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第9章 どうやらエルタは八虐の不義のようです。
黄金の銭
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「五百円!!」
エルタの放ったラグナロクによって発生した炎は渦になって俺の周りに吸い寄せられていた。
「なぜラグナロクが当たらずに奴の周りを渦巻いているんだ?
なぜあんなに近くに炎に近いのに焼け死なない?
これは…まさか…まさか、ラグナロクの威力を下げやがったな。
本来、蛇口から出る水のように…量を計算して威力を変える事が出来るのがラグナロクだが。
山ひとつ消すほどに火力を抑えて、ここまで下げやがって。
─しかし、なら何故渦巻いているんだ!?」
驚きを隠せていないエルタ。
やはり、俺の声は英彦に届いていたようだ。
火力を抑えてくれたのはありがたいのだが、出来れば魔力を貯めるのを止めて貰いたかった。
そんな事を考えるよりも、この状況を判断するのが先である。
俺もエルタも、目の前の光景に疑問を隠せていないのだから。
「もしかして、この五百円を使おうとしたからか? この五百円に何か秘密があるのか?」
偶然にも財布の中から取り出したのが五百円だったため…そのため、この現象が起こっているとしたら。
「これを使えば、何かあるかもしれない」
だが、どうやらその考えはエルタにも漏れてしまったようだ。
「──これは嫌な予感がする。
奴が俺と対等になる気が……いや、それ以上になる気がする。
頂点に立つべきなのは俺だけなのだ。
高みには俺しかいない。
登ってこさせる訳にはいかないのだ。
『呪われた光の刃 (カース ライトブレード)』」
エルタはこれ以上の危険を恐れて、汚された光の刃を俺に向かって投げ飛ばしてきた。
しかし、光の刃は俺に当たりそうになる瞬間に、弾かれて地面に落ちてしまう。
「……!? 魔法を弾いた?」
地面に落ちてしまった光の刃を見て、俺はこの五百円の能力をついに理解できた。
「───もしかして、ならば使うしかない」
「早く止めなければ……まずいぞ。
『悪魔に魅了された奴隷(スレイブ ファスィネイト バイ デーモン)』」
危険を察したエルタは魔法で、人型の何かを大量に召喚する。
無数の何かはまるで死者の大群のようだ。
「それが何であろうと。発動前に始末すれば何の問題もない。殺れ、数で押しきるのだ。
どんな手を使ってでも発動は阻止されなければならない!!!」
俺はいつものように五百円を強く握りしめる。
その後、手のひらで握っていた五百円は使われるのだが。
そこからが、いつもとは違っていた。
五百円が完全に手のひらから消え去った後、輝かしい金色の光が、俺の体を包み込んでいったのだ。
「なんだ!? 貴様、何をする気だァァ?」
輝かしい光に照らされ、思わずエルタは目元を隠している。
そして、金色の発光が終った時、俺の体を金色のオーラが包んでいた。
そして、メガネの淵の色が金色に変色する。
また、腕には始めてみるような装置が付いているのだが。
その装置には小銭の挿入口の様な物が付いているのだ。
「黄金! 黄金! 黄金! 煌めけ輝け。
小銭最強の姿。小銭最後の一枚。
始まりと終わり。作り手と買い手。死者と生者。
全ては一つでは物足りぬ。
さぁ、その姿に懺悔し、王の力を味わうのだ。
その名は明山 平死郎。
明山 平死郎 五百円モード!!…って、
もう少し派手な格好じゃねぇのかよ。
恥っず。なんか…期待したのと違うなぁ」
決め台詞を今考えたので、ちょっとごちゃごちゃになってしまっている。
変身といえば効果音と決め台詞なのだが。
そんな事をしても意味があるのかと言えるほどの変身感の無さである。
簡単に言うと、黄金のオーラが出て、メガネの淵の色が変わり、腕に変な装置を着けただけ。
それ以外は見た目になんの変化もないのだ。
「おい、明山。大丈夫か? まだ生きてるよな?」
突然、そう言って姿を見せたのは駒ヶであった。
エルタに斬りつけられたというのに、彼は逃げずにまだこの廃城に残っていたらしい。
「駒ヶ、お前は逃げてろ。
外に付喪連盟の奴らがいるはずだから」
「引き下がれると思うか? これくらいで逃げてたら俺の名が廃るってもんだろ?
