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忠告をくれるだけでもありがたいと思わなければ。息子で無ければ、親父はただ切っていた。
それだけ、父さんの子供、という価値が高いのだろう。
『陸様は家を求めていらした』
俺と目線を合わせる為にしゃがんて
猪瀬さんが言う
『家?』
うちはかなりの資産家だ。けれど、家自体はそれほど大きくない。ホームドラマでありがちな家、資産規模を考えると不用心な程だ。ただ…かわりに周辺全てを京極の関係者で固めている。広大な屋敷を構えた方が警備費用を考えると安上がりなのにだ。まるでおままごとの住宅街、そう表現した警備員も居なくなってた。…
『ホームだ。陸様を無条件に受け入れる家、帰る場所。君は陸様にとって大事な大事な家族だ。貴嗣様にとっても大事な子だよ』
猪瀬さんは子と言った。息子ではなかった。それに気がついたのはいつだったろう…。
すげ替え可能なパーツ。父さんの子であれば親父にとっては俺でなくてもいい。ただ、これ以上は親父にとってはキャパオーバーだから、子供を追加するのは避けたい、それだけだ。
「……一つだけ忠告をしておく。ビッチングは相手の了承を得てから行え。発覚に一生怯えて暮らすことになるぞ。」
「……親父は後悔しているのか」
「いいや。ビッチングしなければ陸はあの女のモノになっていたかもしれない。全く後悔はしていない」
…………父さんは菫さんを眩しいものを見るように見つめる時がある。菫さんは政略婚約の相手ではなく父さんの初恋だろう、Ωになってしまったから諦めた。
あれ?
父さんの精液がないと器は出来ないんじゃ無かったの?
菫さんがいながら、父さんは親父とSEXしたのか?いや、父さんはそのへん潔癖だからしないはず。
「手段はいくらでもある」
…………うん、これは息子の俺がきいたら駄目なヤツ。
「ただ……時々思う。陸に知られずにビッチングができていれば、私たちの関係はもう少し違ったかもしれないと。だからお前は、私と同じ鐵を踏むな。それと、ビッチングについて様々な考察があるかもしれない。けれどそれは自分の胸の内に閉まっておきなさい。私も陸をもう一度妊娠させたくはない。……行きなさい」
お辞儀して親父の部屋を出た。
……一生怯えて暮らす、か。
俺を脅してきた親父だけど、脅さずにいられなかったのだと思うと少しだけ気の毒に感じた。
シャワーから出ると、父さんがリビングをうろうろしていた。親父との会話が気になっていたのだろう
Ωにしては背の高い父さん。αとして低い方だけど、生粋のΩではあり得ない身長。
『Ωフェが流れ落ちていたから核を与えた。』
フェロモンが流れ落ちる……器……
ギクリとした。
特定のバース因子だけを受け止める器があって初めてバースが分かれる…なら?
