上 下
108 / 235

106--???

しおりを挟む
~~~~~~~~~~~~~
 陸が京極様以外といたします。
 苦手な方は飛ばして下さい。
なお、??とのえちえち回は、今回で終わりです
 ~~~~~~~~~~~~~~



陸が疲れて寝落ちしている。
 服を探るが、スマホも財布もない。現金が3万円ほどポケットに入っていた。鞄にはウィックと付け髭。
 …用心深いのかどっちなんだか。
 初対面の男の家にきて、セックスして寝落ちするくらいなのに個人情報に結びつくものは一切なし。
 これっきりは嫌で、連絡先が欲しかったのだが。

 しばらくすると、陸が目を覚ました。一瞬状況がわからなかっらしい。キョトンとした後、真っ赤になった。
 可愛いな。
 …ヒヒ爺に騙されたって言ってたけど、幾ら位借金があるんだろうか。俺だってそれなりに蓄えはあるんだが…。

 コーヒーを用意して、陸に連絡先を聞く。
 陸の体がこわばった。
 やっぱり一夜限りか…
 でも…これで終わりにしたくない
「昨夜の写真を撮っている」
 脅すと、逆に陸は安堵した。なんで。なんで脅されてホッとするの。
「嘘だよ」
 そういうと、陸が目を伏せた。
 なんで、俺がそんな事をするような悪人だったほうがよかったの?
「なぁ、俺、陸に惚れそうなんだけど。ヒヒ爺の件、俺も協力できるかもしれないし。連絡先ちょうだいよ」
 陸の顔が強張った。
「ごめん……。ヒヒ爺は権力者なんだ。」
 陸がポツリという。
 確かに、陸が着ている服はそれなりの服だ。金というだけなら解決できた可能性がある。
 意識のない陸に手を出すような、開発するようなヤツだ。開発しきってから脅して抱こうだなんて、多分まともじゃ奴じゃない。まぁ、俺もろくなもんじゃないけどさ。
「俺自身も納得……違うな、諦めている。だから…今日の事は忘れてほしい」
 陸の目が…俺を心配している。巻き込んだことを後悔している。…罰して欲しい。そう言っている。
 ……

「わかった。じゃぁ…もう一度抱かせて?」
 陸が罰を望んでいるから、そういう抱き方をした。
 初心者の陸にはつらかったろうけれど、俺が俺本位で動くほど陸は安心した。
「嫌だぁ!もうイかせて!」
 泣きを入れられても無視して陸の根元を強く抑え込み揺すぶる。
 俺がイッあとは、今度は陸をイかせ続ける。
「もう、もうイきたくない。ヤダ、なんで!」
 俺に触られてイきっぱなしになっている自分に、混乱している。
「陸、ここ。ここは前立腺って言うんだ。ここを触られたら男はみんなこうなる」
 騎乗位で中のしこりをクリっとすると陸が悲鳴を上げる。
「いいか、イきたいとイきたくないとか、そんな問題じゃない。生理的反応なんだよ」
「あああ…!」
「植物状態だってションベンする。それと同じくらい生理的反応なんだよ!」
 乳首をカリと噛んだ。痛みで陸がまたナカイキした。
「あああ…!」
「いいか、男なんてそんなもんなんだよ。この状態だったら乳首でだってイけるもんなんだよ!こんな乱暴な抱かれ方だってな!」
 陸の中が強烈に俺を締め付けた。つられて俺もイク。
「ひ…」
 ゴムもしていなかった。俺のしぶきを受けて陸の中が痙攣した。俺の精を最後の一滴まで搾り取っていく。
「この刺激ですらきついだろ?そういうもんだ」
 ふらりと俺に倒れこんだ陸にそう告げる。陸にはどこまで聞こえてただろう。。


 ヘテロの陸がヒヒ爺に抱かれる。
 陸は初めてなのに反応してしまう自分におびえるだろう。
 ヒヒ爺はそれが目的で陸に気が付かれないように陸を開発したのではないか?
 陸を貶めるつもりだったのではないか。
 陸がヒヒ爺を求めているからこうなっているんだ、とか言いくるめるつもりだったのではないだろうか

 けれど、陸。
 快感を拾わされても、それは単なる生理的反応だから。
ヒヒ爺がどれだけ貶めようと、お前が卑屈になる必要はない。


失神した陸の隣に寝そべった。
体を拭いたりといった後始末をしてあげたい気持ちとそのまま 俺の痕跡を残したい気持ちが混ざり合い、結局何もしなかった。これくらいはせめてこれくらいは陸に俺の跡を残したかった。
やがて陸が目を覚ました。俺は眠ったふりを続ける
陸が小さくつぶやいた
「ごめんなさい。 ありがとう」と。
そしてそのまま部屋を出て行く
二度と会うことはないのだろう…………陸なんか……お腹くらい壊せばいいんだ。



~~~~~~~~~~~
他cpの回終了
今後はご安心?下さい。

どうしても必要なので この下手ですがえちえち、書かせていただきました。





しおりを挟む
感想 146

あなたにおすすめの小説

美形な幼馴染のヤンデレ過ぎる執着愛

月夜の晩に
BL
愛が過ぎてヤンデレになった攻めくんの話。 ※ホラーです

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

変なαとΩに両脇を包囲されたβが、色々奪われながら頑張る話

ベポ田
BL
ヒトの性別が、雄と雌、さらにα、β、Ωの三種類のバース性に分類される世界。総人口の僅か5%しか存在しないαとΩは、フェロモンの分泌器官・受容体の発達度合いで、さらにI型、II型、Ⅲ型に分類される。 βである主人公・九条博人の通う私立帝高校高校は、αやΩ、さらにI型、II型が多く所属する伝統ある名門校だった。 そんな魔境のなかで、変なI型αとII型Ωに理不尽に執着されては、色々な物を奪われ、手に入れながら頑張る不憫なβの話。 イベントにて頒布予定の合同誌サンプルです。 3部構成のうち、1部まで公開予定です。 イラストは、漫画・イラスト担当のいぽいぽさんが描いたものです。 最新はTwitterに掲載しています。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ  前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。  悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。  逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!  ハッピーエンド確定 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位 2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位 2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位 2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位 2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位 2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位 2024/08/14……連載開始

言い逃げしたら5年後捕まった件について。

なるせ
BL
 「ずっと、好きだよ。」 …長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。 もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。 ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。  そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…  なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!? ーーーーー 美形×平凡っていいですよね、、、、

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

トップアイドルα様は平凡βを運命にする

新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。 ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。 翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。 運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。

処理中です...