229 / 294
第15章 どうやら全面戦争が始まるようです。(開戦)
盟友達と生命の母
しおりを挟む
海!!海!!海!!
季節外れの海~!!
事態が事態で観光客が1人もいない海で3人の男女が楽しそうに遊んでいた。
「フハハハハ!!
海だぞ海だぞ海だぞヨーマよ。海だ!!」
まるで噂に聞いたことがある場所に始めて来たかのようなテンションで砂浜を走っているマオ。
「も~お兄様。はしゃぎすぎですよ~」
「嬉しくないのか? この足に砂がまとわりつく感覚。お前には懐かしいと思ったんだけど………」
「確かに妾も久しぶりの暑い砂浜の感触に大変嬉しく思っているけど~。英彦っちを置いて先に行っちゃダメですよ!!」
ヨーマがそう言って遠くにいる英彦を指差す。
英彦はまだ馬借のおっさんにお礼を行ってこちらへと走ってくる最中なのだ。
「あっ、ほんとだ。英彦っち何してんのさー」
「いえ、お兄様がはしゃぎすぎなんですよ。どんなに急いでも海は逃げません」
「でも、“この海”はもう見れないかもでしょ?
“3人で見る海”はこれが最後なんだから……」
「ええ、次に見れる時はおそらくいません。
この3人としては最後です。でも、そうだとしても今のお兄様はテンションアゲアゲじゃない。
怪我して“旅に出る計画”が遅れたらみんなに迷惑がかかるよ」
「分かってる分かってるってばー我が妹よ。
“旅に出る計画”が遅れたらいけないもんね。
ウッカリしてたよ。うんうん」
ヨーマから見て今のマオは明らかにテンションアゲアゲ状態まっしぐらである。
いつものことだ。
本人は口では分かっていると言っているが、マオは絶対真剣に考えていない。
「まったく……いつも、テンションに身を任せるんですからね」
だが、彼女にとってはこんな子供っぽい人でも兄なのだ。
命を救ってくれる命の恩人であり、たった一人の血の繋がりであり、みんなのために行動する方法はダメでも結果的には素晴らしいことをしてくれる………ヨーマのヒーロー。主人公。
それがこんな子供っぽい人でも彼女にとっては心強い存在なのだ。
さて、ようやく英彦が2人に追い付いてきた。
「遅いよー英彦っち」
「すみませんマオさん。そういえば今日はどうして海にしたんですか?」
英彦からの質問をマオの代わりにヨーマが答えてあげる。
「それはね。お兄様が昨日突然、海に行きたいって言い出したんですよ~」
すると、ヨーマからの説明だけでは我慢ができなくなったのだろうか。
マオは自らの想いを言葉にのせて語り始めた。
「だって、生命の母だよ!! 星の遺産、秘境だよ。すべての生命はここから始まったんだ。生物の進化はここから始まったんだ。なんだか、ロマンに感じない?」
ロマンに感じる……?
マオの熱弁もむなしく、英彦にとってはあまりロマンに感じないものだった。
目の前にあるのはただの海。
それくらいの感情しか彼の中には湧いていない。
しかし、このまま何も言葉を返してあげないというのはかわいそうだ。
英彦はそう思って口を開こうとしたその時、ヨーマが恥ずかしそうに大声でマオに反論した。
「も~お兄様!! そんな博識を他人に言わないでください恥ずかしいです!!」
「まさか、ヨーマと同じ考えなのか!?
我って恥ずかしい!?」
ガーン!!
……と実の妹から指摘されたマオはショックを受ける。
「恥ずかしいの? 恥ずかしいのか? 恥ずかしいのだ?
恥ず恥ず恥ず?? 我はヨーマにとって恥ずかしい?
