238 / 243
47
しおりを挟む
目がさめると、拓也家のベッドの上だった。
あれ?
なんでこんな所にいるんだろ……
そうだ、
そうだ、幸人をまいた直後に拓也に会って、見つかるって思って会議室が空いてたら咄嗟に引っ張りこんで………
『嬉しいよ。幸人君を振り切ってでも俺に会いに来てくれるなんて』
そうだ。それで、外で食事をすると幸人に見つかるからって拓也の家に直行したんだ。拓也が手料理を振る舞ってくれて……その後の記憶がない。一服盛られたんだろうな。意識が少し戻ったくらいで体はまだ思う様には動かない、顔が僅かに動かせる程度か。
……服を着ていない。拓也が脱がせたのだ。強烈に鼻を刺激する精液の臭い。後ろには痛みといった違和感は無いから、ヤラれてはいないのだろう。
どうしたって痕跡は残る。まだ俺に気が付かれるのは早い。拓也が俺を犯すのは、親父同様俺がΩになって確実に番契約が成立すると確信した時だ。もしくは……俺から拓也に抱いてくれと願い出た時。
だから、拓也が俺に出来るのはせいぜい吸収率をあげる為に直接肌に塗り込むことくらいだ、今のように。
問題は俺が意識を取り戻した事。
言い逃れが出来ないこの現状に拓也がどう出るのか。京極でなければこのまま監禁でもしてストックホルム症候群にさせて依存心を、まやかしの好意を抱かせてビッチングも完了するだろう。実際、複数の番を持つ拓也にはそういう過去がある。『訴えてもいいよ』そう言われた所で、番契約がなされてしまっているなら何の意味もない言葉だ。罪に問うた所で収監されてしまえば一人でヒートを過ごすしかない、番持ちの単独ヒートは苛烈で、そんな気概を持てるΩなどそうそういない。噛んでしまえばΩなんてどうとでも出来る。
「目が覚めたか、やはり上位種は違うな。量を誤った。」
ペットボトルの水を飲みながら寝室に戻ってきた拓也が独り言ちる。
ぼんやりとそちらをみてやる
拓也は焦点のあっていない俺を見て少し考えあぐねているようだ。
今までのターゲットのように監禁する事は不可能だ。そして俺と過ごせるタイムリミットはせいぜい明朝、それまでにビッチングを完了する事も不可能だ。俺の意識がどれだけ朦朧としているか、この状況を誤魔化せる程なのか、判断しかねている。……俺もだけど。拓也が俺に意思確認をしてきたら?
「くさっていてもαか。ならば…快楽を叩き込んでやる。思春期のαなんてさ性欲の塊だからな。猿にでもなって俺を求めろ」
……そっちかよ!
けれど、それはそれで俺にとってもいい選択だ。
意思確認をされて拒絶すれば、拓也はα受容体破壊フェロモンを俺に与える事が出来なくなる。俺はΩになれない
容認すれば、拓也は俺を軟禁する。
父さんを放し飼いにして他のαに番契約をされた親父という見本もあってか、拓也は関係が良好なターゲットの場合は、初ヒートと同時にうなじを噛めるように、兆候が見え次第部屋に囲いこんでいた。
俺は拓也が想像するように京極の重圧から逃れたくてΩになりたいわけじゃない。猪瀬さんの番になる為であって拓也の番になるじゃない。
Ω化への道はまだ残された…
これが、最良、な、はず、だ。
拓也が俺に触れる。
覚悟も決めたはずなのになぜか鳥肌が立った。
「やはり意識は覚醒していたか…だが、抵抗しないのを見るとまだまだ薬は有効だな。ならば…」
拓也が俺から離れた。それだけでホッとため息が出た…安堵って…ダメだ。こんなんじゃ。もう決めたじゃないか。
拓也がボディタオルを持ってきた。それと…小瓶に入った液体。あまりいい予感はしない。
俺の顎を押さえつけて口を開けさせて、その小瓶の液体を注ぎ込む。吐き出そうとしたが、無理矢理口を押さえつけられ、そして鼻も塞がれた。酸素を求めてその薬品を飲むしかなかった。
そしてタオルで俺の体をごしごしと、だが丁寧に拭いていく。
「自分の精液なんぞ、舐めたくないからな…」
バスタブに入れた方が面倒は少ないだろうが、睡眠薬がいつまで有効か図り切れてないのだろう。指の付け根までふき取っていく。…どんだけ俺にフェロモンを塗りたくったのか。そう思っただけで吐き気がこみ上げてくるのに…タオルの刺激がむず痒く感じてたまらない。
拓也が嗤った。
「媚薬が効いてきたか」
…さっき飲ませられた薬か。自分の悦楽の為にビッチングをしてきたような人間が持っている媚薬なんてろくなもんじゃないだろう。サルになれと言っていたぐらいだ。中毒性が高いやつなのだろう。
拓也はタオルを放り出して俺にくちづけをし始めた。ゾクリとする。時折甘噛みをしてむず痒さと痛みを与えてくる。息が乱れ始める。
「上位α様でも乱れるもんなんだな」
言いながらカメラをセットした。保険または脅迫のために使うつもりなのだろうけど、使いどころを間違えば犯行の証拠として言い逃れが効かなくなる、京極相手に愚策だとは思わないのか、思わないんだろうなぁ…、上位でもパパの権力で遊んできただけあっておバカだ
嫌悪感をそらすためにどうでもいい事を考える。本当に快楽漬けになってしまったほうが、この不快感も無くなって楽なのかもしれない。さっさと…
拓也の手が俺の下半身に触れた
「……!!」
嫌だ!