それにここまで囲まれてるんだ。逃げれる訳がない」
俺たちの周辺はいつの間にか人型の大群によって囲まれていた。
傷ついている駒ヶは剣を構える。
まだ傷は癒えていないはずなのだが、戦う力は残っているようだ。
こうして役者が揃った時、エルタは覚悟を決めたような表情を浮かべる。
「残念だったなぁ。駒ヶ 回斗。
そこで転がっていれば楽な死に方が出来ただろうなぁ。
いつまで立っていられるかなぁ?
それと明山、姿が変わった所で戦力差など埋まらないのだよ。
現実とはそんな簡単には逆転出来るようにはなっていない。
強者は常に上にいる。いなければならんのだ。
このエルタが上に立ち、お前達はただそれを見上げるだけなのだよ。
獅子は兎を狩るには全力を尽くす……というが、俺は兎だけでは物足りない。
その山の生物全てを喰らい、山の頂点に立つのがこのエルタだァァァァァァ!!
喰らえ、ラグナロクと同じく禁断の魔法とされた物の一つを!!
その低能な脳みそに書き込むのだ。
このエルタは、世界を支配する事が出来る魔法を使えると言うことを!!
『終末論(エスカトロジー)』」
その魔法が発動された時、世界は彼に追い付く事は出来なかった。
風は止み、水は止まり、生き物は動かない。
誰も…この次元の誰も、彼に追い付く事は出来ないのだ。
彼は時をも越えた速さを手にいれたのだ。
「全てが俺の後ろをいく。
この次元で動けるのはこの俺一人。
この次元にいれば安心できる。
今、恐怖も危険もこの次元にはない。
人間の幸福が、欲望が…この魔法には詰まっているのだ」
そう言いながらエルタは、追い付けていない明山に向かって歩き出した。
そして、その後ろにいた駒ヶの剣を奪い取ると、剣を構える。
「世界の理を超越した速さでお前達は始末される。
明山平死郎。お前の五百円…なんちゃらがどれ程の恐ろしさはもう、どうでもいい。
ここで、トドメを刺してやる。
お前は自分がいつ死んだかも気づかない。
サヨナラだ。明山 平死郎!
この時がお前の終着駅だァァ!!!」
そう言ってエルタは剣を大きく振り下ろした。
エルタの放ったラグナロクによって発生した炎は渦になって俺の周りに吸い寄せられていた。
「なぜラグナロクが当たらずに奴の周りを渦巻いているんだ?
なぜあんなに近くに炎に近いのに焼け死なない?
これは…まさか…まさか、ラグナロクの威力を下げやがったな。
本来、蛇口から出る水のように…量を計算して威力を変える事が出来るのがラグナロクだが。
山ひとつ消すほどに火力を抑えて、ここまで下げやがって。
─しかし、なら何故渦巻いているんだ!?」
驚きを隠せていないエルタ。
やはり、俺の声は英彦に届いていたようだ。
火力を抑えてくれたのはありがたいのだが、出来れば魔力を貯めるのを止めて貰いたかった。
そんな事を考えるよりも、この状況を判断するのが先である。
俺もエルタも、目の前の光景に疑問を隠せていないのだから。
「もしかして、この五百円を使おうとしたからか? この五百円に何か秘密があるのか?」
偶然にも財布の中から取り出したのが五百円だったため…そのため、この現象が起こっているとしたら。
「これを使えば、何かあるかもしれない」
だが、どうやらその考えはエルタにも漏れてしまったようだ。
「──これは嫌な予感がする。
奴が俺と対等になる気が……いや、それ以上になる気がする。
頂点に立つべきなのは俺だけなのだ。
高みには俺しかいない。
登ってこさせる訳にはいかないのだ。
『呪われた光の刃 (カース ライトブレード)』」
エルタはこれ以上の危険を恐れて、汚された光の刃を俺に向かって投げ飛ばしてきた。
しかし、光の刃は俺に当たりそうになる瞬間に、弾かれて地面に落ちてしまう。
「……!? 魔法を弾いた?」
地面に落ちてしまった光の刃を見て、俺はこの五百円の能力をついに理解できた。
「───もしかして、ならば使うしかない」
「早く止めなければ……まずいぞ。
『悪魔に魅了された奴隷(スレイブ ファスィネイト バイ デーモン)』」
危険を察したエルタは魔法で、人型の何かを大量に召喚する。
