【本編完結済】底辺αは箱庭で溺愛される

認認家族

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127-???

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スマホを閉じてふうっとため息を着いた。
ぅヲイ!陸!!

挿絵が凄くきれいで表紙を見ただけふぎゃ~!となって、内容も確認せずにポチッた小説

主人公の陸は、一言でいうとチョロインだった。
なんでそんな苦労人なのに脳内お花畑なの!?
えぇ?

だって出来のいいお兄さんのせいで味噌っかす陸は幼少期ほぼネグレクトじゃん。いやお兄さんが初めは面倒見てくれたけど。
バース検査でαってなったとたん、お兄さんは陸を無視するようになってプータロー親父とバカ叔父が面倒もみんと『将来は俺を養ってくれよ~』なんて言い出して?
家族を養って働きに出ていたお母さんが、笑わない痩せた陸にようやっとそれに気が付いてプータロー親父と離婚して、まともなβ男性と再婚して?
でもその義父もβでαに対する理解が低くて陸の能力を把握しないままに『将来は俺の会社をよろしく頼むぞ~』って?
いや、よろしく頼むいうなら、もっと良い環境で育てろよ!
木だって勝手に育つけど、巨木にするにはいい環境が必要なんだよ!ボケ義父!
塾にも通わんと公立学校の勉強のみで帝都大に受かるにはチートが必要なんだよ。αなら全員チート持ちとかどんな偏見だよ。陸にはないんだよ!
なのにイイ子ちゃん陸は「はい!」
はい!じゃないでしょ陸~!!
図書館でひたすら勉強して。
分からないところを学校の先生に聞いても、αなんだから分からないふりとかやめなさいとか言われて?
ヲイヲイ。
βばかりのコミュニティーでは逆差別も甚だしくて、スマホやらなんやらで何とか一人で解決していたけれど、そのせいでスマホ代が高くて、『ゲームは楽しいと思うけどあまりやりすぎないようにね』と困ったように義父に言われて?
はい……じゃないでしょ陸~!!

睡眠時間も削って勉強しているのに遊んでいるって思われて?
私がそこにいたらプータロー親父もアホ義父も殴ってる!

それでも何とか帝都に合格して。
けれど、陸は受験勉強をしてきただけだから、論理的に勉強をしていないからついていけなくて大学の図書館で一人勉強して。。
そしてそこで攻め様に会うのだ。

この攻め様のビジュアルがすっごい!!
リアルに存在したら神々しくて誰も真っ直ぐ見れん!
挿絵担当様まじ神!!!!

将来の為のコネクション作りのために来ているαも多い中、陸は学力不足だからそんな余裕もなくて。だから知らない人がいないほどの京極様の顔すら知らなかった。
こんなところで勉強をしているアルファが珍しくてなんとなく声をかけた京極様だけど、陸の野心のないお礼が珍しくってその後も教えてあげていた。
陸が京極様の立場を知るのはそのだいぶ後。
忙しい京極に勉強を教えさせていたことを申し訳なく思った陸が京極から離れようとした。
その頃にはもう陸にドハマりしていた京極は焦って陸をビッチングしたのだった…。

いやいや、待てよ京極
自分から離れようとしたからってオメガに書き換えるか?
オメガになるとどれだけ大変だか分かっていながら、好きな相手にこんなことをするなんて!
告白して、α×αのカップルになればいいだけでしょ~!?

ビッチングが完了すると、高熱が出る。
だから、京極は陸に会うたびに体調を気遣うふりをして陸の熱をはかっていた。
そしてついに微熱を確認した京極は自宅に連れ帰ろうとするが、断られて一週間を悶々とすごした。
それもあって、久々に会った陸をみてついつい学内で誘惑フェロモン出しちゃって陸をヒートにしちゃってレンタル
ームで番契約…
って、おい!
大学内でエッチなんてすんなよ!
ハイスぺなんだよねぇ?
自分の性欲もコントロールできない人がほんとにハイスぺなのか?

んで
『貴様はなんてことを…!貴嗣様にはすでに結納もすませた方がいたのに!どんなペナルティを負わされるか!』
って京極命の猪瀬が陸を責める。
自身が後天性Ωだったと勘違いした陸は泣きながら謝るのだ。
『俺にできることなら何でもします。申し訳ありません…!』






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