拓也が舌打ちをした。
怪しげなローションを俺にかけて手で扱いていく
あつい、熱い
けれど、寒い
心臓が冷えていく
下半身が熱を持っていく。
体が冷えていく
嫌だ。
嫌だ、嫌だ嫌だ!
無理だ無理だ無理だ
コイツに抱かれたくはない!
おぞましい!
嫌だ嫌だ嫌だ
触るな触るな、俺に触るな!
俺に触るな、俺が触れあいたいのは猪瀬さんだけだ!
思うように動かないものの、それでも抵抗をする。拓也が苛立たしげに俺の両手を押さえつけ、そのまま足を切り開かせた。
まるで蛙だ
後ろに拓也のモノが押し付けられた
「嫌だーーーーー!」
俺が叫ぶと拓哉が俺の上にかぶさってきた。
その体温に、悲鳴を上げた。
が
「あれ?」
拓也は俺に覆い被さったまま動かない。意識がない?
なんとか拓也をどかした。
…意識がない。口から泡を拭いている。
俺だ、俺の威圧が拓也を昏倒させたのだ。
あれ?
なんでこんな所にいるんだろ……
そうだ、
そうだ、幸人をまいた直後に拓也に会って、見つかるって思って会議室が空いてたら咄嗟に引っ張りこんで………
『嬉しいよ。幸人君を振り切ってでも俺に会いに来てくれるなんて』
そうだ。それで、外で食事をすると幸人に見つかるからって拓也の家に直行したんだ。拓也が手料理を振る舞ってくれて……その後の記憶がない。一服盛られたんだろうな。意識が少し戻ったくらいで体はまだ思う様には動かない、顔が僅かに動かせる程度か。
……服を着ていない。拓也が脱がせたのだ。強烈に鼻を刺激する精液の臭い。後ろには痛みといった違和感は無いから、ヤラれてはいないのだろう。
どうしたって痕跡は残る。まだ俺に気が付かれるのは早い。拓也が俺を犯すのは、親父同様俺がΩになって確実に番契約が成立すると確信した時だ。もしくは……俺から拓也に抱いてくれと願い出た時。
だから、拓也が俺に出来るのはせいぜい吸収率をあげる為に直接肌に塗り込むことくらいだ、今のように。
問題は俺が意識を取り戻した事。
言い逃れが出来ないこの現状に拓也がどう出るのか。京極でなければこのまま監禁でもしてストックホルム症候群にさせて依存心を、まやかしの好意を抱かせてビッチングも完了するだろう。実際、複数の番を持つ拓也にはそういう過去がある。『訴えてもいいよ』そう言われた所で、番契約がなされてしまっているなら何の意味もない言葉だ。罪に問うた所で収監されてしまえば一人でヒートを過ごすしかない、番持ちの単独ヒートは苛烈で、そんな気概を持てるΩなどそうそういない。噛んでしまえばΩなんてどうとでも出来る。
「目が覚めたか、やはり上位種は違うな。量を誤った。」
ペットボトルの水を飲みながら寝室に戻ってきた拓也が独り言ちる。
ぼんやりとそちらをみてやる
拓也は焦点のあっていない俺を見て少し考えあぐねているようだ。
今までのターゲットのように監禁する事は不可能だ。そして俺と過ごせるタイムリミットはせいぜい明朝、それまでにビッチングを完了する事も不可能だ。俺の意識がどれだけ朦朧としているか、この状況を誤魔化せる程なのか、判断しかねている。……俺もだけど。拓也が俺に意思確認をしてきたら?