ヨーマヨーマヨーマヨーマ??」
これは重症だ。
ヨーマに嫌われたと思い込んだマオはーの精神はついにバグを起こし始めたのだろうか。
しかし、マオはどんだけシスコンなのだろう。
いや、そんなことを考えている暇はない。
「ちょっ………ヨーマさん。マオさんの精神がヤバイです!!」
「ちょっとお兄様。妾は博識を言いふらすお兄様が苦手ってだけですよ? お兄様は大好きですよ?」
あわててマオの精神を元に戻そうと宥める2人。
彼のシスコンぶりには頭が上がらないが、お兄様お兄様といつも慕っているヨーマのブラコンぶりにも頭が上がらない。
2人の様子を見て静かにそう思った英彦であった。
数時間……。
砂浜にはビーチバレーを行っているヨーマとマオの姿がそこにはあった。
先程までの精神が偽りであるかのようにマオはヨーマとバレーを楽しんでいる。
「アハハハハ、ヨーマ行くよー!!」
「はい、お兄様~!!」
なんだか楽しそうに兄妹が遊んでいる中、英彦はビーチパラソルを砂浜に突き刺して日陰を作って涼んでいた。
「いいな~兄妹。僕の実の兄弟なら絶対こんな事はしないよ」
ふと、英彦が口に出してしまった実の兄弟の事。
昔の英彦なら思い出したくもないトラウマを植え付けられた存在達なのだが……。
現在の英彦にとっては育ての親やその子供、バイト仲間がいるので、少しはトラウマを克服できている。
さて、そんな英彦がビーチパラソルの中にできた日陰でのびのびと休息をとっていると、
「あっ、英彦っちが日陰を作ってるー」
「ねぇ、お兄様。妾達も休憩しよ~」
ビーチバレーに疲れたヨーマとマオがビーチパラソルに気づき、涼もうとこちらにやって来た。
「もう戻ってきたんですか?」
「ちょっと疲れちゃったのさ」
英彦の質問にマオが笑いながら答える。
やれやれと英彦はそばに置いていた荷物をビーチパラソルの影に入らないように場所をずらして2人が入れるくらいの空間を作り出す。
「ひさびさにお兄様と遊べたね~。何年ぶりだろ~?」
「そんなに遊んでいなかったんですか?」
「ずっと遊ぶ機会がなかったからねー。ヨーマの奴、前までは長時間太陽光を浴びれなかったから」
「ええっ!? 病気とかですか?」
「いや、まぁそんな感じだね~。1日に5時間以上日光を浴びてたらダメだったんだよ~」
「だから、ヨーマは学校にもいけなかったの。半霊………いや、ちょっと変わった呪いだったんだけど。最近ようやく呪いが解けたのだー」
1日に数時間しか外にいられない呪い。
英彦にはそんな呪いがあることも、そんな呪いにかかっている事も英彦にとっては初耳の話であった。
最後の旅行で明かされた真実。
「どうして言ってくれなかったんですか?」
もしかしたら、気づかずに5時間以上経っていた旅行もあったかもしれない。
彼らを無理させていたかもしれない。
英彦はそう思って悪いことをしてしまったと思っているようだ。
すると、そんな英彦にマオとヨーマが理由を話し始める。
「「だって、言ったら英彦っち気を使うでしょ?」」
「いや、それは………確かにそうですが…………」
「互いに気を使うなんてごめんなのさ。英彦っちがせっかく我らとの旅行に付き合ってくれるんだ」
「そうそう、だから英彦っちに知らせるのは呪いが解けてからにしようと思ったの」
「そうだったんですか」
「───ハイハイ、この話はもうおしまいだー!!!
それより次は何する?」
明るい雰囲気に戻そうとマオが次にすることを考え始める。
「ん~? なにか海に来たらやることあるかな~」
これからすることを悩む兄妹に、英彦がとある案を提案する。
「─────実は……海に来たらやりたいことがあるんですが……」
季節外れの海~!!
事態が事態で観光客が1人もいない海で3人の男女が楽しそうに遊んでいた。
「フハハハハ!!
海だぞ海だぞ海だぞヨーマよ。海だ!!」
まるで噂に聞いたことがある場所に始めて来たかのようなテンションで砂浜を走っているマオ。
「も~お兄様。はしゃぎすぎですよ~」
「嬉しくないのか? この足に砂がまとわりつく感覚。お前には懐かしいと思ったんだけど………」
「確かに妾も久しぶりの暑い砂浜の感触に大変嬉しく思っているけど~。英彦っちを置いて先に行っちゃダメですよ!!」
ヨーマがそう言って遠くにいる英彦を指差す。
英彦はまだ馬借のおっさんにお礼を行ってこちらへと走ってくる最中なのだ。
「あっ、ほんとだ。英彦っち何してんのさー」
「いえ、お兄様がはしゃぎすぎなんですよ。どんなに急いでも海は逃げません」
「でも、“この海”はもう見れないかもでしょ?
