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第9章 どうやらエルタは八虐の不義のようです。
死神さんのお別れパーティー
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そんなことを考えていると、疑問に思ったのか死神さんは俺に声をかけてくれた。
「どうしたんですか? 明山さん」
死神さんはこちらに近づいてくると、心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
「いや、数日離れただけでも、こんなに懐かしいと感じてしまうんだなと思ってさ。」
「──きっとそれほど、大変だったんですよ。
魔王軍幹部が二人も襲ってきたんですから」
死神さんは静かに返答してくれた。
確かに、思い返すと大変な日々だった。
旅感は出ていて、冒険してるとは感じていたのだが、
蟲と洗脳された人、そして能力なし。
そんな状況で戦えるのもすごいとは思う。
あの蟲男に仮面の男。
前回までもそうだったが、魔王軍幹部の八虐は個性的な人材揃いで恐ろしく感じる。
これからもそういった奴らが俺を殺しにくるのだ。
「なぁ、死神さん。もしかしてだが」
俺はあることに気づいたので、その疑問を解決したかった。
死神さんへのとある疑問である。
それは前に彼女が言っていた仮面の男についての話。
「──お前、仮面の男を倒しただろ。もしかしてだが、あいつが指令の対象だったのか?」
前に死神さんが言っていたのだ。
彼女がこの世界に来た理由が仮面の男を探すことだと。
そのときは、駒ヶの事かと思っていたのだが、
今回の奴も仮面を被っていたので、頭の中で候補者が増えてしまった。
すると、死神さんは驚愕の表情を浮かべる。
まるで何故分かったのかと驚いているようであった。
「はい。あいつですよ。真ルイボルト教の信仰者にして創設者。センテンネルです」
「やっぱりか」
俺は予想が的中したので、静かにため息をつく。
この下界にいるのは任務に当たってたからで、本来の彼女の居場所はこの世界ではないのだ。
その任務の終わり。
それはつまり、彼女とみんなとの別れを意味していた。
「なぁ、新しい指令とか来ていないのか?」
俺は少し戸惑いながらも死神さんに向かって、口を開く。
かすかな希望にかけてみることにしたのだ。
「来てないですね。どうしたんですか?
───私がいなくなるのが寂しいんですか?」
「いや、ただ…その…。黒や妙義が悲しむだろうと思ってな。あいつら今回の旅でお前と仲が良かったからな」
既に任務を終えた彼女は、この世界にとどまる理由を失っている。
本職に戻ってしまうのは当たり前の事だ。
だが、おそらく妙義や黒は別れを悲しみ泣き続けるだろう。
一緒に過ごした時間は少ないが、2人は死神さんとは仲が良かった。
それに仲間だったのだ。
「仕方がないですよ。
でも、いいんです。死神は影で行動する者。それにみんなといると眩しくて仕方がなかったので」
少しうつむいて床を見ながら、死神さんは話を返してくる。そんな彼女の悲しそうな表情は本当は見たくない。なにかいい方法はないかと考えてみると。
「あっ!! そうだ。今からお前が俺を殺せば、あいつに頼みに行けるんじゃないか?
願いもまだ残っているから…。それで…」
「無理です。叶えてもらえない願いですよ。
死神は活動しなければならない。代えも少ないので、願いも届かないと思います」
俺は渾身のアイディアも使えないことを理解した。
誰からでも頼られ過ぎる仕事という奴はこんなにも辛いものなのだろうか。
自分の意思を持つ事も容易ではなく。
上からの指示に従わなければならないのだ。
組織のため、社会のため、人類のため、世界のために。
そういう理由をつけられて一人一人が断れない状況になってしまうのだろう。
もしかしたら、度が過ぎればブラック企業と変わりないのかもしれない。
それでも俺はどこかに糸口がないか必死に考えてみる。
正直にいうと彼女と別れたくないのだ。
だが、死神さんにはそんなことお見通しだったようだ。
「明山さん。私はこれでいいんですよ。
私が死神としての人生を歩み続けて、このような事があるとは想像もしていなかったので……。
いろいろな人と出会って、お話をして……。
それにほら、見てください。
こんなに友達も沢山の出来ているんです」
死神さんは寂しそうに笑っている。
死神さんの目線の先には、仲が良さそうに明るい表情を浮かべている仲間達。
「別れなんて最初から覚悟してましたから。
命とはそういうものです。必ず別れの時は来る。
でも明山さん、一生 会えないなんて考えちゃダメです。いつかは会えますよ。
そんな先の未来の事を考えずに、今の事を考えるべきです。
せめて今日はパーティーなんですから笑って楽しんでください」
だが、そう言ってくれている死神さんが、心から笑っていないのは見ておけない。
本当は誰よりも残りたいはずの死神さんが……。
「自分を偽るなよ。お前は生きている時もそうやって偽って生きてきたのか?本当は別れたくないんだろ」
「そうですよ!!!
