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「架向、起きろ」
バーで潰れていると信輝さんが迎えにきた。カウンターに頭を預けている俺をしり目に信輝さんがマスターに話しかける
「マスター、コイツまだ高校生だから飲ませないでよ」
「αだし大丈夫だろ。それよりは高校生に仕事をさせるなんてストレス方が心配だよ。」
「…………そのうち、慣れるよ」
「でもさァ、二足のわらじはキツくないか、しかも京極でなんて」
「貴嗣様ができたんだから、架向だってやってもらわないと困る」
「けど、大分まいっているみたいだよ?高校生なんてまだまだ子供だよ?」
「……そんな事も言ってらんないんだよ。架向は京極を引き継ぐんだから。架向、帰るぞ」
信輝さんが俺の腕を自分の肩に回して俺を立たせた。そのまま、ドアへと連れられていく。
お酒が回った足は思った様には動かず、信輝さんに寄りかかりながら店をでる
「ったく……。ヒートレイプにでもあったらどうするんだよ、そんなにボロボロで。」
「いいね~、菫さんみたいに何でもできちゃうΩなら大歓迎…俺は父さんの会社を継いで番ちゃんが親父の会社継ぐの……」
「おいコラ、重い。起きろ」
信輝さんが何か言ってるけれど、ぐらぐらして聞き取れない
「ん~?大丈夫…。変なΩだったら親父がなんかしてくれるでしょ…」
「……巫山戯んな、馬鹿」
後部座席にどさりと投げ出された。
信輝さんが、車をスタートさせた。
「…………何で負けたんだよ、俺…」
「俺の気合いのほうが強かっただけ」
回る天井を見ながらいう。
「……起きたのか」
「寝て…ない…よ」
こんなに気持ち悪くて寝落ちなんてできるか
「俺で試す気は……無いんだろうな」
ため息をつきながら言われた。笑うしかない。
俺だって安心安全を考えたら、信輝さんだ
けれど、本気で願ってもない者では確率が下がる。それを分かっているくせにどの口が言ってんだか
「信輝さんは俺を本気でビッチングしたいと思わないでしょ」
「まぁな」
信輝さんは、俺の補佐をしたいと言ってくれている。俺を組み敷きたいわけじゃない。
京極の血を引き継ぐものの中で、俺をビッチングできるとしたら野心に満ちた拓也だけだ。拓也なら、餌を巻けば、次期当主をビッチングして実権を奪い取りにくるだろう。
「ヤツがΩにした架向を放置すると思うか?即番うだろうよ」
「…タイミングを当てるのは不可能だよ」
あの親父ですら、父さんのΩ化の日付を見誤ったんだ。結果、父さんは首輪を着けて防御した。
俺が父さんの息子でなければ、拓也は俺を監禁してΩにする事も可能だったろう。
けれど、父さんの大事な大事な息子だ。親父が、父さんの楔である俺を離す訳がない。
同居していなければ正確な日時はよめない。
拓也に可能なのは、京極を継ぐことに嫌気がさしている俺をかどわかして『俺のΩになれば、悠々自適に屋敷で過ごせるよ』と夢を見させてまやかしの恋をさせてΩ化を進めることぐらいだ。
「ヤツに抱かれるって事だぞ?」
「……分かっているよ」
ビッチと詰った父さんと同じことをしようとしている。
いや、父さんは大事なΩを守るためだった。俺は…
「架向、着いたぞ」
車の振動、吐き気と戦いながら、なんとか家に着いた。
「架向!」
父さんが玄関先まで迎えに来てくれた
「何でこんなに……もう、いいだろう、研修なんて辞めるんだ」
「嫌だよ」
「貴嗣!お前からもなんか言ってくれよ!」
「……架向は陸の子だ。どんな手段を取ろうとも守りたいものを守る。それ以外の全てを捨ててでも守るだろう」
「……」
「同時に私の子でもある。欲しいものは諦めない。」
廊下にぶっ潰れた俺の顎をぐいっと引っ張られ真正面から見つめられた。睨み返すと鼻で笑われた。
「ならば、自由にさせるしかなかろう」
そのまま姫抱きされた。
え?え?