「くさっていてもαか。ならば…快楽を叩き込んでやる。思春期のαなんてさ性欲の塊だからな。猿にでもなって俺を求めろ」
……そっちかよ!
けれど、それはそれで俺にとってもいい選択だ。
意思確認をされて拒絶すれば、拓也はα受容体破壊フェロモンを俺に与える事が出来なくなる。俺はΩになれない
容認すれば、拓也は俺を軟禁する。
父さんを放し飼いにして他のαに番契約をされた親父という見本もあってか、拓也は関係が良好なターゲットの場合は、初ヒートと同時にうなじを噛めるように、兆候が見え次第部屋に囲いこんでいた。
俺は拓也が想像するように京極の重圧から逃れたくてΩになりたいわけじゃない。猪瀬さんの番になる為であって拓也の番になるじゃない。
Ω化への道はまだ残された…
これが、最良、な、はず、だ。
拓也が俺に触れる。
覚悟も決めたはずなのになぜか鳥肌が立った。
「やはり意識は覚醒していたか…だが、抵抗しないのを見るとまだまだ薬は有効だな。ならば…」
拓也が俺から離れた。それだけでホッとため息が出た…安堵って…ダメだ。こんなんじゃ。もう決めたじゃないか。
拓也がボディタオルを持ってきた。それと…小瓶に入った液体。あまりいい予感はしない。
俺の顎を押さえつけて口を開けさせて、その小瓶の液体を注ぎ込む。吐き出そうとしたが、無理矢理口を押さえつけられ、そして鼻も塞がれた。酸素を求めてその薬品を飲むしかなかった。
そしてタオルで俺の体をごしごしと、だが丁寧に拭いていく。
「自分の精液なんぞ、舐めたくないからな…」
バスタブに入れた方が面倒は少ないだろうが、睡眠薬がいつまで有効か図り切れてないのだろう。指の付け根までふき取っていく。…どんだけ俺にフェロモンを塗りたくったのか。そう思っただけで吐き気がこみ上げてくるのに…タオルの刺激がむず痒く感じてたまらない。
拓也が嗤った。
「媚薬が効いてきたか」
…さっき飲ませられた薬か。自分の悦楽の為にビッチングをしてきたような人間が持っている媚薬なんてろくなもんじゃないだろう。サルになれと言っていたぐらいだ。中毒性が高いやつなのだろう。
拓也はタオルを放り出して俺にくちづけをし始めた。ゾクリとする。時折甘噛みをしてむず痒さと痛みを与えてくる。息が乱れ始める。
「上位α様でも乱れるもんなんだな」
言いながらカメラをセットした。保険または脅迫のために使うつもりなのだろうけど、使いどころを間違えば犯行の証拠として言い逃れが効かなくなる、京極相手に愚策だとは思わないのか、思わないんだろうなぁ…、上位でもパパの権力で遊んできただけあっておバカだ
嫌悪感をそらすためにどうでもいい事を考える。本当に快楽漬けになってしまったほうが、この不快感も無くなって楽なのかもしれない。さっさと…
拓也の手が俺の下半身に触れた
「……!!」
嫌だ!
拓也が舌打ちをした。
怪しげなローションを俺にかけて手で扱いていく
あつい、熱い
けれど、寒い
心臓が冷えていく
下半身が熱を持っていく。
体が冷えていく
嫌だ。
嫌だ、嫌だ嫌だ!
無理だ無理だ無理だ
コイツに抱かれたくはない!
おぞましい!
嫌だ嫌だ嫌だ
触るな触るな、俺に触るな!
俺に触るな、俺が触れあいたいのは猪瀬さんだけだ!
思うように動かないものの、それでも抵抗をする。拓也が苛立たしげに俺の両手を押さえつけ、そのまま足を切り開かせた。
まるで蛙だ
後ろに拓也のモノが押し付けられた
「嫌だーーーーー!」
俺が叫ぶと拓哉が俺の上にかぶさってきた。
その体温に、悲鳴を上げた。
が
「あれ?」
拓也は俺に覆い被さったまま動かない。意識がない?
なんとか拓也をどかした。
…意識がない。口から泡を拭いている。
俺だ、俺の威圧が拓也を昏倒させたのだ。
243
お気に入りに追加
1,572
あなたにおすすめの小説

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

朝起きたら幼なじみと番になってた。
オクラ粥
BL
寝ぼけてるのかと思った。目が覚めて起き上がると全身が痛い。
隣には昨晩一緒に飲みにいった幼なじみがすやすや寝ていた
思いつきの書き殴り
オメガバースの設定をお借りしてます
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる