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陸が京極様以外とします
苦手な方は飛ばして下さい
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男と目が合った。
バイの男性。
アーモンドアイのあのコや他の女の子を立たせてお金を得てる男。
ニコッと笑うと近づいてきた。
「見かけない顔だね」
「うん。興味心?で、きてみたんだ」
「ふうん?でも、ここはあんまり治安が良くないからウチに来ない?」
…………簡単に釣れた。
簡単すぎて、逆に不審感。
けれど……、それもいいのかも知れない。この男が非道であればあるほど、俺の良心は咎めない。
この男についていった結果、複数人に輪姦され映像に残されて脅されてるコもいるらしい。SNSにのってるだけだから、どこまでが真実かは分からないけれど。
それもいいかも知れない。
映像を見て、ヤツだって少しは衝撃を受ければいい。
一矢報いるのが、こんな手段しかない自分を嗤うしかないけど。
けれど……想定に反して、この男は丁寧に丁寧に俺を抱いた。
ぬるま湯に浸かるような優しいセックス。
それとも、これがこの男の手段なのだろうか…
それでも、声はかすれていた。
朝、ベッドから下りようとすれば、全身が痛んだ。
「あ~。慣れないことをしたんだから、無理はしないで。」
鼻歌を歌いながら、男がコーヒーを持ってきた。
「砂糖とミルクは?」
答えようとすれば声が出ない。男がくすりと笑った。しかたなく、首をふる。
渡されたコーヒーをゆっくりと啜った。
「ねえ、連絡先教えてよ?」
……首を振った。目的は果たした。処女は(男に処女と言うのかは不明だが)捨てれたし、これ以上は……
「そう…………ねえ、実は昨夜のアレ、映像に残してんだけど?」
男が耳元で囁いた 少しほっとした。善人でなければいい。こうやって脅す人であればいい。
「あーもう、そんな顔しないでよ。嘘に決まってるじゃん」
男を見ると困ったような顔をしていた。
映像を撮ったというのは嘘なのだろう。男の顔を見て悟った。この男は俺の連絡先が欲しかっただけ。
俺は強くない
この男は誰かにとっては極悪非道だけど全員にとってそうとは限らないのだ
「陸?」
この男は俺に優しさを見せた
法治国家だ。私刑とかそういうのを俺が選択していいわけじゃない。人を裁くつもりならば相当な覚悟が必要だったのだ。俺には覚悟も、京極のような利己主義を徹底する強さもなかった。
…………
「今日のことは忘れてほしい。誰にも言わないでくれ。ヒヒ爺に知れたら大変な事になるから」
昨夜、震える俺を見てこの男が事情をきいてきたのだ。だから、少しの真実を混ぜて答えた
『タチの悪い爺に目をつけられて騙されて借金を作った。チャラにして欲しければ体で払えと言われている。それはもう諦めたけれど…初があのヒヒ爺になるのが嫌だったから』と。
「ヒヒ爺は結構な権力者だからさ。忘れてよ」
お願いだから。あなたを守るために、なんて言えない。俺が仕掛けたのに、そんな事を言う権利などない。
途中で目的を断念させられないようにと 監視者は撒いてきたけれど、街中に多数存在する監視カメラに全く映らないように 行動できたわけではない。 京極に不信感を持たれれば、この男までたどられてしまうだろう。
バレたらこの男はどうなるのだろう。
俺のせいで……
「……分かった。ただもう一度だけ抱かせて」
そう言って男は俺を抱いた。昨夜とは全く違うセックスだった。頭が真っ白になるような激しいセックスだった。
そして、連絡先も脅すようなこともなく、俺を返した。
俺は誰にも見つからないように兄の家へと戻った。
兄はまだまだぐったりとしていて、寝室から出てこなかった。ちょうどいい。俺がセックスしてきた事に気づかない方がいい。
シャワーを浴びて布団に潜る。
…………何故か涙が流れた。
………………眠ろう。
そしてその夜から俺は高熱が出た。解熱剤を倍飲みしてごまかした今日と違い、何をしても下がらない熱が数日続いた。
~~~~~~~~~~~~~
陸で詳細書くのは……とサラリと流しましたが、次回、男視点でそれなりに書きます。(下手ですが)
陸が他の人とするのが嫌な方は飛ばして下さい。
陸が京極様以外とします
苦手な方は飛ばして下さい