「暴れるな。肩に背負ってやってもいいが、胃が辛いぞ」
「…………」
そのまま俺をトイレへと連れていき……無造作に口に指を突っ込まれた。
「………!」
盛大にリバースした。
「水だ。飲め」
「……」
口をすすいだ後、水を飲む
「今後必要になる。やり方を覚えておけ」
再び、親父が無造作に俺の口に指を突っ込む。
容赦がない。胃の中のアルコールを全部吐き出した気がする。
「水、足りる?」
父さんが水を持ってきてくれた
「……なんか、昔を思い出すな……」
父さんの言葉に、親父がピクリとしたあと息を吐き出した。明らかに熱い息……
え?え?
今!?
え、そんな要素何処にあった!?
息子がゲロ吐いてる最中だよ?
酔いも気持ち悪さも吹っ飛ぶ衝撃だ
「点滴必要そう?」
父さんがおろおろしながら親父に問いかける。父さん、アンタ、気が付いて無いわけ!?
「準備しておく?」
「…………大丈夫だよ」
喉ぼとけが動いた。掠れた声で親父が返す。
いやいやいや、ナニで更に煽られたの!?
点滴?点滴にエロ要素ありますか!?
準備?
わっかんね~!?
……つか、父さんそこまで鈍くてよくもまぁ無事でいられたな…
親父が俺を姫抱きしてベッドまで連れてってくれた。そのまま部屋を出る。
父さんが俺の頭をなでて、心配そうに問いかける。
「大丈夫か?」
「…うん」
俺は父さんの方が心配だけどな!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアスシーンになると、笑いをぶち込みたくなる作者の性癖をお許しください……
京極サマの原因を忘れてしまった方。
『最上位α…』21話お読みください。明後日までにはアップ予定です♪
それと、エール、ありがとうございます
毎日スコアを見るのですが、エールってやっぱりチートなんだな、と。エールがあると、スコアがあがって、ギリギリ100を超える。ちょっとテンションが上がる。ありがたい……。けれど、それだけ読者様のパケ代やら時間やらを犠牲にしている?ご無理の無い範囲でお願いしますね♪
バーで潰れていると信輝さんが迎えにきた。カウンターに頭を預けている俺をしり目に信輝さんがマスターに話しかける
「マスター、コイツまだ高校生だから飲ませないでよ」
「αだし大丈夫だろ。それよりは高校生に仕事をさせるなんてストレス方が心配だよ。」
「…………そのうち、慣れるよ」
「でもさァ、二足のわらじはキツくないか、しかも京極でなんて」
「貴嗣様ができたんだから、架向だってやってもらわないと困る」
「けど、大分まいっているみたいだよ?高校生なんてまだまだ子供だよ?」
「……そんな事も言ってらんないんだよ。架向は京極を引き継ぐんだから。架向、帰るぞ」
信輝さんが俺の腕を自分の肩に回して俺を立たせた。そのまま、ドアへと連れられていく。
お酒が回った足は思った様には動かず、信輝さんに寄りかかりながら店をでる
「ったく……。ヒートレイプにでもあったらどうするんだよ、そんなにボロボロで。」
「いいね~、菫さんみたいに何でもできちゃうΩなら大歓迎…俺は父さんの会社を継いで番ちゃんが親父の会社継ぐの……」
「おいコラ、重い。起きろ」
信輝さんが何か言ってるけれど、ぐらぐらして聞き取れない
「ん~?大丈夫…。変なΩだったら親父がなんかしてくれるでしょ…」
「……巫山戯んな、馬鹿」
後部座席にどさりと投げ出された。
信輝さんが、車をスタートさせた。
「…………何で負けたんだよ、俺…」
「俺の気合いのほうが強かっただけ」
回る天井を見ながらいう。
「……起きたのか」
「寝て…ない…よ」
こんなに気持ち悪くて寝落ちなんてできるか
「俺で試す気は……無いんだろうな」
ため息をつきながら言われた。笑うしかない。
俺だって安心安全を考えたら、信輝さんだ
けれど、本気で願ってもない者では確率が下がる。それを分かっているくせにどの口が言ってんだか
「信輝さんは俺を本気でビッチングしたいと思わないでしょ」
「まぁな」
