18 / 228
18話 少年と十個の質問
しおりを挟む
私はセシルから建国祭の話を聞いてどうしても行ってみたいと思い、いっそ抜け出してしまおうかと考えました。しかし、宮殿の外に出る方法を知らない私は、最初から手詰まりの状態でした。
聞くところによると、建国祭は三日間続き、今日はその初日。しかしもう日も暮れるだろう。なんとか明日には出ていけたらよいのですけど。
建国祭の間にミゲルでもビルジニでも遊びに来てくれれば良いのですけど、一応みんな伯爵家以上の家系ですし、親御さんとご一緒ですよね。つまり、私が頼ることができる人はいない。ジェラールやエリザベートはどうせスケジュールが埋まっているでしょうし、あてにできない。あと私の知り合いと言ったら…………
「あれ? もしかして今、俺のことを考えていなかったかい?」
不意に後ろから聞こえた少年の声に、私は勢いよく振り返る。ロングストレートの髪がたなびく中、視界には黒ずくめの少年が私のベッドに座っていた。
「貴方、もしかしていつも私の部屋にいるの?」
「さすがにそれはないかな」
私も四六時中この部屋にいますとか言われたら、今すぐ大声出して人を呼びましたよ。黒ずくめの少年は黒いローブで頭まで隠し、顔も華より下が見えるくらいでした。こないだは月明かり程度でしかなく、ほとんど確認できませんでしたが、フードからはみ出ている髪の色は白で間違いなさそうです。
「どうして顔を隠しているのですか?」
「…………姫様の部屋に出入りできる人間だ。素性は明かせないよ」
確かに冷静に考えれば重罪ね。そもそもアラサー生活の方が長いせいで、未だに自分のことが姫だという自覚は薄い。それでも赤子の頃から幼児の今まで姫として育てられた事実も間違いではない。
「協力を一方的に求めておいて、対価を払う気がない貴方に質問をしてもいいかしら?」
「その質問が対価かい? 答えられる範囲で答えようか」
よし、これでひとまず何かしら質問ができる。まずはこいつの素性は…………聞くだけ無駄よね。でもワンダーオーブが必要な理由は聞いてみたいわ。それから他にはこないだの魔法もよね。幻惑魔法かそれとも別の魔法か。
「いくつか質問をするのだけれど、最低三つ答えてくれるかしら?」
「それじゃ質問は最低十個出してくれ。同じ答えになる質問はダメ」
「ぐっ…………わかったわ。ただし、貴方がわからないものは無回答にするわ」
「だったら僕に関する質問だけを質問にすることだね」
こいつ頭の回転が速い。本当に知りたい質問を必ず答えさせるようにするのは難しそうね。
「一つ目、貴方の名前は? あ、これも答え得られなかったらあだ名でも良いから呼び方を指定して。ただし、呼び方のお願いは質問に含めないわ。単純に呼び方が定まっていないと不便だから本名が言えないなら偽名くらい名乗ってってこと」
「ふむ、本名はダメだね。これで君の質問が一回、僕の回答がゼロ回。あだ名はブランクでどうかな?」
ブランクね。完全に偽名じゃない。まあ、いいわ次の質問。
「二つ目、ワンダーオーブを手に入れてどうするつもり?」
「取り戻したいものがある。その為にワンダーオーブが必要なんだ」
これで私の質問は二回目、彼の回答は一回目ね。取り戻したいものがあるから力が欲しい。私も護りたいものがあるからワンダーオーブが必要になる。私もブランクもワンダーオーブに求めているのは一時だけの力のようね。それだったら多少は協力もできるかしら。
「三つ目、あなたが求めているワンダーオーブは何色かしら?」
もしこれで【赤】だなんて言われたら入手不可もいいところ。だってそのワンダーオーブは最強最悪の元ヒロインが持っているのだもの。
「色? …………色? わからないな」
これはわからないと言うことかしら。もしかしたらブランクは、ワンダーオーブが数種類あることも知らない。では、何故ワンダーオーブのことを知っているのかしら。文献か何かで名前だけ目にしたというのが妥当でしょう。彼がわからない質問はカウントしないのよね。
「改めて三つ目良いかしら? ブランクはどのようにこの部屋を出入りしているの?」
「答えられないね」
「四つ目、こないだ消えた時に使用した魔法は幻惑魔法かしら?」
「それも答えられない」
ほとんど答えられないんじゃないの。どうすればいいのよ。
「五つ目、貴方の出身は?」