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男と目が合った。
バイの男性。
アーモンドアイのあのコや他の女の子を立たせてお金を得てる男。
ニコッと笑うと近づいてきた。
「見かけない顔だね」
「うん。興味心?で、きてみたんだ」
「ふうん?でも、ここはあんまり治安が良くないからウチに来ない?」
…………簡単に釣れた。
簡単すぎて、逆に不審感。
けれど……、それもいいのかも知れない。この男が非道であればあるほど、俺の良心は咎めない。
この男についていった結果、複数人に輪姦され映像に残されて脅されてるコもいるらしい。SNSにのってるだけだから、どこまでが真実かは分からないけれど。
それもいいかも知れない。
映像を見て、ヤツだって少しは衝撃を受ければいい。
一矢報いるのが、こんな手段しかない自分を嗤うしかないけど。
けれど……想定に反して、この男は丁寧に丁寧に俺を抱いた。
ぬるま湯に浸かるような優しいセックス。
それとも、これがこの男の手段なのだろうか…
それでも、声はかすれていた。
朝、ベッドから下りようとすれば、全身が痛んだ。
「あ~。慣れないことをしたんだから、無理はしないで。」
鼻歌を歌いながら、男がコーヒーを持ってきた。
「砂糖とミルクは?」
答えようとすれば声が出ない。男がくすりと笑った。しかたなく、首をふる。
渡されたコーヒーをゆっくりと啜った。
「ねえ、連絡先教えてよ?」
……首を振った。目的は果たした。処女は(男に処女と言うのかは不明だが)捨てれたし、これ以上は……
「そう…………ねえ、実は昨夜のアレ、映像に残してんだけど?」
男が耳元で囁いた 少しほっとした。善人でなければいい。こうやって脅す人であればいい。
「あーもう、そんな顔しないでよ。嘘に決まってるじゃん」
男を見ると困ったような顔をしていた。
映像を撮ったというのは嘘なのだろう。男の顔を見て悟った。この男は俺の連絡先が欲しかっただけ。
俺は強くない
この男は誰かにとっては極悪非道だけど全員にとってそうとは限らないのだ
「陸?」
この男は俺に優しさを見せた
法治国家だ。私刑とかそういうのを俺が選択していいわけじゃない。人を裁くつもりならば相当な覚悟が必要だったのだ。俺には覚悟も、京極のような利己主義を徹底する強さもなかった。
…………
「今日のことは忘れてほしい。誰にも言わないでくれ。ヒヒ爺に知れたら大変な事になるから」
昨夜、震える俺を見てこの男が事情をきいてきたのだ。だから、少しの真実を混ぜて答えた
『タチの悪い爺に目をつけられて騙されて借金を作った。チャラにして欲しければ体で払えと言われている。それはもう諦めたけれど…初があのヒヒ爺になるのが嫌だったから』と。
「ヒヒ爺は結構な権力者だからさ。忘れてよ」
お願いだから。あなたを守るために、なんて言えない。俺が仕掛けたのに、そんな事を言う権利などない。
途中で目的を断念させられないようにと 監視者は撒いてきたけれど、街中に多数存在する監視カメラに全く映らないように 行動できたわけではない。 京極に不信感を持たれれば、この男までたどられてしまうだろう。
バレたらこの男はどうなるのだろう。
俺のせいで……
「……分かった。ただもう一度だけ抱かせて」
そう言って男は俺を抱いた。昨夜とは全く違うセックスだった。頭が真っ白になるような激しいセックスだった。
そして、連絡先も脅すようなこともなく、俺を返した。
俺は誰にも見つからないように兄の家へと戻った。
兄はまだまだぐったりとしていて、寝室から出てこなかった。ちょうどいい。俺がセックスしてきた事に気づかない方がいい。
シャワーを浴びて布団に潜る。
…………何故か涙が流れた。
………………眠ろう。
そしてその夜から俺は高熱が出た。解熱剤を倍飲みしてごまかした今日と違い、何をしても下がらない熱が数日続いた。
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陸で詳細書くのは……とサラリと流しましたが、次回、男視点でそれなりに書きます。(下手ですが)
陸が他の人とするのが嫌な方は飛ばして下さい。
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