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119-猪瀬。
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千葉に事情を手短に説明する。本当にそのような動画がアップされてるかどうかを確認して欲しいと伝えた
オメガ保護課がやってきた
もう青島の声は聞こえない。失神でもしたか。だが、貴嗣様は青島を叩き起こすだろう。番契約はオメガに意識がなくては成立しないと言われている。
幸い保護官たちはベータおよびオメガのようだ。俺ほどには耳は良くない。
早く早くと願った
だが、無情にも千葉から連絡が入った
『学生課でのやり取りからアップされている。今もライブ配信しているな。と言っても画面は真っ暗で音のみだ』
音…だが、青島は帝都大、京極貴嗣、と何度も口にしていた。身元は直ぐに割れる
『青島は意識がないようだ。京極の青島を呼ぶ声とピストン音が聞こえている。』
最悪だ。
「配信停止要請と削除要請をしておいてくれ。それとダウンロードをできないようにしておいてくれ。既にダウンロードをしたものにはウイルスを追加するように」
『手配済みだ』
週刊誌ですらこちらにお伺いを立ててくる、それが京極家だ。だが、逆に無知な一般人ほど始末に負えないものはない。面白おかしく拡散をしていくだろう
αに妬み僻みのあるβ達の間で拡散されてしまう。貴嗣様の犯行が。こんなのはただの番を求める行為だというのに。
削除要請など即効性のないものを待ち続けるわけにはいかない。 録画機器を破壊せねば。
ドアを開けるとやはりラット状態の貴嗣様と服を破かれ意識のないままに貴嗣様を咥えこまされている青島がいた。
抵抗した跡が見受けられる。それを見たΩ保護課の隊員が怒号とともに踏み込んでいく。
邪魔をされたことで 貴嗣様の威圧が我々を襲った。
「邪魔をするな。私は陸を番にする」
今までに体験したことのないほどの威圧。
隊員の一部は嘔吐し、失神している者もいる。
俺も目の前が暗くなっていきそうなのを必死で耐える。貴嗣様に何とかこの抑制剤を撃ち込まねばならない。そのためには近づかなければいけないのだが、番契約の邪魔をしている俺らは貴嗣様から見て敵なのだろう。
青島の首がカクリと折れてネックガードが見えた。あのネックガードは俺らαの中では悪名高きネックガードだ。少量の火薬が仕込まれている。無理やり首から外れた場合に限り爆発する。火薬の量は少量のため大惨事にはならない。世の中で売られている爆竹と大差はないだろう。ただ、頸動脈のそばに配置されているため。そこで爆発すれば当然ながらオメガは失血死する。
チャスティティベルト、α達は揶揄をこめてそう呼ぶ。
それを、なぜ青島が。
安価ではあるがものがモノだけに購入するには数日かかるネックガードだ。
いつから準備していたのか。
そして…。
『死んでも京極の番にはならない』
その意思表示だ。
認める、認めるよ青島。お前はいっぱしの拷問官だ。
何日も幸福感でふわふわだった貴嗣様が、ここまでの拒絶を受けて精神的に無事であるはずがない。
いっそ・・・そう、いっそ殺してあげればいいのに…。
「陸陸陸」
叫び続けて肩に噛みついて腰を振る貴嗣様が哀れだ
力の抜けた俺の手から抑制剤入りの注射器が転がっていく
「呆けている場合か、ボケ!」
目を閉じようとした俺に千葉が怒鳴る。その手には…銃!?
ダメだ!
意識が明確になる。けれどその前に千葉が貴嗣様を撃った
「千葉!貴様!」
「麻酔銃だよ!あの状態のあいつに近づけないんだからしょうがないだろうが!…つうか、やっぱりお前はヤツの忠犬だな。」
……貴嗣様の危機に威圧を振り切って千葉に立ち向かおうとしたからだろう
「まぁ、そのほうがいい。この後始末をするのはお前の仕事だからな」
「…」
倒れた人人、散乱した室内。踏みつぶされたGPS
惨状を見て、ため息をついた。
「どれだ?」
「音からして…青島のスマートウォッチだな」
失神している青島の腕からスマートウォッチを奪い取り千葉に渡す。旅行中奪うのに苦労したそれは、ナイフで簡単に切断できた。ああ、あの時拘らずにこうしていれば。そしてΩになるまで別荘に監禁していれば。そうすればこんな事態にもならなかったのに
「ああ、これだな。これは、京極を止めた報酬としてもらうぞ」
コンちゃんとやらへの手がかりにするのだろう。どうでもいい。
症状の軽いΩ保護官に気付け薬を嗅がせる。
解除ではなく踏みつぶされたGPS。この状態で青島を京極家に連れて帰るのは得策とは言えない。保護官に引き渡すべきだ。
携帯が鳴る。学長だ
『猪瀬君、京極君がレイプしたと大学に批判の電話がきていんだが本当か』
…ああ、頭が痛い。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いやいやいや、京極サマより陸の方が気の毒でしょうが!
