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プロポーズーΩ疑似薬ーひろとー

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後味悪いので、読まなくても……
翔も徹も出てきませんので。
作者の自己満な話です。
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父が母が泣いている
「逃げましょう!」
「無理だろう。相手が強すぎる。小早川の番を攻撃したんだ」
翔さん?
ひょいと顔をだした。

「翔さんが、どうかしたの?」
「ひろ……」
母が泣き崩れた。
「ひろと、お前はどうして、小早川の番を攻撃したんだ」
「?番?アレはβだから、番えないよ。番じゃないよ。翔さんには僕みたいなΩこそふさわしい」
父も泣き崩れた。
「お前の、お前の施設行きが決定した」
「…は?」
都市伝説的に言われているΩとαの収容所。上位種α-Ωにフェロモンレイプやその番に攻撃をしたαやΩを収容する施設。施設入りすると、新薬のモルモットにされたり性接待させられたりするという。

「10日だ、10日の間に小早川翔以上のαと番え。それ以外に方法がない。見合いを設定する」

収容所行きを免れる方法は被害者より上位のものと番うこと。そうすれば、下位の申し出は却下される。
けれど、小早川翔より上位なものなんてそう多くない。
唇をかんだ。

「ひろ……貴方、番様に何をしたの……」

「なにも何もしていない!ただ事実を言っただけだ!βなど翔さんに相応しくないと!」

「それだけ…?たったそれだけこんな目にあうの……」

母が泣き崩れる。
父が言う。

「上位種の執着は激しい……彼らにとって、たった、ではないのだろう………」

その後、私は、上位種数人と見合いした。
たいていのαは面倒事を嫌い、見合い後に断ってきた。
『上位種の番に喧嘩を売るような馬鹿と番う意味はない。運命ならば仕方ないとは思うが、違ったしな』
私がしたことは、α界隈にひろまっていた。
同情してくれるαもいたが、彼らは明らかに中位で、上位になる程翔さんに理解を示した


さらに問題なのは、αに順位表がないことだ。
上位種なのはわかるが、翔さんより上かはわからない。当人たちは直接合えば分かるらしいが、逆にいえば合わない限りわからないのだ。
唯一、私と番っても良いと言った男は70近いジジイでサディストで有名だった。前妻も前前妻も心臓発作で無くなったとされている。番うと言うことはこの危険なαとベッドを共にすると言うことだ。しかも、翔さんより下位の可能性もある。骨折り損、そう、正しく骨を折られた分だけ痛めつけられた分だけ損することになる。
決心がつかなかった。

そして、期限がきてしまった。

施設では、番のいない若いΩは性接待にも呼ばれる。
最早、希望はそこしかない。
国賓級のαをもてなす事もあるのだ。そこで気に入られて番えれば、出れる。翔さんより下位でも、国賓ならば折れざる得ないはずだ。
私のこの才覚で施設を出てやる。

はずたった。


私には、そんな希望すら抱く事ができない、A国行きが言い渡されたのだった。




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以上、微ざまぁ回です。

収容所は行きは、決定してから、10日間の猶予が与えられます。
これは、加害者の番が被害者?より上位種だった場合のトラブルを避ける為です。
簡単にいうと、
ひろと君の運命が英樹で(英樹>翔)、まだ出会ってないままに収容所に行って、散々なめにひろと君があっていたら、英樹はブチ切れるわけで。大変な事になるから、上位種の番でない事を確認する期間です。
この作品の読者さんはほぼ『努力に勝る…』からきていただいているとおもうので、英樹を例にしました~













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