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第60話 民宿と浴衣と牡丹鍋
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聖暦1387年1月9日夜――。
ルイジェンとユーヒは予定通りエルリシアに入った。
日はとうに暮れて、夜空には月が出ている。
ルイジェンは、なじみの宿屋があるからと、ユーヒをそこへ案内した。
その宿は、いわゆる村長の宿ではない。地元の農家の老夫婦が営んでいる小さな宿だ。ゆえに、大抵いつも空いている。
「おお! ルイジェンじゃないか! ひさしぶりだな! どこに行ってたんだ?」
ルイジェンを一目見たオヤジさんが懐かしそうに目を細めて迎えてくれる。
「ちょっとレトリアリアにな。そこでこいつと出会って、また旅をしている。今度の行く先はダイワの予定だ」
ルイジェンはすらすらと予定を告げてしまう。が、それも、この老夫婦が役人に問い詰められたとしても何も聞かなかったの一点張りでやり過ごすことを知っているからだ。
「人族――か。そうなんだな。まあ、はいりなよ。部屋はいつも空いてるからな? ははは」
「笑ってる場合か?」
「いいんだよ、ここはおまえさんの「定宿」なんだから。それに宿貸しはいわば小遣い稼ぎだ。本業は農夫だから暇することもないしな?」
「じゃあ、また一晩、とめてもらうぜ? ああ、部屋は二つな――」
「二つ? なんだ、「つれあい」じゃないのか?」
「ば、ばか! 違うに決まってるだろ! もう、そんな話はいいから早く飯を食わせてくれ!」
そうかそうか、そうなんだ、と主人はしたり顔で言いながら、部屋を案内し、荷物を置いたら食堂に来いと言って去って行く。
(これだから、「女」ってのは――)
と、ルイジェンはたまに思うのだ。
女が男を連れているとなにかと詮索されることが多い。だからルイジェンは冒険者になってしばらく後に、今の口調や装備に変えて「男」と変わらない風を装っている。
ユーヒが自分を男だと思い込んでいたのにも相応の理由があるというものだ。
ハーフエルフは総じて色白で肌艶もよく、青年期が長い。男女ともに目鼻立ちは綺麗に整っていて、体型も凹凸がやや控えめだ。
服装を男物にして、口調を男口調に変えれば、一目見れば「女」とはわからないぐらいには装うことができる。
なので、ルイジェンはどこに行っても基本的には自分の性別については触れないようにしている。相手が勝手に思うように思わせておいて、結果、「男」だと思われてる方がなにかと都合がいいのだ。
(でも、ここのオヤジとおかみさんにはそれは通じなかったんだよなぁ――)
この宿を初めて利用した時からここの二人にはすぐに「女」だと勘付かれてしまった。
ルイジェンがそのことを聞いたことがある。どうしてすぐ女だってわかったのさ、と。
「はあ? 見たまんまじゃないか。男物の服装で口調を変えたって、女は女に変わりないだろう?」
と、おかみさんが答えた。もちろん主人の方もすぐにわかったと言っていた。
それ以来ルイジェンは、宿をとるときは商業旅館を利用するようにし、いわゆる民宿の利用は控えるようにした。
地域に根差した者たちには、人を見る目が肥えているものが多いと感じたからだ。
だが、このエルリシアの宿だけはある意味自然体のルイジェンが出せるという意味で癒しになっているため、この街に逗留するときだけは変わらずここを利用しているというわけだ。
「ルイ? ここの宿はよく使うの?」
ユーヒが部屋に入る前に問いかけてきた。
「ああ、そうだな。ユーヒ、ここの牡丹鍋は絶品だぜ? 楽しみにしておけよ? 着替えたら食堂に集合な?」
そう言って部屋に入り、荷物を下ろす。今日は自分たち以外に客はいないとオヤジさんは言っていたから、着替えを済ませてもいいだろう。用意されてい室内着はこの宿の女将さんが用意してくれている浴衣と綿入れだ。