でも、神に叛くのは私自身も危ういのです。大丈夫ですよ。あなた方の事はあの世から見守っていますし…。それに…感謝しているんです。神様は私に第2の人生をくれた。
その人生で孤独だった私に、明山さんが手を差しのべてくれた。あなたは第2の人生で初めて出来た友達なんです。
そして、明山さんのおかげでこんなにも沢山の人と仲良くなれたんですよ。私はそれで十分なんです」
彼女の声は今にもかすれてしまいそうだ。
もう、俺はこれ以上言うのはやめておく事にした。
これ以上、彼女の決意を無くそうとするのはお互いに辛くなってしまう。
それしか道はないのだ。
それしか……。
もう諦めきった俺を励ますかのように死神さんは声をかけてくれた。
「明山さん。大丈夫ですよ。
まだ数日間はこの世界にいます。
本当は、誰にも知らせずにひっそりと帰ろうと思っていたんですけどね。
残念です」
「それは…その…。悪かったな。ごめん」
俺は死神さんに向かって頭を下げる。
すると、死神さんは小さな声で俺に向かって別れの挨拶を言ってくれる。
「明山さん。私と友達になってくれて本当にありがとうございました」
今度は本当の彼女の笑顔で俺に話しかけてくれた。
そんな死神さんに何か言葉をかけるべきなのだろう。
しかし、それを見た瞬間、俺の頭はこれ以上考えるのをやめてしまった。
その時、俺たちが2人だけで寂しそうにしていると思ったのだろうか。
妙義がこちらへと声をかけに来てくれた。
「なぁ…死神さん聞いてくれよ。黒がさ……」
「あっ、そうやってまた、人を頼るのね。
死神さん言ってやってよ。あのね、妙義がさ……」
未だに仲良く喧嘩してたのか。あいつらは……。
そう思いながら俺は二人の言い争いを眺め続ける。
そして呼ばれた死神さんは、「はいはい、今いきますよ~」と言って二人の間に入っていく。
やっぱり女の子同士の方が話が進んでいるらしい。
みんなのパーティー会場なのに、3人はまるで3人だけの女子会のように話をしているのだ。
さっきまでの話が無かったかのように、死神さんも楽しそうにしている。
彼女は本当に演技がうまい人だ。
俺は彼女を尊敬の意思を込めてじっと眺めていた。
──────────
時が経って、パーティーも終わり、みんながそれぞれ後片付けをしている時。
黒はある事に気づいた。
「そういえば、ウサギちゃんがいない」
ウサギちゃんとは、このカフェのマスコットキャラクターになってしまったあの兎のことである。
確かに黒のいう通り、辺りを見渡してもウサギの姿はない。
「そういえば、確かに姿が見ないな。
いつもなら、この時間には帰ってくるのだが」
そう言いながら、何処からか店長が店の外から戻ってきた。
やはり彼はサボっていたようだ。
しかし、いつの間に黒の話を聞いていたのだろう。
……というか、普通はウサギって放し飼いさせるものか?