「…………答えられないな」
「まだ一つしか答えていないじゃないの。六つ目、いつまでにワンダーオーブが必要?」
「そうだね…………君が魔術師として成長するくらいまでなら待てるかな。学園に通い始めるくらいとか?」
「学園のことも知っているのね」
「知っているよ」
さて、お次は何を質問しようかしら。とりあえず二つ回答を貰えましたし、あと一個は答えてくれるはず。
「七つ目、貴方の得意な魔法は?」
「答えられないよ」
「くっ…………八つ目、今日ここに来た理由は?」
「答えられないな」
これも答えらないの。本当に何が目的でここにいるっていうのよ。とにかくあと一回はこたえてくれるはず。何か質問しなければ。
「九つ目、貴方はワンダーオーブを手に入れて取り戻したいものがあると言ったわね。それは何かしら?」
「答えられないね。はいこれで質問十回に回答三回は終了」
「え? 待ちなさいよ。まだ質問が九回で回答が二回でしょ?」
「学校のことをしっているのねに僕は知っているよと答えただろう?」
確かに私がそう呟いて、ブランクはそう答えた。事実だ。そしてそれはブランクの仲では質問一回と回答一回としてカウントされてしまったらしい。余計なことを呟かなければ良かった。確かにある程度のことを知ることはできたけど、全然足りない。こんなんじゃブランクの手伝いなんて一ミリもできないわ。
「不満そうだね」
「当たり前でしょ」
「よし、君が行きたがっていた建国祭、連れて出してあげようか」
「え?」
ブランクは顔こそ見えませんが、口元が笑っていることがよくわかりました。そして彼、私の部屋に侵入する罪と、誘拐まで罪状が…………まあ、いいか。どうせ、私も抜け出すつもりでしたし。
聞くところによると、建国祭は三日間続き、今日はその初日。しかしもう日も暮れるだろう。なんとか明日には出ていけたらよいのですけど。
建国祭の間にミゲルでもビルジニでも遊びに来てくれれば良いのですけど、一応みんな伯爵家以上の家系ですし、親御さんとご一緒ですよね。つまり、私が頼ることができる人はいない。ジェラールやエリザベートはどうせスケジュールが埋まっているでしょうし、あてにできない。あと私の知り合いと言ったら…………
「あれ? もしかして今、俺のことを考えていなかったかい?」
不意に後ろから聞こえた少年の声に、私は勢いよく振り返る。ロングストレートの髪がたなびく中、視界には黒ずくめの少年が私のベッドに座っていた。
「貴方、もしかしていつも私の部屋にいるの?」
「さすがにそれはないかな」
私も四六時中この部屋にいますとか言われたら、今すぐ大声出して人を呼びましたよ。黒ずくめの少年は黒いローブで頭まで隠し、顔も華より下が見えるくらいでした。こないだは月明かり程度でしかなく、ほとんど確認できませんでしたが、フードからはみ出ている髪の色は白で間違いなさそうです。
「どうして顔を隠しているのですか?」
「…………姫様の部屋に出入りできる人間だ。素性は明かせないよ」
確かに冷静に考えれば重罪ね。そもそもアラサー生活の方が長いせいで、未だに自分のことが姫だという自覚は薄い。それでも赤子の頃から幼児の今まで姫として育てられた事実も間違いではない。
「協力を一方的に求めておいて、対価を払う気がない貴方に質問をしてもいいかしら?」
「その質問が対価かい? 答えられる範囲で答えようか」
よし、これでひとまず何かしら質問ができる。まずはこいつの素性は…………聞くだけ無駄よね。でもワンダーオーブが必要な理由は聞いてみたいわ。それから他にはこないだの魔法もよね。幻惑魔法かそれとも別の魔法か。
「いくつか質問をするのだけれど、最低三つ答えてくれるかしら?」
「それじゃ質問は最低十個出してくれ。同じ答えになる質問はダメ」
「ぐっ…………わかったわ。ただし、貴方がわからないものは無回答にするわ」
「だったら僕に関する質問だけを質問にすることだね」
こいつ頭の回転が速い。本当に知りたい質問を必ず答えさせるようにするのは難しそうね。
「一つ目、貴方の名前は? あ、これも答え得られなかったらあだ名でも良いから呼び方を指定して。ただし、呼び方のお願いは質問に含めないわ。単純に呼び方が定まっていないと不便だから本名が言えないなら偽名くらい名乗ってってこと」