無数の何かはまるで死者の大群のようだ。
「それが何であろうと。発動前に始末すれば何の問題もない。殺れ、数で押しきるのだ。
どんな手を使ってでも発動は阻止されなければならない!!!」
俺はいつものように五百円を強く握りしめる。
その後、手のひらで握っていた五百円は使われるのだが。
そこからが、いつもとは違っていた。
五百円が完全に手のひらから消え去った後、輝かしい金色の光が、俺の体を包み込んでいったのだ。
「なんだ!? 貴様、何をする気だァァ?」
輝かしい光に照らされ、思わずエルタは目元を隠している。
そして、金色の発光が終った時、俺の体を金色のオーラが包んでいた。
そして、メガネの淵の色が金色に変色する。
また、腕には始めてみるような装置が付いているのだが。
その装置には小銭の挿入口の様な物が付いているのだ。
「黄金! 黄金! 黄金! 煌めけ輝け。
小銭最強の姿。小銭最後の一枚。
始まりと終わり。作り手と買い手。死者と生者。
全ては一つでは物足りぬ。
さぁ、その姿に懺悔し、王の力を味わうのだ。
その名は明山 平死郎。
明山 平死郎 五百円モード!!…って、
もう少し派手な格好じゃねぇのかよ。
恥っず。なんか…期待したのと違うなぁ」
決め台詞を今考えたので、ちょっとごちゃごちゃになってしまっている。
変身といえば効果音と決め台詞なのだが。
そんな事をしても意味があるのかと言えるほどの変身感の無さである。
簡単に言うと、黄金のオーラが出て、メガネの淵の色が変わり、腕に変な装置を着けただけ。
それ以外は見た目になんの変化もないのだ。
「おい、明山。大丈夫か? まだ生きてるよな?」
突然、そう言って姿を見せたのは駒ヶであった。
エルタに斬りつけられたというのに、彼は逃げずにまだこの廃城に残っていたらしい。
「駒ヶ、お前は逃げてろ。
外に付喪連盟の奴らがいるはずだから」
「引き下がれると思うか? これくらいで逃げてたら俺の名が廃るってもんだろ?
それにここまで囲まれてるんだ。逃げれる訳がない」
俺たちの周辺はいつの間にか人型の大群によって囲まれていた。
傷ついている駒ヶは剣を構える。
まだ傷は癒えていないはずなのだが、戦う力は残っているようだ。
こうして役者が揃った時、エルタは覚悟を決めたような表情を浮かべる。
「残念だったなぁ。駒ヶ 回斗。
そこで転がっていれば楽な死に方が出来ただろうなぁ。
いつまで立っていられるかなぁ?
それと明山、姿が変わった所で戦力差など埋まらないのだよ。
現実とはそんな簡単には逆転出来るようにはなっていない。
強者は常に上にいる。いなければならんのだ。
このエルタが上に立ち、お前達はただそれを見上げるだけなのだよ。
獅子は兎を狩るには全力を尽くす……というが、俺は兎だけでは物足りない。
その山の生物全てを喰らい、山の頂点に立つのがこのエルタだァァァァァァ!!
喰らえ、ラグナロクと同じく禁断の魔法とされた物の一つを!!
その低能な脳みそに書き込むのだ。
このエルタは、世界を支配する事が出来る魔法を使えると言うことを!!
『終末論(エスカトロジー)』」
その魔法が発動された時、世界は彼に追い付く事は出来なかった。
風は止み、水は止まり、生き物は動かない。
誰も…この次元の誰も、彼に追い付く事は出来ないのだ。
彼は時をも越えた速さを手にいれたのだ。
「全てが俺の後ろをいく。
この次元で動けるのはこの俺一人。
この次元にいれば安心できる。
今、恐怖も危険もこの次元にはない。
人間の幸福が、欲望が…この魔法には詰まっているのだ」
そう言いながらエルタは、追い付けていない明山に向かって歩き出した。
そして、その後ろにいた駒ヶの剣を奪い取ると、剣を構える。
「世界の理を超越した速さでお前達は始末される。
明山平死郎。お前の五百円…なんちゃらがどれ程の恐ろしさはもう、どうでもいい。
ここで、トドメを刺してやる。
お前は自分がいつ死んだかも気づかない。
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