さまざまな疑問が俺の中に浮かんできたが、特に考えすぎる問題でもない。
「だが、今日はもう遅い。明日、みんなで探しにいこう。手伝ってくれるかい?」
店長はウサギの事を心配してみんなに頼み込む。
「もちろんです」
「まぁ、しょうがないか」
「仕方がないな」
「「ウサギっちを探すぞー!!」」
店長の提案にみんなが賛成している。
「店長、もしかして私たちもですか?」
「僕も?」
厨房の奥から、鈴木と簀巻きにされていた男が、顔を出して質問してくる。
「よし、みんなでウサギちゃんの居場所を捜索するわよ」
「「「「「「オオー!!!」」」」」」
今回の捜索はどうやら黒が指揮をするようだ。
今まさに、全員の意思をひとつにして、捜索は始まろうとしていた。
「どうしたんですか? 明山さん」
死神さんはこちらに近づいてくると、心配そうに俺の顔を覗き込んでくる。
「いや、数日離れただけでも、こんなに懐かしいと感じてしまうんだなと思ってさ。」
「──きっとそれほど、大変だったんですよ。
魔王軍幹部が二人も襲ってきたんですから」
死神さんは静かに返答してくれた。
確かに、思い返すと大変な日々だった。
旅感は出ていて、冒険してるとは感じていたのだが、
蟲と洗脳された人、そして能力なし。
そんな状況で戦えるのもすごいとは思う。
あの蟲男に仮面の男。
前回までもそうだったが、魔王軍幹部の八虐は個性的な人材揃いで恐ろしく感じる。
これからもそういった奴らが俺を殺しにくるのだ。
「なぁ、死神さん。もしかしてだが」
俺はあることに気づいたので、その疑問を解決したかった。
死神さんへのとある疑問である。
それは前に彼女が言っていた仮面の男についての話。
「──お前、仮面の男を倒しただろ。もしかしてだが、あいつが指令の対象だったのか?」
前に死神さんが言っていたのだ。
彼女がこの世界に来た理由が仮面の男を探すことだと。
そのときは、駒ヶの事かと思っていたのだが、
今回の奴も仮面を被っていたので、頭の中で候補者が増えてしまった。
すると、死神さんは驚愕の表情を浮かべる。
まるで何故分かったのかと驚いているようであった。
「はい。あいつですよ。真ルイボルト教の信仰者にして創設者。センテンネルです」
「やっぱりか」
俺は予想が的中したので、静かにため息をつく。
この下界にいるのは任務に当たってたからで、本来の彼女の居場所はこの世界ではないのだ。
その任務の終わり。
それはつまり、彼女とみんなとの別れを意味していた。
「なぁ、新しい指令とか来ていないのか?」
俺は少し戸惑いながらも死神さんに向かって、口を開く。
かすかな希望にかけてみることにしたのだ。
「来てないですね。どうしたんですか?
───私がいなくなるのが寂しいんですか?」
「いや、ただ…その…。黒や妙義が悲しむだろうと思ってな。あいつら今回の旅でお前と仲が良かったからな」
既に任務を終えた彼女は、この世界にとどまる理由を失っている。
本職に戻ってしまうのは当たり前の事だ。
だが、おそらく妙義や黒は別れを悲しみ泣き続けるだろう。
一緒に過ごした時間は少ないが、2人は死神さんとは仲が良かった。
それに仲間だったのだ。
「仕方がないですよ。
でも、いいんです。死神は影で行動する者。それにみんなといると眩しくて仕方がなかったので」
少しうつむいて床を見ながら、死神さんは話を返してくる。そんな彼女の悲しそうな表情は本当は見たくない。なにかいい方法はないかと考えてみると。
「あっ!! そうだ。今からお前が俺を殺せば、あいつに頼みに行けるんじゃないか?
願いもまだ残っているから…。それで…」
「無理です。叶えてもらえない願いですよ。
死神は活動しなければならない。代えも少ないので、願いも届かないと思います」
俺は渾身のアイディアも使えないことを理解した。
誰からでも頼られ過ぎる仕事という奴はこんなにも辛いものなのだろうか。
自分の意思を持つ事も容易ではなく。
上からの指示に従わなければならないのだ。
組織のため、社会のため、人類のため、世界のために。
そういう理由をつけられて一人一人が断れない状況になってしまうのだろう。
もしかしたら、度が過ぎればブラック企業と変わりないのかもしれない。
それでも俺はどこかに糸口がないか必死に考えてみる。
正直にいうと彼女と別れたくないのだ。
だが、死神さんにはそんなことお見通しだったようだ。
「明山さん。私はこれでいいんですよ。
私が死神としての人生を歩み続けて、このような事があるとは想像もしていなかったので……。
いろいろな人と出会って、お話をして……。
それにほら、見てください。
こんなに友達も沢山の出来ているんです」
死神さんは寂しそうに笑っている。
死神さんの目線の先には、仲が良さそうに明るい表情を浮かべている仲間達。
「別れなんて最初から覚悟してましたから。
命とはそういうものです。必ず別れの時は来る。
でも明山さん、一生 会えないなんて考えちゃダメです。いつかは会えますよ。
そんな先の未来の事を考えずに、今の事を考えるべきです。
せめて今日はパーティーなんですから笑って楽しんでください」
だが、そう言ってくれている死神さんが、心から笑っていないのは見ておけない。
本当は誰よりも残りたいはずの死神さんが……。
「自分を偽るなよ。お前は生きている時もそうやって偽って生きてきたのか?本当は別れたくないんだろ」
「そうですよ!!!