信輝さんは、俺の補佐をしたいと言ってくれている。俺を組み敷きたいわけじゃない。
京極の血を引き継ぐものの中で、俺をビッチングできるとしたら野心に満ちた拓也だけだ。拓也なら、餌を巻けば、次期当主をビッチングして実権を奪い取りにくるだろう。
「ヤツがΩにした架向を放置すると思うか?即番うだろうよ」
「…タイミングを当てるのは不可能だよ」
あの親父ですら、父さんのΩ化の日付を見誤ったんだ。結果、父さんは首輪を着けて防御した。
俺が父さんの息子でなければ、拓也は俺を監禁してΩにする事も可能だったろう。
けれど、父さんの大事な大事な息子だ。親父が、父さんの楔である俺を離す訳がない。
同居していなければ正確な日時はよめない。
拓也に可能なのは、京極を継ぐことに嫌気がさしている俺をかどわかして『俺のΩになれば、悠々自適に屋敷で過ごせるよ』と夢を見させてまやかしの恋をさせてΩ化を進めることぐらいだ。
「ヤツに抱かれるって事だぞ?」
「……分かっているよ」
ビッチと詰った父さんと同じことをしようとしている。
いや、父さんは大事なΩを守るためだった。俺は…
「架向、着いたぞ」
車の振動、吐き気と戦いながら、なんとか家に着いた。
「架向!」
父さんが玄関先まで迎えに来てくれた
「何でこんなに……もう、いいだろう、研修なんて辞めるんだ」
「嫌だよ」
「貴嗣!お前からもなんか言ってくれよ!」
「……架向は陸の子だ。どんな手段を取ろうとも守りたいものを守る。それ以外の全てを捨ててでも守るだろう」
「……」
「同時に私の子でもある。欲しいものは諦めない。」
廊下にぶっ潰れた俺の顎をぐいっと引っ張られ真正面から見つめられた。睨み返すと鼻で笑われた。
「ならば、自由にさせるしかなかろう」
そのまま姫抱きされた。
え?え?
「暴れるな。肩に背負ってやってもいいが、胃が辛いぞ」
「…………」
そのまま俺をトイレへと連れていき……無造作に口に指を突っ込まれた。
「………!」
盛大にリバースした。
「水だ。飲め」
「……」
口をすすいだ後、水を飲む
「今後必要になる。やり方を覚えておけ」
再び、親父が無造作に俺の口に指を突っ込む。
容赦がない。胃の中のアルコールを全部吐き出した気がする。
「水、足りる?」
父さんが水を持ってきてくれた
「……なんか、昔を思い出すな……」
父さんの言葉に、親父がピクリとしたあと息を吐き出した。明らかに熱い息……
え?え?
今!?
え、そんな要素何処にあった!?
息子がゲロ吐いてる最中だよ?
酔いも気持ち悪さも吹っ飛ぶ衝撃だ
「点滴必要そう?」
父さんがおろおろしながら親父に問いかける。父さん、アンタ、気が付いて無いわけ!?
「準備しておく?」
「…………大丈夫だよ」
喉ぼとけが動いた。掠れた声で親父が返す。
いやいやいや、ナニで更に煽られたの!?
点滴?点滴にエロ要素ありますか!?
準備?
わっかんね~!?
……つか、父さんそこまで鈍くてよくもまぁ無事でいられたな…
親父が俺を姫抱きしてベッドまで連れてってくれた。そのまま部屋を出る。
父さんが俺の頭をなでて、心配そうに問いかける。
「大丈夫か?」
「…うん」
俺は父さんの方が心配だけどな!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シリアスシーンになると、笑いをぶち込みたくなる作者の性癖をお許しください……
京極サマの原因を忘れてしまった方。
『最上位α…』21話お読みください。明後日までにはアップ予定です♪
それと、エール、ありがとうございます
毎日スコアを見るのですが、エールってやっぱりチートなんだな、と。エールがあると、スコアがあがって、ギリギリ100を超える。ちょっとテンションが上がる。ありがたい……。けれど、それだけ読者様のパケ代やら時間やらを犠牲にしている?ご無理の無い範囲でお願いしますね♪
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