神（あなた）に愛されるために。捧げたい私の全て

神のもとへ 馬車編

旅の共は

ユナは美しく飾られた馬車の座席で揺られながら、時々稲穂に揺れる外の景色を見ていた。
10人以上乗れる大きな馬車であるが、乗っているのはユナと、とても綺麗な黒髪の女性。そして18歳のユナより若く見える少女が２人のみだ。
彼女らはユナと黒髪の女性のお世話係とだけ聞いていた。

これから行くところはユナが物心ついてから行きたくて仕方のなかった場所だ。
ほぼ洗脳に近く、小さい頃からそこへ行きたいと願って仕方なかった。
（あそこではどんなふうに触られるのか、誰に弄くられるのか、奥まで挿れて貰えるのか）
想像するだけでカァっと顔が暑くなる。
ユナはモゾモゾと体勢をかえた。モジモジとしないと奥からゾワゾワと痒いようないたたまれなくなるものが込み上げてきそうだ。

思わずフーっとため息が漏れると、場所のすみに小さく座っていた少女が何やら顔を少し染めモジモジとこちらへやってきた。

「ユナ様お加減はいかがでしょうか。ご退屈では？」
薄い銀色の髪に青い大きな目の少女だった。
幼いながらも美しい顔にユナは一瞬見とれてしまった。
「大丈夫よ。でも少し退屈よね」
笑いかけると幼い少女は頬に手を当てて大輪のような笑みをこぼした。
（美しい子ね。あっちの国にはこんな可愛い子が山のようにいるのかしら。こんな子はどう自分わ慰めるか想像できないわ）
何を見ても考えるのはセックスのことばかり。

実際馬車に乗り込んでからもう5日もたつのだ。
そろそろ…ユナの体は誰かに慰めて貰いたくて限界だった。

この国では女性の最大の喜びは人外を超えた神に嫁ぐことである。
その次が、人の中でも神に近いものに嫁ぐこととされている。
幼い頃からもそのように教え育っていたユナも、神に嫁ぐために己の体と、肉欲について鍛錬を怠ることは１日もなかった。

床で何万人もの相手をしてきた神を喜ばせるためには…相当な努力でも足りないと言われる。
そのために数多くの教師を雇って日々欠かさず誰かと交ってきたのに、もう５日も陰部に触れていない。

そんなユナの心が顔に表れていたのか少女は小さな声でユナにささやいた。
「ユナ様。私で宜しければ奉公させて頂いてもよろしいでしょうか」