“3人で見る海”はこれが最後なんだから……」
「ええ、次に見れる時はおそらくいません。
この3人としては最後です。でも、そうだとしても今のお兄様はテンションアゲアゲじゃない。
怪我して“旅に出る計画”が遅れたらみんなに迷惑がかかるよ」
「分かってる分かってるってばー我が妹よ。
“旅に出る計画”が遅れたらいけないもんね。
ウッカリしてたよ。うんうん」
ヨーマから見て今のマオは明らかにテンションアゲアゲ状態まっしぐらである。
いつものことだ。
本人は口では分かっていると言っているが、マオは絶対真剣に考えていない。
「まったく……いつも、テンションに身を任せるんですからね」
だが、彼女にとってはこんな子供っぽい人でも兄なのだ。
命を救ってくれる命の恩人であり、たった一人の血の繋がりであり、みんなのために行動する方法はダメでも結果的には素晴らしいことをしてくれる………ヨーマのヒーロー。主人公。
それがこんな子供っぽい人でも彼女にとっては心強い存在なのだ。
さて、ようやく英彦が2人に追い付いてきた。
「遅いよー英彦っち」
「すみませんマオさん。そういえば今日はどうして海にしたんですか?」
英彦からの質問をマオの代わりにヨーマが答えてあげる。
「それはね。お兄様が昨日突然、海に行きたいって言い出したんですよ~」
すると、ヨーマからの説明だけでは我慢ができなくなったのだろうか。
マオは自らの想いを言葉にのせて語り始めた。
「だって、生命の母だよ!! 星の遺産、秘境だよ。すべての生命はここから始まったんだ。生物の進化はここから始まったんだ。なんだか、ロマンに感じない?」
ロマンに感じる……?
マオの熱弁もむなしく、英彦にとってはあまりロマンに感じないものだった。
目の前にあるのはただの海。
それくらいの感情しか彼の中には湧いていない。
しかし、このまま何も言葉を返してあげないというのはかわいそうだ。
英彦はそう思って口を開こうとしたその時、ヨーマが恥ずかしそうに大声でマオに反論した。
「も~お兄様!! そんな博識を他人に言わないでください恥ずかしいです!!」
「まさか、ヨーマと同じ考えなのか!?
我って恥ずかしい!?」
ガーン!!
……と実の妹から指摘されたマオはショックを受ける。
「恥ずかしいの? 恥ずかしいのか? 恥ずかしいのだ?
恥ず恥ず恥ず?? 我はヨーマにとって恥ずかしい?
ヨーマヨーマヨーマヨーマ??」
これは重症だ。
ヨーマに嫌われたと思い込んだマオはーの精神はついにバグを起こし始めたのだろうか。
しかし、マオはどんだけシスコンなのだろう。
いや、そんなことを考えている暇はない。
「ちょっ………ヨーマさん。マオさんの精神がヤバイです!!」
「ちょっとお兄様。妾は博識を言いふらすお兄様が苦手ってだけですよ? お兄様は大好きですよ?」
あわててマオの精神を元に戻そうと宥める2人。
彼のシスコンぶりには頭が上がらないが、お兄様お兄様といつも慕っているヨーマのブラコンぶりにも頭が上がらない。
2人の様子を見て静かにそう思った英彦であった。
数時間……。
砂浜にはビーチバレーを行っているヨーマとマオの姿がそこにはあった。
先程までの精神が偽りであるかのようにマオはヨーマとバレーを楽しんでいる。