ルイジェンはさっとそれに着替えると、結い上げている髪も下ろす。食事のあとはそれほど大きくはないがしっかりと男女に分けられている浴場で汗を流すことにしよう。
湯船はそれほど大きくないものだが、木と石の二つが、男女それぞれに備えられていたはずだ。
ゴトゴトと隣の部屋で物音がするのはユーヒだろう。
まだ冒険慣れしていないユーヒは、そういう支度に時間が掛かる傾向がある。
ルイジェンは、先に部屋を出て、食堂に向かった。
食堂の奥ではオヤジさんと女将さんが食事の準備をしているのか、なにやら楽しそうな話声が聞こえてくる。
それとともに、いつもの「牡丹鍋」の出汁の香りも漂ってきている。
「おまたせ、ルイ――って、あれ? すいません、ここの宿泊客の方ですか? 僕の連れを見かけませんでしたか? 先にここに来てるはずなんだけど……」
と、意味不明のことを言うユーヒ。
「はあ? お前なに言ってんだよ? 俺はここにいるだろう?」
と、わけもわからず返すルイジェン。
「えっ!? えええっ!? ルイ……なの?」
「はあ!? 俺が誰に見えるってんだ!?」
「いや、だって、その――そんな格好だからさ……」
「どういうことだよ?」
「あらあらあら、ルイジェン、やっぱりその方が似合ってると思うけどねぇ? どうして男の格好なんてしてるのさ?」
と言いながらタイミングよく食堂に入ってくるのは女将さんだ。両手で大きな土鍋を抱えている。
「ねえ? あんたもそう思うでしょう? いまも見違えてたでしょ?」
そう言いながら土鍋をテーブルの中央に置くと、
「どうぞ、ごゆっくり。あ、気が変わったら、風呂も部屋も一緒でもいいからね? じゃあ、わたしはご飯を持ってこようかしら――」
去り際にそう、自然に言う女将さん。ルイジェンは自分の体温が急激に上がるのを感じた。
「えっと、あのう、ここ座ってもいいですか?」
「はあ!? いいから早く座れ! いきなり改まられてもこっちが恥ずかしいだろうが――!」
思わず照れ隠しに怒鳴ってしまうルイジェンだった。
ルイジェンとユーヒは予定通りエルリシアに入った。
日はとうに暮れて、夜空には月が出ている。
ルイジェンは、なじみの宿屋があるからと、ユーヒをそこへ案内した。
その宿は、いわゆる村長の宿ではない。地元の農家の老夫婦が営んでいる小さな宿だ。ゆえに、大抵いつも空いている。
「おお! ルイジェンじゃないか! ひさしぶりだな! どこに行ってたんだ?」
ルイジェンを一目見たオヤジさんが懐かしそうに目を細めて迎えてくれる。
「ちょっとレトリアリアにな。そこでこいつと出会って、また旅をしている。今度の行く先はダイワの予定だ」
ルイジェンはすらすらと予定を告げてしまう。が、それも、この老夫婦が役人に問い詰められたとしても何も聞かなかったの一点張りでやり過ごすことを知っているからだ。
「人族――か。そうなんだな。まあ、はいりなよ。部屋はいつも空いてるからな? ははは」
「笑ってる場合か?」
「いいんだよ、ここはおまえさんの「定宿」なんだから。それに宿貸しはいわば小遣い稼ぎだ。本業は農夫だから暇することもないしな?」
「じゃあ、また一晩、とめてもらうぜ? ああ、部屋は二つな――」
「二つ? なんだ、「つれあい」じゃないのか?」
「ば、ばか! 違うに決まってるだろ! もう、そんな話はいいから早く飯を食わせてくれ!」
そうかそうか、そうなんだ、と主人はしたり顔で言いながら、部屋を案内し、荷物を置いたら食堂に来いと言って去って行く。
(これだから、「女」ってのは――)
と、ルイジェンはたまに思うのだ。
女が男を連れているとなにかと詮索されることが多い。だからルイジェンは冒険者になってしばらく後に、今の口調や装備に変えて「男」と変わらない風を装っている。