「ふむ、本名はダメだね。これで君の質問が一回、僕の回答がゼロ回。あだ名はブランクでどうかな?」
ブランクね。完全に偽名じゃない。まあ、いいわ次の質問。
「二つ目、ワンダーオーブを手に入れてどうするつもり?」
「取り戻したいものがある。その為にワンダーオーブが必要なんだ」
これで私の質問は二回目、彼の回答は一回目ね。取り戻したいものがあるから力が欲しい。私も護りたいものがあるからワンダーオーブが必要になる。私もブランクもワンダーオーブに求めているのは一時だけの力のようね。それだったら多少は協力もできるかしら。
「三つ目、あなたが求めているワンダーオーブは何色かしら?」
もしこれで【赤】だなんて言われたら入手不可もいいところ。だってそのワンダーオーブは最強最悪の元ヒロインが持っているのだもの。
「色? …………色? わからないな」
これはわからないと言うことかしら。もしかしたらブランクは、ワンダーオーブが数種類あることも知らない。では、何故ワンダーオーブのことを知っているのかしら。文献か何かで名前だけ目にしたというのが妥当でしょう。彼がわからない質問はカウントしないのよね。
「改めて三つ目良いかしら? ブランクはどのようにこの部屋を出入りしているの?」
「答えられないね」
「四つ目、こないだ消えた時に使用した魔法は幻惑魔法かしら?」
「それも答えられない」
ほとんど答えられないんじゃないの。どうすればいいのよ。
「五つ目、貴方の出身は?」
「…………答えられないな」
「まだ一つしか答えていないじゃないの。六つ目、いつまでにワンダーオーブが必要?」
「そうだね…………君が魔術師として成長するくらいまでなら待てるかな。学園に通い始めるくらいとか?」
「学園のことも知っているのね」
「知っているよ」
さて、お次は何を質問しようかしら。とりあえず二つ回答を貰えましたし、あと一個は答えてくれるはず。
「七つ目、貴方の得意な魔法は?」
「答えられないよ」
「くっ…………八つ目、今日ここに来た理由は?」
「答えられないな」
これも答えらないの。本当に何が目的でここにいるっていうのよ。とにかくあと一回はこたえてくれるはず。何か質問しなければ。
「九つ目、貴方はワンダーオーブを手に入れて取り戻したいものがあると言ったわね。それは何かしら?」
「答えられないね。はいこれで質問十回に回答三回は終了」
「え? 待ちなさいよ。まだ質問が九回で回答が二回でしょ?」
「学校のことをしっているのねに僕は知っているよと答えただろう?」
確かに私がそう呟いて、ブランクはそう答えた。事実だ。そしてそれはブランクの仲では質問一回と回答一回としてカウントされてしまったらしい。余計なことを呟かなければ良かった。確かにある程度のことを知ることはできたけど、全然足りない。こんなんじゃブランクの手伝いなんて一ミリもできないわ。
「不満そうだね」
「当たり前でしょ」
「よし、君が行きたがっていた建国祭、連れて出してあげようか」
「え?」
ブランクは顔こそ見えませんが、口元が笑っていることがよくわかりました。そして彼、私の部屋に侵入する罪と、誘拐まで罪状が…………まあ、いいか。どうせ、私も抜け出すつもりでしたし。
0
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
いじめられ続けた挙げ句、三回も婚約破棄された悪役令嬢は微笑みながら言った「女神の顔も三度まで」と
鳳ナナ
恋愛
伯爵令嬢アムネジアはいじめられていた。
令嬢から。子息から。婚約者の王子から。
それでも彼女はただ微笑を浮かべて、一切の抵抗をしなかった。
そんなある日、三回目の婚約破棄を宣言されたアムネジアは、閉じていた目を見開いて言った。
「――女神の顔も三度まで、という言葉をご存知ですか?」
その言葉を皮切りに、ついにアムネジアは本性を現し、夜会は女達の修羅場と化した。
「ああ、気持ち悪い」
「お黙りなさい! この泥棒猫が!」
「言いましたよね? 助けてやる代わりに、友達料金を払えって」
飛び交う罵倒に乱れ飛ぶワイングラス。
謀略渦巻く宮廷の中で、咲き誇るは一輪の悪の華。
――出てくる令嬢、全員悪人。
※小説家になろう様でも掲載しております。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる