実は安倍晴明は五つ子で、互いの功績をひとりの者として扱い、後世にはひとりの人物として語られた(某ライトノベル新人賞最終選考落選歴あり)

 五つ子に生まれた安倍晴足(あべはるたり)は、怪異を祓ってはその手柄を長男の安倍晴明のものとし盛り立てていた。
 だが、自分だけが日陰にいることを安倍家に恨みを持つ法師陰陽師に指摘され、晴足は初めて自分の立場に疑問を覚える。そして晴足は、晴明に自分の足で立てるように指導することになる――
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