48 / 80
閑話6話 夜会・2 35話~38話+αギル視点
しおりを挟む
マリーと二人でいたいが、周囲には人が集まって来る。一向にいなくなる気配もない中、その中の一人、ボイド辺境伯がマリーを見て一言呟いた。
「それでは彼女が可哀そうだ。一度離してあげるといい」
そう言われ、俺はマリーの腕を放すと、マリーは空気を読んで、愛想笑いをしつつそっと壁際に移動していく。
しばらくくだらない話や、興味のない女性の紹介が続き、やっとの思いで抜け出したが、近くにマリーの姿はなかった。
「あら? マリーちゃんと一緒だったのではないの?」
不意に後ろから声をかけられ、振り向くとそこにはリンナンコスキ公爵夫人。学園理事長が豪華なドレスを着て歩いてきた。
「ええ、本当は一緒にいたのですが、私の周りに公爵家と懇意にしたいものが集まりすぎてしまいまして、一度好きにしてもらっていたのですが、どこへ行ったのやら?」
「そう? 見かけたら声くらいかけてあげるわね」
「ありがとうございます」
それからしばらく探し回ったが、それでも彼女の姿がない。会場から出ていってしまったのだろうか。
探し続けていると、またリンナンコスキ公爵夫人が俺の前に訪れた。
「さきほどマリーちゃんと会いましたので、あちらの方にいらっしゃいますよ」
「ありがとうございます」
公爵夫人は入り口の方を指さした。これだけ探しても見つからなかったのだし、やはり一度会場から出ていったのだろうか。
そして長い茶髪に水色のドレスを纏った女性の後ろ姿を捉えた。マリーだ。
「マリーどこに行っていたんだ?」
「ごめんなさい」
振り返った彼女は、何が嬉しいのか笑いながら謝ってきた。そんな顔をされたら、こっちも笑って返事をしてやりたくなるものだ。
あまり、笑うのは得意ではないんだけどな。
俺がマリーの手を取ると、マリーは急にふにゃっとした表情になる。そして足が少しだけ震えていたことに気付く。
「何かあったのか?」
周囲に聞こえない様に、俺が彼女の耳元によって声をかける。ふいに近づいたせいか、彼女は驚き思いっきり後ろにのけ反る。俺がマリーの背中に手をまわし、一気に体を引き寄せる。
「はうわ!?」
「驚きすぎだ」
「えと…………実はですね」
周囲が踊り始めている中、俺達はなるべく目立たない位置に移動します。
そしてマリーがことの顛末を話し始める。
「いなくなっていた間にそんなことがあったのか。怖くなかったのか?」
俺は、マリーを不安にさせないために冷静なフリをしつつ、彼女の腕をしっかりと掴んでしまった。
「も、もう離れませんから」
「本当か?」
「んぅ」
「…………すまない」
俺が掴んだ腕を離し、彼女が少しだけ腕をさする。痛い思いまでさせてしまったようだ。
「そんなに痛かったか?」
「…………痛かったです」
「すまない」
「今度からもっと優しくしないと、また意地悪言いますよ?」
マリーがそういうと、俺は驚き目を見開いてしまう。少し考えてから思いついたことをこぼした。
「今のは意地悪のつもりなのか?」
「意地悪ですけど?」
何を言っているのだろうか。あんな意地悪だったらいつでも受け止められる。本当に彼女は、俺の知っている女性たちと違うな。
マリーがムッとした表情で見つめてきたのを見たとたんに、一気に笑いがこみ上げてきた。
「何笑っているんですか!?」
「ああ、そうだ。君と一緒にいた女性にお礼を言わなければね」
「ギルはルアさんをご存じなんですか?」
ルアさん。あの人の使う偽名だし、ここはベッケンシュタイン家の夜会。来ていてもおかしくはないだろう。
「あの? 私も挨拶に行きたいです」
「どうした? またその人に会いたいのか? この会場で再会できなければ、俺ですら謁見するのも難しいと思うぞ」
謁見は難しいが、探し出せば城下町にいることがあるとも聞いたことがある。その時に使われる偽名がルアだ。
「あの? ルアさんって何者なんですか?」
「…………それは本人から聞くといい」
あのお方が偽名を名乗ったなら、教える気がなかったのか、偶然なのか。どちらにせよ、俺が軽々しくいう訳にはいかないよな。