「アハハハハ、ヨーマ行くよー!!」
「はい、お兄様~!!」
なんだか楽しそうに兄妹が遊んでいる中、英彦はビーチパラソルを砂浜に突き刺して日陰を作って涼んでいた。
「いいな~兄妹。僕の実の兄弟なら絶対こんな事はしないよ」
ふと、英彦が口に出してしまった実の兄弟の事。
昔の英彦なら思い出したくもないトラウマを植え付けられた存在達なのだが……。
現在の英彦にとっては育ての親やその子供、バイト仲間がいるので、少しはトラウマを克服できている。
さて、そんな英彦がビーチパラソルの中にできた日陰でのびのびと休息をとっていると、
「あっ、英彦っちが日陰を作ってるー」
「ねぇ、お兄様。妾達も休憩しよ~」
ビーチバレーに疲れたヨーマとマオがビーチパラソルに気づき、涼もうとこちらにやって来た。
「もう戻ってきたんですか?」
「ちょっと疲れちゃったのさ」
英彦の質問にマオが笑いながら答える。
やれやれと英彦はそばに置いていた荷物をビーチパラソルの影に入らないように場所をずらして2人が入れるくらいの空間を作り出す。
「ひさびさにお兄様と遊べたね~。何年ぶりだろ~?」
「そんなに遊んでいなかったんですか?」
「ずっと遊ぶ機会がなかったからねー。ヨーマの奴、前までは長時間太陽光を浴びれなかったから」
「ええっ!? 病気とかですか?」
「いや、まぁそんな感じだね~。1日に5時間以上日光を浴びてたらダメだったんだよ~」
「だから、ヨーマは学校にもいけなかったの。半霊………いや、ちょっと変わった呪いだったんだけど。最近ようやく呪いが解けたのだー」
1日に数時間しか外にいられない呪い。
英彦にはそんな呪いがあることも、そんな呪いにかかっている事も英彦にとっては初耳の話であった。
最後の旅行で明かされた真実。
「どうして言ってくれなかったんですか?」
もしかしたら、気づかずに5時間以上経っていた旅行もあったかもしれない。
彼らを無理させていたかもしれない。
英彦はそう思って悪いことをしてしまったと思っているようだ。
すると、そんな英彦にマオとヨーマが理由を話し始める。
「「だって、言ったら英彦っち気を使うでしょ?」」
「いや、それは………確かにそうですが…………」
「互いに気を使うなんてごめんなのさ。英彦っちがせっかく我らとの旅行に付き合ってくれるんだ」
「そうそう、だから英彦っちに知らせるのは呪いが解けてからにしようと思ったの」
「そうだったんですか」
「───ハイハイ、この話はもうおしまいだー!!!
それより次は何する?」
明るい雰囲気に戻そうとマオが次にすることを考え始める。
「ん~? なにか海に来たらやることあるかな~」
これからすることを悩む兄妹に、英彦がとある案を提案する。
「─────実は……海に来たらやりたいことがあるんですが……」
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
転生料理人の異世界探求記(旧 転生料理人の異世界グルメ旅)
しゃむしぇる
ファンタジー
こちらの作品はカクヨム様にて先行公開中です。外部URLを連携しておきましたので、気になる方はそちらから……。
職場の上司に毎日暴力を振るわれていた主人公が、ある日危険なパワハラでお失くなりに!?