ユーヒが自分を男だと思い込んでいたのにも相応の理由があるというものだ。
ハーフエルフは総じて色白で肌艶もよく、青年期が長い。男女ともに目鼻立ちは綺麗に整っていて、体型も凹凸がやや控えめだ。
服装を男物にして、口調を男口調に変えれば、一目見れば「女」とはわからないぐらいには装うことができる。
なので、ルイジェンはどこに行っても基本的には自分の性別については触れないようにしている。相手が勝手に思うように思わせておいて、結果、「男」だと思われてる方がなにかと都合がいいのだ。
(でも、ここのオヤジとおかみさんにはそれは通じなかったんだよなぁ――)
この宿を初めて利用した時からここの二人にはすぐに「女」だと勘付かれてしまった。
ルイジェンがそのことを聞いたことがある。どうしてすぐ女だってわかったのさ、と。
「はあ? 見たまんまじゃないか。男物の服装で口調を変えたって、女は女に変わりないだろう?」
と、おかみさんが答えた。もちろん主人の方もすぐにわかったと言っていた。
それ以来ルイジェンは、宿をとるときは商業旅館を利用するようにし、いわゆる民宿の利用は控えるようにした。
地域に根差した者たちには、人を見る目が肥えているものが多いと感じたからだ。
だが、このエルリシアの宿だけはある意味自然体のルイジェンが出せるという意味で癒しになっているため、この街に逗留するときだけは変わらずここを利用しているというわけだ。
「ルイ? ここの宿はよく使うの?」
ユーヒが部屋に入る前に問いかけてきた。
「ああ、そうだな。ユーヒ、ここの牡丹鍋は絶品だぜ? 楽しみにしておけよ? 着替えたら食堂に集合な?」
そう言って部屋に入り、荷物を下ろす。今日は自分たち以外に客はいないとオヤジさんは言っていたから、着替えを済ませてもいいだろう。用意されてい室内着はこの宿の女将さんが用意してくれている浴衣と綿入れだ。
ルイジェンはさっとそれに着替えると、結い上げている髪も下ろす。食事のあとはそれほど大きくはないがしっかりと男女に分けられている浴場で汗を流すことにしよう。
湯船はそれほど大きくないものだが、木と石の二つが、男女それぞれに備えられていたはずだ。
ゴトゴトと隣の部屋で物音がするのはユーヒだろう。
まだ冒険慣れしていないユーヒは、そういう支度に時間が掛かる傾向がある。
ルイジェンは、先に部屋を出て、食堂に向かった。
食堂の奥ではオヤジさんと女将さんが食事の準備をしているのか、なにやら楽しそうな話声が聞こえてくる。
それとともに、いつもの「牡丹鍋」の出汁の香りも漂ってきている。
「おまたせ、ルイ――って、あれ? すいません、ここの宿泊客の方ですか? 僕の連れを見かけませんでしたか? 先にここに来てるはずなんだけど……」
と、意味不明のことを言うユーヒ。
「はあ? お前なに言ってんだよ? 俺はここにいるだろう?」
と、わけもわからず返すルイジェン。
「えっ!? えええっ!? ルイ……なの?」
「はあ!? 俺が誰に見えるってんだ!?」
「いや、だって、その――そんな格好だからさ……」
「どういうことだよ?」
「あらあらあら、ルイジェン、やっぱりその方が似合ってると思うけどねぇ? どうして男の格好なんてしてるのさ?」
と言いながらタイミングよく食堂に入ってくるのは女将さんだ。両手で大きな土鍋を抱えている。
「ねえ? あんたもそう思うでしょう? いまも見違えてたでしょ?」
そう言いながら土鍋をテーブルの中央に置くと、
「どうぞ、ごゆっくり。あ、気が変わったら、風呂も部屋も一緒でもいいからね? じゃあ、わたしはご飯を持ってこようかしら――」
去り際にそう、自然に言う女将さん。ルイジェンは自分の体温が急激に上がるのを感じた。
「えっと、あのう、ここ座ってもいいですか?」
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