ヤンデレメーカー陸の方が!
………多分。。
そして猪瀬が壊れる
オメガ保護課がやってきた
もう青島の声は聞こえない。失神でもしたか。だが、貴嗣様は青島を叩き起こすだろう。番契約はオメガに意識がなくては成立しないと言われている。
幸い保護官たちはベータおよびオメガのようだ。俺ほどには耳は良くない。
早く早くと願った
だが、無情にも千葉から連絡が入った
『学生課でのやり取りからアップされている。今もライブ配信しているな。と言っても画面は真っ暗で音のみだ』
音…だが、青島は帝都大、京極貴嗣、と何度も口にしていた。身元は直ぐに割れる
『青島は意識がないようだ。京極の青島を呼ぶ声とピストン音が聞こえている。』
最悪だ。
「配信停止要請と削除要請をしておいてくれ。それとダウンロードをできないようにしておいてくれ。既にダウンロードをしたものにはウイルスを追加するように」
『手配済みだ』
週刊誌ですらこちらにお伺いを立ててくる、それが京極家だ。だが、逆に無知な一般人ほど始末に負えないものはない。面白おかしく拡散をしていくだろう
αに妬み僻みのあるβ達の間で拡散されてしまう。貴嗣様の犯行が。こんなのはただの番を求める行為だというのに。
削除要請など即効性のないものを待ち続けるわけにはいかない。 録画機器を破壊せねば。
ドアを開けるとやはりラット状態の貴嗣様と服を破かれ意識のないままに貴嗣様を咥えこまされている青島がいた。
抵抗した跡が見受けられる。それを見たΩ保護課の隊員が怒号とともに踏み込んでいく。
邪魔をされたことで 貴嗣様の威圧が我々を襲った。
「邪魔をするな。私は陸を番にする」
今までに体験したことのないほどの威圧。
隊員の一部は嘔吐し、失神している者もいる。
俺も目の前が暗くなっていきそうなのを必死で耐える。貴嗣様に何とかこの抑制剤を撃ち込まねばならない。そのためには近づかなければいけないのだが、番契約の邪魔をしている俺らは貴嗣様から見て敵なのだろう。
青島の首がカクリと折れてネックガードが見えた。あのネックガードは俺らαの中では悪名高きネックガードだ。少量の火薬が仕込まれている。無理やり首から外れた場合に限り爆発する。火薬の量は少量のため大惨事にはならない。世の中で売られている爆竹と大差はないだろう。ただ、頸動脈のそばに配置されているため。そこで爆発すれば当然ながらオメガは失血死する。
チャスティティベルト、α達は揶揄をこめてそう呼ぶ。
それを、なぜ青島が。
安価ではあるがものがモノだけに購入するには数日かかるネックガードだ。
いつから準備していたのか。
そして…。
『死んでも京極の番にはならない』
その意思表示だ。
認める、認めるよ青島。お前はいっぱしの拷問官だ。
何日も幸福感でふわふわだった貴嗣様が、ここまでの拒絶を受けて精神的に無事であるはずがない。
いっそ・・・そう、いっそ殺してあげればいいのに…。
「陸陸陸」
叫び続けて肩に噛みついて腰を振る貴嗣様が哀れだ
力の抜けた俺の手から抑制剤入りの注射器が転がっていく
「呆けている場合か、ボケ!」
目を閉じようとした俺に千葉が怒鳴る。その手には…銃!?
ダメだ!
意識が明確になる。けれどその前に千葉が貴嗣様を撃った
「千葉!貴様!」
「麻酔銃だよ!あの状態のあいつに近づけないんだからしょうがないだろうが!…つうか、やっぱりお前はヤツの忠犬だな。」
……貴嗣様の危機に威圧を振り切って千葉に立ち向かおうとしたからだろう
「まぁ、そのほうがいい。この後始末をするのはお前の仕事だからな」
「…」
倒れた人人、散乱した室内。踏みつぶされたGPS
惨状を見て、ため息をついた。
「どれだ?」
「音からして…青島のスマートウォッチだな」
失神している青島の腕からスマートウォッチを奪い取り千葉に渡す。旅行中奪うのに苦労したそれは、ナイフで簡単に切断できた。ああ、あの時拘らずにこうしていれば。そしてΩになるまで別荘に監禁していれば。そうすればこんな事態にもならなかったのに
「ああ、これだな。これは、京極を止めた報酬としてもらうぞ」
コンちゃんとやらへの手がかりにするのだろう。どうでもいい。
症状の軽いΩ保護官に気付け薬を嗅がせる。
解除ではなく踏みつぶされたGPS。この状態で青島を京極家に連れて帰るのは得策とは言えない。保護官に引き渡すべきだ。
携帯が鳴る。学長だ
『猪瀬君、京極君がレイプしたと大学に批判の電話がきていんだが本当か』
…ああ、頭が痛い。
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いやいやいや、京極サマより陸の方が気の毒でしょうが!
ヤンデレメーカー陸の方が!
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そして猪瀬が壊れる
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