父さんにはα因子を受け止める器があったはずで……
「アイツはどう説明したんだ?」
「……父さんが自分で親父に聞いてよ」
とうさんが困り顔でいう
「ゆう君にはゆうくんのライフプランがあるという事は理解しているよね?本人の了承無くバースを歪めることはその人を殺すことにも等しいんだよ?」
貴方は親父に殺されたのか
喰い殺されたのか
曲がった事が嫌いな父さんだ。万が一、それを知ってしまったら……。
『それは自分の胸の内に閉まっておきなさい。私はお前を殺したくはない』
「分かった?」
俺の顔は強張って無かっただろうか……。
おわり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
童貞は不滅です!(笑)
その後、陸と京極サマがバトエン…という話を読んでみてもいいよ、と、いうもの好きの方いらっしゃいましたら
『贖罪…』という作品も合わせてご覧いただければ幸いです
ただ、この作品は『の続編?パラレルワールド?に近い感じになります。
次章の架向編のネタバレ要素がふんだんに入っているため、閲覧は読者様のご判断で行ってください。
そちらの作品は一言で言うと…陸、不憫やわぁ…
それだけ、父さんの子供、という価値が高いのだろう。
『陸様は家を求めていらした』
俺と目線を合わせる為にしゃがんて
猪瀬さんが言う
『家?』
うちはかなりの資産家だ。けれど、家自体はそれほど大きくない。ホームドラマでありがちな家、資産規模を考えると不用心な程だ。ただ…かわりに周辺全てを京極の関係者で固めている。広大な屋敷を構えた方が警備費用を考えると安上がりなのにだ。まるでおままごとの住宅街、そう表現した警備員も居なくなってた。…
『ホームだ。陸様を無条件に受け入れる家、帰る場所。君は陸様にとって大事な大事な家族だ。貴嗣様にとっても大事な子だよ』
猪瀬さんは子と言った。息子ではなかった。それに気がついたのはいつだったろう…。
すげ替え可能なパーツ。父さんの子であれば親父にとっては俺でなくてもいい。ただ、これ以上は親父にとってはキャパオーバーだから、子供を追加するのは避けたい、それだけだ。
「……一つだけ忠告をしておく。ビッチングは相手の了承を得てから行え。発覚に一生怯えて暮らすことになるぞ。」
「……親父は後悔しているのか」
「いいや。ビッチングしなければ陸はあの女のモノになっていたかもしれない。全く後悔はしていない」
…………父さんは菫さんを眩しいものを見るように見つめる時がある。菫さんは政略婚約の相手ではなく父さんの初恋だろう、Ωになってしまったから諦めた。
あれ?
父さんの精液がないと器は出来ないんじゃ無かったの?
菫さんがいながら、父さんは親父とSEXしたのか?いや、父さんはそのへん潔癖だからしないはず。
「手段はいくらでもある」
…………うん、これは息子の俺がきいたら駄目なヤツ。
「ただ……時々思う。陸に知られずにビッチングができていれば、私たちの関係はもう少し違ったかもしれないと。だからお前は、私と同じ鐵を踏むな。それと、ビッチングについて様々な考察があるかもしれない。けれどそれは自分の胸の内に閉まっておきなさい。私も陸をもう一度妊娠させたくはない。……行きなさい」
お辞儀して親父の部屋を出た。
……一生怯えて暮らす、か。
俺を脅してきた親父だけど、脅さずにいられなかったのだと思うと少しだけ気の毒に感じた。
シャワーから出ると、父さんがリビングをうろうろしていた。親父との会話が気になっていたのだろう
Ωにしては背の高い父さん。αとして低い方だけど、生粋のΩではあり得ない身長。
『Ωフェが流れ落ちていたから核を与えた。』
フェロモンが流れ落ちる……器……
ギクリとした。
特定のバース因子だけを受け止める器があって初めてバースが分かれる…なら?
父さんにはα因子を受け止める器があったはずで……
「アイツはどう説明したんだ?」
「……父さんが自分で親父に聞いてよ」
とうさんが困り顔でいう
「ゆう君にはゆうくんのライフプランがあるという事は理解しているよね?本人の了承無くバースを歪めることはその人を殺すことにも等しいんだよ?」
貴方は親父に殺されたのか
喰い殺されたのか
曲がった事が嫌いな父さんだ。万が一、それを知ってしまったら……。
『それは自分の胸の内に閉まっておきなさい。私はお前を殺したくはない』
「分かった?」
俺の顔は強張って無かっただろうか……。
おわり。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
童貞は不滅です!(笑)
その後、陸と京極サマがバトエン…という話を読んでみてもいいよ、と、いうもの好きの方いらっしゃいましたら
『贖罪…』という作品も合わせてご覧いただければ幸いです
ただ、この作品は『の続編?パラレルワールド?に近い感じになります。
次章の架向編のネタバレ要素がふんだんに入っているため、閲覧は読者様のご判断で行ってください。
そちらの作品は一言で言うと…陸、不憫やわぁ…
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