというのに、彼は彼女たちと面と向かって会えることを楽しみにしているようだ。
「いいよ来なよ。この軍団を凪ぎ払い、必死に殺意を出しながらここに来たとき余は歓迎しよう。君たちこそが今回のスペシャルゲストだ。アハハハハハ!!!!」
彼は大笑いして興奮した様子で玉座の足を蹴っていた。
そんな彼に玉座は一番彼の声がよく聞こえる位置にいるため、彼の笑い声に迷惑しているのだが。
「……………………………」
不満を言うことがなく必死に怒りをこらえて、何も言わずに耐えている。
だが、恐は玉座から不満に思われているなんて気づいてはいない。
恐はついに椅子の座面に両足を乗せて、椅子の上に立ち上がった。
恐が落ちて怪我をしないかヒヤヒヤとしている玉座の苦労も知らず、彼は赤黒い色の空に向かって両手を広げる。
「それじゃあそろそろ始めるか。
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こうして、恐は宙に両手をあげながら自らの必殺技を発動させた。
一方、紅葉はその頃。
大楠が見事に敵の攻撃を交わしながら地面にめり込ませているのを羨ましく思っていた。
「よかね~大楠ちゃんは足止めばしやすか能力で………」
そう言っている彼女もまた、折紙の能力を使って敵の攻撃から身を守っているのだが。
自分の折紙を折るという手作業とは違い、傷つけるだけで発動するは体力的にも集中力的にも節約できるという点ではうらやましいらしい。
「そろそろ、百鬼夜行さんはうちらん事ほっといてほしかね。まっすぐ敵将と戦いたかとに………」
そろそろ次から次へと襲いかかってくる百鬼夜行達に嫌気がさし始めている。
これ以上、百鬼夜行に折紙を使いたくないのだが、出し惜しみなく使わなければ殺されてしまうかもしれないのだ。
なので、消費する物が少ない大楠の能力が本当にうらやましい。
先が見えない。ゴールが見えない。限界が見えない。
今の紅葉はただ前に進むしかできないのだ。
あとどのくらいの距離で敵将と対面できるだろうか。
あとどのくらい折り紙は枚数が足りているだろうか。
紅葉には考える暇もない。
「─────もうたいがいにしてよ!!」
紅葉は激怒した。
状況を整理するくらいの時間は与えられてもいいのでは?という苛立ちと焦りから感情が高ぶってしまったのだ。
「『折紙享楽・やっこさん』!!」
そう言いながら、彼女が10個の折り紙を怒りに身を任せて地面に叩きつける。
すると、巨大なやっこさんが10体。巨人の軍団のように召喚される。
巨大なやっこさん達は紅葉に襲いかかろうとする百鬼夜行達を蹴り飛ばしたり、足で邪魔をしたりして紅葉のサポートを行っている。
これで襲いかかろうとする百鬼夜行の数は半分になったが、やっこさんが破られるのも時間の問題。
「よし、これで時間稼ぎにはなる」
紅葉は今まで通り、敵将の方向に向かって走ればいいだけなのだ。
しかし、そんなことも彼女への障害は許してはくれなかった。
「……………!?」
前に出そうとした足が動かせない。
力は込めているのだが、まるで何かに押さえつけられているかのように動かせない。
前に進まなければ…………やっこさんの時間も限られている。
なのに足を前に出すことができない。
彼女は恐怖しているわけではない。
彼女は不安なわけではない。
紅葉はゆっくりと自分の前に持ってこれない足を見ると………。
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