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猪瀬との同居生活は意外と苦痛ではなかった。まぁ、力関係が俺の方が上だからという所も大きいのだろう。
俺のΩフェロモンが漏れ出ているのだろう、時折ヤツがゴクリと生唾を飲み込む音がする。そんな時は流石に緊張するが、ヤツはラットにでもならない限り神に背を向けるような事はしない。手出しされる心配も無く番のフェロモンに癒やされた。
意外なのは、京極だ。
猪瀬を切ると思っていたが、そのまま右腕として使っている。
京極の無期限停学は未だ解かれていない。猪瀬は授業の合間や放課後に京極のいる会社に顔を出して仕事をしている。
京極貴嗣と言えどもずっと共に過ごしてきた猪瀬を排除するのは難しかったか。それが感情的なものなのか政治的なものなのかは不明だが、想定通りで安堵する。俺が原因で消されるなんて夢見が悪すぎる。
猪瀬は今朝もシャワーを浴びて家を出た。俺のフェロモンが体についているからだろう、まぁ目が覚めると猪瀬の腕の中にいることが通常になっているから当然だが。ついでにいうと、ヤツは100%兆している。元々αは性欲旺盛だし、上位になればなるほど、良い遺伝子を後世に残す為に絶倫仕様に神が造ったと言われるほどだから驚くことではない。感情はさておき番のフェロモンを嗅いで寝ているのだ、生理現象だ。同じ男として少しだけ気の毒ではある。餌を眼の前に置かれてマテをさせられている。飼い主は少しだけ離れた所で犬が勝手に食べないかギラギラした目で監視しているのだ。流石に同情する。まぁ、手は出されたくないから、複雑ではある。
猪瀬を見送った後、大学へ向かった。
「ビッチ登校」
「京極様かと思いきや猪瀬さんとは。この大学の2大巨塔を制すとは」
「あはは、2大巨塔。確かに!Ωじゃなきゃ引き裂かれて死んでるよな」
「アレ受け入れられんだぞ?もうケツ穴ガバガバなんじゃね」
「いやいや、仮性Ω、いや、仮性αの現Ω?だぜ?締りは良いだろう?俺達ともどぉ?」
…………うるさい。
ここって一応日本最高峰の学府だよな?
学ばない連中だな。ついこの間俺を揶揄したαが転学したってのに。しかも負け犬の遠吠えじゃないが距離を取って言ってくる
「ちょっと、やめときなよそこのβ。どうなっても知らないよ?前にアホな事をいったコ達がどうなったか忘れたの?」
数少ないΩ女子が言う
「え~。だってさあの時は青島フリーだったじゃん。もう番契約も済ませたから興味もないだろ」
……それだったらどんなに良いか。その程度の想いならわざわざビッチングなんてしない、俺がαだった時点で諦めているはすだ。
「知らないからね!?忠告したからね!」
「イヤイヤ、猪瀬さんなら安心」
「つうか、猪瀬もすげ~よな、主のイロを寝取ったってことだろ」
「てか、京極様も実はたいした事ないんじゃねぇ?側近に寝盗られってどうなんだよ」
「間抜け~」
…………コイツら、死んだな。京極はそれでも考慮する事があるが、安全パイに見える猪瀬は京極を侮辱するとタガが外れる。手段を選ばず制裁する。
守る義理はないけれど、夢見が悪いのもなぁ。
連中の所へ行こうとすると、タイミングよく(悪く?)西野が入ってきた
「おう、青島。せっかくのイケメンが歪んでいるぞ。因みに馬鹿は死なないと治らないから放置しとけ。助けてやっても逆恨みしかしないと思うぞ」
…………アレでも俺の番なんで、殺人犯とかにはしたく無いんだけど。まぁ、ヤツを守る義理もこれまた無いからな
俺のΩフェロモンが漏れ出ているのだろう、時折ヤツがゴクリと生唾を飲み込む音がする。そんな時は流石に緊張するが、ヤツはラットにでもならない限り神に背を向けるような事はしない。手出しされる心配も無く番のフェロモンに癒やされた。
意外なのは、京極だ。
猪瀬を切ると思っていたが、そのまま右腕として使っている。
京極の無期限停学は未だ解かれていない。猪瀬は授業の合間や放課後に京極のいる会社に顔を出して仕事をしている。
京極貴嗣と言えどもずっと共に過ごしてきた猪瀬を排除するのは難しかったか。それが感情的なものなのか政治的なものなのかは不明だが、想定通りで安堵する。俺が原因で消されるなんて夢見が悪すぎる。
猪瀬は今朝もシャワーを浴びて家を出た。俺のフェロモンが体についているからだろう、まぁ目が覚めると猪瀬の腕の中にいることが通常になっているから当然だが。ついでにいうと、ヤツは100%兆している。元々αは性欲旺盛だし、上位になればなるほど、良い遺伝子を後世に残す為に絶倫仕様に神が造ったと言われるほどだから驚くことではない。感情はさておき番のフェロモンを嗅いで寝ているのだ、生理現象だ。同じ男として少しだけ気の毒ではある。餌を眼の前に置かれてマテをさせられている。飼い主は少しだけ離れた所で犬が勝手に食べないかギラギラした目で監視しているのだ。流石に同情する。まぁ、手は出されたくないから、複雑ではある。
猪瀬を見送った後、大学へ向かった。
「ビッチ登校」
「京極様かと思いきや猪瀬さんとは。この大学の2大巨塔を制すとは」
「あはは、2大巨塔。確かに!Ωじゃなきゃ引き裂かれて死んでるよな」
「アレ受け入れられんだぞ?もうケツ穴ガバガバなんじゃね」
「いやいや、仮性Ω、いや、仮性αの現Ω?だぜ?締りは良いだろう?俺達ともどぉ?」
…………うるさい。
ここって一応日本最高峰の学府だよな?
学ばない連中だな。ついこの間俺を揶揄したαが転学したってのに。しかも負け犬の遠吠えじゃないが距離を取って言ってくる
「ちょっと、やめときなよそこのβ。どうなっても知らないよ?前にアホな事をいったコ達がどうなったか忘れたの?」
数少ないΩ女子が言う
「え~。だってさあの時は青島フリーだったじゃん。もう番契約も済ませたから興味もないだろ」
……それだったらどんなに良いか。その程度の想いならわざわざビッチングなんてしない、俺がαだった時点で諦めているはすだ。
「知らないからね!?忠告したからね!」
「イヤイヤ、猪瀬さんなら安心」
「つうか、猪瀬もすげ~よな、主のイロを寝取ったってことだろ」
「てか、京極様も実はたいした事ないんじゃねぇ?側近に寝盗られってどうなんだよ」
「間抜け~」
…………コイツら、死んだな。京極はそれでも考慮する事があるが、安全パイに見える猪瀬は京極を侮辱するとタガが外れる。手段を選ばず制裁する。
守る義理はないけれど、夢見が悪いのもなぁ。
連中の所へ行こうとすると、タイミングよく(悪く?)西野が入ってきた
「おう、青島。せっかくのイケメンが歪んでいるぞ。因みに馬鹿は死なないと治らないから放置しとけ。助けてやっても逆恨みしかしないと思うぞ」
…………アレでも俺の番なんで、殺人犯とかにはしたく無いんだけど。まぁ、ヤツを守る義理もこれまた無いからな
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