でも、神に叛くのは私自身も危ういのです。大丈夫ですよ。あなた方の事はあの世から見守っていますし…。それに…感謝しているんです。神様は私に第2の人生をくれた。
その人生で孤独だった私に、明山さんが手を差しのべてくれた。あなたは第2の人生で初めて出来た友達なんです。
そして、明山さんのおかげでこんなにも沢山の人と仲良くなれたんですよ。私はそれで十分なんです」
彼女の声は今にもかすれてしまいそうだ。
もう、俺はこれ以上言うのはやめておく事にした。
これ以上、彼女の決意を無くそうとするのはお互いに辛くなってしまう。
それしか道はないのだ。
それしか……。
もう諦めきった俺を励ますかのように死神さんは声をかけてくれた。
「明山さん。大丈夫ですよ。
まだ数日間はこの世界にいます。
本当は、誰にも知らせずにひっそりと帰ろうと思っていたんですけどね。
残念です」
「それは…その…。悪かったな。ごめん」
俺は死神さんに向かって頭を下げる。
すると、死神さんは小さな声で俺に向かって別れの挨拶を言ってくれる。
「明山さん。私と友達になってくれて本当にありがとうございました」
今度は本当の彼女の笑顔で俺に話しかけてくれた。
そんな死神さんに何か言葉をかけるべきなのだろう。
しかし、それを見た瞬間、俺の頭はこれ以上考えるのをやめてしまった。
その時、俺たちが2人だけで寂しそうにしていると思ったのだろうか。
妙義がこちらへと声をかけに来てくれた。
「なぁ…死神さん聞いてくれよ。黒がさ……」
「あっ、そうやってまた、人を頼るのね。
死神さん言ってやってよ。あのね、妙義がさ……」
未だに仲良く喧嘩してたのか。あいつらは……。
そう思いながら俺は二人の言い争いを眺め続ける。
そして呼ばれた死神さんは、「はいはい、今いきますよ~」と言って二人の間に入っていく。
やっぱり女の子同士の方が話が進んでいるらしい。
みんなのパーティー会場なのに、3人はまるで3人だけの女子会のように話をしているのだ。
さっきまでの話が無かったかのように、死神さんも楽しそうにしている。
彼女は本当に演技がうまい人だ。
俺は彼女を尊敬の意思を込めてじっと眺めていた。
──────────
時が経って、パーティーも終わり、みんながそれぞれ後片付けをしている時。
黒はある事に気づいた。
「そういえば、ウサギちゃんがいない」
ウサギちゃんとは、このカフェのマスコットキャラクターになってしまったあの兎のことである。
確かに黒のいう通り、辺りを見渡してもウサギの姿はない。
「そういえば、確かに姿が見ないな。
いつもなら、この時間には帰ってくるのだが」
そう言いながら、何処からか店長が店の外から戻ってきた。
やはり彼はサボっていたようだ。
しかし、いつの間に黒の話を聞いていたのだろう。
……というか、普通はウサギって放し飼いさせるものか?
さまざまな疑問が俺の中に浮かんできたが、特に考えすぎる問題でもない。
「だが、今日はもう遅い。明日、みんなで探しにいこう。手伝ってくれるかい?」
店長はウサギの事を心配してみんなに頼み込む。
「もちろんです」
「まぁ、しょうがないか」
「仕方がないな」
「「ウサギっちを探すぞー!!」」
店長の提案にみんなが賛成している。
「店長、もしかして私たちもですか?」
「僕も?」
厨房の奥から、鈴木と簀巻きにされていた男が、顔を出して質問してくる。
「よし、みんなでウサギちゃんの居場所を捜索するわよ」
「「「「「「オオー!!!」」」」」」
今回の捜索はどうやら黒が指揮をするようだ。
今まさに、全員の意思をひとつにして、捜索は始まろうとしていた。
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