「意地悪ですか?」
「意地悪だ」
そう言い、俺が彼女の頬に向かって指を伸ばす。顔に近づく手に、彼女は目を閉じてしまう。俺は目を閉じた彼女の綺麗な顔に、魔が差してしまった。
「へ?」
驚いたマリーが、とっさに目を開く。俺とマリーの顔の距離は、拳一つ分の距離。
「ちっちか! 意地悪ですか!!」
「今のは、意地悪になってしまったか?」
「はぅわぁっ! あっあっ! あっ!」
途中、ベッケンシュタイン嬢が公子と公女を連れて乱入してきたタイミングで、マリーの学園生活の話を聞いてみると、彼女がいじめられている話を耳にする。
その後はエントランスに行き、捕まっている犯人たちのところに行くことになったりしたが、俺は縛り上げられた二人を見て、内心は怒りでいっぱいだった。
その後も色々あったが、最終的には彼女と二人で帰ることになる。
彼女が屋敷にはいっていくところで、俺はもう一度ベッケンシュタイン家の屋敷に向かった。
エントランスにいたフリーデリケさんに挨拶をし、拘束されているフリン侯爵、フリン嬢、ボイド嬢、それら二人の同伴者の前に現れた。
既に尋問が始まっており、その場にいた東方人の女性とリアと呼ばれるマリーのメイド。それからベッケンシュタイン嬢にベッケンシュタイン公爵夫婦。さりげにリンナンコスキ公爵夫人までいる。
そして奥にもう一人。俺に気付いたその人は、笑いながらこう言った。
「あら? 貴方の姫《だいじなひと》はおいてきたのかしら?」
件のルアさん。本名、ルクレシア・ボレアリス・C・アルデマグラ。アルデマグラ公国現公妃その人だ。
「それでは彼女が可哀そうだ。一度離してあげるといい」
そう言われ、俺はマリーの腕を放すと、マリーは空気を読んで、愛想笑いをしつつそっと壁際に移動していく。
しばらくくだらない話や、興味のない女性の紹介が続き、やっとの思いで抜け出したが、近くにマリーの姿はなかった。
「あら? マリーちゃんと一緒だったのではないの?」
不意に後ろから声をかけられ、振り向くとそこにはリンナンコスキ公爵夫人。学園理事長が豪華なドレスを着て歩いてきた。
「ええ、本当は一緒にいたのですが、私の周りに公爵家と懇意にしたいものが集まりすぎてしまいまして、一度好きにしてもらっていたのですが、どこへ行ったのやら?」
「そう? 見かけたら声くらいかけてあげるわね」
「ありがとうございます」
それからしばらく探し回ったが、それでも彼女の姿がない。会場から出ていってしまったのだろうか。
探し続けていると、またリンナンコスキ公爵夫人が俺の前に訪れた。
「さきほどマリーちゃんと会いましたので、あちらの方にいらっしゃいますよ」
「ありがとうございます」
公爵夫人は入り口の方を指さした。これだけ探しても見つからなかったのだし、やはり一度会場から出ていったのだろうか。
そして長い茶髪に水色のドレスを纏った女性の後ろ姿を捉えた。マリーだ。
「マリーどこに行っていたんだ?」
「ごめんなさい」
振り返った彼女は、何が嬉しいのか笑いながら謝ってきた。そんな顔をされたら、こっちも笑って返事をしてやりたくなるものだ。
あまり、笑うのは得意ではないんだけどな。
俺がマリーの手を取ると、マリーは急にふにゃっとした表情になる。そして足が少しだけ震えていたことに気付く。
「何かあったのか?」
周囲に聞こえない様に、俺が彼女の耳元によって声をかける。ふいに近づいたせいか、彼女は驚き思いっきり後ろにのけ反る。俺がマリーの背中に手をまわし、一気に体を引き寄せる。
「はうわ!?」
「驚きすぎだ」
「えと…………実はですね」
周囲が踊り始めている中、俺達はなるべく目立たない位置に移動します。
そしてマリーがことの顛末を話し始める。
「いなくなっていた間にそんなことがあったのか。怖くなかったのか?」
俺は、マリーを不安にさせないために冷静なフリをしつつ、彼女の腕をしっかりと掴んでしまった。
「も、もう離れませんから」
「本当か?」
「んぅ」
「…………すまない」
俺が掴んだ腕を離し、彼女が少しだけ腕をさする。痛い思いまでさせてしまったようだ。