そして気付いたら異世界に!?転生した主人公は異世界のまだ見ぬ食材を求め世界中を旅します。
異世界を巡りながらそのついでに世界の危機も救う。
そんなお話です。
普段の料理に使えるような小技やもっと美味しくなる方法等も紹介できたらなと思ってます。
この作品は「小説家になろう」様及び「カクヨム」様、「pixiv」様でも掲載しています。
ご感想はこちらでは受け付けません。他サイトにてお願いいたします。
クラス転移したひきこもり、僕だけシステムがゲームと同じなんですが・・・ログアウトしたら地球に帰れるみたいです
こたろう文庫
ファンタジー
学校をズル休みしてオンラインゲームをプレイするクオンこと斉藤悠人は、登校していなかったのにも関わらずクラス転移させられた。
異世界に来たはずなのに、ステータス画面はさっきやっていたゲームそのもので…。
黒聖女の成り上がり~髪が黒いだけで国から追放されたので、隣の国で聖女やります~【完結】
小平ニコ
ファンタジー
大学生の黒木真理矢は、ある日突然、聖女として異世界に召喚されてしまう。だが、異世界人たちは真理矢を見て、開口一番「なんだあの黒い髪は」と言い、嫌悪の眼差しを向けてきた。
この国では、黒い髪の人間は忌まわしき存在として嫌われており、真理矢は、婚約者となるはずであった王太子からも徹底的に罵倒され、国を追い出されてしまう。
(勝手に召喚して、髪が黒いから出てけって、ふざけるんじゃないわよ――)
怒りを胸に秘め、真理矢は隣国に向かった。どうやら隣国では、黒髪の人間でも比較的まともな扱いを受けられるそうだからだ。
(元の世界には戻れないみたいだし、こうなったら聖女の力を使って、隣の国で成り上がってやるわ)
真理矢はそう決心し、見慣れぬ世界で生きていく覚悟を固めたのだった。
前世で魔神だった男、嫁と再会して旅をします。
明石 清志郎
ファンタジー
高校二年生の神山周平は中学三年の卒業後幼馴染が失踪、失意のままに日常を過ごしていた。
ある日親友との会話が終わり教室に戻るとクラスメイトごと異世界へと召喚される。
何がなんだかわからず異世界に行かされた戸惑う勇者達……そんな中全員に能力が与えられ自身の能力を確認するととある事実に驚愕する。
な、なんじゃこりゃ~
他のクラスメイトとは異質の能力、そして夢で見る変な記憶……
困惑しながら毎日を過ごし迷宮へと入る。
そこでクラスメイトの手で罠に落ちるがその時記憶が蘇り自身の目的を思い出す。
こんなとこで勇者してる暇はないわ~
クラスメイトと別れ旅に出た。
かつての嫁や仲間と再会、世界を変えていく。
恐れながら第11回ファンタジー大賞応募してみました。
よろしければ応援よろしくお願いします。
異世界で趣味(ハンドメイド)のお店を開きます!
ree
ファンタジー
波乱万丈な人生を送ってきたアラフォー主婦の檜山梨沙。
生活費を切り詰めつつ、細々と趣味を矜持し、細やかなに愉しみながら過ごしていた彼女だったが、突然余命宣告を受ける。
夫や娘は全く関心を示さず、心配もされず、ヤケになった彼女は家を飛び出す。
神様の力でいつの間にか目の前に中世のような風景が広がっていて、そこには普通の人間の他に、二足歩行の耳や尻尾が生えている兎人間?鱗の生えたトカゲ人間?3メートルを超えるでかい人間?その逆の1メートルでずんぐりとした人間?達が暮らしていた。
これは不遇な境遇ながらも健気に生きてきた彼女に与えられたご褒美であり、この世界に齎された奇跡でもある。
ハンドメイドの趣味を超えて、世界に認められるアクセサリー屋になった彼女の軌跡。
死に戻り悪役令嬢、すぐ燃える~最弱魔術師ですが『燃えると死に戻りする』を乱用して、全人類をひざまずかせます!~
屋根上花火
ファンタジー
意地悪で暴力的。その性格から悪女と名高い令嬢アビーは、「聖女殺害未遂」という理由から強引に処刑台に送られる。
激怒したアビーは、「感情に反応して火が出る」という自らの魔法で不本意ながら火刑となり、気づけば過去に戻っていた。
「何度やっても、私がすぐ燃えるんだけど!?」
何度も処刑を回避しようとしても、適当な理由で処刑台を迎えてしまうアビー。
しかし、同じ時間を繰り返す中で、何気ない行動をとったことで未来が大きく変化し、処刑台エンドを回避することに成功する。
処刑台エンドを警戒しながら日々を過ごしていたアビーだが、今度は無実の罪を着せられ、「無能の最弱魔術師」のレッテルを貼られて国外追放されてしまう。
「いいわよ、平和や安定なんて退屈ですもの。私はこの『死に戻り』を使って、全人類をひざまずかせてやるわ!」
憎き聖女や、自分を追放した者たちから離れて、危険な地で心機一転をはかるアビー。
死に戻り乱用、相手を道連れにして燃えるなど、清々しいほどに悪役をやってのけるアビー。彼女は順調に下僕を増やし、または捕獲して、魔術師の墓場を開拓していく。
その頃、アビーを失った王都では、すこしずつ歯車が狂い始めていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる