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「陸?」
いい匂いがする
「陸はこれが欲しいのかな?」
うん。いいニオイ。
「私の番になったらこれをあげるよ。なる?」
ツガイ?ナニ?
「これは私のつがいにしかあげれないんだ。ツガイになる?」
「なる、なるから!」
「良かった。でも、先に邪魔なのを出そうね」
ジャマナノ?
喉に何かが入り…………嘔吐した。ぐしゃりという音が聞こえた
「うん。GPSは破壊できたよ。でも時間がない。陸は悪い子だね?」
体が熱い。
誰かがなにか言っている。
「陸、私が欲しいよね?言って?貴嗣のツガイになりたいって、そしたらご褒美をあげる」
疼いて疼いてしょうがないところを誰かが触ってくれた。
もっと…………
「陸、言って?」
ナニヲ?
もっとさわってよ
「陸、貴嗣のツガイになるって言って?」
「タカツグノツガイニナル」
指が布越しに触れる
「良くできました」
アツイアツイアツイ
頭が焼き切れそう。
体が二つに割かれそう。
何かが俺の体を裂いている。
「陸…」
体の中に熱いなにかが広がる……。
え?
「陸、気が付いた?」
京極が俺に覆い被さっている。
俺はソファに顔を押し付けて尻を高くあげて……京極を受け入れていた。
「や、やめろ!」
「ああ…。中に出したから、思考が戻ってきちゃったかな。まあ、まだヒートだからいいけど」
俺の腰を押さえつけて京極が動く。その度に体がしびれる。
「やめてくれ!」
「なんで?こんなに感じているのに?」
からかうように京極が俺の竿を触った。
「ほら、硬い。陸はこんなに私を求めているのに。素直じゃないね」
「あ…なんで。」
京極に腰を打ち付けられてイった
「ほら、気持ちいいんでしょ。衝かれた位でイクなんて。陸は私が好きだね?」
「ちがう!」
「そう?」
京極が俺から出ていく
「あ……」
直後にまたあの苦しみがでる。熱くて熱くて身体の内側が全部痒くて痒くて叫び出したくなる!中が京極を求めている。
「きょ、京極……」
「ほしいでしよ?だったらそう言いな。そしたらあげるから」
顔に剛直を近づけられる。イイニオイ。口をあけると離れられた。
「うう…」
「ほら、言って。タカツグがほしいって」
カユイカユイカユイ……!
「もう、しょうがないなぁ。私は本当に陸に甘々だな。」
ドチュン、そんな音を立てて京極が入ってきた。
「……………………!」
「トコロテンなんて、かわいいよ、陸」
「あ、あ、あ…」
京極の動きが激しくなる。
中の体積が増していく。
「陸!」
ハイネックセーターの首を思いっきり引っ張られて項に噛みつかれた。
あまりの衝撃に快感に悲鳴をあげた
「あああ!」
京極が俺の中で盛大にイった。
αの精液はΩの薬。大量のソレに頭の霧が一気に晴れた。
「なん、で……!」
京極が呆然と俺をみた。いや、俺の首を、俺の首輪を見た。
「全てがお前の思い通りにいくと思うなよ!」
「外せ、外せ!」
京極が俺の首輪を引っ張ろうとするが、ジャストサイズだ。肌のようにピッタリと嵌まって浮く箇所もない。
俺の手を取り指紋認識に読み込ませるが、無駄だ。暗証番号と指紋の二重ロック。指紋認証は俺にしてない。
「ざまあみやがれ!」
絶望。京極の目が淀んだ。
「外せ、外せ!」
剛直を俺に打ち付けながら、狂ったように叫んで項を噛む。
噛まれるだけで快感を拾う身体に嫌気がする。けれど、それ以上にヤツの狼狽振りに溜飲が下る。
「外せ、外せ!」
京極はひたすら腰をふりながら、俺の項を噛む。マズイ、ラットになっている!
「誰か!外にいるんだろう!GPSはここまで発信していたはずだ!レイプされてる人を見捨てるのか!俺は首輪をしている!どんだけ時間を稼いでも番契約はなされないぞ!」
どこまでこの声が届いてくれるのか
ラットになった京極の行為はもはやレイプというより内蔵への暴力だ。
「猪瀬!大学!今までの音声全部ネットにライブ中継してんだぞ!いいのか!」
俺の捨て身の防御。
「陸陸陸!」
「いっ!」
首を諦めたのか、ラットになった京極が肩を噛んでくる。力加減など一切ない。
セキュリティか猪瀬かが入ってくるのが先か、それとも、俺がラットになった京極にやり殺されるのが先か……。
暗転していく中で思った。
~~~~~~~~~~~~~~~
下手なえちえちですみません。
読者様の補完能力に期待いたします!!(そんなに人任せで良いのか!作者~!)
執着αが、ビッチングして、初エッチで無理矢理番にする話、オメガバースでは、定番だと思うのです。
ただ、作者はその定番を読む度に思う事がありまして
そうは問屋がおろさないんだよ!
ビッチングされた受けが攻めに
「ザマア!」
と宣言する。
このシチュが書きたくて、この作品を書きました。この回にたどり着くまで長かったなぁ……。
いい匂いがする
「陸はこれが欲しいのかな?」
うん。いいニオイ。
「私の番になったらこれをあげるよ。なる?」
ツガイ?ナニ?
「これは私のつがいにしかあげれないんだ。ツガイになる?」
「なる、なるから!」
「良かった。でも、先に邪魔なのを出そうね」
ジャマナノ?
喉に何かが入り…………嘔吐した。ぐしゃりという音が聞こえた
「うん。GPSは破壊できたよ。でも時間がない。陸は悪い子だね?」
体が熱い。
誰かがなにか言っている。
「陸、私が欲しいよね?言って?貴嗣のツガイになりたいって、そしたらご褒美をあげる」
疼いて疼いてしょうがないところを誰かが触ってくれた。
もっと…………
「陸、言って?」
ナニヲ?
もっとさわってよ
「陸、貴嗣のツガイになるって言って?」
「タカツグノツガイニナル」
指が布越しに触れる
「良くできました」
アツイアツイアツイ
頭が焼き切れそう。
体が二つに割かれそう。
何かが俺の体を裂いている。
「陸…」
体の中に熱いなにかが広がる……。
え?
「陸、気が付いた?」
京極が俺に覆い被さっている。
俺はソファに顔を押し付けて尻を高くあげて……京極を受け入れていた。
「や、やめろ!」
「ああ…。中に出したから、思考が戻ってきちゃったかな。まあ、まだヒートだからいいけど」
俺の腰を押さえつけて京極が動く。その度に体がしびれる。
「やめてくれ!」
「なんで?こんなに感じているのに?」
からかうように京極が俺の竿を触った。
「ほら、硬い。陸はこんなに私を求めているのに。素直じゃないね」
「あ…なんで。」
京極に腰を打ち付けられてイった
「ほら、気持ちいいんでしょ。衝かれた位でイクなんて。陸は私が好きだね?」
「ちがう!」
「そう?」
京極が俺から出ていく
「あ……」
直後にまたあの苦しみがでる。熱くて熱くて身体の内側が全部痒くて痒くて叫び出したくなる!中が京極を求めている。
「きょ、京極……」
「ほしいでしよ?だったらそう言いな。そしたらあげるから」
顔に剛直を近づけられる。イイニオイ。口をあけると離れられた。
「うう…」
「ほら、言って。タカツグがほしいって」
カユイカユイカユイ……!
「もう、しょうがないなぁ。私は本当に陸に甘々だな。」
ドチュン、そんな音を立てて京極が入ってきた。
「……………………!」
「トコロテンなんて、かわいいよ、陸」
「あ、あ、あ…」
京極の動きが激しくなる。
中の体積が増していく。
「陸!」
ハイネックセーターの首を思いっきり引っ張られて項に噛みつかれた。
あまりの衝撃に快感に悲鳴をあげた
「あああ!」
京極が俺の中で盛大にイった。
αの精液はΩの薬。大量のソレに頭の霧が一気に晴れた。
「なん、で……!」
京極が呆然と俺をみた。いや、俺の首を、俺の首輪を見た。
「全てがお前の思い通りにいくと思うなよ!」
「外せ、外せ!」
京極が俺の首輪を引っ張ろうとするが、ジャストサイズだ。肌のようにピッタリと嵌まって浮く箇所もない。
俺の手を取り指紋認識に読み込ませるが、無駄だ。暗証番号と指紋の二重ロック。指紋認証は俺にしてない。
「ざまあみやがれ!」
絶望。京極の目が淀んだ。
「外せ、外せ!」
剛直を俺に打ち付けながら、狂ったように叫んで項を噛む。
噛まれるだけで快感を拾う身体に嫌気がする。けれど、それ以上にヤツの狼狽振りに溜飲が下る。
「外せ、外せ!」
京極はひたすら腰をふりながら、俺の項を噛む。マズイ、ラットになっている!
「誰か!外にいるんだろう!GPSはここまで発信していたはずだ!レイプされてる人を見捨てるのか!俺は首輪をしている!どんだけ時間を稼いでも番契約はなされないぞ!」
どこまでこの声が届いてくれるのか
ラットになった京極の行為はもはやレイプというより内蔵への暴力だ。
「猪瀬!大学!今までの音声全部ネットにライブ中継してんだぞ!いいのか!」
俺の捨て身の防御。
「陸陸陸!」
「いっ!」
首を諦めたのか、ラットになった京極が肩を噛んでくる。力加減など一切ない。
セキュリティか猪瀬かが入ってくるのが先か、それとも、俺がラットになった京極にやり殺されるのが先か……。
暗転していく中で思った。
~~~~~~~~~~~~~~~
下手なえちえちですみません。
読者様の補完能力に期待いたします!!(そんなに人任せで良いのか!作者~!)
執着αが、ビッチングして、初エッチで無理矢理番にする話、オメガバースでは、定番だと思うのです。
ただ、作者はその定番を読む度に思う事がありまして
そうは問屋がおろさないんだよ!
ビッチングされた受けが攻めに
「ザマア!」
と宣言する。
このシチュが書きたくて、この作品を書きました。この回にたどり着くまで長かったなぁ……。
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