「そんなに痛かったか?」
「…………痛かったです」
「すまない」
「今度からもっと優しくしないと、また意地悪言いますよ?」
マリーがそういうと、俺は驚き目を見開いてしまう。少し考えてから思いついたことをこぼした。
「今のは意地悪のつもりなのか?」
「意地悪ですけど?」
何を言っているのだろうか。あんな意地悪だったらいつでも受け止められる。本当に彼女は、俺の知っている女性たちと違うな。
マリーがムッとした表情で見つめてきたのを見たとたんに、一気に笑いがこみ上げてきた。
「何笑っているんですか!?」
「ああ、そうだ。君と一緒にいた女性にお礼を言わなければね」
「ギルはルアさんをご存じなんですか?」
ルアさん。あの人の使う偽名だし、ここはベッケンシュタイン家の夜会。来ていてもおかしくはないだろう。
「あの? 私も挨拶に行きたいです」
「どうした? またその人に会いたいのか? この会場で再会できなければ、俺ですら謁見するのも難しいと思うぞ」
謁見は難しいが、探し出せば城下町にいることがあるとも聞いたことがある。その時に使われる偽名がルアだ。
「あの? ルアさんって何者なんですか?」
「…………それは本人から聞くといい」
あのお方が偽名を名乗ったなら、教える気がなかったのか、偶然なのか。どちらにせよ、俺が軽々しくいう訳にはいかないよな。
「意地悪ですか?」
「意地悪だ」
そう言い、俺が彼女の頬に向かって指を伸ばす。顔に近づく手に、彼女は目を閉じてしまう。俺は目を閉じた彼女の綺麗な顔に、魔が差してしまった。
「へ?」
驚いたマリーが、とっさに目を開く。俺とマリーの顔の距離は、拳一つ分の距離。
「ちっちか! 意地悪ですか!!」
「今のは、意地悪になってしまったか?」
「はぅわぁっ! あっあっ! あっ!」
途中、ベッケンシュタイン嬢が公子と公女を連れて乱入してきたタイミングで、マリーの学園生活の話を聞いてみると、彼女がいじめられている話を耳にする。
その後はエントランスに行き、捕まっている犯人たちのところに行くことになったりしたが、俺は縛り上げられた二人を見て、内心は怒りでいっぱいだった。
その後も色々あったが、最終的には彼女と二人で帰ることになる。
彼女が屋敷にはいっていくところで、俺はもう一度ベッケンシュタイン家の屋敷に向かった。
エントランスにいたフリーデリケさんに挨拶をし、拘束されているフリン侯爵、フリン嬢、ボイド嬢、それら二人の同伴者の前に現れた。
既に尋問が始まっており、その場にいた東方人の女性とリアと呼ばれるマリーのメイド。それからベッケンシュタイン嬢にベッケンシュタイン公爵夫婦。さりげにリンナンコスキ公爵夫人までいる。
そして奥にもう一人。俺に気付いたその人は、笑いながらこう言った。
「あら? 貴方の姫《だいじなひと》はおいてきたのかしら?」
件のルアさん。本名、ルクレシア・ボレアリス・C・アルデマグラ。アルデマグラ公国現公妃その人だ。
0
お気に入りに追加
160
あなたにおすすめの小説
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
侯爵令嬢は追放され、他国の王子様に溺愛されるようです
あめり
恋愛
アーロン王国の侯爵令嬢に属しているジェーンは10歳の時に、隣国の王子であるミカエル・フォーマットに恋をした。知性に溢れる彼女は、当時から内政面での書類整理などを担っており、客人として呼ばれたミカエルとも親しい関係にあった。
それから7年の月日が流れ、相変わらず内政面を任せられている彼女は、我慢の限界に来ていた。
「民への重税……王族達いい加減な政治にはついて行けないわ」
彼女は現在の地位を捨てることを決意した。色々な計略を経て、王族との婚約を破断にさせ、国家追放の罪を被った。それも全て、彼女の計算の上だ。
ジェーンは隣国の王子のところへと向かい、寵愛を受けることになる。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる